2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 6414-1994
テンプル(織機用)
Weaving machines−Temple cylinders
1. 適用範囲 この規格は,織機に用いるリングテンプル(以下,テンプルという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3506 硬鋼線材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4308 ステンレス鋼線材
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS H 5111 青銅鋳物
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 8118 : 1992 Weaving machines−Temple cylinders
2. 各部の名称 テンプルを図1に示し,その各部の名称は同図のとおりとする。
2
L 6414-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1 テンプル各部の名称
No
名称
1
ボルト
2
エンドセグメント
3
セグメント
4
ヘッドピース
5
セルベージリング
6
リング
7
ベベルドディスク
8
ローラー
9
ピン
3. 種類 種類は,次の2種類とする。
(1) ウォータジェット用 水を用いてよこ糸を挿入するウォータジェットルーム用テンプル。
(2) その他 水を用いないレピア織機用,エアジェットルーム用及び有ひ織機用テンプル。
4. 品質
4.1
機能
(1) リングは,セグメントに組み込んだとき,円滑に回転すること。
(2) セグメントは,ボルトに組み込んだとき,がたつきがないこと。
(3) ピンは,リングに圧入し,リングの回転中に抜けないこと。
(4) 製織中テンプルに組み込まれたすべてのリング及びローラーが,円滑に回転すること。
4.2
外観 外観は,表面のきず,針折れ,さびなどの欠点がなく,仕上げが良好でなければならない。
5. 形状及び寸法 形状及び寸法は,図2のとおりとする。ただし,許容差の規定のないものの許容差は,
JIS B 0405の中級とする。
3
L 6414-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図2 主要部の寸法
4
L 6414-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図2(続き)
リング
シリー
ズ
呼
称
寸
法
d1
ピン
の
列数
ピン
の
総数
t
dβ
d3
b
A
24
9.00
1
20
1.6
24.0
14.00
3.0
10.00
1.2
1.0
0.8
0.6
2
32
1.6
14.00
4.0
36
1.25-1.5-1.75
15.00
4.4
40
1.2
16.00
5.0
48
1.0
60
0.8
72
0.75
0.5
3
54
1.6
14.00
4.4
72
1.25
15.00
5.0
90
1.2
16.00
108
1.0
0.8
0.75
0.6
0.3-0.5
4
64
1.6
14.00
5.0
72
1.5
15.00
5.5
80
1.25-1.5-1.75
16.00
6.0
96
1.25
120
1.2
144
1.0
0.8
0.75
0.6
0.5
5
90
1.6
24.0
14.00
6.0
120
1.25-1.5-1.75
25.0
15.00
7.0
150
1.2
16.00
180
1.0
17.00
0.8
0.75
0.6
0.5
8
144
1.6
24.0
14.00
10.0
192
1.2
15.00
1.0
16.00
0.8
0.6
5
L 6414-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図2 (続き)
リング
シリー
ズ
呼
称
寸
法
d1
ピン
の
列数
ピン
の
総数
t
dβ
d3
b
B1
23
9.00
2
24
1.75-2.0
23.0
14.00
3.5
10.00
3
30
1.6
24.0
15.00
5.0
4
36
1.5
16.00
5.7
5
48
1.25-1.5
6.0
54
1.25
7.0
72
1.2
96
1.0
150
0.8
0.6
0.5-0.75-1.0-1.25
0.5-0.75-1.0
B2
22
3
54
1.6
22.0
14.00
3.5
1.2
5
1.0
0.8
0.6
C
19
6.00
2
32
1.2
19.0
11.00
4
36
1.0
12.00
4.5
0.8
0.6
17
10.00
3
72
0.5-0.75-1.0-1.25
17.0
12.00
4.8
備考1. リングの数並びにリングの傾き角度θ及びθ'は,受渡当事者間の協定による。
2. d1及びd3の数値は,はめあい許容限界寸法の基準寸法である。
3. dβは,布とセグメント又はエンドセグメントの間隔の限界寸法の基準寸法で
ある。
6. 材料 材料は,表1のものを用いる。
表1 各部品の材料
部品名称
ウオータジェットルーム用
レピア織機用,エアジェットルーム
用及び有ひ織機用
ボルト
JIS H 5111に規定するBC6C
JIS G 4051に規定するS45C
エンドセグメント,セグメント,
ヘッドピース,ベベルドディス
ク
JIS G 5501に規定するFC250
セルベージリング,
リング
JIS H 5111に規定するBC6C
ピン
JIS G 4308に規定するSUS304
JIS G 3506に規定するSWRH62A
ローラー
JIS G 3101に規定するSS400又はウレタン,黄銅,プラスチックなど(1)
注(1) ウレタン,黄銅,プラスチックなどの材料は,受渡当事者間の協定による。
7. 試験方法
7.1
寸法 寸法は,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータ,JIS B 7507に規定するノギス又はこれら
と同等以上の精度をもつ測定器具によって測定する。
6
L 6414-1994
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7.2
角度 角度θは,受渡当事者間の協定による。
8. 検査方法 テンプルの検査は,4.及び5.について検査を行う。この場合,検査は,全数検査又は合理
的な抜取検査方式によって行う。
9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,種類,リングシリーズ,ピンの列数,t及びリングの数による。
例 レピア織機用テンプル A×3×0.8×7
10. 表示 テンプルは,包装箱など適切な箇所に次の事項を表示しなければならない。
(1) 種類
(2) 製造業者名又はその略号
改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
吉 村 元 一
金沢大学名誉教授
(委員)
澤 木 汀 二
名古屋工業大学名誉教授
安 達 俊 雄
通商産業省機械情報産業局
倉 剛 進
工業技術院標準部
高 田 豊
揚子工業株式会社
太 田 治 幸
株式会社太田精機製作所
斎 藤 与 一
津田駒工業株式会社
表 英太郎
株式会社石川製作所
斎 藤 守
株式会社豊田自動織機製作所
戸 本 清 美
豊和工業株式会社
島 崎 春 雄
日産テクシス株式会社
井 澤 哲 夫
御幸毛織株式会社
岩 佐 紀 夫
敷島紡績株式会社
山 田 浩 三
山長株式会社
井 上 直 樹
マルイテキスタイル株式会社
山 本 昭 男
細川機業株式会社
秀 真 現 成
酒清織物株式会社
山 本 淳一郎
山本織物株式会社
(関係者)
今 泉 正 昭
東海繊維機械工業会
片 岡 岐 及
北陸繊維機械工業会
宝 金 昭 造
社団法人日本繊維機械協会
(事務局)
君 塚 正 二
日本繊維機械標準化協議会
文責 吉 村 元 一