L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本繊維機械標準
化協議会(JCSTMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS L 5135:1978は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4105:1978,Textile machinery and
accessories-Wires for flexible card clothingsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS L 5135には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考)針布の種類及び形状並びに針及び針布の試験
L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 針布用ワイヤ仕様 ············································································································ 2
附属書1(参考)針布の種類及び形状並びに針及び針布の試験 ······················································ 3
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 5135:2005
(ISO 4105:1978)
針布
Card clothing
序文 この規格は,1978年に第1版として発行されたISO 4105,Textile machinery and accessories-Wires for
flexible card clothingsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格で
ある。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,フラットカード及びローラカードに用いる針布のワイヤ仕様について規定す
る。ただし,メタリック針布を除く。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4105:1978,Textile machinery and accessories-Wires for flexible card clothings (IDT)
参考 針布の種類及び形状並びに針及び針布の試験について,参考として附属書1に示す。
2
L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2. 針布用ワイヤ仕様
呼称番手
針布用ワイヤ仕様(形状・寸法)
mm
カード
ワイヤ
ゲージ
C.W.G.
欧 州
カード
ワイヤ
No.
丸線
だ円線
三角線
平線
h
mm
d又はb
mm
カードワイヤゲージ(d又はh/b)
1.830
15
0000000
―
―
―
―
―
―
1.830
1.625
16
000000
―
―
―
―
―
―
1.625
1.420
17
00000
17
―
―
―
―
―
1.420
1.215
18
0000
18
―
―
15/18
―
1.830
1.215
1.015
19
000
19
―
―
16/19
―
1.625
1.015
0.910
20
00
20
―
―
17/20
―
1.420
0.910
0.810
21
0
21
17/21
―
―
―
1.420
0.810
0.710
22
2
22
18/22
―
18/22
―
1.215
0.710
0.630
23
4
23
19/23
―
19/23
―
1.015
0.630
0.580
24
6
24
20/24
―
20/24
―
0.910
0.580
0.530
25
8
25
21/25
―
21/25
―
0.810
0.530
0.480
26
10
26
―
19/26
―
―
1.015
0.480
22/26
―
22/26
―
0.710
0.430
27
12
27
―
20/27
―
―
0.910
0.430
23/27
―
23/27
―
0.630
0.405
28
14
28
―
21/28
―
―
0.810
0.405
24/28
―
24/28
―
0.580
0.380
29
16
29
―
22/29
―
―
0.710
0.380
25/29
―
25/29
―
0.530
0.355
30
18
30
―
23/30
―
―
0.630
0.355
26/30
―
26/30
―
0.480
0.330
31
20
31
―
24/31
―
―
0.580
0.330
27/31
―
27/31
―
0.430
0.305
32
22
32
―
25/32
―
―
0.530
0.305
28/32
―
28/32
―
0.405
0.280
33
24
33
―
26/33
―
―
0.480
0.280
―
27/33
―
―
0.430
29/33
―
29/33
―
0.380
0.255
34
26
34
―
―
―
22/34
0.710
0.255
―
―
―
24/34
0.580
―
―
―
26/34
0.480
―
28/34
―
―
0.405
30/34
―
30/34
―
0.355
0.230
35
28
35
―
29/35
―
―
0.380
0.230
31/35
―
31/35
―
0.330
0.205
36
30
36
―
30/36
―
―
0.355
0.205
32/36
―
32/36
―
0.305
3
L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1(参考)針布の種類及び形状並びに針及び針布の試験
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 定義 この附属書で用いる主な用語の定義は,次による。
a) クラウン コの字形に成形した針布用針。
b) 基布 針布の針を植えるために,数枚の布などをはり合わせた帯。
2. 種類
2.1
フラットカード用針布 フラットカード用針布は,次による。
a) トップ用針布
b) 補助針布
1) ストリッピング用針布
2) バニッシング用針布
2.2
ローラカード用針布 ローラカード用針布は,次による。
a) 普通針布
b) 特殊針布
1) ファンシー用針布
2) その他の針布
3. 形状 針布の形状は,次による。
なお,附属書1図1〜4の各記号は,代表寸法を示す。
a) フラットカード用針布(附属書1図1及び附属書1図2参照)
単位 mm
附属書1図 1 トップ用針布
4
L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書1図 2 補助針布
b) ローラカード用針布(附属書1図3及び附属書1図4参照)
附属書1図 3 普通針布
附属書1図 4 特殊針布(ファンシー用針布)
5
L 5135:2005 (ISO 4105:1978)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. 針の折損試験 針布から針を抜き取り,側磨しない直線部を附属書1図5に示すように,片方を半径
1mmの丸みのある適切な試験器(例:針布折損試験器)にはさみ, 針が抜けない程度に締めつけ, その
後,丸みのある側に指先で90度に曲げ,次に原位に戻す(これを折損回数1という。)。同様の操作を繰り
返して行い,附属書1表1に示す折損回数で折れることが望ましい。
附属書1図 5 針の折損試験
附属書1表 1 針の折損回数
C. W. G
15〜27
28〜29
30〜31
32〜33
34
35
36
折損回数(回)
1〜11
9〜13
10〜15
12〜17
15〜20
18〜25
22〜30
5. クラウンの丸み部折損試験 針布から針を抜き取り,片方の足を附属書1図6に示すように保持して,
反対の足を外側に90度曲げ,これを原位に戻す。さらに,もう一度外側に曲げて折れないことが望ましい。
附属書1図 6 クラウンの丸み部折損試験
6. 針布の柔軟度試験 1m以上の長さの普通針布を,針を外側にして平面上で附属書1図7のように自
然に曲げ,その曲がった部分の内側の最高寸法が附属書1表2に示す数値内であることが望ましい。
附属書1図 7 針布の柔軟度試験
附属書1表 2 針布の柔軟度
単位 mm
基布種別
厚フェルト7枚
薄フェルト5枚
ゴム面3枚
ゴム面4枚
ゴム面5枚
布面6枚
最高寸法
20〜160
100〜130
30〜50
50〜70
60〜80
70〜90