R 3412:2020
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目 次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 種類······························································································································· 1
5 品質······························································································································· 3
6 試験方法························································································································· 3
6.1 番手 ···························································································································· 3
6.2 水分率 ························································································································· 3
6.3 引張強さ ······················································································································ 3
6.4 外観 ···························································································································· 3
7 検査······························································································································· 3
8 包装······························································································································· 3
9 製品の呼び方 ··················································································································· 3
10 表示 ····························································································································· 4
R 3412:2020
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まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,硝子繊維協会
(GFA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべき
との申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これ
によって,JIS R 3412:2014は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,令和3年3月22日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS R 3412:2014を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本産業規格 JIS
R 3412:2020
ガラスロービング
Textile glass rovings
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適用範囲
この規格は,主としてプラスチックの強化に用いるJIS R 3410で定義されたEガラス及びセメントの強
化に用いるJIS R 3410で定義されたARガラスのガラスロービング(以下,ロービングという。)につい
て規定する。
注記 通常,ジルコニア16 %以上を含む組成のものをARガラスと呼んでいる。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0101 テックス方式
JIS R 3410 ガラス繊維用語
JIS R 3420 ガラス繊維一般試験方法
JIS R 3911 補強用糸−線密度の試験方法
JIS R 3913 強化繊維製品の水分の試験方法
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 3410による。
4
種類
ロービングの種類は,ガラスの種類及び番手によって分類し,種類を表す記号は表1による。
種類を表す番手は,JIS L 0101のテックス(tex)を表す。
なお,表1に記載のない番手の追加については,受渡当事者間の協定によって適用してもよいが,箇条
5を満たさなければならない。
表1−ロービングの種類
種類を表す記号
番手
Eガラス
ARガラス
ER 135
−
135
ER 140
−
140
ER 270
−
270
ER 280
−
280
ER 290
−
290
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R 3412:2020
表1−ロービングの種類(続き)
種類を表す記号
番手
Eガラス
ARガラス
−
ARR 320
320
ER 340
−
340
ER 400
−
400
ER 575
−
575
ER 600
−
600
−
ARR 640
640
ER 680
−
680
ER 730
−
730
ER 735
−
735
ER 800
−
800
ER 890
−
890
ER 1100
ARR 1100
1100
ER 1150
−
1150
ER 1200
ARR 1200
1200
ER 1380
−
1380
ER 1760
−
1760
ER 1770
−
1770
ER 2200
−
2200
ER 2300
−
2300
ER 2310
−
2310
ER 2400
ARR 2400
2400
−
ARR 2500
2500
ER 2560
−
2560
ER 2600
−
2600
ER 3000
ARR 3000
3000
−
ARR 3100
3100
ER 3200
−
3200
ER 3300
−
3300
ER 3460
−
3460
ER 3500
−
3500
ER 4400
−
4400
ER 4630
−
4630
ER 4800
−
4800
−
ARR 5000
5000
ER 6000
−
6000
ER 6480
−
6480
ER 6930
−
6930
ER 8800
−
8800
ER 9200
−
9200
ER 9260
−
9260
ER 9600
−
9600
ER 13800
−
13800
ER 17700
−
17700
ER 26600
−
26600
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5
品質
ロービングの品質は,箇条6によって試験を行ったとき,次の各項の規定に適合しなければならない。
a) 番手 番手に対する測定値との許容差は,±10 %とする。
b) 水分率 水分率は,0.50 %以下とする。
c) 引張強さ 番手当たりの引張強さは,0.245 N/tex以上とする。
d) 外観 ロービングの外観は,均一で,しっかりと巻かれていなければならない。主な外観欠点を表2
に示す。合否の判断基準は,受渡当事者間の協定による。
表2−主な外観欠点
分類
欠点
ロービングの外観
集束剤のむら
汚れ
ロービングの巻外観
巻きくずれ
6
試験方法
6.1
番手
番手の試験は,JIS R 3420の7.1(番手)又はJIS R 3911の8.3(脱サイズした試験片での試験)若しく
は8.4(サイズされた試験片での試験)による。
6.2
水分率
水分率の試験は,JIS R 3420の7.3(水分率及び強熱減量)又はJIS R 3913による。
6.3
引張強さ
引張強さの試験は,JIS R 3420の7.4.3(ガラス糸及びロービングの場合)による。
6.4
外観
外観の試験は,JIS R 3420の7.22(外観)による。
7
検査
ロービングの検査は,抜取方式によって試料を採取し,箇条6によって試験を行い,箇条5の規定に適
合したものを合格とする。ただし,受渡当事者間の協定によって検査項目の一部を省略してもよい。
8
包装
ロービングは,損傷のおそれのないように包装する。巻芯を使用する場合は,その内径を約76 mmとす
る。ただし,受渡当事者間の協定によって,これ以外の寸法のものを用いてもよい。
9
製品の呼び方
製品の呼び方は,ガラスの種類を表す記号(Eガラスの場合はE,ARガラスの場合はAR),ロービング
を表す記号(R)及び番手をこの順序に組み合わせて呼ぶ(例1及び例2参照)。
例1
E R 2400
ロービングの番手
ロービングを表す記号
ガラスの種類を表す記号(例:Eガラスの場合)
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例2
AR R 2400
ロービングの番手
ロービングを表す記号
ガラスの種類を表す記号(例:ARガラスの場合)
10
表示
包装の見やすい箇所に容易に消えない方法で次の事項を表示する。
a) 規格番号
b) 種類を表す記号
c) 質量(1巻き又は1包装の質量)
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号