M 8264:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本フェロアロイ
協会(JFA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS M 8264:1993は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 5997:1984,Chromium ores and
concentrates−Determination of silicon content−Molecular absorption spectrometric method and gravimetric
methodを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS M 8264には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
M 8264:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 一般事項 ························································································································ 1
4. 定量方法 ························································································································ 1
5. 二酸化けい素重量法 ········································································································· 1
5.1 要旨 ···························································································································· 1
5.2 試薬 ···························································································································· 2
5.3 装置及び器具 ················································································································ 2
5.4 試料はかりとり量 ·········································································································· 2
5.5 操作 ···························································································································· 2
5.6 空試験 ························································································································· 4
5.7 計算 ···························································································································· 4
5.8 許容差 ························································································································· 4
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 6
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
M 8264:2006
クロム鉱石−けい素定量方法
Chromium ores-Determination of silicon content
序文 この規格は,1984年に第1版として発行されたISO 5997,Chromium ores and concentrates−
Determination of silicon content−Molecular absorption spectrometric method and gravimetric methodを翻訳し,
技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,クロム鉱石中のけい素定量方法について規定する。
備考1. クロム鉱石中のけい素含有率は,二酸化けい素含有率として表示することができる。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 5997:1984,Chromium ores and concentrates−Determination of silicon content−Molecular
absorption spectrometric method and gravimetric method (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS M 8261 クロム鉱石−化学分析方法−通則
備考 ISO 6629:1981,Chromium ores and concentrates−Methods of chemical analysis−General
instructionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
3. 一般事項 定量方法に共通な一般事項は,JIS M 8261による。
4. 定量方法 クロム鉱石中のけい素定量方法は,二酸化けい素重量法による。この方法は,けい素含有
率0.1 %(質量分率)以上の試料に適用する。
5. 二酸化けい素重量法
5.1
要旨 試料を酸分解する場合は,試料を過塩素酸で白煙処理し,塩酸でクロムを揮散させながら分
解し,再び白煙処理して不溶解残さ及び沈殿をろ別する。不溶解残さ及び沈殿を炭酸ナトリウムで融解し,
過塩素酸で白煙処理して,けい素を不溶解性二酸化けい素としてろ別し,強熱してその質量をはかる。
試料をアルカリ融解する場合は,試料を過酸化ナトリウムで融解し,水で抽出した後,塩酸溶液にして,
過塩素酸で白煙処理をして沈殿をろ別する。ろ液及び洗液は,加熱濃縮を行った後,再び過塩素酸で白煙
2
M 8264:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
処理して二酸化けい素を回収する。得られた沈殿を強熱して,その質量をはかる。
その後,上記のいずれの場合も,これを硫酸及びふっ化水素酸で処理し,二酸化けい素を揮散させてそ
の質量をはかり減量を算出する。
5.2
試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (1+2,1+4,1+10)
c) 硝酸
d) 過塩素酸
e) ふっ化水素酸
f)
硫酸 (1+1)
g) 炭酸ナトリウム
h) 過酸化ナトリウム
i)
過酸化水素
j)
チオシアン酸カリウム溶液 (100 g/L)
5.3
装置及び器具 装置及び器具は,通常,次のものを用いる。
a) ニッケルるつぼ,ジルコニウム製るつぼ又は鉄るつぼ
b) 白金るつぼ(30番)
c) 電気炉 1 000〜1 100 ℃に維持できるもの
5.4
試料はかりとり量 試料はかりとり量は,けい素含有率に応じ,表1による。
表 1 試料はかりとり量
けい素含有率
%(質量分率)
試料はかりとり量(1)
g
0.1以上2.5未満
1.00
2.5以上
0.50
注(1) 分析用試料は,JIS M 8261の4.3(試料)による。
5.5
操作
警告
a) 過塩素酸の蒸気は,アンモニア,亜硝酸蒸気又は有機物が存在すると爆発する危険がある。過塩素
酸の蒸発処理は,過塩素酸を使用しても安全な排気設備を備えた場所で行わなければならない。
b) 二酸化二塩化クロミルは,毒性があるため吸入,又は皮膚,目及び衣類との接触に注意する。
5.5.1
試料の分解 試料の分解は,次のa)又はb)のいずれかによる。
a) 酸分解の場合
1) 分解 はかりとった試料(5.4)をビーカー(300 mL)に移して時計皿で覆い,水5 mLで湿し,過塩素酸
50 mLと硝酸5 mLとを加え,加熱して過塩素酸の白煙を発生させながら分解する。クロムが酸化
して赤色を呈したとき,加熱しながら塩酸を少量ずつ加えて,クロムを二酸化二塩化クロミルとし
て揮散させ,未分解の試料を分解する。更に加熱を続け,過塩素酸の白煙を発生させてクロムを酸
化し(2),塩酸を少量ずつ加えてクロムの揮散を繰り返して試料を完全に分解する。引き続き過塩素
酸の蒸気がビーカー内を伝わって逆流する状態で透明になるまで加熱を続ける。さらに,過塩素酸
の大部分が蒸発するまで加熱する。ただし,蒸発して乾固してはならない。その後,放冷する。ビ
ーカーの内壁を少量の水で洗った後,塩酸(1+4) 50 mLを加え加熱して可溶性塩類を溶解する(3)。
3
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
直ちに温水約50 mLを加え,ろ紙(5種C)を用いてろ別する。ビーカー内壁に付着した未溶解残
さ及び沈殿は,ポリスマン(ゴム付きガラス棒)でこすってろ紙上に移す。始めは温塩酸(1+10)で
鉄イオンの反応がなくなるまで(4),次に温水で数回洗浄する。
注(2) 過塩素酸が揮発して不足する場合は,10〜15 mL追加して操作を続ける。
(3) 長時間加熱して煮沸を続けると,不溶性のけい酸は,再び可溶性になるおそれがあるので,溶
解は短時間で行い,溶解後は直ちにろ別するようにしなければならない。
(4) 洗液の一部を採り,チオシアン酸カリウム溶液を加えたときに橙赤色を示さなくなるまで洗浄
する。
2) 未溶解残さの処理 1)で得た未溶解残さ及び沈殿は,ろ紙とともに白金るつぼ(30番)に移し,乾
燥後徐々に加熱してろ紙を灰化する。放冷した後,白金るつぼに炭酸ナトリウム約3 gを加え,ふ
たをして900〜1 000 ℃に加熱して未溶解残さ及び沈殿を融解する。放冷した後,白金るつぼをふた
とともに元のビーカーに移し,塩酸(1+2) 50 mLを加え,加熱して融成物を溶解した後,白金るつ
ぼ及びふたを水で洗って取り出す。ビーカーに過塩素酸30 mLを加え,加熱して過塩素酸の蒸気が
ビーカー内壁を伝わって逆流する状態で乾固させないように約15〜20分間加熱した後,放冷する。
3) 二酸化けい素の分離 2)で処理したビーカーに塩酸(1+4) 30 mLを加え,加熱して可溶性塩類を溶
解する(2)。直ちに温水約50 mLを加えろ紙(5種C)を用いてろ別する。ビーカー内壁に付着した
未溶解残さ及び沈殿は,ポリスマンでこすってろ紙上に移す。始めは温塩酸(1+10)で鉄イオンの反
応がなくなるまで(3),次に温水で数回洗浄する。
b) アルカリ融解の場合
1) 分解 はかりとった試料(5.4)をニッケルるつぼ,ジルコニウムるつぼ又は鉄るつぼ(30 mL)に移し,
過酸化ナトリウム8〜10 gを加えてよく混合し,更に過酸化ナトリウム1〜2 gで混合物を覆う。始
めは低温でるつぼを回転させながら内容物が溶け落ちるまで加熱し,次に温度を上げ,約700 ℃で
5分間融解する。放冷した後,るつぼをポリテトラフルオロエチレン製のビーカー(500 mL)に移し,
温水約150〜200 mLを加えて融成物を抽出する。放冷した後,温水でるつぼを洗い出し,塩酸(1+
2) 100 mLを加え,加熱して可溶性塩類を溶解する。溶液をビーカー(500 mL)に移し入れ,過塩素酸
60 mLを加え,加熱して過塩素酸の蒸気がビーカー内壁を伝わって逆流する状態で,15分間加熱を
続け,放冷する。
2) 二酸化けい素の分離 1)で処理したビーカーに塩酸(1+10) 30 mLを穏やかに注ぎ,更に150〜200
mLの水を加え,加熱して塩類を溶解する。過酸化水素10 mLを少量ずつ加え,クロムを還元した
後,約1分間煮沸する(2)。ろ紙(5種B)を用いてろ別し,ビーカー内壁に付着した沈殿は,ポリ
スマンでこすってろ紙上に移す。始めは温塩酸(1+10)で鉄イオンがなくなるまで,次に温水で数回
ろ紙上を洗浄する。ろ紙は沈殿とともに保存しておく。
3) 二酸化けい素の回収 2)で得たろ液及び洗液をビーカー(500 mL)に移し入れ,過塩素酸10 mLを加
えて,加熱して過塩素酸の蒸気がビーカー内壁を伝わって逆流する状態で,15分間加熱を続け,放
冷する。40〜50 mLの水を加え,加熱して塩類を溶解し,過酸化水素10 mLを少量ずつ加え,クロ
ムを還元した後,約1分間煮沸する(2)。ろ紙(5種B)でろ別し,ビーカー内壁に付着した沈殿は,
ポリスマンでこすってろ紙上に移し,始めは温塩酸(1+10)で鉄イオンの反応がなくなるまで(3),次
に温水で数回洗浄する。
5.5.2
灰化及びひょう量 5.5.1のa) 3)又はb) 3)で得た沈殿を,ろ紙とともに白金るつぼ(30番)に移し
入れる。乾燥した後,徐々に加熱してろ紙を灰化する。
4
M 8264:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
1 000〜1 100 ℃で約30分強熱して二酸化けい素とした後,デシケーター中で室温まで放冷し,白金るつ
ぼとともにその質量をはかる。
次に,1 000〜1 100 ℃で約30分間の強熱から,その質量をはかるまでの操作を恒量となるまで繰り返す。
5.5.3
ふっ化水素酸処理及びひょう量 5.5.2で得た白金るつぼに硫酸(1+1)を3,4滴加えて残さを湿し,
ふっ化水素酸約5 mLを加えて,飛散しないよう注意しながら加熱して二酸化けい素及び硫酸を揮散させ
る。
1 000〜1 100 ℃で約30分強熱した後,デシケーター中で室温まで放冷し,白金るつぼとともにその質量
をはかる。
次に,1 000〜1 100 ℃で約30分間の強熱から,その質量をはかるまでの操作を恒量となるまで繰り返す。
5.6
空試験 試料を入れないで試薬だけを用いて,5.5に従って,試料と併行して操作する。
5.7
計算
5.7.1
けい素含有率の算出
a) 乾燥試料を用いた場合 試料中のけい素含有率は,乾燥試料を用いた場合,次の式によって算出する。
(
)(
)
[
]
100
4
467
.0
0
4
3
2
1
×
×
−
−
−
=
m
m
m
m
m
Si
ここに,
Si: 試料中のけい素含有率[%(質量分率)]
m1: 試料について5.5.2で得た質量 (g)
m2: 試料について5.5.3で得た質量 (g)
m3: 空試験において5.5.2で得た質量 (g)
m4: 空試験において5.5.3で得た質量 (g)
m0: 試料はかりとり量 (g)
備考 試料はかりとり量 (m0)の分析用試料は,JIS M 8261の4.3(試料)の乾燥試料による。
b) 大気平衡試料を用いた場合 試料中のけい素含有率は,大気平衡試料を用いた場合,次の式によって
算出する。
(
)(
)
[
]
K
m
m
m
m
m
Si
×
×
×
=
0
4
3
2
1
100
4
0.467
−
−
−
ここに,
Si: 試料中のけい素含有率[%(質量分率)]
m1: 試料について5.5.2で得た質量 (g)
m2: 試料について5.5.3で得た質量 (g)
m3: 空試験において5.5.2で得た質量 (g)
m4: 空試験において5.5.3で得た質量 (g)
m0: 試料はかりとり量 (g)
K: 乾燥試料への換算係数。
備考1 乾燥試料へのけい素含有率の変換係数については,JIS M 8261の4.4.4(吸湿水含有率の定量)
に示す。
2
試料はかりとり量 (m0)の分析用試料は,JIS M 8261の4.3(試料)の大気平衡試料による。
5.7.2
二酸化けい素含有率の算出 けい素(Si)含有率を二酸化けい素(SiO2)含有率[%(質量分率)]とし
て表す場合は,次の式によって算出する。
5
139
.2
2
×
=Si
SiO
ここに, SiO2: 二酸化けい素含有率[%(質量分率)]
5.8
許容差 許容差は,表2による。
5
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表 2 許容差
%(質量分率)
けい素含有率
室内再現許容差
室間再現許容差
56
.5
~
32
.0
039
.0
012
.0
+
×Si
094
.0
016
.0
+
×Si
備考 許容差の適用方法はJIS M 8261の4.8(分析値の採択)による。
関連規格 JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第1部:一般的な原理及び定
義
JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部:標準測定方法の併行
精度及び再現精度を求めるための基本的方法
JIS Z 8402-3 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第3部:標準測定方法の中間
精度
JIS Z 8402-4 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第4部:標準測定方法の真度
を求めるための基本的方法
JIS Z 8402-5 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第5部:標準測定方法の精度
を求めるための代替法
JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部:精確さに関する値の
実用的な使い方
6
M 8264:2006
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS M 8264:2006 クロム鉱石−けい素定量方法
ISO 5997:1984 クロム鉱石及び精鉱−けい素定量方法−吸光光度法及び重量法
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ)
国
際
規
格
番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線又は側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
1.適用範囲 クロム鉱石中のけい素定量方法
について規定。
ISO
5597
1
クロム鉱石中のけい素含有率に応
じた,定量方法を規定。
A法:吸光光度法
含有率0.05〜0.5 % (質量分率)
B法:重量法
含有率0.5 〜15 % (質量分率)
MOD/削除
JISは重量法だけを規
定。
吸光光度法は,操作が繁
雑であること及び重量
法でも含有率0.1 %(質
量分率)まで適用可能で
あることが確認できた
ため,吸光光度法を削
除。整合化又は適正化に
向け,今後検討する。
2.引用規格 JIS M 8261
2
ISO 6629
MOD/変更
JISからの引用事項は,
対応ISO規格の該当事
項と同等である。
−
3.一般事項 定量方法の一般的事項をJIS M
8261を引用して規定。
−
−
MOD/追加
−
JISとして必要な規定
項目を追加した。
4.定量方法 定量方法は,二酸化けい素重量法
による。けい素含有率0.1 %(質量
分率) 以上の試料に適用。
4
重量法によるけい素定量方法を規
定。
MOD/変更
JISは,けい素の適用含
有率範囲を変更した。
ISO規格改正時に,提案
を検討する。
5.二酸化け
い素重量
法
5.1要旨
二酸化けい素重量法の操作概要
を記載。
4.1
JISと同じ。
IDT
−
−
5.2 試薬
塩酸,塩酸(1+2,1+4,1+10),硝
酸,過塩素酸,ふっ化水素酸,硫
酸(1+1),炭酸ナトリウム,過酸
化ナトリウム,過酸化水素,チオ
シアン酸カリウム溶液(100 g/L)
4.2
塩酸,塩酸(1+2,1+9,1+100),硝
酸,過塩素酸,ふっ化水素酸,硫
酸(1+1),炭酸ナトリウム,過酸
化ナトリウム,過酸化水素,チオ
シアン酸カリウム溶液(100 g/L)
MOD/変更
塩酸の希釈に若干の差
異があるが,分析には
問題がない。
ISO規格改正時に,提案
を検討する。
2
M
8
2
6
4
:
2
0
0
6
2
M
8
2
6
4
:
2
0
0
6
7
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ)
国
際
規
格
番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:点線の下線又は側線
(Ⅴ) JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの
評価
技術的差異の内容
5.3装置及
び器具
装置及び器具を規定。
4.3
JISとほぼ同じ。
MOD/追加
るつぼの種類にジルコ
ニウムを追加。
ISO規格改正時に,提案
を検討する。
5.4 試料は
かりとり
量
けい素含有率 はかりとり量
%(質量分率) g
0.1以上2.5未満 1.00
2.5以上 0.50
4.4.1 けい素含有率 はかりとり量
%(m/m) g
0.5以上2.5未満 1.0
2.5以上15未満 0.5
MOD/変更
含有率範囲は異なる
が,はかりとり量は同
じである
ISO規格改正時に,提案
を検討する。
5.5操作
試料の分解,灰化及びひょう量並
びにふっ化水素酸処理及びひょ
う量について規定。
4.4.3
4.4.4
JISとほぼ同じ。
MOD/追加
JISは,試料の酸分解操
作における注意事項を
追加。
ISO規格改正時に,提案
を検討する。
5.6空試験
空試験操作を規定。
4.4.2
JISと同じ。
IDT
−
−
5.7 計算
5.7.1けい素含有率の算出
乾燥試料を用いた場合及び大気
平衡試料を用いた場合の算出を
規定。
4.5.1
大気平衡試料を用いた場合の計算
を規定。
MOD/追加
JISは,乾燥試料を用い
た場合の計算を追加。
成分試験試料を,分析の
前又は後に乾燥する操
作の差異であり,国内で
一般的な成分試験試料
の乾燥方法(乾燥試料)
を追加した。
5.7.2二酸化けい素含有率の算出
を規定。
−
−
MOD/追加
−
二酸化けい素で表示す
る場合があるため。
5.8許容差
室内再現許容差及び室間再現許
容差を規定。
4.5.2
併行許容差を規定。
MOD/変更
JISは共同実験によっ
て求めた。
ISO規格改正時に,提案
を検討する
−
−
3
吸光光度法による定量法を規定。 MOD/削除
−
1.の(Ⅴ)欄参照。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。
2
M
8
2
6
4
:
2
0
0
6
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
2
M
8
2
6
4
:
2
0
0
6