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R 1639-4 : 1999 

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は,出願公開後の実用

新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS R 1639-4:1999には,次に示す附属書がある。 

附属書(規定) 流動度測定装置の検定 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

R 1639-4 : 1999 

ファインセラミックス− 

か(顆)粒特性の測定方法− 

第4部:流動度 

Test methods of properties of fine ceramic granules  

Part 4 : Flowability 

1. 適用範囲 この規格は,数十から数百μmのファインセラミックスか粒の流動度の測定方法について

規定する。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示 

JIS B 7510 精密水準器 

JIS R 1600 ファインセラミックス関連用語 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS R 6003 研摩材のサンプリング方法 

JIS R 1639-3 ファインセラミックス−か(顆)粒特性の測定方法−第3部:乾燥減量 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS R 1600によるほか,次による。 

a) か粒 微粒子の造粒操作によって製造した粒子集合体。 

b) か粒特性 か粒の特性を表す代表的な性質。 

c) 流動度 か粒が漏斗から1秒間に排出する平均質量。 

d) 検定流動度 装置の特性を表示するために,検定用試料を使用して測定した流動度。 

4. サンプリング方法 試験する試料のサンプリング方法は,JIS R 6003に規定する3.(サンプリング方

法),及び4.(試料調整法)による。 

調整試料の1試料の量は,かさ体積で約40〜50cm3とする。 

5. 装置及び器具 装置及び器具は,次による。 

a) 測定用漏斗 形状及び寸法は,付図1に示すもので,材質はステンレス鋼製とする。測定用漏斗の排

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R 1639-4 : 1999 

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出口径は,2.5mmとする。ただし,試料が落下しない場合は,5mmの排出口径の漏斗を用いてもよい。 

漏斗内面は,研削仕上げ以上の精密仕上げとし,その表面粗さは,JIS B 0601による算術平均粗さ 

(Ra) で0.2μm以下とする。 

b) 充てん用漏斗 形状及び寸法は,測定用漏斗と同じとする。ただし,a)の表面粗さの規定は適用しな

い。 

c) 受器 100cm3程度の円筒形の容器。 

d) 流動度測定装置(1) 付図2に示す漏斗支持器,支持棒及び支持台から構成されるもの。流動度測定装

置は,測定中に振動,移動などの支障がでない構造とする。 

漏斗支持器は,支持棒の周りに水平に回転し,かつ,留め金によって上下に調節できる構造とする。 

支持棒は,支持台に受器を置き,その上に充てん用漏斗及び測定用漏斗を装着でき,かつ,それら

の漏斗間を20mm開けて支持することができる長さをもつもの。 

e) 水準器 JIS B 7510に規定するもの。 

f) 

時計 精度が±0.1秒以上のもの。 

g) はかり 最小表示目盛が10mg以下の化学はかり又は電子はかり。 

h) 手袋 綿製が望ましい。静電気の発生の原因となりやすい素材は避ける。 

i) 

デシケーター JIS R 3503に規定するもので,乾燥剤としてシリカゲルを入れたもの(2)。 

注(1) 流動度測定装置の特性は,附属書(規定)(流動度測定装置の検定)によって検定用試料の流動

度を測定し,検定流動度として表示することができる。 

(2) シリカゲルは,約150℃に加熱放冷したものを用い,再生する場合も同じ処理を行う。 

付図1 測定用漏斗 

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付図2 流動度測定装置の例 

6. 測定手順 

6.1 

サンプリングした調整試料を,3個準備する。 

6.2 

受器の質量w1を,10mgの単位まではかりではかる。 

6.3 

流動度測定装置の受器,測定用漏斗及び充てん用漏斗を,中心が同じになるように調整する。また,

測定用漏斗の上端と,充てん用漏斗底部の排出口下端の高さの間隔を,20mmになるように調整する。こ

のとき,測定用漏斗の上端面が水平であることを水準器で確かめる。 

6.4 

手に手袋をした後,片方の手の指で,充てん用漏斗底部の排出口下端をふさぎ,他方の手で,調整

試料の1試料を発じんしないように,静かに充てん用漏斗に充てんする。 

6.5 

測定用漏斗底部の排出口下端を,空いた手の指でふさぎ,充てん用漏斗底部の排出口下端から指を

離して,測定用漏斗に試料を充てんする。 

6.6 

測定用漏斗底部の排出口下端から指を離し,その瞬間から最後の試料が排出口下端を離れるまでの

時間tを,時計で0.1秒の単位まで読み取る。 

試料が,不連続的に漏斗から排出するとき及び排出できないときは,その状況を記録する。 

6.7 

受器と排出された試料との合計の質量w2を,10mgのけたまではかる。 

6.8 

残った2個の試料についても,6.2〜6.7の手順によって測定を行う。 

R 1639-4 : 1999 

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6.9 

試料の排出が,付着水又は湿度の影響を受けていると思われるときは,JIS R 1639-3に従って,乾燥

減量を測定する。 

7. 計算 流動度Fは,3回の測定結果のそれぞれについて,次の式によって小数点以下3けたまで計算

し,計算結果を算術平均して,JIS Z 8401によって2けたに丸める。 

t

w

w

F

1

2−

ここに, 

F: 流動度 (g/s) 

w1: 受器の質量 (g) 

w2: 受器と排出試料との合計の質量 (g) 

t: 排出時間 (s) 

8. 結果の表示 測定結果の表示は,次による。 

a) 試料名 

b) 装置名及び/又は装置番号 

c) 測定用漏斗の排出口径 

d) 測定条件(温度及び湿度) 

e) 流動度(試料の排出が不連続のときは,その状況を付記する。)(3) 

f) 

乾燥減量(測定したときだけ) 

注(3) 排出不能のときは,流動度“0”と表示する。 

R 1639-4 : 1999 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(規定) 流動度測定装置の検定 

1. 適用範囲 この附属書は,流動度測定装置の特性として,検定用試料を使用して検定流動度を求める

方法について規定する。 

2. 定義 この附属書で用いる主な用語の定義は,本体の3.によるほか,次による。 

a) 検定用試料 JIS Z 8901に規定する試験用粉体2のガラスビーズ。 

3. 装置及び器具 装置及び器具は,本体の5.によるほか,次による。 

a) 乾燥器 装置室内の空気を循環させるファンを備え,乾燥温度150℃以上まで設定でき,±1℃の温度

範囲に保持できるもの。 

4. 試料の調整 試料の調整は,次による。 

a) 検定用試料を,二分割器又は四分法によって,1試料の量がかさ体積で約40〜50 cm3となるように調

整し,3個の試料を準備する。 

b) 検定用試料を,乾燥器で105℃±1℃で2時間乾燥し,デシケーター内で室温まで放冷する。 

5. 装置の検定流動度の測定及び計算 装置の検定流動度は,検定用試料を使用して,本体の6.によって

測定を行い,本体の7.によって計算して流動度Fを求め,これを装置の検定流動度とする。 

6. 結果の表示 測定結果の表示は,次による。 

a) 検定用試料名 

b) 装置名及び/又は装置番号 

c) 測定用漏斗の排出口径 

d) 測定条件(温度及び湿度) 

e) 検定流動度 

R 1639-4 : 1999 

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ファインセラミックスか(顆)粒特性の測定方法 第4部 流動度原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

○ 内 海 良 治 

工業技術院名古屋工業技術研究所 

(委員) 

○ 伊ケ崎 文 和 

工業技術院物質工学工業技術研究所 

○ 青 木 正 司 

財団法人ファインセラミックスセンター 

○ 山 田 哲 夫 

宇部興産株式会社 

○ 伊 藤   崇 

大川原化工機株式会社 

○ 渡 邊 敬一郎 

日本ガイシ株式会社 

○ 松 尾 康 史 

日本特殊陶業株式会社 

鈴 木 和 夫 

工業技術院名古屋工業技術研究所 

椿   淳一郎 

名古屋大学 

中 平 謙 司 

財団法人ファインセラミックスセンター 

中 村 彰 一 

大塚電子株式会社 

福 井 俊 文 

株式会社島津製作所 

橋 本 邦 男 

昭和電工株式会社 

佐々木 邦 雄 

株式会社セントラル科学貿易 

山 口 浩 文 

日本ガイシ株式会社 

虎 谷 秀 穂 

名古屋工業大学 

林   茂 雄 

三重県窯業試験場 

中 安 哲 夫 

宇部興産株式会社 

安 川 勝 正 

京セラ株式会社 

築 野   孝 

住友電気工業株式会社 

稲 場   徹 

電気化学工業株式会社 

○ 伊 藤   敏 

通商産業省生活産業局ファインセラミックス室 

○ 大 嶋 清 治 

工業技術院標準部 

○ 加 山 英 男 

財団法人日本規格協会 

○ 菅 野 隆 志 

ファインセラミックス国際標準化推進協議会 

○ 渡 辺 一 志 

社団法人日本ファインセラミックス協会 

(事務局) 

○ 杉 本 克 晶 

社団法人日本ファインセラミックス協会 

備考 ○印は小委員会委員を兼ねる。 

文責 原案小委員会