2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
R 1401-1995
熱電対用非金属保護管
Non−Metallic protection tubes for thermocouples
1. 適用範囲 この規格は,熱電対に用いる磁器質及び石英ガラス質の非金属保護管(以下,保護管とい
う。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7516 金属製直尺
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類・記号及び使用温度 保護管の種類・記号及び使用温度は,表1のとおりとする。
表1
種類
記号
使用温度℃
磁器保護管 特種
PT0
1 600
磁器保護管 1種
PT1
1 500
磁器保護管 2種
PT2
1 400
石英ガラス保護管
QT
1 000
備考 使用温度とは,空気中で長時間の使用に
耐える温度をいう。
3. 品質
3.1
外観 保護管は,形状が正しく,き裂,使用に差し支えるような曲がりなどがあってはならない。
3.2
特性 保護管の特性は,5.によって試験し,表2の規定に適合しなければならない。
表2
曲がり
曲がりが2mm以下でなければならない。
耐急熱急冷性
き裂又は割れを生じてはならない。
気密性
0.133kPa {1.0mmHg} 以下でなければならない。
4. 形状及び寸法 保護管の形状及び寸法は,図1及び表3のとおりとする。
2
R 1401-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1
表3
単位mm
外径
D
6
8
10
13
15
17
20
許容差
±0.4
±0.7
内径
d
4
5
6
9
11
13
16
許容差
±0.4
±0.7
長さ
L
300, 500, 600
500, 600, 1 000
許容差
±2
備考 磁器保護管特種については,許容差を規定しない。
また,石英ガラス保護管については,内径を規定しない。
5. 試験方法
5.1
外観 外観は,目視によって調べる。
5.2
寸法測定 外径及び内径の測定は,JIS B 7507に規定する最小読取値0.05mmのノギス又はこれと同
等以上の精度をもつ測定器を用いて行う。
また,長さの測定は,JIS B 7516に規定する最小読取値0.5mmの金属製直尺又はこれと同等以上の精度
をもつ長さ計を用いて行う。
5.3
曲がり試験 保護管を例図のような管状電気炉(炉内径90mm以上,長さ200mm以上。ただし,炉
心管を用い,等温帯の長さは,約80mm)に水平に入れ,表1に示す使用温度(許容差±10℃)に30分間
保ち,これを炉外に取り出し,加熱中に生じた曲がりAを測る。炉の中心から保護管の先端までの長さB
は,外径10mm以下の場合は40mm,13mm以上の場合は80mmとする。
例図
5.4
耐急熱急冷試験 保護管の先端を1 300±10℃に保持した炉内の等温帯に毎分約1 000mmの速さで
差し込み,10分間保ってから,これを速やかに炉外に取り出して放冷し,目視によって異常の有無を調べ
る。
3
R 1401-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.5
気密試験 保護管の内部をロータリーポンプで1.33kPa {10mmHg} 以下に減圧した後,コックを閉
じ,10分間放置し,内部圧力の変化を水銀マノメーターで測定する。
6. 検査 保護管の検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,3.及び4.について5.によって試験
を行い,合否を決定する。
7. 製品の呼び方 保護管の呼び方は,種類又は記号,外径,内径及び長さによる。
例 磁器保護管 1種 6×4×300mm
又はPT1 6×4×300mm
8. 表示 保護管は,一包装ごとに次の事項を明記する。
(1) 種類又は記号
(2) 寸法
(3) 製造業者名又はその略号