L 6312 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS L 6312 : 1983は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格であるISO 365 : 1982, Textile machinery and accessories−Twin wire healds
with inset mail for jacquard weavingとの整合化を図るため改正を行った。また,この規格の一部が,技術的
性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する
可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような技術的性質を
もつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認に
ついて,責任はもたない。
JIS L 6312には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) ISO 365にないジャカード用ワイヤヘルドの寸法
附属書2(参考) ジャカード用ワイヤヘルドの外観,検査及び表示
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 6312 : 1999
ジャカード用ワイヤヘルド
Twin wire healds with inset mail for jacquard weaving
序文 この規格は,1982年に第2版として発行されたISO 365, Textile machinery and accessories−Twin wire
healds with inset mail for jacquard weavingを元に,本体には,対応する国際規格を翻訳し技術的内容を変更
することなく規定し,附属書1(規定)には,対応国際規格に規定されていない寸法を日本工業規格とし
て追加した。
1. 適用範囲 この規格は,ジャカード用ワイヤヘルドの主要寸法について規定する。
2. 形状及び寸法 形状及び寸法は,図1,図2a),図2b),図3a),図3b),及び表1による。
2
L 6312 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1 ヘルドタイプA
図2 a) ヘルドタイプB
図2 b) ヘルドタイプB
上下ともO型のエンドルー
プをもったタイプ
上側はU型に曲げることが
できる直線的なエンドループ
を,下側はO型の,エンドル
ープをもったタイプ
上側はU型に曲げられたエン
ドループを,下側はO型のエン
ドループをもったタイプ
図3 a) メールの接合法1型
図3 b) メールの接合法2型(ねじり)
3
L 6312 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 寸法
単位 mm
線径
メール
エンドループ
上下エンドループの内側の距離Lと
それぞれのときのL1,L2
d
番号(1)
h1×b1
番号(1)
接合法
h×b
b2
L
350
L1
150
L2
150
L
400
L1
190
L2
200
0.30
32
2.6×0.9 1010R
1
3.5×1.7
2.2
×
0.35
30
3.2×1.3 1015R
1
3.5×1.7
2.2
×
0.40
28
4.0×1.5 1020R
1
4.0×2.0
2.5
×
×
×
×
5.2×2.3 355R
0.50
26
5.6×2.7 380R
2
5.0×2.5
2.5
×
×
6.6×3.9 1080R
注(1) 番号の項の数字及びアルファベットは単なる記号である。
3. 製品の呼び方 製品の呼び方は,日本工業規格の名称,対応国際規格の番号,形状,線径及び全長,
並びにメールの大きさによる。
例 上下のエンドループがO型のヘルドタイプA,線径は0.40mm,全長は350mm,メールの大きさ
が4.0mm×1.5mmの場合
ジャカード用ワイヤヘルド ISO 365-A0.4×350-4.0×1.5
4
L 6312 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(規定) ISO 365にないジャカード用ワイヤヘルドの寸法
序文 この附属書1(規定)は,ISO 365にないジャカード用ワイヤヘルドの寸法のうち,JIS L 6312 : 1983
で規定していた寸法の一部について規定したものである。
1. ジャカード用ワイヤヘルドの寸法 ISO 365にないジャカード用ワイヤヘルドの寸法は,附属書1表1
による。
附属書1表1 ISO 365にないジャカード用ワイヤヘルドの寸法
単位 mm
L
d
番号
h1
b1
h
b
φb2
330
0.32
30
2.6
0.9
3.5
2.0
2.5
0.37
28
3.2
1.3
3.5
2.0
2.5
0.40
27
4.0
1.5
4.0
2.5
3.0
0.45
26
5.2
2.3
4.0
3.0
3.0
6.6
3.9
0.50
25
5.2
2.3
5.0
3.0
3.0
6.6
3.9
381
0.32
30
2.6
0.9
3.5
2.0
2.5
0.37
28
3.2
1.3
3.5
2.0
2.5
0.40
27
4.0
1.5
4.0
2.5
3.0
0.45
26
5.2
2.3
4.0
3.0
3.0
6.6
3.9
0.50
25
5.2
2.3
5.0
3.0
3.0
6.6
3.9
457
0.37
28
3.2
1.3
3.5
2.0
2.5
0.40
27
4.0
1.5
4.0
2.5
3.0
0.45
26
5.2
2.3
4.0
3.0
3.0
6.6
3.9
0.50
25
5.2
2.3
5.0
3.0
3.0
6.6
3.9
5
L 6312 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書2(参考) ジャカード用ワイヤヘルドの外観,検査及び表示
序文 この附属書2(参考)は,ISO 365に規定されていないが,従来JIS L 6312 : 1983で規定していたジ
ャカード用ワイヤヘルドの外観,検査及び表示について参考として記述するものであり,規定の一部では
ない。
1. 外観 外観は仕上がりが良好であって,使用上有害なきず,割れ,さび,まくれ,断線及びその他の
欠点がなく,光沢は良好で,引っ掛かりがないこと。
2. 検査 検査は形状,寸法及び外観について行い,本体の規定又は附属書の記述に適合していること。
3. 表示 包装の適当な箇所に,製造業者名又はその略号を表示すること。
国際整合化調査研究事業織機委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
風 間 健
武庫川女子大学
(委員)
中 嶋 誠
通商産業省機械情報産業局
本 間 清
工業技術院標準部
橋 本 繁 春
財団法人日本規格協会
買 手 宏
日本毛織株式会社
高 野 則 夫
東洋紡績株式会社
井 澤 哲 夫
御幸毛織株式会社
山 本 昭 男
細川機業株式会社
鐘ヶ谷 憲 治
日本絹人繊織物工業組合連合会
河 田 勝 喜
日本綿スフ織物工業組合連合会
立 木 康 夫
日本毛織物等工業組合連合会
西 口 勝 昭
株式会社石川製作所
斉 藤 与 一
津田駒工業株式会社
梅 村 益 文
株式会社豊田自動織機製作所
小 島 修 一
日産テクシス株式会社
小 嶋 寛
豊和工業株式会社
田 中 律
村田機械株式会社
水 口 洋 之
株式会社山田トビージャパン
久 保 雄 司
関西繊維機器工業会
大 角 雅 夫
東海繊維機械工業会
片 岡 岐 及
北陸繊維機械工業会
宝 金 昭 造
社団法人日本繊維機械協会
(事務局)
君 塚 正 二
日本繊維機械標準化協議会