2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 3504-1976
化学用体積計ガラス素材
Glass Material for Chemical Analysis
1. 適用範囲 この規格は,化学用の体積計に用いるガラス素材(以下,ガラス素材という。)について規
定する。
引用規格:
JIS R 3502 化学分析用ガラス器具の試験方法
関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
2. 種類及び等級 種類及び等級は,次の各号による。
2.1
種類 ガラス素材の種類は,次の6種類とする。
(1) ビュレット,メスピペット及び全量ピペット用ガラス素材
(2) メスフラスコ用ガラス素材
(3) メスシリンダー用ガラス素材
(4) 円すい形液量計用ガラス素材
(5) 円筒形液量計用ガラス素材
(6) 手付き円筒形液量計用ガラス素材
2.2
等級 ガラス素材の等級は,耐熱温度及びアルカリ溶出量によって,次の2等級とする。
(1) 硬質
(2) 並質
3. 品質 ガラス素材の品質は,5.試験方法により試験し,表1の規定に適合しなければならない。
表1
等級
項目
硬質
並質
耐熱温度 (℃)
180以上
70以上
アルカリ溶出量 (mg)
0.1以下
2.5以下
肉まわり
平均していること。
形状
正しく,かつ,きずのないこと。
機能
使用目的を完全に果たすこと。
生地
不溶解物及び異物の混入がなく,特殊のものを除き
透明であること。また使用上有害な,あわ,脈理が
ないこと。
ひずみ
ひずみ検査器による干渉圏が顕著に現れないこと。
参考
ひずみ検査器とは,ガラスのひずみを発見し,観察する装置である。
2
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
その方法は,光線を偏光板又は適当な反射板によって偏光させ,試験を行うガラスを通した後,偏光板
又はこれに代わる装置によって観察することにより,ひずみを検査する。
4. 形状及び寸法 形状及び寸法は,次による。
ガラス素材の形状及び寸法は,表2に示す付図1〜6による。
表2
種類
付図番号
ビュレット,メスピペット及び全
量ピペット用ガラス素材
1
メスフラスコ用ガラス素材
2
メスシリンダー用ガラス素材
3
円すい形液量計用ガラス素材
4
円筒形液量計用ガラス素材
5
手付き円筒形液量計用ガラス素材
6
5. 試験方法 ガラス素材の試験は,JIS R 3502(化学分析用ガラス器具の試験方法)による。
6. 表示 ガラス素材には,種類,等級及び製造業者名又はその略号を明記する。
付図1 ビュレット,メスピペット及び全量ピペット用ガラス素材
(1) ビュレット用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
5ml
10ml
25ml
50ml
100ml
D
7.5±1.0
9.0±1.0
11.5±1.5
12.5±1.5
17.5±1.5
(2) メスピペット用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
1ml
2ml
5ml
10ml
20ml
25ml
50ml
D
6.5±1.0
7.5±1.0
8.0±1.0
10.5±1.0
13.0±1.0
14.0±1.0
18.0±1.0
3
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(3) 全量ピペット用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
1ml
2ml
5ml
10ml
20ml
25ml
50ml
100ml
D1
7.5±1.0
9.0±1.0
12.5±2.0
16.0±2.0
22.0±2.0
24.0±2.0
30.0±2.0
40.0±3.0
D2
3.7±0.5
4.0±0.5
5.0±0.5
6.0±0.5
7.0±1.0
7.0±1.0
7.5±1.0
8.5±1.0
付図2 メスフラスコ用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
10ml
20ml
25ml
50ml
100ml
200ml
250ml
500ml
1000ml
2000ml
H
−
−
−
160以上 190以上 230以上 245以上 290以上 340以上 420以上
D
9.0±1.5 9.0±1.5 10.0±2.0 12.0±2.0
−
−
−
−
−
−
4
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図3 メスシリンダー用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
10ml
20ml
25ml
50ml
100ml
200ml
250ml
500ml
1000ml
2000ml
I
II
H
無せん形
−
−
−
215±10
235
±10
250
±10
270±10
300±10
360±10
420±10
480±10
有せん形
−
−
−
240以上
260以上
310以上
340以上
405以上
460以上
550以上
D
13.0±1.0
15.0±1.0
17.0±1.0
24.0±2.0
32.0
±2.0
31.0
±2.0
40.0±2.0
42.0±2.5
55.0±3.0
68.0±3.0
87.0±3.0
B
−
−
−
50±3
60±3
70±4
75±5
85±5
105±5
130±5
5
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図4 円すい形液量計用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
10ml
20ml
50ml
100ml
200ml
500ml
1000ml
H
100±5
130±5
135±5
155±10
190±10
240±10
310±15
B
35±3
40±3
50±5
58±5
72±5
100±10
120±10
6
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図5 円筒形液量計用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
10ml
20ml
50ml
100ml
200ml
500ml
1000ml
2000ml
H
65±5
80±5
100±5
120±5
145±10
190±10
240±10
300±15
D
20±2
25±2
35±2
45±3
55±5
75±5
92±5
118±10
B
24±3
30±3
38±3
48±3
60±5
80±5
100±5
125±5
7
R 3504-1976
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付図6 手付き円筒形液量計用ガラス素材
単位 mm
呼び容量
項目
100ml
200ml
500ml
1000ml
2000ml
H
90±5
121±5
158±7
196±8
245±10
D
55±5
64±5
86±7
107±10
126±10