R 5202:2015
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
追補1のまえがき
このJIS R 5202の追補1は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣
がJIS R 5202:2010を改正した内容だけを示すものである。
JIS R 5202:2010は,この追補1の内容の改正がされ,JIS R 5202:2015となる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 5202:2015
セメントの化学分析方法
(追補1)
Methods for chemical analysis of cements
(Amendment 1)
JIS R 5202:2010を,次のように改正する。
箇条3(試験の一般的要求事項)に,次の項目[3.7(デシケーター)]を追加する。
3.7
デシケーター デシケーターの乾燥剤は,シリカゲルを用いる。
5.3.1(操作)のc)を,次の文に置き換える。
c) 強熱後の試料の三酸化硫黄含有率[SO3 (A)]を次の手順に従って求める。
試料2〜3 gをるつぼに量り採り,5.2.1のb)〜d)によって強熱する。ただし,恒量の確認は,強熱前
後の質量差が0.05 %未満になったときとする。
この強熱後の試料3) を用いて三酸化硫黄含有率[SO3 (I)]を箇条12又はJIS R 5204によって求め
る。
なお,JIS R 5204による場合は,定量値が三酸化硫黄含有率となる。この含有率[SO3 (I)]及び見
掛けの強熱減量[ig.loss (ap)]を用いて次の式によって,強熱後の試料の三酸化硫黄含有率[SO3 (A)]
を求める。
−
×
=
100
)
ap
(
.
100
)I(
SO
)
A
(
SO
3
3
loss
ig
注3) 強熱後の試料の量り採りに際しては,塊を崩して均一にした後,所定の量を素早く量り採ると
よい。
13.1.2(試薬)のb)を,次の文に置き換える。
b) 塩化ナトリウム(99.5 %以上) 600±25 ℃に約60分間保ち,デシケーター中で放冷する。
13.1.2(試薬)のc)を,次の文に置き換える。
c) 塩化カリウム(99.5 %以上) 110±5 ℃に2〜3日間保ち,デシケーター中で放冷する。
13.2.2(試薬)のc)を,次の文に置き換える。
c) 塩化ナトリウム(99.5 %以上) 600±25 ℃に約60分間保ち,デシケーター中で放冷する。
2
R 5202:2015
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
13.2.2(試薬)のd)を,次の文に置き換える。
d) 塩化カリウム(99.5 %以上) 110±5 ℃に2〜3日間保ち,デシケーター中で放冷する。
18.1.2(試薬)のd)を,次の文に置き換える。
d) 塩化ナトリウム(容量分析用標準物質) 600±25 ℃に約60分間保ち,デシケーター中で放冷する。
18.1.5(操作)のb)を,次の文に置き換える。
b) 温水を加えて100 mLとし,塩化物イオン標準液(0.005 mol/L)をビュレットで2.00〜5.00 mL加える
か,又は塩化物イオン標準液(0.005 mol/L)を正確に5倍に希釈した溶液を全量ピペットで10〜25 mL
を分取して加え,過酸化水素水(約30 %)2 mLを加える。
なお,5.00 mLの場合にはビュレットの代わりに全量ピペットを用いてもよい。
18.1.6(空試験)のa)を,次の文に置き換える。
a) ビーカー200 mLに塩化物イオン標準液(0.005 mol/L)をビュレットで2.00〜5.00 mLを入れるか,又
は塩化物イオン標準液(0.005 mol/L)を正確に5倍に希釈した溶液を全量ピペットで10〜25 mLを分
取して,温水を加えて100 mLとする。塩化物イオン標準液を加える量は,18.1.5のb)と同じ量とす
る。
なお,5.00 mLの場合にはビュレットの代わりに全量ピペットを用いてもよい。
18.2.2(試薬)のg)を,次の文に置き換える。
g) 塩化ナトリウム(容量分析用標準物質) 600±25 ℃に約60分間保ち,デシケーター中で放冷する。