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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会
(JAPAN TAPPI)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS P 8122 : 1976は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 原理 ······························································································································ 1
4. 器具及び試薬 ·················································································································· 1
4.1 ストップウォッチ ·········································································································· 1
4.2 シャーレ ······················································································································ 1
4.3 ピペット ······················································································································ 1
4.4 2 %チオシアン酸アンモニウム水溶液 ················································································ 1
4.5 1 %塩化鉄(Ⅲ)水溶液 ·································································································· 1
5. 試験片 ························································································································· 1
6. 操作 ······························································································································ 2
7. 試験結果の表し方 ············································································································ 2
8. 報告 ······························································································································ 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
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紙及び板紙−サイズ度試験方法−ステキヒト法
Paper and board−Determination of sizing−Stöckigt method
1. 適用範囲 この規格は,紙及び板紙のステキヒト法によるサイズ度(水の浸透抵抗度)の測定方法に
ついて規定する。
参考 この試験方法は,水の浸透が極めて速い紙,水の吸収容量が極めて大きい紙又ははっ水性の高
い紙の試験には適さない。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 8142 塩化鉄(Ⅲ)六水和物(試薬)
JIS K 9000 チオシアン酸アンモニウム(試薬)
JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 原理 チオシアン酸アンモニウム水溶液に試験片を浮かべ,その試験片上に塩化鉄(Ⅲ)水溶液の液
滴を載せる。それぞれの水溶液は紙中に浸透し,接触,反応することによってチオシアン酸鉄を生じ赤色
を呈する。したがって,呈色を確認することによって,浸透に要する時間を容易に測定することができる。
この呈色に要する時間をサイズ度とし,秒単位で表す。
4. 器具及び試薬 器具及び試薬は,次による。
4.1
ストップウォッチ 0.1秒の精度をもつもの。
4.2
シャーレ 試験片を浮かべるのに十分な大きさのもの。
4.3
ピペット 一滴の容量が,約0.05 mlの液滴が得られるもの。
4.4
2 %チオシアン酸アンモニウム水溶液 水100 mlをメスシリンダではかり,ビーカーに入れ,JIS K
9000に規定するチオシアン酸アンモニウム約2.0 gを加え,溶解する。得られた水溶液を褐色びんに移し
保存したもの。
4.5
1 %塩化鉄(Ⅲ)水溶液 水100 mlをメスシリンダではかり,ビーカーに入れ,JIS K 8142に規定
する塩化鉄(Ⅲ)六水和物約1.6 gを加え,溶解する。得られた水溶液を褐色びんに移し保存したもの。
5. 試験片 試験片は,JIS P 8110に規定する方法によって採取した試験用紙から採取し,JIS P 8111に規
定する標準条件で前処置する。試験片の寸法は,一辺が30 mm以上の四辺形とする。
試験片には,試験用紙の表裏が明確に識別できるようなマークを付け,10枚採取する。試験片には,折
り目・しわ・すき入れ・汚点があってはならない。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 操作 操作は,JIS P 8111に規定する標準条件で行う。試験片は図1に示した方法で四周を折り,シ
ャーレに入れた23±1 ℃の2 %チオシアン酸アンモニウム水溶液に浮かべる。直ちにピペットを用いて同
じ温度の1 %塩化鉄(Ⅲ)水溶液を試験片上に一滴落とし,滴内に3個の赤色はん点が現れるまでの時間
をストップウォッチによって0.1秒単位で計る。
この操作を,試験片の両面について5回ずつ,計10回行う。
7. 試験結果の表し方 平均値及び最大値・最小値を,JIS Z 8401に規定する方法によって丸めの幅1に丸
める。
8. 報告 報告には,必要に応じて次の項目を記録する。
a) 規格名称及び規格番号
b) 試験年月日及び試験場所
c) 試験片の種類及び名称
d) 平均値,最大値・最小値
e) その他必要とする事項
図 1 試験片の折り方の一例