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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

M 8301-1997 

チタン鉱石の分析方法通則 

General rule for chemical analysis of titanium ores 

1. 適用範囲 この規格は,チタン鉱石の定量方法の一般事項について規定する。 

なお,この規格におけるチタン鉱石とは,イルメナイト,含チタン磁鉄鉱,ルチルなどのチタン原料鉱

石をさす。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 0115 吸光光度分析通則 

JIS K 0116 発光分光分析通則 

JIS K 0121 原子吸光分析通則 

JIS M 8101 非鉄金属鉱石のサンプリング,試料調製及び水分決定方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

JIS Z 8402 分析・試験の許容差通則 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0050及びJIS Z 8402によるほか,次による。 

(1) 成分試験試料 所定の試料調製を完了し,化学成分分析を行うことができる試料。 

(2) 分析試料 化学分析を行うために,成分試験試料からはかり取った試料。 

(3) 室内再現条件 同一試験室で,同一成分試験試料の測定において,人,日時,装置の一部,又はすべ

てが異なっている測定条件。 

(4) 室内再現許容差 室内再現条件による許容差。 

(5) 室間再現許容差 同一成分試験試料の測定において,試験室,人,日時,装置のすべてが異なってい

る測定条件(室間再現条件)による許容差。略して室間許容差ということがある。 

3. 一般事項 分析に共通の一般事項は,JIS K 0050,JIS K 0115,JIS K 0116及びJIS K 0121による。 

4. 分析試料の取り方及び取扱い方 

4.1 

分析用試料の採取及び成分試験試料の調製 分析用試料の摂取は,JIS M 8101による。成分試験試

料の調製は,JIS M 8101によって得られた成分試験試料(150μm以下)から必要量をはかり取り,乳鉢又

は振動ミルを用いて75μm以下に粉砕して調製する。ただし,粉砕粒度は75μm以下となる条件を前もっ

て求め,その条件で粉砕する。 

4.2 

分析試料のはかり方 分析試料のはかり方は,次による。 

(1) 分析試料のはかり取りに際しては,成分試験試料をよくかき混ぜて平均組成を表すように注意し,異

物が混入していないことを確かめなければならない。 

M 8301-1997  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(2) 成分試験試料の一部を105±5℃に調整されている空気浴に入れて乾燥し,2時間ごとに空気浴から取

り出し,デシケーター中で常温まで放冷後,質量をはかる。ひょう量及び乾燥は,乾燥減量が2時間

につき0.1% (m/m) 以下になるまで繰り返す。 

(3) 分析試料のはかり取りは,化学はかりを用い,規定された量を0.1mgのけたまではかる。 

5. 分析値のまとめ方 

5.1 

分析回数 分析は原則として同一成分試験試料について,室内再現条件で2回行う。 

5.2 

空試験 分析に当たっては,空試験を行い測定値を補正する。 

5.3 

分析値の表示 分析値は,質量百分率で表し,分析成分によって,次に規定する表示の最下位の次

のけたまで算出し,JIS Z 8401によって丸める。 

(1) 小数点以下第2位まで表示する成分 チタン,鉄,二酸化けい素,マンガン,カルシウム及びマグネ

シウム。 

(2) 小数点以下第3位まで表示する成分 バナジウム及びクロム。 

JIS改正原案作成委員会 構成表(順不同) 

氏名 

所属 

(委員長) 

中 村   靖 

株式会社ジャパンエナジー分析センター 

藤 貫   正 

日本磁気共鳴医学会 

奥 谷 忠 雄 

日本大学 

天 野   徹 

通商産業省工業技術院 

揖 斐 敏 夫 

通商産業省資源エネルギー庁 

吉 岡 貞 治 

テイカ株式会社 

村 岡 和 芳 

株式会社トーケムプロダクツ 

垂 水 裕 之 

三菱商事株式会社 

西 島 芳 正 

石原産業株式会社 

河 合 哲 朗 

日本酸化チタン工業会 

福 本   寛 

堺化学株式会社 

金 築 四 郎 

住友シチックス株式会社 

藤 瀬 雅 嵩 

チタン工業株式会社 

服 部 兆 隆 

東邦チタニウム株式会社 

細 野   正 

富士チタン株式会社 

大 島 健 二 

古河機械金属株式会社 

JIS改正原案作成専門委員会 構成表(順不同) 

氏名 

所属 

(委員長) 

中 村   靖 

株式会社ジャパンエナジー分析センター 

吉 岡 貞 治 

テイカ株式会社 

村 岡 和 芳 

株式会社トーケムプロダクツ 

西 島 芳 正 

石原産業株式会社 

河 合 哲 朗 

日本酸化チタン工業会 

福 本   寛 

堺化学株式会社 

金 築 四 郎 

住友シチックス株式会社 

藤 瀬 雅 嵩 

チタン工業株式会社 

服 部 兆 隆 

東邦チタニウム株式会社 

細 野   正 

富士チタン株式会社 

西 原 英 樹 

古河機械金属株式会社