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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

R 2504-1976 

耐火モルタルの乾燥及び 
加熱の線変化率試験方法 

Testing Method for Coefficient of 

Linear Variation of Refractory Mortar 

1. 適用範囲 この規格は,耐火モルタルの乾燥及び加熱による線変化率試験方法について規定する。 

引用規格: 

JIS R 2506 耐火モルタルのちょう度試験方法 

2. 試 料 試料は1検査単位の中から1袋又は50kgをとり,それを円すい四分法又は二分器により縮分

して,約5kgを採取する。 

3. 操 作 操作は,次の各号による。 

3.1 

試験片の作り方 試験片の作り方は,次の方法による。 

(1) 試料約2kgをはかりとり,JIS R 2506(耐火モルタルのちょう度試験方法)によって耐火モルタルの

ちょう度が100〜110となるように水を加えてよく練り混ぜ,40mm×40mm×160mmの成形型に詰め,

突き棒で均等に突き固める。 

(2) 成形後直ちに注意しながら,突き固めた面にボール紙を当て,上下を逆転して,突き固めた面を底面

とし,ボール紙を付けたままガラス板上に移し,静かに型わくを外す。 

(3) 上面に140〜150mmの間隔で標線を刻印し,その間隔を長さ計(1)ではかる。 

注(1) 0.05mmの単位まで測定できる長さ計を用いる。 

3.2 

試験片の乾燥 試験片の乾燥は,次の方法による。 

(1) 試験片を乾燥器内に入れ,はじめは60〜70℃に保ち,器内の湿度に注意しながら5〜6時間,きれつ

やひずみが生じないように乾燥を行う。 

(2) 乾燥温度を約110℃に上げ,乾燥器内の湿分を十分に抜いて乾燥し,2時間後に取り出して質量をはか

る。更に1時間ごとに質量をはかりながら,恒量(2)になるまで乾燥する。 

(3) 乾燥試料の標線間の間隔を長さ計(1)ではかる。 

注(2) 恒量とは,前後の質量の差が1g以内になったときをいう。 

3.3 

試験片の加熱 試験片の加熱は,次の方法による。 

(1) 乾燥した試験片を成形したときの両側面の長手方向に140〜150mmの間隔で標点を定め,その間隔を

長さ計(1)ではかる。 

(2) 試験片の標点の面を水平にして炉内に置き,毎分5℃の加熱速度で加熱し,規定の温度に達したのち,

その±10℃の間で3時間加熱し,炉内で室温まで自然冷却する。 

R 2504-1976  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(3) 試験片の標点間の間隔を長さ計(1)ではかる。 

4. 計算 次の式によって,乾燥線変化率及び加熱線変化率を計算し,小数点以下1けたに丸める。 

(1) 乾燥線変化率 

100

0

0

1

×

=

l

l

l

ld

ここに 

∆ld: 乾燥線変化率 (%)  

l0: 脱型時の標線間の長さ (mm)  

l1: 乾燥後の標線間の長さ (mm)  

(2) 加熱線変化率 

100

2

2

3

×

=

l

l

l

lf

ここに 

∆lf: 加熱線変化率 (%)  

l2: 乾燥後の標点間の長さ (mm)  

l3: 加熱後の標点間の長さ (mm)  

5. 報告 耐火モルタルの乾燥 及び 加熱線変化率は,おのおの3個の試験片の計算値の平均値と,乾燥 

又は 加熱温度を明記する。 

平均値が+(プラス)であれば膨張率とし,−(マイナス)であれば収縮率とする。 

なお,乾燥 及び 加熱の際にきれつが生じたときは,その状況を付記する。