M 8601:2005
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,炭素協会(JCA)/財
団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS M 8601:1960は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
M 8601:2005
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 種類及び区分 ·················································································································· 1
4. 分析・試験方法 ··············································································································· 2
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
M 8601:2005
天然黒鉛
Natural graphite
1. 適用範囲 この規格は,天然黒鉛の品位について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS M 8511 天然黒鉛の工業分析及び試験方法
3. 種類及び区分 天然黒鉛は,外観及び性状によって,次のりん(鱗)状黒鉛及び土状黒鉛の2種類とす
る。
a) りん状黒鉛 外観が,りん状,葉状,針状などを示すものを大半含んでいる黒鉛で,銀灰黒色の強い
金属光沢をもつもので,品位によって表1に区分する。
b) 土状黒鉛 外観が土状及び土塊状を示すものを大半含んでいる黒鉛で,微晶質のもので,品位によっ
て表2に区分する。
表 1 りん状黒鉛
単位 %
りん状黒鉛
の区分
品 位
主な用途例
(参考)
固定炭素
揮発分
灰分
指定不純物(1)
粒度(1)
C 99
C 98
C 97
C 96
C 95
C 94
C 93
C 92
C 91
C 90
99.0 以上
98.0 以上
97.0 以上
96.0 以上
95.0 以上
94.0 以上
93.0 以上
92.0 以上
91.0 以上
90.0 以上
0.3 以下
1.0 以下
1.0 以下
1.0 以下
1.0 以下
1.0 以下
1.5 以下
1.5 以下
1.5 以下
1.5 以下
0.7 以下
1.0 以下
2.0 以下
3.0 以下
4.0 以下
5.0 以下
5.5 以下
6.5 以下
7.5 以下
8.5 以下
酸化けい素(Ⅳ)
酸化アルミニウム
酸化鉄(Ⅲ)
鉛
酸化銅
−
電気ブラシ
乾電池
パッキン
鉛筆
耐火物
るつぼ
減摩材
C 85
C 80
C 75
85.0 以上
80.0 以上
75.0 以上
2.5 以下
3.0 以下
4.0 以下
12.5 以下
17.0 以下
21.0 以下
鋼管引抜
鋳物・耐火物
その他
注(1) 指定不純物の含有量及び粒度については,用途別によって多種多様なため,当事者間の協定によって決定する。
2
M 8601:2005
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 土状黒鉛
単位 %
土状黒鉛
の区分
品 位
主な用途例
(参考)
固定炭素
揮発分
灰分
指定不純物(1)
粒度(1)
A 94
A 92
A 90
94.0 以上
92.0 以上
90.0 以上
2.0 以下
2.0 以下
2.0 以下
4.0 以下
6.0 以下
8.0 以下
酸化けい素(Ⅳ)
酸化アルミニウム
酸化銅(Ⅱ)
硫黄
−
減摩材
鉛筆
線引
A 85
A 80
A 75
85.0 以上
80.0 以上
75.0 以上
2.5 以下
2.5 以下
4.0 以下
12.5 以下
17.5 以下
21.0 以下
乾電池・防錆材
炭素棒・昇熱材
鋳物
注(1) 指定不純物の含有量及び粒度については,用途別によって多種多様なため,当事者間の協定によって決定する。
4. 分析・試験方法 固定炭素,揮発分,灰分,指定不純物及び粒度の分析及び試験方法は,JIS M 8511
による。