2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 3505-1994
ガラス製体積計
Volumetric glassware
1. 適用範囲 この規格は,体積計に受け入れられた液体(受用)又は体積から排出した液体(出用)の
体積を測定するガラス製の体積計のうち,ビュレット,メスピペット,全量ピペット,全量フラスコ,首
太全量フラスコ,メスシリンダー及び乳脂計(以下,体積計という。)について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,付表9に示す。
2. 等級 等級は,乳脂計を除き体積の許容誤差によって区分し,クラスA及びクラスBの2等級とする。
3. 計量単位 体積計の体積の計量単位及びその記号は,リットル(l又はL),デシリットル(dl又はdL)
又はミリリットル(ml又はmL)とする。
4. 呼び容量 呼び容量は,次のとおりとする。
(1) ビュレット(単位ml) 1, 2, 5, 10, 25, 50, 100
(2) メスピペット(単位ml) 0.1, 0.2, 0.3, 0.5, 1, 2, 3, 5, 10, 20, 25, 50
(3) 全量ピペット(単位ml) 0.1, 0.2, 0.3, 0.4, 0.5, 1, 1.5, 2, 2.5, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 15, 17.5, 17.6, 20, 25,
30, 40, 50, 100, 200
(4) 全量フラスコ(単位ml) 5, 10, 20, 25, 50, 100, 200, 250, 300, 500, 1 000, 2 000, 2 500, 3 000, 5 000, 10 000
(5) 首太全量フラスコ(単位ml) 50, 100, 200, 250, 500
(6) メスシリンダー(単位ml) 5, 10, 20, 25, 50, 100, 200, 250, 300, 500, 1 000, 2 000
(7) 乳脂計(単位ml) 0.625, 0.750, 0.875, 1.000, 1.125, 1.6, 5.0
5. 体積の許容誤差 (ml) 体積の許容誤差は,等級及び呼び容量に応じて付表1〜8のとおりとする。
6. 目盛 目盛は,次のとおりとする。
(1) 目盛は,20℃の水を測定したときの体積を表すものとして付されていること。
(2) 目盛は,図1に示すように水際の最深部と目盛線の上縁とを水平に視定して測定するものとして付さ
れていること。
なお,青線入りの体積計の場合は,青線が水際によって屈折され,最も狭く見える部分を水際の最
深部とする[図1(b)参照]。
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図1 水際の視定方法
(3) ビュレット,メスピペット及びメスシリンダーの目量(最小目盛)(1)は,付表1, 付表2及び付表6
のとおりとする。
注(1) 相隣る目盛線がそれぞれ表す値の差。
(4) 目盛線は,管軸(体積計の中心軸)に対して垂直であること。
(5) 目盛線の太さ及び長さは,乳脂計を除き次のとおりとする。
(a) 目盛線の太さは,0.1〜0.4 mm(呼び容量が5l以上のものにあっては0.1〜0.6mm)で,かつ,目盛
間隔(2)の31以下であること。
注(2) 相隣る目盛線の間の空白部分の長さ。
(b) 最も短い目盛線の長さは,目盛が付された部分の円周の10%以上,20%未満であること。
(c) 中間目盛線の長さは,最も短い目盛線の長さのおよそ1.5倍で,かつ,その両端が最も短い目盛線
の端を超えて対称に延びていること。
(d) 長い目盛線の長さは,青線入りの体積計,腐食による目盛が付された体積計及び自動ビュレット(3)
を除き,目盛が付されている部分の円周の75%以上であること。
注(3) ゼロ目盛線がなく,ゼロ点が自動的に定まるビュレット。
7. 構造及び機能 構造及び機能は,次のとおりとする。
(1) メスピペット及び全量ピペットの排水時間(4)は,呼び容量に応じて付表2及び付表3のとおりとする。
ただし,この規定は被計量液名が表記されている場合には適用しない。
注(4) メスピペット又は全量ピペットを垂直にして水を自由に排出させたとき,呼び容量に相当する
体積が排出されるのに要する時間。ただし,先端までの容積によって呼び容量が定まるメスピ
ペット及び全量ピペットであって,先端に微量の液体を残して流出が止まるものは,その止ま
るときまでの時間とする。
(2) 目盛が付されている部分には,水際の視定に支障となる気泡がないこと。
(3) メスピペット,全量ピペットの上端は,平らで滑らかであること。
(4) 活栓付きビュレット,メスピペット及び全量ピペットの下端並びにモールビュレットの先管の先端は,
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次のいずれかによって仕上げられていること。
(a) 管軸に直角に切断し,外側を滑らかに研磨してわずかに面を取り,火仕上げすること。
(b) 管軸に直角に切断し,外側を滑らかに研磨してわずかに面を取ること。
(c) 管軸に直角に切断し,火仕上げすること。
(5) 全量フラスコ,首太全量フラスコ及びメスシリンダーは,水平面に置いたときすわりが安定しており,
水平に対して10度傾いた平面に,空の状態で,かつ,栓なしで置いたときに倒れないこと。
(6) 茶褐色の体積計は,その色が水際の視定を妨げるものであってはならない。
(7) 青線入りの体積計の青線は鮮明であり,管軸と平行で,かつ,幅が一様であること。
(8) 活栓付きビュレットの活栓(他のビュレットにも使用できる共通栓を除く。)と本体及びモールビュレ
ットの先管と本体とに合番号が付されていること。
(9) 活栓付きビュレットは,活栓を閉じて,呼び容量に相当する体積の水を満たしたまま5分経過する間
に,体積の許容誤差に相当する体積を超える漏水がないこと。
(10) モールビュレットの先管と本体とをゴム管などで接続する部分は,そのゴム管などが容易に離脱しな
いように加工されていること。
(11) 全量フラスコには,受入体積を測定するものは“受用”,“In”又は“TC”,排出体積を測定するもの
は“出用”,“Ex”又は“TD”の標識が付されていること。
(12) メスピペット及び全量ピペットにカラーコードを付けるときは,表1によること。
備考 表1に規定されていない呼び容量の体積計は,製造業者が定めたカラーコードを付けてもよい。
参考 このカラーコードは,呼び容量3mlを除きISO 1769に適合している。
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表1 カラーコード
(a) メスピペット
単位 ml
呼び容量 目量
カラーコード
0.1
0.001
緑2本
0.005
赤
0.01
白
0.2
0.001
青2本
0.002
白2本
0.01
黒
0.5
0.005
緑
0.01
黄2本
1
0.01
黄
2
0.02
黒
3
0.02
青2本
5
0.05
赤
10
0.1
橙
20
0.1
黄2本
25
0.1
白
50
0.2
黒
(b) 全量ピペット
単位 ml
呼び容量 カラーコード
0.1
青
0.15
白
0.2
赤
0.25
緑2本
0.3
黄
0.4
赤2本
0.5
黒2本
1
青
2
橙
3
黒
4
赤2本
5
白
6
橙2本
7
緑2本
8
青
9
黒
10
赤
15
緑
20
黄
25
青
30
黒
40
白
50
赤
75
緑
100
黄
150
黒2本
200
青
8. 形状及び寸法 形状及び寸法は,付表1〜8のとおりとする。
9. 材料 材料は,ほうけい酸ガラスであって,線膨張係数が55×10-7/℃以下のものとする。
10. 誤差の試験方法 誤差の試験方法は,体積計が表す体積 (I) と,次に定めるとおり標準器で測定して
求めた実体積 (Q) とを比較して行い, (I−Q) を誤差とする。
なお,実体積は,受用の体積計の場合は体積計に受け入れられた量を,出用の体積計の場合は体積計か
ら排出された量を測定するものとする。
(1) 試験の条件
(1.1) 試験場 所試験は,試験中の温度変化が2℃/hを超えない室内で行うこととする。
(1.2) 試験に用いる水 試験には蒸留水又はイオン交換水を用いることとする。ただし,比較法による場
合は,水道水又は井戸水を用いても差し支えない。
(1.3) 体積計の内面 体積計は,試験に先立って内面が清浄であることを確認し,かつ,受用の場合は内
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面を乾燥させなければならない。
(2) 実体積の測定方法
(2.1) 衡量法 体積計に受け入れられた水又は体積計から排出された水の質量,及び温度を測定して実体
積を求める方法で,用いる機器及び実体積の計算は次による。
(2.1.1) はかり 水の質量を測定するはかりは,次のとおりとする。
(a) 載せ台の大きさ及びひょう量が,体積計に受け入れられた水又は体積計から排出された水の質量を
1回で測定するのに十分であること。
(b) 目量が試験される体積計の許容誤差の101に相当する質量以下(1mg以下のときは1mg)であること。
(c) 基準分銅(5)又はこれに相当する精度の分銅で校正されていること。
注(5) 計量法に基づく基準器検査に合格し,有効期間内にあるもの。
(2.1.2) 温度計 水温の測定に用いる温度計は,±0.1℃又はこれより良い精度で校正されていなければなら
ない。
(2.1.3) 実体積の計算 標準温度20℃における実体積は,次の式によって算出する。
V20= (IL−IE) ×
−
A
W
p
p
1
×
−
B
A
p
p
1
×
(
)
[
]
20
3
1
−
−
t
γ
······················ (1)
ここに, V20: 標準温度20 ℃における実体積 (ml)
IL: はかりの表す質量(風袋を含む。) (g)
IE: 風袋の質量 (g)
t: 測定に用いた水の温度 (℃)
ρA: 測定時の周囲空気の密度 (g/cm3)
ρB: 測定に用いた分銅の密度(分銅を用いないはかりの場合は,
そのはかりの校正に用いた分銅の密度) (g/cm3)
ρW: t℃の水の密度 (g/cm3)
γ: 体積計のガラス材料の線膨張係数 (℃-1)
式(1)は,試験が常温及び大気圧の試験室で行われるときは,次のように近似的に簡略化してよい。
V20≒ (IL−IE) +Vn (Z−1) ·························································· (2)
ここに, Vn: 体積計の表す体積 (ml)
Z: 式(1)の
(
)
[
]
20
3
1
1
1
−
−
×
−
×
−
t
p
p
p
p
B
A
A
W
γ
の値。
参考 Vnが1 000mlにおけるVn (Z−1) を,体積計のガラスの線膨張係数が35×10-7及び50×10-7並び
に試験に用いた水の温度が5〜35℃の場合について求めた値を,参考表1及び参考表2に示す。
なお,参考表1及び参考表2の値の算出に用いた水及び空気の密度を参考表3及び参考表4
に示す。
(2.2) 比較法 体積計に受け入れられた水又は体積計から排出された水の体積を,標準ビュレット又はこ
れと同等の性能をもつ体積標準器によって測定する方法で,標準ビュレット又は体積標準器は次に
よるものとする。
(a) ビュレット及びメスシリンダー以外の体積計の試験に用いるものにあっては,試験される体積計の呼
び容量に相当する体積,ビュレット及びメスシリンダーの試験に用いるものにあっては,試験される
ビュレット又はメスシリンダーの呼び容量に相当する体積及びその51の体積を測定できるものである
こと。
(b) 試験される体積計の許容誤差の51(乳脂計の試験こ用いるものは31)又はそれより良い精度で,衡量
法によって校正されていること。
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11. 表示 体積計には,次の事項が表記されていなければならない。
(1) 等級(乳脂計を除く。)
備考 クラスAを表す記号“A”,クラスBを表す記号“B”でもよい。
(2) 呼び容量(乳脂計を除く。)
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 付表2の備考4.に該当するメスピペットについては,その記号
(5) 全量フラスコについては,受用,出用の別又はその略号。
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付表1 ビュレット
(1) 活栓付きビュレット
項目
呼び容量
1 ml
2 ml
5 ml
10 ml
25 ml
50 ml
10.0 ml
L (mm)
650以下
670以下 800以下
870以下
870以下
870以下 870以下
A (mm)
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
目量(最小目盛) (ml) 0.005 0.01
0.01
0.02
0.02
0.05
0.05
0.1
0.1
0.2
目盛が付された部分の長さ
(mm)
150以上
20.0以上 250以上
250以上
300以上
500以上 500以上
体積の許容誤差
(ml)
クラスA
±0.01
±0.01
±0.01
±0.02
±0.03
±0.05
±0.05
±0.1
クラスB
±0.02
±0.02
±0.02
±0.05
±0.05
±0.1
±0.1
±0.2
(2) モールビュレット
項目
呼び容量
1 ml
2 ml
5 ml
10 ml
25 ml
50 ml
10.0 ml
L (mm)
A (mm)
580以下
650以下 80.0以下
820以下
820以下
850以下 870以下
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
50以上
目量(最小目盛) (ml) 0.005 0.01
0.01
0.02
0.02
0.05
0.05
0.1
0.1
0.2
目盛が付された部分の長さ
(mm)
150以上
200以上 250以上
250以上
300以上
500以上 500以上
体積の許容誤差
(ml)
クラスB
±0.02
±0.02
±0.02
±0.05
±0.05 ±0.1
±0.1
±0.2
備考1. 図における活栓の形状については単に例示である。
2. 目盛が付された部分の長さは,自動ビュレットには適用しない。
3. ビュレットは,試薬などを補給するためのタンクが付されているもの(ミクロビュレットという。)であ
っても差し支えない。
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付表2 メスピペット
項目
呼び容量
0.1-0.5 ml
1 ml
2 ml
3 ml
5 ml
10 ml
20 ml
25 ml
50 ml
D (mm)
8以下
8以下
8以下
8以下
−
−
−
−
−
d (mm)
−
−
−
8.5以下 8.5以下 8.5以下 8.5以下 8.5以下 8.5以下
l (mm)
−
−
−
20以上 20以上 20以上 20以上 20以上 20以上
目量(最小目盛) (ml)
0.01以下
0.01
0.02
0.02
0.05
0.1
0.1
0.1 0.2
0.2
排水時間 (s)
−
2以上
2以上
3以上
3以上
3以上
3以上
3以上
3以上
体積の許容誤差
(ml)
クラスA
±0.005
±0.01 ±0.015 ±0.03
±0.03
±0.05
±0.1
±0.1
±0.2
クラスB
−
±0.015 ±0.02
±0.05
±0.05
±0.1
±0.2
±0.2
±0.4
備考1. 呼び容量が2 ml以下はI形,3 mlはI又はII形,5 ml以上はII形の形状とする。
2. 上端から最上部の目盛線までの長さは,80 mm以上でなければならない。
3. 上部に吸い込みの危険を防止するための綿栓止めが付されていても差し支えない。
4. 排水時間がこの規定に適合しない場合は,呼び容量が1 ml及び2 mlには“<2S”,3 ml〜50 mlには“<3S”
の表示がなければならない。
なお,この場合の体積許容誤差はクラスBを適用する。
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付表3 全量ピペット
項目
呼び容量
0.5 ml
以下
2 ml
以下
5 ml
以下
10 ml
以下
20 ml
以下
25 ml
以下
50 ml
以下
100 ml
以下
200 ml
以下
排水時間 (s)
3〜20
5〜25
7〜30
8〜40
9〜50 10〜50
13〜60
25〜60
40〜80
体積の許容誤差 (ml) クラスA
±0.005 ±0.01
±0.015 ±0.02 ±0.03 ±0.03
±0.05
±0.08
±0.1
クラスB
±0.01
±0.02
±0.03
±0.04 ±0.06 ±0.06
±0.1
±0.15
±0.2
備考1. 目盛が付された部分の内径は,呼び容量が100 ml以下では8 mm以下,200 ml以下では8.5 mm以下でなければな
らない。
2. 上端から目盛線までの長さ(安全球を含む。)は,80 mm以上でなければならない。
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付表4 全量フラスコ
項目
呼び容量
5 ml
10 ml
20 ml
25 ml
50 ml
100 ml
200 ml
250 ml
目盛線が付された部分の内径(6) (mm) 10以下 10以下 12以下 12以下 14以下 14以下 17以下 17以下
体積の許容誤差 (ml)
クラスA
±0.025
±0.025
±0.04
±0.04
±0.06
±0.1
±0.15
±0.15
クラスB
±0.05
±0.05
±0.08
±0.08
±0.12
±0.2
±0.3
±0.3
項目
呼び容量
300 ml
500 ml 1 000 ml 2 000 ml 2 500 ml 3 000 ml 5 000 ml 10 000 ml
目盛線が付された部分の内径(6) (mm) 24以下 24以下 25以下 30以下 34以下 35以下 50以下 65以下
体積の許容誤差 (ml)
クラスA
±0.25
±0.25
±0.4
±0.6
±1.5
±2.0
±2.0
±5.0
クラスB
±0.5
±0.5
±0.8
±1.2
−
−
−
−
注(6) 目盛線が付された部分が円筒形でないときは,内径の最も広い部分の長さとする。
備考1. 出用の体積の許容誤差は,表の値の2倍とする。
なお,この場合の実体積は,全量の水を自由流出させた後,滴下の状態になってから30秒間に排出さ
れた量までとする。
2. 図の(a)及び(b)の上部はすり合わせのないもの,(c), (d)及び(e)の上部はすり合わせがあるものの例とする。
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付表5 首太全量フラスコ
項目
呼び容量
50 ml
100 ml
200 ml
250 ml
500 ml
目盛線が付された部分の内径 (mm) 14を超え20
以下
14を超え20
以下
17を超え25
以下
17を超え25
以下
24を超え32
以下
体積の許容誤差 (ml)
クラスB
±0.2
±0.25
±0.3
±0.3
±0.6
備考1. 受用だけとする。
2. 図の(a)及び(b)の上部はすり合わせのないもの,(c), (d)及び(e)の上部はすり合わせがあるもの
の例とする。
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付表6 メスシリンダー
項目
呼び容量
5 ml
10 ml
20 ml
25 ml
50 ml
100 ml
H (mm)
130以下 185以下 215以下 215以下 225以下 260以下
目量(最小目盛) (ml)
0.1
0.1 0.2
0.2
0.2 0.5 0.5
1
1
体積の許容誤差 (ml)
クラスA
±0.1
±0.2
±0.2
±0.25
±0.5
±0.5
クラスB
±0.2
±0.4
±0.4
±0.5
±1.0
±1.0
項目
呼び容量
200 ml
250 ml
300 ml
500 ml
1 000 ml 2 000 ml
H (mm)
335以下 335以下 335以下 390以下 470以下 570以下
目量(最小目盛) (ml)
2
5
2
5
2
5
5
10
20
体積の許容誤差 (ml)
クラスA
±1.0
±1.5
±1.5
±2.5
± 5.0
±10.0
クラスB
±2.0
±3.0
±3.0
±5.0
±10.0
±20.0
備考 台座は,ほうけい酸ガラス以外でもよい。
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付表7 全乳用ゲルベル乳脂計
項目
呼び容量
0.625 ml
0.750 ml
0.875 ml
1.000 ml
1.125 ml
H (mm)
185〜200
185〜200
185〜200
185〜200
185〜200
d(外径) (mm)
25以下
25以下
25以下
25以下
25以下
L (mm)
60以上
60以上
60以上
60以上
60以上
目量(最小目盛) (ml)
0.012 5
0.012 5
0.012 5
0.012 5
0.012 5
胴部の体積 (A〜B) (ml)
21〜22
21〜22
21〜22
21〜22
21〜22
目盛を付けた部分の体積 (B〜C) (ml)
0.625
0.750
0.875
1.000
1.125
目盛を付けた部分の体積の許容誤差 (ml) ±0.012 5
±0.012 5
±0.012 5
±0.012 5
±0.012 5
備考1. けい(頚)部の形状は,平形(D部)又は波形(E部)のいずれでも差し支えない。
2. 目盛には10目量ごと,%に相当する数字を付けること。
14
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表8 バブコック乳脂計
項目
呼び容量
1.6 ml
5.0 ml
H (mm)
160〜170
160〜170
d(外径) (mm)
37以下
37以下
L (mm)
63.5以上
63.5以上
目量(最小目盛) (ml)
0.02
0.05
胴部の体積 (A〜B) (ml)
45〜50
45〜50
目盛を付けた部分の体積 (B〜C) (ml)
1.6
5.0
目盛を付けた部分の体積の許容誤差 (ml)
±0.02
±0.05
備考 目盛には10目量ごと,%に相当する数字を付けること。
15
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表9 対応国際規格
ISO 384 : 1978 Laboratory glassware−Principles of design and construction of volumetric glassware
ISO 385-1 : 1984 Laboratory glassware−Burettes−Part 1 : General requirements
ISO 385-2 : 1984 Laboratory glassware−Burettes−Part 2 : Burettes for which no waiting time is
specified
ISO 385-3 : 1984 Laboratory glassware−Burettes−Part 3 : Burettes for which a waiting time of 30 s
is specified
ISO 648 : 1977 Laboratory glassware−One-mark pipettes
ISO 835-1 : 1981 Laboratory glassware−Graduated pipettes−Part 1 : General requirements
ISO 835-2 : 1981 Laboratory glassware−Graduated pipettes−Part 2 : Pipettes for which no waiting
time isspecified
ISO 835-3 : 1981 Laboratory glassware−Graduated pipettes−Part 3 : Pipettes for which a waiting
time of 15 s is specified
ISO 835-4 : 1981 Laboratory glassware−Graduated pipettes−Part 4 : Blow-out pipettes
ISO 1042 : 1983 Laboratory glassware−One-mark volumetric flasks
ISO 1769 : 1975 Laboratory glassware−Pipettes−Colour coding
ISO 4787 : 1984 Laboratory glassware−Volumetric glassware−Methods for use and testing of
capacity
ISO 4788 : 1980 Laboratory glassware−Graduated measuring cylinders
ISO 488 : 1983 Milk−Determination of fat content−Gerber butyrometers
ISO 2446 : 1976 Milk−Determination of fat content (Routine method)
16
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考 体積計の表す体積 (Vn) が1 000 mlにおけるVn (Z-1) の値
序文 この参考は,体積計の表す体積 (Vn) が1 000 mlにおけるVn (Z−1) を線膨張係数が35×10-7及び
50×10-7並びに水温が5〜35 ℃の場合について求めた値(参考表1及び参考表2)について記述するもの
であり,規定の一部ではない。
なお,Vnが1 000 ml以外のときは,表中の値にVn/1 000を乗じて求める。参考表1及び参考表2の値の算
出に用いた水及び空気の密度を参考表3及び参考表4に示す。
参考表1 材料の線膨張係数が35×10-7 ℃-1の場合
水温
(℃)
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
5
1.24
1.24
1.24
1.24
1.24
1.24
1.24
1.24
1.25
1.25
6
1.25
1.25
1.25
1.26
1.26
1.26
1.27
1.27
1.27
1.27
7
1.28
1.28
1.29
1.29
1.29
1.30
1.30
1.31
1.31
1.32
8
1.32
1.33
1.33
1.34
1.34
1.35
1.35
1.36
1.37
1.37
9
1.38
1.39
1.39
1.40
1.41
1.41
1.42
1.43
1.43
1.44
10
1.45
1.46
1.47
1.47
1.48
1.49
1.50
1.51
1.52
1.53
11
1.53
1.54
1.55
1.56
1.57
1.58
1.59
1.60
1.61
1.62
12
1.63
1.64
1.65
1.66
1.67
1.69
1.70
1.71
1.72
1.73
13
1.74
1.75
1.77
1.78
1.79
1.80
1.81
1.83
1.84
1.85
14
1.86
1.88
1.89
1.90
1.92
1.93
1.94
1.96
1.97
1.99
15
2.00
2.01
2.03
2.04
2.06
2.07
2.09
2.10
2.12
2.13
16
2.15
2.16
2.18
2.19
2.21
2.22
2.24
2.26
2.27
2.29
17
2.30
2.32
2.34
2.35
2.37
2.39
2.40
2.42
2.44
2.46
18
2.47
2.49
2.51
2.53
2.54
2.56
2.58
2.60
2.62
2.64
19
2.65
2.67
2.69
2.71
2.73
2.75
2.77
2.79
2.81
2.83
20
2.84
2.86
2.88
2.90
2.92
2.94
2.96
2.98
3.01
3.03
21
3.05
3.07
3.09
3.11
3.13
3.15
3.17
3.19
3.22
3.24
22
3.26
3.28
3.30
3.32
3.35
3.37
3.39
3.41
3.43
3.46
23
3.48
3.50
3.53
3.55
3.57
3.59
3.62
3.64
3.66
3.69
24
3.71
3.74
3.76
3.78
3.81
3.83
3.86
3.88
3.90
3.93
25
3.95
3.98
4.00
4.03
4.05
4.08
4.10
4.13
4.15
4.18
26
4.20
4.23
4.26
4.28
4.31
4.33
4.36
4.39
4.41
4.44
27
4.47
4.49
4.52
4.55
4.57
4.60
4.63
4.65
4.68
4.71
28
4.73
4.76
4.79
4.82
4.85
4.87
4.90
4.93
4.96
4.99
29
5.01
5.04
5.07
5.10
5.13
5.16
5.18
5.21
5.24
5.27
30
5.30
5.33
5.36
5.39
5.42
5.45
5.48
5.51
5.54
5.57
31
5.60
5.63
5.66
5.69
5.72
5.75
5.78
5.81
5.84
5.87
32
5.90
5.93
5.96
6.00
6.03
6.06
6.09
6.12
6.15
6.18
33
6.22
6.25
6.28
6.31
6.34
6.38
6.41
6.44
6.47
6.50
34
6.54
6.57
6.60
6.63
6.67
6.70
6.73
6.77
6.80
6.83
35
6.87
−
−
−
−
−
−
−
−
−
17
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考表2 材料の線膨張係数が50×10-7 ℃-1の場合
水温
(℃)
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
5
1.31
1.31
1.31
1.31
1.31
1.31
1.31
1.32
1.32
1.32
6
1.32
1.32
1.32
1.33
1.33
1.33
1.33
1.33
1.34
1.34
7
1.34
13.5
1.35
1.35
1.36
1.36
1.36
1.37
1.37
1.38
8
1.38
1.39
1.39
1.40
1.40
1.41
1.41
1.42
1.42
1.43
9
1.43
1.44
1.45
1.45
1.46
1.47
1.47
1.48
1.49
1.49
10
1.50
1.51
1.51
1.52
1.53
1.54
1.55
1.55
1.56
1.57
11
1.58
1.59
1.60
1.61
1.61
1.62
1.63
1.64
1.65
1.66
12
1.67
1.68
1.69
1.70
1.71
1.72
1.73
1.74
1.76
1.77
13
1.78
1.79
1.80
1.81
1.82
1.83
1.85
1.86
1.87
1.88
14
1.89
1.91
1.92
1.93
1.95
1.96
1.97
1.98
2.00
2.01
15
2.02
2.04
2.05
2.07
2.08
2.09
2.11
2.12
2.14
2.15
16
2.17
2.18
2.20
2.21
2.23
2.24
2.26
2.27
2.29
2.30
17
2.32
2.34
2.35
2.37
2.38
2.40
2.42
2.43
2.45
2.47
18
2.48
2.50
2.52
2.53
2.55
2.57
2.59
2.60
2.62
2.64
19
2.66
2.68
2.70
2.71
2.73
2.75
2.77
2.79
2.81
2.83
20
2.84
2.86
2.88
2.90
2.92
2.94
2.96
2.98
3.00
3.02
21
3.04
3.06
3.08
3.10
3.12
3.14
3.16
3.19
3.21
3.23
22
3.25
3.27
3.29
3.31
3.33
3.36
3.38
3.40
3.42
3.44
23
3.47
3.49
3.51
3.53
3.55
3.58
3.60
3.62
3.65
3.67
24
3.69
3.72
3.74
3.76
3.79
3.81
3.83
3.86
3.88
3.90
25
3.93
3.95
3.98
4.00
4.03
4.05
4.08
4.10
4.12
4.15
26
4.17
4.20
4.23
4.25
4.28
4.30
4.33
4.35
4.38
4.40
27
4.43
4.46
4.48
4.51
4.54
4.56
4.59
4.61
4.64
4.67
28
4.69
4.72
4.75
4.78
4.80
4.83
4.86
4.89
4.91
4.94
29
4.97
5.00
5.02
5.05
5.08
5.11
5.14
5.17
5.19
5.22
30
5.25
5.28
5.31
5.34
5.37
5.40
5.42
5.45
5.48
5.51
31
5.54
5.57
5.60
5.63
5.66
5.69
5.72
5.75
5.78
5.81
32
5.84
5.87
5.90
5.93
5.96
6.00
6.03
6.06
6.09
6.12
33
6.15
6.18
6.21
6.24
6.28
6.31
6.34
6.37
6.40
6.44
34
6.47
6.50
6.53
6.56
6.60
6.63
6.66
6.69
6.73
6.76
35
6.79
−
−
−
−
−
−
−
−
−
18
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考表3 空気を含まない水の密度
水温 (℃)
密度 (g/cm3)
15
0.999 098
16
0.998 941
17
0.998 773
18
0.998 593
19
0.998 403
20
0.998 202
21
0.997 990
22
0.997 768
23
0.997 536
24
0.997 294
25
0.997 043
26
0.996 782
27
0.996 511
28
0.996 232
29
0.995 943
30
0.995 645
31
0.995 339
32
0.995 024
33
0.994 701
34
0.994 369
35
0.994 030
19
R 3505-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考表4 乾燥空気の密度 (kg/m3)
(気温10〜30 ℃,気圧930〜1 040 hPa)
℃
930
940
950
960
970
980
990
1 000
1 010
1 020
1 030
1 040
10 1.145
1.157
1.169
1.182
1.194
1.206
1.219
1.231
1.243
1.256
1.268
1.280
11 1.141
1.153
1.165
1.178
1.190
1.202
1.214
1.227
1.239
1.251
1.263
1.276
12 1.137
1.149
1.161
1.173
1.186
1.198
1.210
1.222
1.235
1.247
1.259
1.271
13 1.133
1.145
1.157
1.169
1.182
1.194
1.206
1.218
1.230
1.243
1.255
1.267
14 1.129
1.141
1.153
1.165
1.177
1.190
1.202
1.214
1.226
1.238
1.250
1.262
15 1.125
1.137
1.149
1.161
1.173
1.185
1.197
1.210
1.222
1.234
1.246
1.258
16 1.121
1.133
1.145
1.157
1.169
1.181
1.193
1.205
1.217
1.230
1.242
1.254
17 1.117
1.129
1.141
1.153
1.165
1.177
1.189
1.201
1.213
1.225
1.237
1.249
18 1.113
1.125
1.137
1.149
1.161
1.173
1.185
1.197
1.209
1.221
1.233
1.245
19 1.109
1.121
1.133
1.145
1.157
1.169
1.181
1.193
1.205
1.217
1.229
1.241
20 1.106
1.118
1.129
1.141
1.153
1.165
1.177
1.189
1.201
1.213
1.225
1.236
21 1.102
1.114
1.126
1.137
1.149
1.161
1.173
1.185
1.197
1.208
1.220
1.232
22 1.098
1.110
1.122
1.134
1.145
l.157
1.169
l.181
1.193
1.204
1.216
1.228
23 1.094
1.106
1.118
1.130
1.141
l.153
1.165
1.177
1.189
1.200
1.212
1.224
24 1.091
1.102
1.114
1.126
1.138
1.149
1.161
1.173
1.185
1.196
1.208
1.220
25 1.087
1.099
1.111
1.122
1.134
1.145
1.157
1.169
1.181
1.192
1.204
1.216
26 1.083
1.095
1.107
1.118
1.130
1.142
1.153
1.165
1.177
1.188
1.200
1.212
27 1.080
1.091
1.103
1.115
1.126
1.138
1.150
1.161
1.173
1.184
1.196
1.208
28 1.076
1.088
1.099
1.111
1.122
1.134
1.146
1.157
1.169
1.180
1.192
1.204
29 1.073
1.084
1.096
1.107
1.119
1.130
1.142
1.153
1.165
1.176
1.188
1.200
30 1.069
1.081
1.092
1.104
1.115
1.126
1.138
1.150
1.161
1.172
1.184
1.196
JIS R 3505改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
○ 穂 坂 光 司
株式会社金門製作所
浅 野 直 喜
埼玉県計量検定所
大 西 和 夫
東京都立衛生研究所
小 島 孔
計量研究所計測システム部試験検査課
○ 斎 藤 勝 政
柴田科学器械工業株式会社品質管理課
○ 佐 藤 孝 宗
岩城硝子株式会社第2製造部
○ 柴 田 晴 通
柴田科学器械工業株式会社
鈴 木 蕃
東京都工業技術センター無機化学部
○ 高 橋 秀 光
高橋理科量器工業株式会社
○ 田 中 岩 男
北海計量器株式会社営業部
地 崎 修
工業技術院標準部
津 田 博
通商産業省機械情報産業局
○ 濱 地 誠 二
株式会社富士製作所
平 山 武
社団法人東京医薬品工業協会
三 村 秀 一
株式会社環境管理センター
米 倉 茂 男
東京都鍍金工業組合
(事務局)
松 村 正 勝
社団法人日本計量機器工業連合会
市 川 敏 夫
社団法人日本計量機器工業連合会
重 森 明
社団法人日本計量機器工業連合会
備考 ○印は小委員会委員を兼ねる。