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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 原理······························································································································· 2
5 器具及び水 ······················································································································ 2
6 試料の調製 ······················································································································ 2
7 操作······························································································································· 3
8 試験結果の表し方 ············································································································· 3
9 報告書···························································································································· 4
附属書A(規定)カナダ標準ろ水度試験器 ················································································ 5
附属書B(規定)カナダ標準ろ水度試験器の保守 ······································································· 11
附属書C(参考)濃度0.30 %へのろ水度補正表 ········································································· 12
附属書D(参考)温度20 ℃へのろ水度補正表 ·········································································· 13
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 15
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まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)及び一般
財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS P 8121:1995は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS P 8121の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS P 8121-1 第1部:ショッパー・リーグラ法
JIS P 8121-2 第2部:カナダ標準ろ水度法
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日本工業規格 JIS
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パルプ−ろ水度試験方法−
第2部:カナダ標準ろ水度法
Pulps-Determination of drainability-
Part 2:“Canadian Standard” freeness method
序文
この規格は,2001年に第2版として発行されたISO 5267-2を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,パルプ水懸濁液のろ水度をミリリットル(mL)で表すカナダ標準ろ水度法について規定す
る。原理的には,この方法は全てのパルプ水懸濁液に適用できる。
注記1 微細繊維の比率を高くする処理を行った場合は,異常に高いろ水度を示すことがある。ろ水
度100 mL未満では,通常このような現象が見られる。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 5267-2:2001,Pulps−Determination of drainability−Part 2:“Canadian Standard”freeness
method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 8222 パルプ−試験用手すき紙の調製方法
注記 対応国際規格:ISO 5269-1,Pulps−Preparation of laboratory sheets for physical testing−Part
1:Conventional sheet-former method(MOD)
JIS P 8225 パルプ−紙料の固形分濃度測定方法
注記 対応国際規格:ISO 4119,Pulps−Determination of stock concentration(MOD)
ISO 14487,Pulps−Standard water for physical testing
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用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
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3.1
カナダ標準ろ水度(“Canadian Standard” freeness)
カナダ標準ろ水度試験器のサイドオリフィス(側管)から集めたろ水を,試験条件下の試料の温度及び
固形分濃度で補正して,容量をミリリットル(mL)で表したもの。
4
原理
一定量のパルプ懸濁液は,孔のあいたふるい板上に形成した繊維マットを通過して計測漏斗の中へ排出
される。計測漏斗には,ボトムオリフィス及びサイドオリフィスが備わっている。サイドオリフィスから
排出されたろ水量を測定する。排出されたろ水量をミリリットル(mL)で表したものを,パルプのカナダ
標準ろ水度とする。
5
器具及び水
一般的な実験器具及び水によるほか,次による。
5.1
カナダ標準ろ水度試験器 附属書Aに示す。
装置の保守については,附属書B に示す。
5.2
メスシリンダー ミリリットル単位で測定でき,100 mL未満は±1.0 mL未満の誤差,100 mL〜
250 mLの範囲では±2.0 mL未満の誤差,250 mL超では±5.0 mL未満の誤差で測定できるもの。
5.3
はかり 0.01 gまで正確に読み取れる精度をもつもの。
注記 サイドオリフィスからの排水量を測定する場合は,はかりの精度は0.1 gで十分であるが,紙料
の固形分濃度を測定するために,はかりに必要な精度は0.01 gである。
5.4
標準水 ISO 14487に規定の物理特性の試験に供するもの。
注記 ISO 14487では,25 ℃における電気伝導度を0.25 mS/m以下に精製した水を標準水と定義して
いる。
6
試料の調製
測定に用いる水の溶解成分及びpHは,パルプ懸濁液の水切れに大きく影響を与えるため,試験では5.4
に規定する標準水を用いる。
試料は,離解したパルプの水懸濁液を用いる。懸濁液の正確な濃度が不明な場合は,約0.32 %に濃縮又
は標準水を用いて希釈し,JIS P 8225によって紙料の固形分濃度を測定する。次に懸濁液を,固形分濃度
0.30 %±0.01 %に希釈し,温度を20.0 ℃±0.5 ℃に調整する(注記3参照)。試料を調整している間,懸濁
液中に気泡が発生しないように注意する。
注記1 紙料調成工程又は実験室用パルプ試験装置から採取したパルプ懸濁液は,ろ水度が経時的に
変化することがある。この影響を避けるために,採取から30分以上経過した試験用パルプ懸
濁液は,はじめに濃度1.2 %〜1.5 %で,JIS P 8220-1に規定する標準離解機を用いて6 000回
転(累積)まで離解するのがよい。
注記2 試験結果は懸濁液中の微細繊維又は“クリル”の量に影響を受けやすい。パルプ試料を濃縮
するときには,この繊維分が失われる場合がある。濃縮する過程でのこのような損失を避け
るために,ろ液が清澄になるまで,ろ液をパルプパッドに繰返し注いでろ過するのがよい。
濃縮したパルプは,注記1に示すようにJIS P 8220-1に規定する標準離解機で再分散処理を
行うのがよい。この操作は,濃度の低いパルプ懸濁液を必要な紙料の固形分濃度に濃縮する
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場合に行う。
なお,“クリル”とはパルプをリファイニングする場合に発生する微細繊維で,特に,細胞
間層を多く含むものをいう。
注記3 必要な場合(例えば,工程管理用自動ろ水度測定器),20 ℃と異なる温度での測定を行うこ
とがあるが,この場合この規格に適合していないので,報告する。この規格に示す補正表(附
属書C及び附属書D)は,砕木パルプのろ水度評価試験によって研究したものであり,化学
パルプのろ水度評価用の正確な補正表は,これまで研究されていない。
砕木パルプ以外のパルプを試験する場合,正確にろ水度を求めるためには,紙料の固形分
濃度を0.30 %±0.01 %,温度を20.0 ℃±0.5 ℃に合わせることを推奨する。
注記4 ある装置においては(例えば,工程管理用自動ろ水度測定器),固形分濃度で0.01 %,温度
で±0.5 ℃以上の大きな偏差を受けやすくなる。測定した容量は,附属書C及び附属書Dに
示す補正表で補正する。こうして得た測定結果は,この規格に適合しない。
7
操作
カナダ標準ろ水度試験器(5.1を参照)の計測漏斗及びろ水筒を十分に洗浄し,最後に水ですすぐ。ろ水
筒を所定の位置に据える。20.0 ℃±0.5 ℃の水ですすぐことで,試験器の温度を調節する(箇条6の注記
3参照)。メスシリンダー(5.2を参照)又は質量既知のビーカー(5.3の注記を参照)をサイドオリフィス
からの排水を受ける位置に置く。
試料をよくかくはん(攪拌)し,均一な濃度にしたパルプ懸濁液1 000 mL±5 mLを清浄なメスシリン
ダーへ移す。
ろ水度試験器ろ水筒の下蓋を閉じ,上蓋及び空気コックを開く。メスシリンダーの開口部を手でふさぎ,
紙料が漏れないようにメスシリンダーを180°反転し,これを3回繰り返して,試料を混合する。この段
階では,できるだけ紙料に空気が混入することを避ける。
紙料を静かに,かつ,できるだけ迅速にろ水筒へ注ぎ込む。注ぎ終わるときに,紙料はろ水筒の中でほ
とんど静止していなければならない。この状態は,最初に紙料をろ水筒の内面に沿って注ぎ込み,最後に
中心部に注ぎ込むことで可能となる。その後,直ちに上蓋及び空気コックを閉じ,下蓋を開ける。下蓋を
開けたときから5秒経過後,空気コックを開いて紙料の流下を開始する。
サイドオリフィスからの排水が止まったら,排水量を読み取る。値が100 mL未満のときは1 mLの精度
で読み,100 mL〜250 mLのときは2 mLの精度で読み,250 mL超のときは5 mLの精度で読む。より精密
な測定のためには,質量既知のビーカー及び内容物を0.1 gの精度でひょう量し,質量を容量(mL)に変
換する。
ろ水筒のパルプ,サイドオリフィスからの排水及びボトムオリフィスからの排水を2 000 mLビーカーに
混合し,JIS P 8222に従って,ワイヤでシートマシンによって脱水,又はろ紙上で脱水する。微細繊維を
多く含むパルプの場合は,ブフナー漏斗を用いて質量既知のろ紙上でパルプ懸濁液を脱水する方法を推奨
する。繊維層を恒量に達するまで乾燥し,質量を記録する。この質量から紙料の固形分濃度を算出する。
各々の試料について2回測定を行う。
8
試験結果の表し方
2回の測定結果の平均値をカナダ標準ろ水度(mL)として報告する。2回の測定結果が平均値から2 %
以上異なる場合は,再試験を行う。また,カナダ標準ろ水度には,それを表す記号“CSF”を付記する。
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報告書
報告書には次の事項を記載する。
a) この規格名称及び規格番号
b) 試験実施日及び試験場所
c) 試験に用いた試料を特定するのに必要な全ての情報
d) この規格と異なる場合,試験温度
e) この規格と異なる場合,試験固形分濃度
f)
平均値
g) 試験に用いた漏斗の形式(原形又は修正形)
h) 試験中に観察された特記事項
i)
この規格と異なる条件及び方法で試験した場合は,その内容
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附属書A
(規定)
カナダ標準ろ水度試験器
A.1 カナダ標準ろ水度試験器
この試験器は,適切な支持体に固定されたろ水筒及び計測漏斗からなる(図A.1参照)。図A.1に示す計
測漏斗は,カナダ紙パルプ協会技術部門(現在のカナダ紙パルプ技術協会)によって1964年に規格として
採用された修正形である。今でも数か国で使用されている角度のある切り口のサイドオリフィスをもつ原
形も,この規格に適合している。1993年にカナダ紙パルプ研究所において実施された,カナダ標準ろ水度
が215 mL〜696 mLの化学パルプを用いた図A.2に示す二つの漏斗形式の比較研究は,二つの漏斗間に違
いがないことを示した。
A.2〜A.8に示す寸法及び流量の規定は,修正形が原形カナダろ水度試験器から得られる試験結果と完全
に一致するために必要とされたものである。原形で作製された試験器(中心線に位置するサイドオリフィ
ス又は容積調節栓がない)は,校正において異なった数値に調節する場合がある。これらの数値は,装置
製造業者によって決められる。注意深く校正の手順を実施すれば,カナダ標準ろ水度試験器は,どちらの
形式の試験器であってもA.9に規定する範囲内となる。
計測漏斗の校正は,次に示す二つの重要な要素を規定の範囲内に調整することが必要である。
a) ボトムオリフィスからの排水量に影響する漏斗内の水頭
b) 漏斗底部の水量,標準的手順では23.5 mLとなる漏斗底部からサイドオリフィスのオーバーフローレ
ベルまでの容積。この手順で,必要な容積になるようにサイドオリフィスの位置を調節し,かつボト
ムオリフィス上の水頭が規定内にある漏斗を受け入れることができる。
注記 これによって,二つの必要条件を満たさない漏斗の廃棄が行われる。また,試験器が完全に
水平ではないとき,漏斗が180度回転すると,管の軸に対するサイドオリフィスの切り口の
角度によって,サイドオリフィスからの排水に変動が発生することが証明された。1964年に
採用された形式は,管の軸に対し90度に切られており,漏斗からオーバーフローする位置が,
中心線に来るように固定されたサイドオリフィスを用いている。これはボトムオリフィスに
かかる水圧の調節を容易にし,漏斗を回転しても,排水量に影響しないようにするためであ
った。漏斗の底部には水頭の調節と関係なく,必要な容量23.5 mLになるよう校正すること
ができるねじ山の付いた栓が備え付けられ,初期校正の後は更に修正する必要はない。計測
漏斗に加えた修正がカナダ紙パルプ研究所で保有している標準装置と比較して問題がないか
確認のため調査を行ったが,器具の性能又は試験結果の程度に影響があるとの証拠は,認め
られなかった。この形式の計測漏斗は,原形の漏斗と同じ試験結果を得ることが期待できる。
これらの修正を組み入れた全ての試験器には,通し番号の次に“M”の文字が記入されてい
る。1964年から漏斗の角度は変わっておらず,A.4に示す仕様に従っている。
A.2 ろ水筒
ろ水筒は金属製又は樹脂製の円筒で,その底部は孔のあいたふるい板及び下蓋によって閉じる。下蓋は,
一方の端はちょう番で,他方の端は掛け金で円筒に取り付けられる。下蓋は試験開始時に開いたときに
5 mL以上の水が流出しないようぴったりと合わさらなければならない。
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円筒の上端部は,同様に上蓋によって閉じ,上蓋は,試験時に円筒を保持する棚受けに取り付ける。ち
ょう番及び掛け金は,蓋内側のゴムガスケットによって円筒内が気密状態となるように設計されている。
試験開始時に,円筒内へ空気を入れるため,上蓋の中央部に空気コックを取り付ける。
円筒は,内部直径が101.6 mm±0.2 mmで,内部高さ(ふるい板の表面から円筒の縁まで)が127.0 mm
±0.2 mmとする。この直径及び高さは重要な寸法である。これによって,ふるい板から上の容量が1 000 mL
を僅かに超える。空気コック孔の直径は,4.8 mmとする。この寸法は重要ではなく,実質的に小さ過ぎな
ければよい。
A.3 ふるい板
ふるい板は,直径が112 mm〜112.5 mm,厚さが0.5 mm±0.05 mmの円板で,直径0.5 mmの孔を1 cm2
当たり97個もつ。孔の寸法及び間隔ではふるい板の性能を標準化することができないため,全てのふるい
板は,カナダ紙パルプ研究所が保有している基準板若しくは他の機関が保有している基準板と同じ性能と
なっているか,又はカナダ紙パルプ研究所の手順に従って校正しなければならない。標準ろ水条件で比較
したとき,基準板との差異は±2 mL以下でなければならない。ふるい板は,孔をあけた後のギザギザが下
向きになるよう取り付けなければならない。
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ろ水筒
2
ふるい板
3
保護円すい
4
計測漏斗
5
栓
6
サイドオリフィス
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ボトムオリフィス
図A.1−カナダ標準ろ水度試験器
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単位 mm
両方の形式とも,漏斗底部からサイドオリフィスのオーバーフローレベルまでの容量は,23.5 mL±0.2 mLとする。
1
サイドオリフィス
2
ボトムオリフィス
3
栓
図A.2−計測漏斗の形式
A.4 計測漏斗
計測漏斗は,上側開放部の直径が203 mmで,全長は278 mmとする。主要円すい部は,内側の角度が
29.5°±0.5°で,上部の円筒部へと連なる。漏斗の底部には,精密に機械仕上げされたボトムオリフィス
を取り付け,更にサイドオリフィス,漏斗の内側には,しぶきが直接サイドオリフィスに入るのを防ぐた
め,取り外しできる保護円すいを取り付ける。
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A.5 サイドオリフィス
サイドオリフィスは,内径12.7 mmの中空管から成り,漏斗の側面を貫通していなければならない。こ
の管は,オーバーフローする縁(漏斗の内側)と漏斗底部間の距離が50.8 mm±0.7 mmになるよう正確に
取り付けなければならない。
この寸法は極めて重要であり,製造業者によって正確に取り付けられなければならない。
A.6 容積の調節
漏斗底部とサイドオリフィスのオーバーフローする縁との間の容積は,ねじ山を切った栓によって,
23.5 mL±0.2 mLに調節する。この調節で十分でない場合は,サイドオリフィスのカラーの下につめ金を
入れて調節しなければならない。
原形計測漏斗の場合,調節栓が備わっていないため,漏斗底部の容積調節はサイドオリフィスの位置調
節で行う。
A.7 ボトムオリフィス(図A.3参照)
ボトムオリフィスは,全長が19.6 mmとする。ベンチュリ管の直径は,図A.3では名目上3.1 mmとし
ているが,校正では,20 ℃±5 ℃の水を毎分725 mL±5 mLで供給した場合に,毎分529 mL〜531.5 mL
でボトムオリフィスから排出されるように調節する。校正したボトムオリフィスを実際に計測漏斗に組み
入れるとき,この排水量は毎分530 mLの±1 %以内でなければならない。
ボトムオリフィスの部品を計測漏斗に取り付けるときは,中心が一致し,内面が切れ目なく連続するよ
う精密に合わせなければならない。
原形の場合は,図A.3と異なる寸法でもよい。ただし,排水率は毎分530 mLの±1 %以内となるように
校正しなければならない。
A.8 保護円すい
保護円すいは,取り外しができ,試験中にしぶきが直接サイドオリフィスに入るのを防ぐために漏斗の
内側に取り付ける。
A.9 校正
ふるい板,ボトムオリフィス,サイドオリフィス及び円すい容積は,規定に適合させるために,校正及
び調節を行う。これら全ての構成要素を,一つの試験器に組み立てると,標準器と±2 mL以内の結果が期
待できる。これら構成要素のいずれかについて調節を変更すると,組み立てた試験器全体の校正に影響を
及ぼす。
注記 修正形試験器に加えた修正は,計測漏斗の寸法変更が必要なので,サイドオリフィスのような
計測漏斗の構成要素は,完全な校正なしには,原形で製造された試験器のものと置き替えでき
ない。
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単位 mm
図A.3−ボトムオリフィス
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附属書B
(規定)
カナダ標準ろ水度試験器の保守
B.1
器具は振動のない環境に設置する。水準器を計測漏斗の開口部の上に置き,水平にしなければなら
ない。漏斗の前後左右の水平を点検することによって,正確な水平位置に設置することができる。
B.2
漏斗をB.1の方法によって設置すれば,残る部品の組み立ても正確となる。
B.3
試験器は,パルプ堆積物,樹脂,油又はグリースが付着しないよう常に清浄に保たなければならな
い。試験の後に,ろ水筒は清浄な水で洗浄する。特に,ふるい板の孔にパルプが残らないよう確実に洗浄
することが必要である。試験を始める前には,ろ水筒及び漏斗を紙料の温度の±1 ℃以内の清浄な水でよ
く湿らせておかなければならない。
B.4
試験器は使い終われば,パルプが乾燥して残らないよう注意深く徹底的に洗浄しなければならない。
下蓋は,開けたままにしておかなければならない。また,上蓋は部分的に閉じるが,掛け金は外しておか
なければならない。これはちり及びその他粒子が入るのを防ぐためであり,試験器を再使用する前には,
清浄な水でよく洗浄しなければならない。
B.5
予備の基準ふるい板を,対照用基準のためにもっておくことを強く推奨する。ふるい板は,定期的
に点検する。注意深く使えばふるい板は長持ちするが,一般的な工場の使用状況下では,樹脂の蓄積物で
汚れてくるので,この汚れは,有機溶剤で取り除くか,カルボキシメチルセルロース,りん酸塩及び漂白
剤のいずれも含まない弱い洗剤の中で優しく磨き,次に温水でよく洗う。このとき,耐酸性をもつ材質の
部分を除き,器具及び部品を酸で洗浄してはならない。また,曲がった又は傷ついたふるい板は,廃棄し
なければならない。
B.6
ふるい板を取り替えるときは,ろ水筒の外周部を押しつぶすことがないように,カラーを締めると
きは注意が必要である。この作業を行うため,ろ水筒底部のカラーをしっかりと保持する特別なジグ及び
38 mm幅の滑らないベルトのストラップレンチを用いるのがよい。
B.7
器具は,有機溶剤又は洗剤で洗浄し,次に温水で洗浄する。さらに,過激な清浄を行うとボトムオ
リフィスの校正を阻害するおそれがある。
なお,排水量が定められた量を超える場合は,ボトムオリフィスを取り替えなければならない。
B.8
各試験器に発行される検査証明書には,ボトムオリフィスの実地検査(水試験)として用いられる
サイドオリフィスの排水量の値(パルプなしの20 ℃蒸留水1 000 mLを使用する。)が記載されており,
この試験方法は証明書に記載されている。サイドオリフィスの排水量は,検査証明書の値と5 mL以上異
なってはならない。差異がこの値を超える場合は,ボトムオリフィスを取り替えなければならない。
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附属書C
(参考)
濃度0.30 %へのろ水度補正表
排水量
の読み
mL
試料の濃度%
排水量
の読み
mL
0.20 0.21 0.22 0.23 0.24 0.25 0.26 0.27 0.28 0.29 0.30 0.31
0.32 0.33 0.34 0.35 0.36 0.37 0.38 0.39 0.40
−mL
+mL
20
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0
2
3
5
7
9
11
13
15
17
19
20
30
−
−
−
−
−
10
8
6
4
2
0
2
4
6
8
10
13
15
17
19
21
30
40
22
20
18
16
13
11
9
7
5
2
0
3
5
7
9
12
14
17
19
21
23
40
50
25
23
20
18
15
13
10
8
5
3
0
3
6
8
10
13
16
18
21
23
25
50
60
28
25
22
19
17
14
11
9
6
3
0
3
6
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14
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50
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13
18
22
26
29
33
37
42
700
13
P 8121-2:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D
(参考)
温度20 ℃へのろ水度補正表
排水量
の読み
mL
試料の温度℃
排水量
の読み
mL
10
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12
13
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29
30
+mL
−mL
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6
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23
31
34
38
240
250
39
35
31
23
23
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
23
23
31
35
39
250
260
40
36
32
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
32
36
40
260
270
41
37
33
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
33
37
41
270
280
42
38
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
38
42
280
290
42
38
34
25
25
21
17
13
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0
4
8
13
17
21
25
25
34
38
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300
43
39
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
39
43
300
310
43
39
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
39
43
310
320
43
39
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
39
43
320
330
44
40
35
26
26
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
26
26
35
40
44
330
340
44
40
35
26
26
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
26
26
35
40
44
340
350
44
40
35
26
26
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
26
26
35
40
44
350
360
44
40
35
26
26
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
26
26
35
40
44
360
370
45
41
36
26
26
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
26
26
36
41
45
370
380
45
41
36
27
27
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
27
27
36
41
45
380
390
45
41
36
27
27
23
18
14
9
4
0
4
9
14
18
23
27
27
36
41
45
390
400
46
41
37
28
28
23
18
14
9
4
0
4
9
14
18
23
28
28
37
41
46
400
420
45
41
36
27
27
23
18
14
9
4
0
4
9
14
18
23
27
27
36
41
45
420
440
45
41
36
27
27
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
27
27
36
41
45
440
460
44
40
35
27
27
22
18
13
9
4
0
4
9
13
18
22
27
27
35
40
44
460
480
43
39
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
39
43
480
500
42
38
34
25
25
21
17
13
8
4
0
4
8
13
17
21
25
25
34
38
42
500
520
42
38
33
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
33
38
42
520
540
42
37
33
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
33
37
42
540
560
41
37
32
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
32
37
41
560
580
41
36
32
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
32
36
41
580
600
40
36
32
24
24
20
16
12
8
4
0
4
8
12
16
20
24
24
32
36
40
600
620
39
35
31
23
23
19
16
12
8
4
0
4
8
12
16
19
23
23
31
35
39
620
640
37
33
29
21
21
18
14
11
7
4
0
4
7
11
14
18
21
21
29
33
37
640
660
36
32
28
21
21
17
14
10
7
3
0
3
7
10
14
17
21
21
28
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36
660
680
35
31
27
20
20
17
13
10
6
3
0
3
6
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13
17
20
20
27
31
35
680
700
33
30
26
20
20
16
13
9
6
3
0
3
6
9
13
16
20
20
26
30
33
700
14
P 8121-2:2012
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考文献 [1] John R. Obst, Kinetics of kraft pulping of a middle lamella-enriched fraction of loblolly pine. Tappi
Journal, 68:2, (1985), pp. 100 to 104
[2] JIS P 8121-1 パルプ−ろ水度試験方法−第1部:ショッパー・リーグラ法
注記 対応国際規格:ISO 5267-1:1999,Pulps−Determination of drainability−Part 1:
Schopper-Riegler method(MOD)
[3] JIS P 8220-1 パルプ−離解方法−第1部:化学パルプの離解
注記 対応国際規格:ISO 5263-1,Pulps−Laboratory wet disintegration−Part 1:
Disintegration of chemical pulps(MOD)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS P 8121-2:2012 パルプ−ろ水度試験方法−第2部:カナダ標準ろ水度法
ISO 5267-2:2001 Pulps−Determination of drainability−Part 2:“Canadian Standard”
freeness method
(I)JISの規定
(II)
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
8 試験結
果の表し
方
カナダ標準ろ水度
には,記号“CSF”
を付記する。
8
−
追加
実質的に差はない。
ショッパー・リーグラろ水度の結
果と間違わないよう,カナダ標準
ろ水度の場合,記号“CSF”を付
記する。
次回のISO定期見直しの際,提案
を検討する。
附属書A
A.2ろ水筒
附属書A
A.2
JISとほぼ同じ
追加
ろ水筒の材質を,金属製に加え
て樹脂製も追加した。
ろ水筒は,樹脂製の改良品が一般
的となっている。
次回のISO定期見直しの際,提案
を検討する。
A.6容積の調節
附属書A
A.6
JISとほぼ同じ
追加
原形計測漏斗の場合の調節方
法を追加
原形計測漏斗は調節栓がないた
め,容積の調節をサイドオリフィ
スの位置調節で行う。
次回のISO定期見直しの際,提案
を検討する。
A.7ボトムオリフィ
ス
附属書A
A.7
JISとほぼ同じ
追加
原形の場合,ボトムオリフィス
は異なる寸法でもよいとした。
原形の場合,ボトムオリフィスの
寸法が異なるが,排水率の範囲が
同じ場合は,測定結果に影響はな
いため。
−
−
附属書C 校正サービスについて記
載
削除
削除して,その内容を解説に記
載した。
我が国では,校正サービスは行わ
れていない。
2
P
8
1
2
1
-2
:
2
0
1
2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 5267-2:2001,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
2
P
8
1
2
1
-2
:
2
0
1
2