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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 6518-1993 

ドビーカード 

Pattern cards for dobbies 

1. 適用範囲 この規格は,織機に用いるドビーカード(以下,ドビーカードという。)について規定する。 

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差 

JIS B 7502 外側マイクロメータ 

JIS B 7507 ノギス 

JIS G 3532 鉄線 

2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 

ISO 576 : 1976 Textile machinery and accessories−Paper patterns for dobbies−Dimensions 

2. 種類 ドビーカードの種類は,次のとおりとする。 

(1) プラスチックペッグカード方式 形状及び寸法によって次のとおりとする。 

(a) I形 

(b) II形 

(2) ペーパーカード方式 

3. 品質 

3.1 

機能 

3.1.1 

プラスチックペッグカード方式 機能は,次のとおりとする(付図1〜4参照)。 

(1) カードにペッグを植え,ペッグ固定ピンをカードに差し込んだとき,ペッグにがたつきがないこと。 

(2) ペッグ固定ピンは,ドビー稼働中に抜けないこと。 

(3) カードをカード連結ピンで連結したとき,がたつきがなく,円滑に動き,両側に各々45°以上回転す

ること。 

(4) カード連結ピンは,ドビー稼働中に抜けないこと。 

(5) 連結したカードをドビーに付けたとき,ドビーのカードシリンダが円滑に回ること。 

3.1.2 

ペーパーカード方式 ペーパーカードは,ドビー稼働中に円滑に動かなければならない。 

3.2 

外観 

3.2.1 

プラスチックペッグカード方式 外観は,使用上有害なきず,割れ,まくれ,さび,その他の欠点

がなく,仕上げが良好でなければならない。 

3.2.2 

ペーパーカード方式 外観は,積層紙のもの及び補強テープを接着したものは,それらのはく離が

なく,縁及び穴にむしられた跡があってはならない。 

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L 6518-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 形状及び寸法 ドビーカードの形状及び寸法は,付図1〜5のとおりとする。ただし,許容差の規定の

ないものの許容差は,JIS B 0405の粗級とする。 

5. 材料 

5.1 

プラスチックペッグカード方式 各部品の材料は,表1に規定するものを用いる。 

表1 各部品の材料 

部品名称 

材料 

カード 

プラスチック(ポリアセタール,ポリアミドなど)(1) 

ペッグ 
カード固定ピン JIS G 3532に規定するSWM-B又はこれと同等以上のもの 
ペッグ固定ピン 

注(1) プラスチックの材料は,受渡当事者間の協定による。 

5.2 

ぺーパーカード方式 カードの材料は,積層紙又はプラスチックフィルムを用いる。 

6. 試験方法 

6.1 

寸法 寸法は,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ,JIS B 7507に規定するノギス又はこれら

と同等以上の精度をもつ測定器具によって測定する。 

6.2 

外観 外観は,目視による。 

6.3 

角度 プラスチックペッグカード方式によるカードの回転角は,45°の定規などを用いて,上下の

回転角が45°の値以上であるかどうかを測定する。 

7. 検査方法 ドビーカードの検査は,3.及び4.について行う。この場合,検査は,全数検査又は合理的

な抜取検査方式によって行う。 

8. 表示 ドビーカードには,適切な方法で次の事項を表示しなければならない。 

(1) 種類 

(2) 製造業者名又はその略号 

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3

L

 6

5

1

8

-1

9

9

3

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図1 プラスチックペッグカード方式I形及びII形のカード 

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L 6518-1993  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付図1(続き) 

記号 

I形 

II形 

基準寸法 

許容差 

基準寸法 

許容差 

199.0 

±0.2 

197.0 

±0.3 

172.0 

+0.3 
−0.1 

170.0 

+0.5 
 0 

132.0 

+0.1 
−0.3 

131.0 

 0 
−0.5 

+0.2 
+0.6 

+0.5 
 0 

172.0 

−0.2 
+0.6 

170.0 

 0 
−0.5 

35.0 

±0.1 

 36.5 

±0.8 

28.0 

 27.80 

±0.08 

3.5 

3.60 

±0.05 

6.5 

5.1 

±0.1 

28.0 

±0.2 

 27.8 

±0.2 

付図2 プラスチックペッグカード方式I形及びII形のペッグ 

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L 6518-1993  

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付図3 プラスチックペッグカード方式I形及びII形のカード連結ピン 

付図4 プラスチックペッグカード方式I形及びII形のペッグ固定ピン 

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L 6518-1993  

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付図5 ペーパーカード方式のカード 

注(2) この穴は,織物組織によってパンチングするものとする。 

呼び 

寸法 

厚さ(E部を除く。) 

88.0 

71.0 

54.0 

8.5 

0.3以下 

100.0 

83.0 

66.0 

124.0 

107.0 

90.0 

136.0 

119.0 

102.0 

12 

172.0 

155.0 

138.0 

16 

244.0 

227.0 

186.0 

20.5 

20 

292.0 

275.0 

234.0 

24 

340.0 

323.0 

282.0 

25 

352.0 

335.0 

294.0 

28 

364.0 

347.0 

330.0 

8.5 

備考1. 呼びは,レバーの枚数を示す。 

2. 積層紙のものの寸法は,湿度65%RH,温度20℃のときのものであ

る。 

3. 両側部の送り穴ピッチの累積許容差は,10穴で±0.2mmとする。 
4. 補強テープEの寸法は,16mmとし,使用時の接着位置を示す。 

L 6518-1993  

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JIS L 6518改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

○ 吉 村 元 一 

金沢大学(名誉教授) 

(委員) 

○ 中 島 粂 男 

大阪府立大学(名誉教授) 

○ 澤 木 汀 二 

名古屋工業大学(名誉教授) 

○ 風 間   健 

武庫川女子大学 

河 野 博 文 

通商産業省機械情報産業局産業機械課 

地 崎   修 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

○ 山 本 昭 男 

細川機業株式会社 

○ 中 島 幸 男 

中伝毛織株式会社 

○ 木 全 元 隆 

木玉毛織株式会社 

○ 山 田 浩 三 

山長株式会社 

○ 小 林 祥 晃 

マルイテキスタイル株式会社 

○ 黒 田   亮 

敷島紡績株式会社 

○ 山 本 博 敏 

カミムラ株式会社 

○ 高 田   博 

村田ジャカード.ドビー株式会社 

○ 水 口 洋 之 

株式会社山田ドビー 

○ 田 中 勝 利 

愛知ドビー株式会社 

○ 表   英太郎 

株式会社石川製作所 

○ 兼 田 昌 治 

津田駒工業株式会社 

○ 斎 藤   守 

株式会社豊田自動織機製作所 

○ 岩 崎   威 

豊和工業株式会社 

○ 和 田 好 美 

日産自動車株式会社 

(関係者) 

○ 今 泉 正 昭 

東海繊維機械工業会 

○ 片 岡 岐 及 

北陸繊維機械工業会 

○ 宝 金 昭 造 

社団法人日本繊維機械協会 

(事務局) 

君 塚 正 二 

日本繊維機械標準化協議会 

備考 ○印は,分科会委員