1
M 88
20 :
2000
解
説
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS M 8820
: 2000
石炭類及びコークス類−ロッ
トの全水分測定方法
ISO 589
: 1981
ハードコール−全水分測定法
ISO 579
: 1981
コークス−全水分測定法
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1)
適用範囲
○ ロットの全水分
ISO 589
ISO 579
○
○
全水分
全水分
= 共に ロットの の表現なし。実質的な適用範囲は同じだ
が,名称について提案の予定
(2)
引用規格
○
5
規格
ISO 589
ISO 579
○
○
2
規格
1
規格
= 規格数の差は規格体系の相
違による。
(3)
用語・記号
○ 大口試料,小口試料,インク
リメント,最大粒度
ISO 589
ISO 579
−
−
=
ISO
では引用規格中に記載。
ISO
でも大口試料,インクリ
メントに加えて小口試料も
加えることを議論中。
(4)
試験(分析)
の種類
○ 石炭類
一段階乾燥方法と二段階乾
燥方法の
2
種類としている
が,
ISO
の表現では空気中乾
燥法(含予備乾燥)の
1
種類
ISO 589
○
A.
トルエン共沸蒸留法
B.
窒素ガス中乾燥法
C.
空気中乾燥法(含予備乾燥)
の
3
種類
≠
≠
=
トルエンなど有機溶剤との共沸蒸留法は環境対策上問題
があるので採用しない。
日本に輸入される石炭ではほとんど酸化の心配はなく,規
定する必要がない。
空気中乾燥法(含予備乾燥)はほとんど
JIS
と同等。
二段階乾燥方法は,国際規格として審議中である。
コークス類
○ 空気中乾燥法(含予備乾燥)
の
1
種類
ISO 579
○ 空気中乾燥法(含予備乾燥)の
1
種類
≡
(5)
試験条件
○
○
石炭
107
±
2
℃
コークス
120
〜
200
℃
ISO 589
ISO 579
○
○
105
〜
110
℃
120
〜
200
℃
=
≡
(6)
装置・器具
○ 一般的なもの
ISO 589
ISO 579
○
○
扁平な窒素炉
一般的なもの
≠
=
丸形⇔扁平
扁平がよいかどうか検討す
る必要がある。
2
M 88
20 :
2000
解
説
対比項目
規定項目
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国 際 規 格 番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(7)
試料
○ 石炭
一段階乾燥方法
10mm
0.6kg
二段階乾燥方法
2.8mm
5g
ISO 589
○
A
,
B
に対して
3mm
以下
300g
以上
B
の測定は
10g
以上,
C
に対して
20mm
以下
1.2kg
以上
= [
A
がなくなるとすれば略
同等である]
新
ISO
規格が制定された段
階で整合化を図る。
○ コークス
16mm
以下
1kg
以上
ISO 579
○
16mm
以下
1kg
以上
=
(8)
手順・方法
○
ISO 589
ISO 579
○
○
=
=
(9)
許容差
○
ISO 589
ISO 579
○
○
異分析所間の再現許容差も規定
=
≠
異分析所間の再現許容差は
意味がない。提案予定
(10)
適用例
○
ISO 589
ISO 579
−
−
≠
≠
備考
1.
対比項目
(I)
及び
(III)
の小欄で, ○
は該当する項目を規定している場合, −
は規定していない場合を示す。
2.
対比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は,次による。
≡ :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。
= :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。
≠ :
JIS
は,国際規格と技術的内容が同等でない。ただし,
ADP
に該当する場合を除く。