2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 1536-1991
化学工業用耐酸耐熱れんが
Acid and heat resisting bricks for chemical industry
1. 適用範囲 この規格は,化学工業用に使用する耐酸耐熱れんが(以下,れんがという。)について規定
する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS M 8854 耐火粘土分析方法
JIS R 1503 化学工業用耐酸磁器の試験方法
JIS R 2205 耐火れんがの見掛気孔率・吸水率及び比重の測定方法
JIS R 2206 耐火れんがの圧縮強さの試験方法
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類及び記号 れんがの種類及び記号は,表1のとおりとする。
表1
種類
記号
1種
AH1
2種
AH2
3. 寸法及び許容差 れんがの寸法及び許容差は,表2のとおりとする。
表2
単位mm
寸法
許容差
長さ
210
±5
幅
100
±3
厚さ
60
±2
4. 外観 れんがは,形状が正しく,使用上有害なきず又はひび割れがあってはならない。
5. 品質 れんがの品質は,表3のとおりとする。
2
R 1536-1991
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3
品質項目
1種
2種
化学成分
二酸化けい素
%
65〜85
65〜85
酸化アルミニウム %
10〜25
10〜25
酸化第二鉄
%
0.5〜2.0
0.5〜2.0
気孔率
%
12以下
18以下
吸水率
%
5以下
8以下
耐熱度
耐熱温度差
℃
200以上
250以上
耐酸度(粉末法)
%
0.3以下
0.3以下
圧縮強さ kN/cm2 {kgf/cm2}
7.845 {800} 以上
5.884 {600} 以上
6. 試験方法
6.1
化学分析方法 化学分析方法は,JIS M 8854による。
6.2
気孔率及び吸水率の試験方法 気孔率及び吸水率の試験方法は,JIS R 2205による。この場合,試
料は,約20×20×20mmの立方体又は径が約25mm,長さが約25mmの丸棒を使用する。測定に使用する
はかりは,精度1mg以上とする。
6.3
耐熱試験 耐熱試験は供試れんがをあらかじめ規定温度差以上に加熱した空気浴槽中に入れ,同一
温度に30分間以上保持した後,手早く表3に規定する温度差の水中に投入し,供試れんがの各部の異状の
有無を調べる。
6.4
耐酸試験 耐酸試験は,JIS R 1503の3.5の耐酸試験方法による。
6.5
圧縮強さ試験 圧縮強さ試験は乾燥した約20×20×20mmの立方体又は径が約25mm,長さが約
25mmの丸棒を試験片として,JIS R 2206によって試験を行い,次の式によって圧縮強さを算出する。
圧縮強さ (kN/cm2) {kgf/cm2} =A
W
ここに,
A: 加圧面積 (cm2)
W: 最大破壊荷重 (kN) {kgf}
なお,試験片は5個とし,その平均値をもって表す。
7. 検査 れんがの検査は,合理的な抜取方式によって試料を採取し,3.,4.及び5.について6.によって試
験を行い合否を決定する。
なお,必要に応じて,当事者間の協議によって検査項目の一部を省略することができる。
8. 表示 れんがには,1包装単位ごとに次の事項を表示する。
(1) 種類
(2) 製造業者名又は略号