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P 8127:2010 (ISO 287:2009)  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 原理······························································································································· 2 

5 装置······························································································································· 2 

6 容器の準備 ······················································································································ 2 

7 サンプリング ··················································································································· 2 

8 試験片の選択,調製及びひょう量 ························································································ 2 

8.1 一般 ···························································································································· 2 

8.2 開こん(梱)できるユニット ··························································································· 2 

8.3 ユニットの包装が完全に開こん(梱)できない場合 ······························································ 4 

9 操作······························································································································· 5 

9.1 1回目の乾燥及び質量測定 ······························································································· 5 

9.2 2回目以降の乾燥及び質量測定 ························································································· 5 

10 計算及び試験結果の表し方 ······························································································· 5 

10.1 計算 ··························································································································· 5 

10.2 試験結果の表し方 ········································································································· 6 

11 精度 ····························································································································· 6 

11.1 繰返し精度 ·················································································································· 6 

11.2 再現性 ························································································································ 6 

12 報告 ····························································································································· 6 

12.1 一般 ··························································································································· 6 

12.2 平均水分を報告する場合 ································································································ 7 

12.3 水分変動を報告する場合 ································································································ 7 

P 8127:2010 (ISO 287:2009) 

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会

(JAPAN TAPPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS P 8127:1998は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

P 8127:2010 

(ISO 287:2009) 

紙及び板紙−ロットの水分試験方法− 

乾燥器による方法 

Paper and board-Determination of moisture content of a lot- 

Oven-drying method 

序文 

この規格は,2009年に第3版として発行されたISO 287を基に,技術的内容及び構成を変更することな

く作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,乾燥器を使用して,紙及び板紙のロットの水分を測定する方法について規定する。試験片

を採取するときは,ロットから試験片を採取する手順を規定した箇条8による。 

この規格は,この規格で規定した温度で水以外の揮発物質を含まない段ボール及びソリッドファイバボ

ードを含めたすべての紙及び板紙のロットに適用する。 

注記1 試料の絶乾率の測定方法は,JIS P 8203による。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 287:2009,Paper and board−Determination of moisture content of a lot−Oven-drying method 

(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法 

注記 対応国際規格:ISO 186,Paper and board−Sampling to determine average quality(IDT) 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

水分(moisture content),wH2O 

紙又は板紙の水の含有量。すなわち,この規格に規定している手順に従って乾燥させたときに失われる

試験片の質量とサンプリング時の試験片の質量との比率。 

P 8127:2010 (ISO 287:2009) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

注記 水分は,通常,質量百分率で表す。 

3.2 

恒量(constant mass) 

同一試験片について,温度105 ℃±2 ℃で乾燥させた連続2回の質量測定値の差が,サンプリング時の

試験片質量の0.1 %を超えない質量。ただし,2回目以降の乾燥時間は,最初の乾燥時間の半分以上とする。 

原理 

ロットから採取したときの試験片の質量を測定し,恒量に達するまで乾燥させ,再度試験片の質量を測

定する。乾燥前後の試験片の質量から水分を求める。 

装置 

装置は,次による。 

5.1 

はかり 質量に対して0.05 %,又はそれより優れた精度をもつもの。 

5.2 

容器 試験片の運搬及び質量の測定のために用いる容器で,試験環境下で変化を受けない材質から

なる軽量で防湿構造のもの。 

5.3 

乾燥器 105 ℃±2 ℃に温度を維持することができ,空気を適切に置換できるもの。 

5.4 

デシケータ 

容器の準備 

サンプリング前に,十分な数の清潔で乾燥した容器(5.2)を準備し,番号を付けておく。容器を周囲の

温度と等しくなるようにする。各容器の質量をはかり(5.1)で測定する。サンプルを採取するまでふたは

閉めておく。 

サンプリング 

JIS P 8110によって,サンプリングするユニットを選択する。 

サンプリング場所が,高温及び高湿度の場合は,汚染及び水分の増減がないように紙又は板紙の取扱い

には注意が必要であり,合成樹脂又はゴム製の手袋の着用を推奨する。外気による水分の変化を避けるた

めに,サンプリング後すぐに試験片を容器に入れ,密閉する。 

試験片の選択,調製及びひょう量 

8.1 

一般 

ロットから選択した各ユニットについて,8.2又は8.3に規定した方法に従う。 

8.2 

開こん(梱)できるユニット 

注記 ユニットが包装されており,完全に開こんできるもの。 

8.2.1 

ユニットが細分化されていない場合 

8.2.1.1 

坪量225 g/m2未満の場合の平均水分 

外側の3枚のシート及び損傷しているすべてのシートの束を取り除く。包装状態及び保管状態によって

は,取り除くシートの枚数を増やす。連続した4枚以上のシートを採取し,速やかに折るか,又は切り取

って容器の中にまとめて入れる。一つの容器の中身が一つの試験片となり,その質量を50 g以上とする。

試験片を入れた状態で容器を含めた質量を測定してから,サンプリング時の試験片の質量m0を計算する。 

background image

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ユニットごとに一対の試験片を準備する。 

非常に軽量な紙のように,試験片を50 g採取したときのかさ(嵩)が大きい場合は,25 g以上を採取す

る。その場合は,報告書にその質量を記載する。 

8.2.1.2 

坪量225 g/m2以上の場合の平均水分 

外側の3枚のシート及び損傷しているすべてのシートの束を取り除く。包装状態及び保管状態によって

は,取り除くシートの枚数を増やす。幅50 mm〜75 mm及び長さ150 mm以上の試験用切出片を合計質量

が50 g以上採取できるように,1枚又はそれ以上のシートを採取する。試験用切出片が試験片となる。速

やかに容器の中に試験片を入れる。試験片を入れた状態で容器を含めた質量を測定してから,サンプリン

グ時の試験片の質量m0を計算する。 

ユニットごとに一対の試験片を準備する。 

8.2.1.3 

シートの水分変動を求める場合 

シートの端部と中央部との水分変動を測定する場合は,8.2.1.1又は8.2.1.2によって採取するシートの束

を選択する。次に規定する方法で,端部及び中央部の試験片の質量がそれぞれ50 g以上となるように連続

したシートの束を採取する。 

選択したシートの束から,幅50 mm〜75 mmの試験用切出片を,図1に示すように各端部から一つずつ,

中央部に近い箇所から二つ,合せて四組切り取る。シート及び試験用切出片の束が崩れないように注意す

る。試験用切出片は,紙の横方向が長寸法となるように採取する。元のシートの束の端部から150 mm以

上を切り落とす。 

注記 紙の横方向の水分ばらつきによる影響を小さくするため,各試験用切出片は横方向が長寸法と

なるように切り取る。 

単位 mm 

 A 

紙の横方向 

 B 

端部試験用切出片 

 C 

中央部試験用切出片 

 D 

中央部試験用切出片 

 E 

端部試験用切出片 

図1−端部及び中央部の試験用切出片の採取位置 

各組の試験用切出片の上側及び下側を1枚ずつ捨てる。中央部の二組を合わせて一つの試験片とし,両

端部を合わせてもう一つの試験片とする。各試験片の質量は,50 g以上とする。直ちに容器の中に各試験

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

片を入れる。試験片を入れた状態で容器を含めた質量を測定してから,サンプリング時の試験片の質量m0

を計算する。 

ユニット及び採取位置ごとに,一対の試験片を採取する。 

非常に軽量な紙のように,試験片を50 g採取したときのかさ(嵩)が大きい場合は,25 g以上を採取す

る。その場合は,報告書にその質量を記載する。 

8.2.2 

ユニットが細分化されている場合 

JIS P 8110によって,連包装,小包などを選択し,8.2.2.1〜8.2.2.3に規定した手順を行う。 

8.2.2.1 

坪量225 g/m2未満の場合の平均水分 

それぞれの連包装又は小包の中央部から,4枚以上の連続したシートを採取し,8.2.1.1による。 

8.2.2.2 

坪量225 g/m2以上の場合の平均水分 

それぞれの連包装又は小包の中央部から,4枚以上の連続したシートを採取し,8.2.1.2による。 

8.2.2.3 

シートの水分変動を求める場合 

シートの端部と中央部との水分変動を測定する場合は,8.2.2.1又は8.2.2.2に従ってシートの束を選択し,

8.2.1.3による。 

8.2.3 

ユニットが巻取りの場合 

8.2.3.1 

平均水分を求める場合 

巻取りの外側の損傷しているすべてのシートの層を取り除く。坪量が225 g/m2未満の場合は,3枚以上

の損傷していない層を取り除く。坪量が225 g/m2以上の場合は,1枚以上の損傷していない層を取り除く。

包装状態及び保管状態によっては,取り除くシートの枚数を増やす。 

巻取りの横方向すべてにわたって厚さ5 mm以上となるよう,シートの層を切断して採取し,平らに広

げる。切り取ったシートの層から縦方向に幅50 mm〜75 mm,横方向に幅150 mm以上の試験用切出片の

組を採取する。試験用切出片は,巻取りの両端部近傍及び中央部から切り取るか又は巻取りの横方向全体

から切り取る。シート及び試験用切出片が崩れないように注意する。 

各組の試験用切出片の上側及び下側を1枚ずつ捨てる。残りを試験片とし,質量は50 g以上とする。試

験片を素早く折るか,又は切断して容器に入れる。試験片を入れた状態で容器を含めた質量を測定してか

ら,サンプリング時の試験片の質量m0を計算する。 

ユニット及び採取位置ごとに,一対の試験片を採取する。 

非常に軽量な紙のように,試験片を50 g採取したときのかさ(嵩)が大きい場合は,25 g以上を採取す

る。その場合は,報告書にその質量を記載する。 

8.2.3.2 

巻取り横方向の水分変動を求める場合 

8.2.3.1によって,巻取りの横方向で3か所以上の試験片を採取する。試験片は横方向の長さを50 mm〜

75 mmとし,縦方向を長寸法とする。採取位置ごとに試験手順に従って測定し,結果をそれぞれ報告する。 

8.3 

ユニットの包装が完全に開こん(梱)できない場合 

注記 包装が,例えば,巻取り,パレット又は連包装であり,倉庫に保管しているもの,又は顧客が

選んだもの。 

8.3.1 

縦方向が既知の場合の試料の平均水分 

幅寸法が50 mm〜75 mm,長さが150 mm以上で,短寸法が縦方向と平行になるように窓を切り取る。

上側3枚及び損傷した部分を除いた後に,試験片を50 g以上採取できるよう,十分な深さまで試料を切り

取る。直ちに容器に試験片を入れる。試験片を入れた状態で容器を含めた質量を測定してから,サンプリ

ング時の試験片の質量m0を計算する。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ユニットごとに窓の位置を変える。 

ユニット及び採取位置ごとに,一対の試験片を採取する。 

代わりに,幅50 mm〜75 mmで,サンプルの横方向全体に採取した試験片を用いてもよい。 

非常に軽量な紙のように,試験片を50 g採取したときのかさ(嵩)が大きい場合は,25 g以上を採取す

る。その場合は,報告書にその質量を記載する。 

8.3.2 

縦方向が不明の場合の試料の平均水分 

シートの長辺方向に平行となるように約100 mm×100 mmの窓を切り取る。その後,8.3.1による。 

8.3.3 

シートの水分変動又は巻取の横方向水分変動を求める場合 

巻取りの横方向又はシートの中央部と両端部との水分変動の測定は,8.3.1によるが,試験片の幅を50 

mm〜75 mm,長さは150 mm以上,試験片の長辺が縦方向に平行となるようにする。三つ以上の試験片を

巻取り又はシートの横方向から採取する。採取位置ごとに試験手順に従って測定し,結果をそれぞれ報告

する。 

ユニット及び採取位置ごとに,一対の試験を行う。 

操作 

9.1 

1回目の乾燥及び質量測定 

試験片を入れたままで容器(5.2)のふたを外すか,又は試験片を容器から取り出すかした後,広げて,

乾燥器(5.3)で乾燥する。乾燥作業中,温度は105 ℃±2 ℃に保たなければならない。試験片が複数の試

験用切出片からなる場合は,空気が十分循環するよう試験用切出片は離して置く。試験片を容器から取り

出した場合には,なるべく同じ乾燥器で容器も乾燥する。 

1回目の乾燥時間は,坪量が225 g/m2未満のものでは30分以上とし,坪量が225 g/m2以上のものでは

60分以上としなければならない。 

試験片を乾燥している間は,別の試験片を乾燥器の中に入れてはならない。 

乾燥が完了したとみなしたとき,試験片を速やかに容器に入れ,ふたを閉め,デシケータ(5.4)で放冷

する。容器によっては放冷にかなりの時間が必要なことがある。放冷後,容器の開閉を瞬時に行い,容器

内外の圧力を均等にする。容器及び試験片の質量を測定し,乾燥した試験片質量を計算する。 

9.2 

2回目以降の乾燥及び質量測定 

試験片及び容器を再度乾燥器の中に入れ,1回目の乾燥時間の半分以上の時間,更に乾燥する。試験片

を乾燥している間は,別の試験片を乾燥器の中に入れてはならない。 

試験片を速やかに容器に入れ,ふたを閉め,デシケータで放冷する。放冷後,容器の開閉を瞬時に行い,

容器内外の圧力を均等にする。容器に入れた状態で試験片の質量を測定する。恒量(3.2)に達するまで,

更に乾燥及び質量測定の操作を繰り返す。2回目以降の乾燥時間は,最初の乾燥時間の半分以上とする。 

連続2回の質量測定値の差が試験片採取時の質量m0の0.1 %以下になったときに,試験片は恒量m1に達

したとみなす。 

10 計算及び試験結果の表し方 

10.1 計算 

水分(wH2O)は,質量に対する百分率で表し,次の式によって算出する。 

100

0

1

0

O

H2

×

=

m

m

m

w

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

ここに, 

wH2O: 水分(%) 

m0: 試料採取時の試験片質量(g)(小数点以下4けた) 

m1: 恒量まで乾燥した試験片質量(g)(小数点以下4けた) 

ユニットごとに平均水分を算出する。 

ロットの平均水分を算出する。 

10.2 試験結果の表し方 

試験結果は,小数点以下1けたに四捨五入して,百分率で表す。 

11 精度 

11.1 繰返し精度 

一つの試験所で薄葉紙及び板紙について10回の試験(各試験は一対の測定の平均)を実施し,別の試験

所でコピー用紙について10回の試験を実施した。測定操作の精度を計算した。結果を表1に示す。 

表1−水分測定操作の精度 

試料 

テストの数 

水分 

繰返し精度 

標準偏差,Sr 

繰返し精度 

変動係数 

繰返し精度 

信頼限界,r 

薄葉紙 

<50 g/m2 

10 

6.13 

0.13 

2.1 

0.37 

コピー用紙 

<225 g/m2 

10 

5.56 

0.05 

0.97 

0.15 

板紙 

≧225 g/m2 

10 

5.21 

0.22 

4.2 

0.60 

注記1 繰返し精度の信頼限界は,r=1.96√2Srで算出し,二つの独立した試験の差が95 %の信頼限界

以内であることを示す。 

注記2 変動係数(相対標準偏差)は,標準偏差(Sr)×100/平均で算出する。 

実際の状況下でこの方法を適用すると,ロットの水分測定の精度は次の影響を受ける。 

− ロット内の水分変動 

− 取扱操作及び試料の大気へのばく(曝)露 

− 平均に用いた測定値の数 

11.2 再現性 

この規格では,再現性を表す数値は示していない。理由は,比較試験に参加する試験所はサンプリング

及び測定を同じ場所で,かつ,同じ時に行わなければならないからである。 

12 報告 

12.1 一般 

報告書には,この規格番号及び12.2又は12.3を記載する。 

試験手順を変更した場合は,次のことを記載する。 

a) 適用した手順,特別な状況,又は結果に影響を与えると考えられる事項 

b) 試験片を50 g採取できなかった場合,試験片の質量 

この規格で規定した手順から逸脱した事項は記載しなければならない。 

P 8127:2010 (ISO 287:2009)  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

12.2 平均水分を報告する場合 

a) ロットの平均水分 

b) ロットの水分の最大値及び最小値 

c) 標準偏差 

d) 試験回数 

12.3 水分変動を報告する場合 

a) 平均水分 

b) 水分の最大値及び最小値 

c) 標準偏差 

d) 試験回数 

e) サンプリング位置 

 
 

参考文献 JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語 

JIS P 8203 紙,板紙及びパルプ−絶乾率の測定方法−乾燥器による方法 

注記 対応国際規格:ISO 638,Paper, board and pulps−Determination of dry matter content−

Oven-drying method(IDT)