1
M
8
11
1
:
1
9
9
8
解
説
JISと対応する国際規格との対比表
JIS M 8111 : 1998 鉱石中の金及び銀の分析方法
ISO 10378 硫化銅精鉱−金及び銀の定量−乾式重量法
対比項目
規定項目
(I) JIS規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
(1) 適用範囲
○ 鉱石
Au : 0.5〜300g/T
Ag : 25〜1 500g/T
ISO 10378
○ 硫化銅精鉱(Cu : 15〜60%)
Au : 0.5〜300g/T
Ag : 25〜1500g/T
= JISの方が適用範囲が広い
精鉱を対象とするJISを制
定
(2) 分析試料の
採り方及び
取扱い方
○ 1.3 試料のはかり方
JIS M 8101に準じ乾燥
同上
○ 6. 試料
Ann.A(吸湿水分)又は予備乾燥
=
試料量:原則30g
Au : 0.05〜30mg,
Ag : 0.5〜50mg
○ 試料量:20g (10g or 15g)
= 実体は,銅精鉱10g
現行のまま
n≧2
独立2回以上
≡
(3) 分析値のま
とめ方
○ 1.5 品位の表示
JIS Z 8401の2.1.2(6)許容差
が基準
同上
○ 9.2 最終結果を得る方法
共同実験による許容差が基準
=
実質同など,現行のまま
JIS Z 8402の6.4.2(適用方式
A)
Ann. E(手順書)
=
(4) 定量方法
6.4 操作
6.4. 1.2融解試料の調製
同上
7. 操作
調合
○ 調合例(硝石法)
試料:30g
ソーダ灰:40g
酸化鉛:85g
硝石:7.5g
○ 調合(推奨値)
試料:20g
ソーダ灰:30g
酸化鉛:210g
硝石:予備試験
= 代表例
試料によって異なる。現行の
まま。
融解
○ 1次:900℃(予熱)→1 000℃
10分間保持
全融解時間:40分以内
○ 1次:900℃(予熱)→1 000℃
10分間保持
全融解時間:40分以内
=
=
ISOに整合させた。
ISOに整合させた。
鉛ボタン量 ○ 鉛ボタン量:30〜40g
○ 30〜45g
= JIS鉱石全般対象
灰吹
○ キューペル:骨灰(マグネシ
ア)
灰吹条件:790℃(予熱)
○ マグネシア(骨灰)
790℃±10℃(予熱)
= 本文と注の違い
ISOに整合させた。
2
M
8
11
1
:
1
9
9
8
解
説
JISと対応する国際規格との対比表(続き)
対比項目
規定項目
(I) JIS規定内容
(II) 国際規格番
号
(III) 国際規格の規定内容
(IV) JISと国際規格との相違点
(V) JISと国際規格との整合
が困難な理由及び今後の
対策
分金
○ 分金:硫酸(鉱石用)又は硝
酸
(精鉱用)
ISO 10378
○ 硝酸(微小ビード:AAS)
= JISは鉱石をも対象としてい
ため硫酸を規定
実用上問題ない,現行のま
ま。
補正
○ 回収試金:スラグ+キューペ
ル
分金液,金粒の補正 (AAS,
ICP)
○ スラグ+キューペル
分金液,金粒の補正 (AAS, ICP)
=
(5) 精度
○ 4.1(4)許容差
表1(金),表2(銀)
同上
○ 9.
精度
共同実験結果
= JIS許容差算出の詳細不明
精度は同程度
精鉱対象JISにISO採用
(6) 報告書
−
同上
○ 試験報告書
精鉱は自社消費のため
不要
(7) その他
記述が通則的で,銅精鉱に
は,直接適用し難い
同上
日本案をベースに作成
実用的
精鉱を対象とするJISを制
定
備考1. 対比項目(I)及び(III)の小欄で,“○”は該当する項目を規定している場合,“−”は規定していない場合を示す。
2. 対比項目(IV)の小欄の記号の意味は,次による。
“≡”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。
“=”:JISと国際規格との技術的内容は同等である。ただし,軽微な技術上の差異がある。