2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
M 7001-1989
鉱山保安警標
Signs of Mine Safety
1. 適用範囲 この規格は,鉱山の保安を確保するため,坑内,坑外などに掲げる鉱山保安警標(以下,
警標という。)について規定する。
備考 警標の材料,性能及び試験に関する規定については,それぞれの警標の加工・構造方式によっ
て,JIS Z 9100(蓄光安全標識板),JIS Z 9105(反射安全標識板),JIS Z 9107(安全標識板),
JIS Z 9108(けい光安全標識板),JIS Z 9109(安全標識灯)及びJIS Z 9117(保安用反射シート
及びテープ)によるものとする。
引用規格:
JIS Z 9100 蓄光安全標識板
JIS Z 9101 安全色彩使用通則
JIS Z 9103 安全標識
JIS Z 9105 反射安全標識板
JIS Z 9106 けい光安全色彩使用通則
JIS Z 9107 安全標識板
JIS Z 9108 けい光安全標識板
JIS Z 9109 安全標識灯
JIS Z 9117 保安用反射シート及びテープ
関連規格:JIS Z 9104 安全色光使用通則
2. 警標の種類 警標の種類は,次のとおりとする。
(1) 防火警標
(2) 禁止警標
(3) 火薬及び発破警標
(4) 危険警標
(5) 注意警標
(6) 感電注意警標
(7) 誘導警標
(8) 放射能警標
(9) その他の警標
3. 警標の形式 警標の形式は,用途によって次のとおり分類する。
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(1) 定置警標
(2) 携帯警標
4. 警標の呼び及び加工・構造方式 警標の呼び及び加工・構造方式は,表のとおりとする。
表 警標の加工・構造方式
警標の呼び
加工・構造方式
摘要
1種警標
普通加工
金属板,合成樹脂板など(以下,基板という。)
に,JIS Z 9107に準じて加工したもの。
2種警標
蛍光加工
基板に,JIS Z 9108に準じて加工したもの。
3種警標
反射加工
基板に,JIS Z 9105に準じて加工したもの。
4種警標
蓄光加工
基板に,JIS Z 9100に準じて加工したもの。
5種警標(1)
内照構造
JIS Z 9109を応用したもの。
注(1) 爆発の危険がある場所では,使用してはならない。
5. 寸 法
5.1
定置警標 定置警標の寸法(長さ×幅)は,原則として付表1による。
5.2
携帯警標 携帯警標の寸法(長さ×幅)は,原則として240×75mm以上とし,必要箇所に掲示する
のに便利なように,警標中央上部に直径4mmの穴を開けてもよい(付表2参照)。
6. 色及び性能
6.1
1種警標 1種警標に用いる色は,JIS Z 9101(安全色彩使用通則)の3.による。
6.2
2種警標 2種警標に用いる蛍光塗料及び蛍光フィルムの色は,JIS Z 9106(けい光安全色彩使用通
則)の3.による。
6.3
3種警標 3種警標に用いる反射シート又はテープ色の性能は,JIS Z 9117の4.に規定する1級又は
2級による。
6.4
4種警標 4種警標に用いる蓄光部分の色は,JIS Z 9100の4.による。
6.5
5種警標 5種警標の性能は,JIS Z 9109の4.による。
7. 警標の種類別例 警標の種類別による色,形及び文字例は,原則としてJIS Z 9103(安全標識)に規
定するものとし,次に例を示す(付表1及び付表2参照)。
(1) 防火警標
文 字 例:消火器,可燃性材料,火気厳禁,禁煙,消化栓,油脂類貯蔵所
(2) 禁止警標
文 字 例:鉱車にとう乗するな,立入禁止,開放厳禁,送電禁止,通行禁止,運転禁止(点検中)
(3) 火薬及び発破警標
文 字 例:火薬,発破,不発
(4) 危険警標
文 字 例:ガス,高電圧,送電中,一旦停止
(5) 注意警標
文 字 例:鉱車に注意,ロープがはねる,工事中,足元に注意,天盤に注意,仕繰中,ガス突出
警戒区域,出水指定区域
(6) 感電注意警標
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
文 字 例:感電注意,電線注意
(7) 誘導警標
文 字 例:
(a) 地が白で長方形が緑の場合
特免区域,救護所など(矢印は白,文字は黒)
(b) 地が白で長方形が赤の場合
火気禁止区域(矢印は白,文字は黒)
(c) 地が白の場合
坑口(矢印及び文字は黒)
(8) 放射能警標 放射能警標は,JIS Z 9103の5.7による。
(9) その他の警標
文 字 例:整理整頓,清掃,人道,回避所,接地板埋設位置
8. 掲示上の注意 掲示に当たっては,次の事項に注意しなければならない。
(1) 鉱山保安法の関係規則の規定するところによって,坑内及び坑外などの必要な箇所に掲示すること。
(2) “危険警標”,“発破警標”などは,余り危険箇所に接近して掲示しないこと。
(3) 坑内の暗い場所では,できるだけ2種警標又は3種警標を用いること。
特に,回避所を示す警標は3種警標を,また,坑内修理場など照明のある場所では,4種警標を用
いることが望ましい。
(4) 携帯警標(例えば,“発破”“ガス”など)は,用済み後直ちに撤去すること。
(5) 常に,粉じんなどの付着による汚れをぬぐい,さび,はがれ又は変退色したものは直ちに取り替える
こと。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表1 定着警標の図例及び寸法
種類
図 例
寸 法 mm
1.
防
火
警
標
図 例:1-1及び1-2
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
2.
禁
止
警
標
図 例:2-1,2-2及び2-3
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
3.
火
薬
及
び
発
破
警
標
図例:3-1及び3-2
450×150又は600×300
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類
図 例
寸 法 mm
4.
危
険
警
標
図 例:4-1
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
図 例:4-2
300×225又は600×450
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの31とする。
5.
注
意
警
標
図 例:5-1
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
図 例:5-2
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
6.
感
電
注
意
警
標
図 例:6-1
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
図 例:6-2
450×225又は600×300
ただし,標識の一辺の長さは,警
標の短辺の長さの21とする。
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類
図 例
寸 法 mm
7.
誘
導
警
標
図 例:7-1
300×225
ただし,長方形の緑地は270×110,
矢印の長さは210とする。
なお,警標の下に別個の説明文を
付ける場合は,その寸法は任意と
する。
図 例:7-2
300×225
ただし,長方形の赤地は270×110,
矢印の長さは210とする。
なお,警標の下に別個の説明文を
付ける場合は,その寸法は任意と
する。
図 例:7-3
300×225
ただし,矢印の長さは230とする。
8.
放
射
能
警
標
図 例:8-1
450×225又は600×300
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
種類
図 例
寸 法 mm
9.
そ
の
他
の
警
標
図 例:9-1
300×225
図 例:9-2
450×225又は600×300
図 例:9-3
200×50又は360×100
下方の三角形は,正三角形とする。
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
付表2 携帯警標の図 例及び寸法
種類
図 例
寸 法 mm
2.
禁
止
警
標
図 例:2-1及び2-2
240×75
ただし,標識の一辺の長さは,50
とする。
3.
火
薬
及
び
発
破
警
標
図 例:3-1及び3-2
240×75
5.
注
意
警
標
図 例:5-1及び5-2
240×75
ただし,標識の一辺の長さは,60
とする。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
東 堯
東芝電材株式会社
徳 永 忠 昭
通商産業省立地公害局
横 山 茂
通商産業省立地公害局
加 藤 康 宏
工業技術院標準部
関 亮
独協医科大学
児 玉 晃
財団法人日本色彩研究所
飯 田 恒 夫
色彩コンサルタント
須 賀 蓊
スガ試験機株式会社
内 藤 栄治郎
社団法人日本保安用品協会
石 津 邦 栄
鉱業労働災害防止協会
川 村 八 郎
日本石炭協会
堤 信 夫
日本鉱業協会
小 林 隆 志
石灰石鉱業協会
藤 井 農夫也
三井石炭鉱業株式会社
尾 形 守 房
三井金属鉱業株式会社
森 田 海
日鉄鉱業株式会社
黒 田 宏
ユニット企画販売株式会社
伊 藤 恒 彦
山形スリーエム株式会社
隅 佳 春
ユニチカスパークライト株式会社
伊 藤 正 治
ミドリ安全株式会社
小 林 貞 夫
西武ポリマ化工株式会社
則 岡 稔
紀和化学工業株式会社
(事 務 局)
肥 山 智 彦
社団法人日本保安用品協会