2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 6418-1992
織機用巻取ストリップ
Take-up strips for looms
1. 適用範囲 この規格は,JIS L 6205に規定されている織機に用いる巻取ストリップ(以下,ストリッ
プという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7502 外側マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 6200 ゴム用語
JIS K 6301 加硫ゴム物理試験方法
JIS L 6205 織機の大きさ
JIS R 6251 研摩布
2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考として併記したものである。
2. 種類 ストリップの種類は,材料によって区分し,表1のとおりとする。
表1 ストリップの種類
種類
材料
スチールストリップ 冷間圧延鋼帯
ステンレスストリップ 冷間圧延ステンレス鋼帯
ゴムストリップ
基布の片面又は両面に厚くゴム引きしたもの
研磨布ストリップ 研磨布
3. 形状及び寸法 ストリップの形状及び寸法は,種類によって表2〜4のとおりとする。
2
L 6418-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2 スチールストリップ及びステンレスストリップ
単位 mm
呼び
穴数
幅38mm(1)
に対する穴数
A×B
長
さ
100mmに
対する穴の
列数
穴径
突起の高さ
幅
素材の厚さt
長さ(2)
l
(m)
d
h
b
基準寸法
許容差
基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 基準
寸法
許容差 スチー
ルスト
リップ
ステン
レスス
トリッ
プ
基準寸法 許容差
9
9×8
31
1.0 +0.2
−0.1
1.0 +0.3
−0.1
38.0 ±0.5
0.13
0.13 ±0.01
150
+5
0
12
12×11
38
0.9
0.9
16
16×15
50
0.8 ±0.1
0.8 +0.2
−0.1
19
19×18
62
0.7
0.7 ±0.1
21
21×20
69
0.6
0.12
0.12
25
25×24
76
0.6
37
37×36
92
0.4
0.5
0.10
0.09
50
50×49
115
0.25 ±0.05 0.4
0.08
0.07
注(1) 穴は,千鳥穴(B列の穴数はA列の穴数−1)とする。
なお,呼び穴数は,A列の穴数をいう.
(2) 規定以外の長さの基準寸法及び許容差は,受渡当事者間の協定による.
3
L 6418-1992
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表3 ゴムストリップ
単位 mm
呼び
幅 b
厚さ t
ゴム表面形状
長さ(3)
l
(m)
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
基準寸法 許容差
38
38
±1
1.7
±0.2 ゴム表面の凹凸形状
(サンド目タイプ,粒
目タイプ,平滑タイプ
など)は,受渡当事者
間の協定による。
100
+2
0
1.9
50
50
1.7
1.9
3.5
±0.4
注(3) 規定以外の長さの基準寸法及び許容差は,受渡当事者間の協定による。
4
L 6418-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表4 研磨布ストリップ
単位 mm
呼び
研磨材
粒度(番)
幅 b
厚さ t
長さ(4)l (m)
基準寸法 許容差 基準寸法 許容差 基準寸法 許容差
24
24
38
±1
1.7
±0.3
50
+0.3
0
50
30
30
38
1.6
±0.2
50
36
36
38
1.5
50
40
40
38
1.3
50
50
50
38
1.2
50
60
60
38
1.1
50
80
80
38
0.95
±0.1
50
100
120
38
0.85
50
120
120
38
0.80
50
注(4) 規定以外の長さの基準寸法及び許容差は,受渡当事者間の協定によ
る。
4. 外観 外観は,使用上有害なきず,かえり,破れ及びその他の欠陥がなく,また,ローラに巻く場合
に支障を来すような長さ方向の蛇行があってはならない。
5. 材料 材料は,表5に規定のものを使用する。
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L 6418-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表5 ストリップの材料
種類
材料
スチールストリップ JIS G 3141のSPCC-1B又はこれに準じる材料を使用する。
ステンレスストリップ JIS G 4305のSUS430又はこれに準じる材料を使用する。
ゴムストリップ
表面は,JIS K 6200のアクリロニトリルブタジェンゴム (NBR) 又は天然ゴム
(NR) を使用する。
基布は,綿布又はこれに準じる布を使用する。
ゴムと基布とのはく離強度は,JIS K 6301によるはく離強度が19.61N/cm (2kgf/cm)
以上のものとする。
研磨布ストリップ
JIS R 6251のロール状で研磨材の材質はAA(アルミナ質)を使用する。
基布は,綿布又はこれに準じる布を使用する。
6. 試験方法
6.1
寸法 寸法は,JIS B 7502,JIS B 7507,又は,これらと同等以上の精度をもつ測定器具によって測
定する。
6.2
外観 外観は,目視によって行う。
7. 検査 検査は,3.及び4.について,6.によって試験を行い,それぞれの規定に適合しなければならない。
8. 製品の呼び方 製品の呼び方は,ストリップの種類によって,次のとおりする。
(1) スチールストリップ及びステンレスストリップの場合は,名称・種類×呼び穴数とする。
例1. 織機用巻取スチールストリップ×12穴
例2. 織機用巻取ステンレスストリップ×16穴
(2) ゴムストリップの場合は,名称・種類×ゴム表面形状×幅とする。
例 織機用巻取ゴムストリップ×サンド目タイプ×38
(3) 研磨布ストリップの場合は,名称・種類×研磨材粒度(番)×幅とする。
例 織機用研磨布ストリップ×50(番)×50
9. 表示 製品又は包装の適当な箇所に,次の事項を表示する。
(1) 製造業者名
(2) 製品の呼び方に基づく事項
(3) 長さの基準寸法 (m)
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L 6418-1992
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JIS L 6418原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
中 島 粂 男
大阪府立大学 名誉教授
古 村 元 一
金沢工業大学
澤 木 汀 二
中部大学
細 川 幹 夫
工業技術院標準部
桑 原 茂 樹
通商産業省機械情報産業局
広 瀬 省 吾
呉羽ゴム工業株式会社生産部
兼 田 昌 治
津田駒工業株式会社
斎 藤 守
株式会社豊田自動織機製作所繊維機械織機技術部
杉 本 隆 男
日産自動車株式会社繊維機械事業部設計部
表 英太郎
株式会社石川製作所織機技術部
岩 崎 威
豊和工業株式会社
岡 崎 栄 夫
株式会社平岩鉄工所技術部
村 井 武
株式会社岩間織機製作所技術部
水 野 宏 彦
豊田スルザー株式会社技術部
多 川 直 次
北陸繊維機械工業会
立 島 敏 男
東海繊維機械工業会
宝 金 昭 造
社団法人日本繊維機械協会
山 田 浩 三
山長株式会社
藤 森 義 治
細川機業株式会社織布工場
竹 内 光 俊
マルイテキスタイル株式会社
田 内 迪 夫
興和紡績株式会社
井 澤 哲 夫
御幸毛織株式会社
伊 藤 智
都築紡績株式会社織布生産部
後 藤 淳 一
ユニチカ株式会社紡織生産部
(事務局)
君 塚 正 二
日本繊維機械標準化協議会