2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 1402 - 1987
熱電対用非金属絶縁管
Non−Metallic Insulating Tubes for Thermocouples
1. 適用範囲 この規格は,熱電対に用いる磁器質の非金属絶縁管(以下,絶縁管という。)について規定
する。
引用規格:
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7516 金属製直尺
2. 種類・記号及び使用温度 絶縁管の種類・記号及び使用温度は,表1のとおりとする。
表1
種 類
記 号
使用温度 ℃
絶縁管 特種
PS0
1 600
絶縁管 1種
PS1
1 500
絶縁管 2種
PS2
1 400
備考 使用温度とは,空気中で長時間の使用に耐
える温度をいう。
3. 品質
3.1
外観 絶縁管は,形状が正しく,き裂,使用に差し支えるような曲がりなどがあってはならない。
3.2
特性 絶縁管の特性は,5.によって試験し,表2の規定に適合しなければならない。ただし,だ円二
つ穴については除く。
表2
曲がり
加熱による曲がりが0.5mm以下でなければならない。
融着性
指頭で容易にほぐせない融着があってはならない。
4. 形状及び寸法 保護管の形状及び寸法は,図及び表3のとおりとする。
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R 1402 - 1987
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図
表3
単位mm
形状
丸形一つ穴
丸形二つ穴
だ円二つ穴
記号
SH
DH
DE
外径
D
1.2
2
3
5
6
3
4
6
8
10×7.5
12×7.5
許容差
±0.2
±0.4
±0.2
±0.4
±0.4
内径
d
0.8
1
2
3
4
0.8
1
1.5
2
3
4
許容差
±0.1
±0.2
±0.2
±0.4
長さ
L
100
100
34
許容差
±2
±2
±0.5
参考
0.5
0.5
1.0
2.3
3.2
0.5
0.5
0.65
0.65
1.0
2.3
適用熱電対線径
0.65
1.6
0.65
1.0
1.0
1.6
3.2
1.6
2.3
5. 試験方法
5.1
外観 外観は,目視によって調べる。
5.2
寸法測定 外径の測定は,JIS B 7507(ノギス)に規定する最小読取値0.05mmのノギス又はこれと
同等以上の精度をもつ測定器を用い,内径の測定は,それぞれの内径寸法に応じたゲージを用いて行う。
また,長さの測定は,JIS B 7516(金属製直尺)に規定する最小読取値0.5mmの金属製直尺又はこれと
同等以上の精度をもつ長さ計を用いて行う。
5.3
曲がり及び融着試験 絶縁管を電気炉又はガス炉内に例図のように90mm以上の間隔の支点の上に
3段以上に績み重ね,表1に示す使用温度(許容差±10℃)に30分間保った後,これを炉外に取り出し放
冷後,指頭でほぐし融着性を調べ,また,加熱中に生じた曲がりを測定する。
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R 1402 - 1987
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例図
6. 検査 絶縁管の検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,3.及び4.について5.によって試験
を行い,合否を決定する。
7. 製品の呼び方 絶縁管の呼び方は,種類又は記号,形状,外径,内径及び長さによる。
例:絶縁管1種丸形一つ穴 2×1×100mm
又はPS1SH 2×1×100mm
8. 表示 絶縁管は,一包装ごとに次の事項を明記する。
(1) 種類又は記号
(2) 形状及び寸法
(3) 製造業者名又はその略号