R 6004:2010
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語,記号及び定義 ·········································································································· 1
附属書A(参考)参考文献 ····································································································· 9
R 6004:2010
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,研削砥石工業会(GIS)
及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS R 6004:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 6004:2010
研削材及び研磨材,といし並びに研磨布紙−
用語及び記号
Abrasives, bonded abrasive products and coated abrasives-
Terms and marks
序文
この規格は,1961年に制定され,その後4回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2005年に
行われたが,その後,関連するJISが改正されて用語の追加,変更がなされ,また,用語の定義をより明
確にする必要性が求められ,これらに対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,研削材及び研磨材,といし並びに研磨布紙の主な用語及び記号(以下,用語及び記号とい
う。)について規定する。
2
分類
用語及び記号は,次のとおり分類する。
a) 研削材及び研磨材
b) といし
c) 研磨布紙
3
用語,記号及び定義
用語,記号及び定義は,次による。
注記 定義欄で細別を付けて示したものは,その用語について複数の意味があることを示す。
a) 研削材及び研磨材
1) 用語及びその定義
番号
用語
定義
対応英語(参考)
1001
研削材
金属,木材などを削り取るために使用する硬さの高い物質の総称。
一般的に粒度の粗いものをいう。
(JIS R 6111参照)
abrasives
1002
研磨材
金属,木材などをすり減らし又は磨くために使用する硬さの高い
物質の総称。一般的に粒度の細かいものをいう。
(JIS R 6111参照)
abrasives
1003
人造研削材
人工的に造った研削材。
(JIS R 6111参照)
artificial abrasives
2
R 6004:2010
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1004
天然研削材
天然から得られる研削材。
natural abrasives
1005
アルミナ質研
削材
主成分がアルミナから成る褐色アルミナ研削材,白色アルミナ研
削材,淡紅色アルミナ研削材,解砕形アルミナ研削材,人造エメ
リー研削材及びアルミナジルコニア研削材の総称。
(JIS R 6111参照)
alumina abrasives
1006
褐色アルミナ
研削材
主としてボーキサイトから成るアルミナ質原料をアーク式電気炉
で溶融還元し,凝固させ,主成分がアルミナから成り,適量の酸
化チタンを含む塊を粉砕整粒したもの。主として酸化チタンを固
溶したコランダム結晶から成り,全体として褐色を帯びている。
(JIS R 6111参照)
brown fused
alumina
abrasives
1007
白色アルミナ
研削材
バイヤー法で精製したアルミナをアーク式電気炉で溶融し,凝固
させた塊を粉砕整粒したもの。コランダム結晶から成り,全体と
して白色を帯びている。
(JIS R 6111参照)
white fused
alumina
abrasives
1008
淡紅色アルミ
ナ研削材
バイヤー法で精製したアルミナに適量の酸化クロム,必要によっ
て酸化チタンから成る原料を加え,アーク式電気炉で溶融し,凝
固させた塊を粉砕整粒したもの。コランダム結晶から成り,全体
として淡紅色を帯びている。
(JIS R 6111参照)
ruby fused alumina
abrasives
1009
解砕形アルミ
ナ研削材
ボーキサイト又はバイヤー法で精製したアルミナから成るアルミ
ナ質原料をアーク式電気炉で溶融し,凝固させた塊を解砕し,整
粒したもの。主としてコランダムの単一結晶から成る。
(JIS R 6111参照)
mono-crystalline
fused alumina
abrasives
1010
人造エメリー
研削材
主としてボーキサイトから成るアルミナ質原料をアーク式電気炉
で溶融還元し,凝固させた塊を粉砕整粒したもの。主としてコラ
ンダム結晶とムライト結晶とから成り,全体として灰黒色を帯び
ている。
(JIS R 6111参照)
artificial emery
abrasives
1011
アルミナジル
コニア研削
材
主としてバイヤー法で精製したアルミナにジルコニア質原料を加
え,アーク式電気炉で溶融し,凝固させた塊を粉砕整粒したもの。
主としてコランダム結晶とアルミナジルコニア共晶部分とから成
り,全体としてねずみ色を帯びている。ジルコニア含有量の異な
るAZ(25)とAZ(40)とがある。
(JIS R 6111参照)
fused alumina
zirconia
abrasives
1012
炭化けい素質
研削材
黒色炭化けい素研削材と緑色炭化けい素研削材との総称。
(JIS R 6111参照)
silicon carbide
abrasives
1013
黒色炭化けい
素研削材
主としてけい石,けい砂から成る酸化けい素質原料とコークスと
を抵抗式電気炉で反応生成させた塊を粉砕整粒したもの。α形炭
化けい素から成り,全体として黒色を帯びている。
(JIS R 6111参照)
black silicon
carbide
abrasives
1014
緑色炭化けい
素研削材
主としてけい石,けい砂から成る酸化けい素質原料とコークスと
を抵抗式電気炉で反応生成させた塊を粉砕整粒したもの。α形炭
化けい素から成り,黒色炭化けい素研削材より高純度で,全体と
して緑色を帯びている。
(JIS R 6111参照)
green silicon
carbide
abrasives
1015
粗粒
粒度がF4〜F220及びP12〜P220のと粒。
(JIS R 6001及びJIS R 6010参照)
macrogrits
1016
微粉
粒度がF230〜F1200,#240〜#8000及びP240〜P2500のと粒。
(JIS R 6001及びJIS R 6010参照)
microgrits
3
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
1017
と粒
研削材及び研磨材の粒子。
abrasive grain
1018
超と粒
硬さがアルミナ,炭化けい素系のものに比較して極めて高いダイ
ヤモンド,CBN(立方晶窒化ほう素)などのと粒。
super-abrasives
1019
磁性物
製造工程中で研削材の中に混入してくる鉄合金及び鉄酸化物。
magnetic matters
1020
粒度
粒子の大きさを表す呼称。
(JIS R 6001及びJIS R 6010参照)
grain size,
grit number
1021
研削材のかさ
密度
研削材を一定容積に充てんしたときの単位体積当たりの質量。単
位は,グラム毎立方センチメートル(g/cm3)とする。
(JIS R 6130参照)
bulk density of
abrasive
macrograins
1022
親水性
と粒の水又は他の液体に対するぬれやすさ。
capillarity
1023
じん性
外力に対すると粒の破砕抵抗をいい,一般的にと粒は,ボールミ
ル法などによる破砕に対する抵抗度で評価する。
toughness
1024
破砕性
と粒の破砕時の砕けやすさ。じん性の反対(語)。
friability
2) 記号及びその定義
番号
記号
定義
1101
A
褐色アルミナ研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1102
AE
人造エメリー研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1103
AZ
アルミナジルコニア研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1104
C
黒色炭化けい素研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1105
GC
緑色炭化けい素研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1106
HA
解砕形アルミナ研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1107
PA
淡紅色アルミナ研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
1108
WA
白色アルミナ研削材及び研磨材の記号。
(JIS R 6111参照)
b) といし
1) 用語及びその定義
番号
用語
定義
対応英語(参考)
2001
といし,
結合研削材と
いし
人造研削材を無機質結合剤又は有機質結合剤で結合させた研削工
具。
bonded abrasive
products
2002
研削といし
回転させて使用するといし。
grinding wheels
2003
ビトリファイ
ド研削とい
し
無機物の混合物を磁器化又はガラス化したものを結合剤とした研
削といし。
(JIS R 6210,JIS R 6217及びJIS R 6218参照)
vitrified grinding
wheels
2004
マグネシア研
削といし
マグネシアセメント(マグネシアオキシクロライド)を結合剤と
した研削といし。
(JIS R 6216及びJIS R 6219参照)
magnesia grinding
wheels
2005
レジノイド研
削といし
熱硬化性合成樹脂又は熱可塑性合成樹脂を結合剤とした研削とい
し。
(JIS R 6212,JIS R 6216,JIS R 6217及びJIS R 6218参照)
resinoid grinding
wheels
4
R 6004:2010
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2006
レジノイドオ
フセット研
削といし
ガラス繊維などで補強した中央部をへこませた形のレジノイド研
削といし。ただし,レジノイドオフセット形切断といしは除く。
(JIS R 6213参照)
depressed center
wheels with
fabric
reinforcement
2007
レジノイド切
断といし
切断用のレジノイドといし。
(JIS R 6214参照)
resinoid cutting-off
wheels
2008
レジノイドオ
フセット形
切断といし
ガラス繊維などで補強した中央部をへこませた形の切断用のレジ
ノイドといし。
(JIS R 6214参照)
depressed center
cutting-off
wheels
2009
ゴム切断とい
し
天然ゴム又は人造ゴムを結合剤とした切断用のといし。
(JIS R 6215参照)
rubber cutting-off
wheels
2010
ナット付ディ
スク形研削
といし
台板に取り付けるためのナットを埋め込んだディスク形研削とい
し。立軸平面研削又は対向二軸平面研削に使用する。
(JIS R 6211-5,JIS R 6211-7,JIS R 6211-13及びJIS R 6216参照)
disc wheels with
inserted nuts
2011
ナット付リン
グ形研削と
いし
台板に取り付けるためのナットを埋め込んだリング形研削とい
し。立軸平面研削又は対向二軸平面研削に使用する。
(JIS R 6211-5,JIS R 6211-7及びJIS R 6216参照)
cylinder wheels
with inserted
nuts
2012
超重研削用研
削といし
自動ビレット研削盤及び自動スラブ研削盤に取り付け,鋼片のき
ず取りに使用する研削といし。
(JIS R 6211-9参照)
grinding wheels
for
high-pressure
grinding
2013
ホーニングと
いし
円筒内面,球面,平面及びその他の形状面をホーニング加工する
のに用いる,棒状,リング状及びカップ形のといし。
(JIS R 6211-10参照)
stones for honing
2014
超仕上げとい
し
円筒内面,球面,平面及びその他の形状面を超仕上加工するのに
用いる,棒状,リング状及びカップ形のといし。
(JIS R 6211-10参照)
stones for
superfinishings
2015
手研ぎといし 工具表面の加工及び刃研ぎ加工に使用するといし。
(JIS R 6211-11参照)
hand finishing
sticks
2016
軸付といし
といしを保持し回転させるための軸を付けた研削といし。
(JIS R 6211-12及びJIS R 6217参照)
mounted wheels
2017
セグメント研
削といし
数個を組み合わせ,主として正面で研削する断片状のといし。
(JIS R 6211-5及びJIS R 6218参照)
segment grinding
wheels
2018
結合剤
といしの“と粒”と“と粒”とを結合する材料。
bonds
2019
補強材
研削といしの破壊回転強度及び衝撃強度を増すために用いる材
料。主にガラスクロスが用いられる。
(JIS R 3414参照)
reinforcement
2020
ブッシュ
研削といしの孔の部分のライニングとして用いるもの。
(JIS R 6211-14及びJIS R 6219参照)
bushings
2021
縁形(ふちが
た)
といしの研削使用面の形状。
(JIS R 6242参照)
grinding wheel
profiles
2022
組織
といしのと粒の粗密の状態。番号(0〜25)又は記号(1S〜5S)で
表す。
(JIS R 6210,JIS R 6212,JIS R 6216,JIS R 6217,JIS R 6218,
JIS R 6219及びJIS R 6242参照)
structure
2023
と粒率
といしに占めると粒の容積比率。百分率で示す。
(JIS R 6210,JIS R 6212,JIS R 6216,JIS R 6217,JIS R 6218,
JIS R 6219及びJIS R 6240参照)
grain volume
percentage
5
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
2024
軸付といしの
接着強さ
軸とといし部との接着強さ。
(JIS R 6217及びJIS R 6240参照)
cementing strength
of mounted
wheels
2025
結合度
といしのと粒の結合の度合い。記号(A〜Z)で表す。
(JIS R 6240及びJIS R 6242参照)
hardness grade
2026
平衡度
研削といしの静的不平衡の程度。
(JIS R 6243参照)
unbalance
2027
面振れ
研削といしの回転中心軸に垂直なといし面の振れ。
(JIS R 6240及びJIS R 6244参照)
axial run-out
2028
外周振れ
研削といしの回転中心軸に平行なといし外周面の振れ。
(JIS R 6240及びJIS R 6244参照)
radial run-out
2029
最高使用周速
度
研削といしが安全に使用できる最高限度の周速度(m/s)。
(JIS R 6241及びJIS R 6242参照)
maximum
operating speed
2030
安全度
研削といしの安全性を示す尺度。最高使用周速度,安全係数,破
壊回転周速度,衝撃強度及び軸付といしの接着強度で表す。
(JIS R 6242参照)
safety
2031
安全度試験
安全度を測定する試験。回転試験,破壊回転試験,レジノイドオ
フセット研削といしの衝撃試験及び軸付といしの接着強さ試験が
ある。
safety test
2032
回転試験
最高使用周速度の1.5倍の周速度で破壊の有無を確認する試験。
(JIS R 6210,JIS R 6212,JIS R 6213,JIS R 6214,JIS R 6215,
JIS R 6216,JIS R 6218,JIS R 6219及びJIS R 6240参照)
注記 この定義は,といしの回転試験の定義であり,番号3026
に定義する“研磨布紙”の回転試験とは異なる。
rotation test,
speed test
2033
破壊回転試験 研削といしの破壊回転周速度を求めるための試験。
(JIS R 6240及びJIS R 6242参照)
breakage rotation
test
2034
衝撃試験
レジノイドオフセット研削といしの衝撃に対する強度を測定する
試験。ただし,レジノイドオフセット形切断といしは除く。
(JIS R 6240参照)
impact test
2) 記号及びその定義
番号
記号
定義
2101
A
アルミナ質研削材の記号の総称で,個別を表すときは前部に細分記号を付ける。ただ
し,褐色アルミナ研削材の場合は,細分記号を付けずAとする。
(JIS R 6242参照)
2102
AZ
アルミナジルコニア研削材の記号。
(JIS R 6242参照)
2103
B
レジノイド及び熱硬化性樹脂結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2104
BF
繊維補強付レジノイド及び熱硬化性樹脂結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2105
C
炭化けい素質研削材の記号の総称で,個別を表すときは前部に細分記号を付ける。た
だし,黒色炭化けい素研削材の場合は,細分記号を付けずCとする。
(JIS R 6242参照)
2106
E
セラック結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2107
GC
緑色炭化けい素研削材の記号。
(JIS R 6242参照)
6
R 6004:2010
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番号
記号
定義
2108
HA
解砕形アルミナ研削材の記号。
(JIS R 6242参照)
2109
MG
マグネシア結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2110
PA
淡紅色アルミナ研削材の記号。
(JIS R 6242参照)
2111
PL
熱可塑性樹脂結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2112
R
ゴム結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2113
RF
繊維補強付ゴム結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2114
V
ビトリファイド結合剤の記号。
(JIS R 6242参照)
2115
WA
白色アルミナ研削材の記号。
(JIS R 6242参照)
2116
Z
アルミナジルコニア質研削材の記号の総称で,個別を表すときは前部に細分記号を付
ける。
(JIS R 6242参照)
c) 研磨布紙
1) 用語及びその定義
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3001
研磨布紙
研磨布,研磨紙,耐水研磨紙,研磨ベルト,研磨ディスクなどの
総称。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256
参照)
coated abrasives
3002
研磨布
布の表面に研磨材を接着剤によって固着した研磨工具。
(JIS R 6251参照)
abrasive cloths
3003
研磨紙
紙の表面に研磨材を接着剤によって固着した研磨工具。
(JIS R 6252参照)
abrasive papers
3004
耐水研磨紙
耐水処理を施した紙の表面に研磨材を耐水接着剤によって固着し
た湿式研磨用の研磨工具。
(JIS R 6253参照)
waterproof
abrasive papers
3005
研磨ベルト
研磨布紙を接合して無端状にした研磨工具。
(JIS R 6256参照)
abrasive belts
3006
研磨ディスク ディスクサンダなどに取り付けて使用する主として円盤状の研磨
工具。
(JIS R 6255参照)
abrasive discs
3007
円筒研磨スリ
ーブ
研磨布紙を接合して円筒状にした研磨工具。
(JIS R 6257参照)
cylindrical sleeves
3008
研磨フラップ
ディスク
ディスクグラインダなどに取り付けて使用する短冊状の研磨布を
固着させた円盤状の研磨工具。
(JIS R 6261参照)
flap discs
3009
軸付研磨フラ
ップホイー
ル
研磨布のフラップ片を放射状に軸対称に接着・固定し,把軸を設
けた小形の研磨工具。
(JIS R 6258参照)
flap wheels with
shaft
7
R 6004:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
対応英語(参考)
3010
フランジ形研
磨フラップ
ホイール
研磨布のフラップ片を放射状に軸対称に接着・固定し,フランジ
の軸孔を介して回転軸に装着する研磨工具。
(JIS R 6259参照)
flap wheels with
flanges
3011
フランジ一体
形研磨フラ
ップホイー
ル
回転軸孔を具備したフランジが結合された形態のリング状の研磨
フラップホイール。
(JIS R 6259参照)
flap wheels with
incorporated
flanges
3012
フランジ分離
形研磨フラ
ップホイー
ル
回転軸に装着する場合,フランジを用いる形態のリング状の研磨
フラップホイール。
(JIS R 6259参照)
flap wheels with
separate flanges
3013
ストレート形 円筒研磨スリーブにおいて接合線がストレートの形状。
(JIS R 6257参照)
straight type
3014
スパイラル形 円筒研磨スリーブにおいて接合線がスパイラルの形状。
(JIS R 6257参照)
spiral type
3015
シート
長方形の研磨布紙の形状による呼称。
(JIS R 6251,JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
abrasive sheets
3016
ロール
帯状の研磨布紙の形状による呼称。
(JIS R 6251,JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
abrasive rolls
3017
ラップジョイ
ント
研磨ベルトの接合方式の一種で,重ね合わせて接着接合するタイ
プ。
(JIS R 6256参照)
lap joint
3018
バットジョイ
ント
研磨ベルトの接合方式の一種で,突き合わせて裏当材によって補
強し,接着接合するタイプ。
(JIS R 6256参照)
butt joint
3019
基材
研磨布紙などの研磨材を保持する布紙類。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256
参照)
backing
3020
接着剤
1. 塗装用接着剤…研磨材を基材に接着する組成物。
2. 接合用接着剤…研磨ベルトなどの接合部を接着する組成物。
3. 裏打用接着剤…スパイラル形円筒研磨スリーブの裏打ちに使用
する組成物。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256
参照)
adhesive
3021
坪量
研磨紙及び耐水研磨紙の基材に用いる紙の面積1平方メートル
(m2)当たりの質量をグラム(g)で表した値。
(JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
grammage,
basis weight
3022
周長
研磨ベルトの回転方向の長さ。
(JIS R 6256参照)
peripheral length
3023
伸び率
研磨ベルトの一定荷重時における伸びの度合い。
(JIS R 6256参照)
elongation
percentage
3024
耐水性
耐水研磨紙,耐水研磨布ベルト及び耐水研磨紙ベルトの水浸にお
ける研磨材の離脱の度合い。
(JIS R 6253及びJIS R 6256参照)
water resisiting
property
3025
柔軟性
研磨布紙の曲げに対する柔らかさの度合い。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253及びJIS R 6256参照)
flexibility
3026
回転試験
研磨ディスクの回転の速さに対する安全度を測定する試験。
(JIS R 6255参照)
注記 この定義は,研磨布紙の回転試験の定義であり,番号
2032に定義する“といし”の回転試験とは異なる。
rotation test
8
R 6004:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2) 記号及びその定義
番号
記号
定義
3101
A
褐色アルミナ質研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3102
Aw
1. 研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が95 g/m2未満のもの。
2. 耐水研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が110 g/m2未満のも
の。
(JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
3103
AZ
アルミナジルコニア研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3104
C
黒色炭化けい素質研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3105
Cw
1. 研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が95 g/m2以上,140 g/m2
未満のもの。
2. 耐水研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が110 g/m2以上,150
g/m2未満のもの。
(JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
3106
Dw
1. 研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が140 g/m2以上,200 g/m2
未満のもの。
2. 耐水研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が150 g/m2以上のも
の。
(JIS R 6252及びJIS R 6253参照)
3107
Ew
研磨紙の基材の坪量による種類を示す記号で,基材の坪量が200 g/m2以上のもの。
(JIS R 6252参照)
3108
F
けい石の記号。
(JIS R 6252参照)
3109
G
ガーネットの記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252及びJIS R 6256参照)
3110
GC
緑色炭化けい素研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3111
HA
解砕形アルミナ研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3112
PA
淡紅色アルミナ研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
3113
WA
白色アルミナ研磨材の記号。
(JIS R 6251,JIS R 6252,JIS R 6253,JIS R 6255及びJIS R 6256参照)
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R 6004:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書A
(参考)
参考文献
a) 研削材及び研磨材
JIS R 6001 研削といし用研磨材の粒度
JIS R 6010 研磨布紙用研磨材の粒度
JIS R 6111 人造研削材
JIS R 6130 人造研削材のかさ密度試験方法
b) といし
JIS R 3414 ガラスクロス
JIS R 6210 ビトリファイド研削といし
JIS R 6211-5 結合研削材といし−寸法−第5部:立軸平面研削用及び対向二軸平面研削用研削とい
し
JIS R 6211-7 結合研削材といし−寸法−第7部:卓上及び床上グラインダにおける一般用研削とい
し
JIS R 6211-9 結合研削材といし−寸法−第9部:超重研削用研削といし
JIS R 6211-10 結合研削材といし−寸法−第10部:ホーニングといし及び超仕上げといし
JIS R 6211-11 結合研削材といし−寸法−第11部:手研ぎといし
JIS R 6211-12 結合研削材といし−寸法−第12部:ストレートグラインダにおけるばり取り用研削
といし
JIS R 6211-13 結合研削材といし−寸法−第13部:バーチカルグラインダにおけるばり取り用研削
といし
JIS R 6211-14 結合研削材といし−寸法−第14部:アングルグラインダにおけるばり取り及びきず
取り用研削といし
JIS R 6212 レジノイド研削といし
JIS R 6213 レジノイドオフセット研削といし
JIS R 6214 レジノイド切断といし
JIS R 6215 ゴム切断といし
JIS R 6216 ナット付ディスク形及びナット付リング形研削といし
JIS R 6217 軸付といし
JIS R 6218 セグメント研削といし
JIS R 6219 マグネシア研削といし
JIS R 6240 研削といしの試験方法
JIS R 6241 研削といしの最高使用周速度
JIS R 6242 結合研削材といし−一般的要求事項
JIS R 6243 結合研削材といし−研削といしの静的平衡度試験
JIS R 6244 結合研削材といし−寸法許容差及び振れ公差
10
R 6004:2010
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
c) 研磨布紙
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS R 6255 研磨ディスク
JIS R 6256 研磨ベルト
JIS R 6257 円筒研磨スリーブ
JIS R 6258 軸付研磨フラップホイール
JIS R 6259 フランジ形研磨フラップホイール
JIS R 6261 研磨フラップディスク