R 6125:2005
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,研削材工業協会
(AAIA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS R 6125:1995は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
R 6125:2005
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 試料 ······························································································································ 1
4. 測定方法 ························································································································ 1
4.1 測定容器 ······················································································································ 1
4.2 浸液 ···························································································································· 1
4.3 操作 ···························································································································· 2
4.4 計算 ···························································································································· 2
4.5 報告 ···························································································································· 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 6125:2005
人造研削材の密度測定方法
Testing method for density of artificial abrasives
序文 この規格は,単位系を国際単位系( SI )に移行するため改正した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,人造研削材の密度の測定方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 8271 キシレン(試薬)
JIS R 6003 研磨材のサンプリング方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 試料 試料は,JIS R 6003によって採取したものを用いる。
4. 測定方法
4.1
測定容器 測定容器は,図1に示すような直径約20 mmで高さ約35 mmの薄手のガラス容器の上部
にガラス製の取っ手を取り付けたもので,取っ手に直径約0.1 mmの細線を結びつけて使用する。
図 1 測定容器
4.2
浸液 浸液は,JIS K 8271に規定されたキシレンを脱水,脱気したものを用いる。
備考 脱水は塩化カルシウムを加えて行い,脱気は排気ポンプで気泡を十分に取り除く。
2
R 6125:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.3
操作 密度の測定は,次の手順による。
(手順1) 試料約10 gを浸液で十分に洗い,いったん脱気乾燥してから,105±5 ℃の空気浴中で1
時間乾燥し,デシケーター中で室温まで冷却する。
備考
脱気乾燥は,試料をデシケーターに入れ,排気ポンプで約1.3 kPaに減圧し,約1
時間保つ。
(手順2) 測定容器の質量w1を0.1 mgまで正しくはかる。
(手順3) 試料約2 gを測定容器に入れて,その質量w2を0.1 mgまで正しくはかる。
(手順4) 測定容器に約半量の浸液を入れ,軽い振動を与えて気泡を取り除く。
(手順5) 測定容器をデシケーターに入れ、排気ポンプで突沸のないように徐々に減圧し,約1.3
kPaで1〜2時間保ち,デシケーターに振動を与えて,気泡を十分取り除く。
(手順6) デシケーター中から測定容器を取り出し,室温になるまで静置する。
(手順7) 浸液を入れたビーカーに測定容器を細線の所定の位置まで浸し,浸液中につり下げて,
その質量w3を0.1 mgまで正しくはかる。
(手順8) 測定容器から試料を取り出し,手順7の方法で,測定容器だけの質量w4を0.1 mgまで
正しくはかる。
(手順9) 比重計(浮ひょう)又はそれに準じる方法で,浸液の密度ρをはかる。
4.4
計算 次の式によって,密度を小数点以下3けたまで算出し,2けたに丸める。数値の丸め方は,JIS
Z 8401による。
ρ
×
−
−
−
−
=
)
(
)
(
4
3
1
2
1
2
w
w
w
w
w
w
d
ここに,
d: 密度(g/cm3)
w1: 測定容器の質量(g)
w2: 測定容器に試料を入れたときの質量(g)
w3: 試料を入れた測定容器を浸液中につり下げたときの質量(g)
w4: 測定容器だけを浸液中につり下げた時の質量(g)
ρ: 測定中の液温における浸液の密度(g/cm3)
4.5
報告 4.4によって得られた計算の結果を報告する。
参考 この規定によって得られる密度の測定誤差は,実験の結果σM≒0.014であり,確率95 %の標
準的な精度は,次のようになる。
精度(βM)=±0.03