サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

L 4105 : 2000  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS L 4105 : 1997は改正され,この規格に置き換えられる。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 4105 : 2000 

浴用タオル 

YOKUYO Towel 

序文 この規格は,浴用タオルについて規定したもので,1958年(昭和33年)に制定された。今回の改

正では,引用規格の廃止及び改正に伴い,引用規格の規格名称,項目番号及び関係する規定内容を変更し

ている。 

1. 適用範囲 この規格は,純綿でループパイルの浴用タオル(1)(以下,タオルという。)について規定す

る。 

注(1) 浴用タオルとは,主に入浴時又は洗顔時に使用するタオルをいう。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則 

JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布 

JIS L 0844 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法 

JIS L 0849 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法 

JIS L 1030-1 繊維製品の混用率試験方法−第1部:繊維鑑別 

JIS L 1030-2 繊維製品の混用率試験方法−第2部:繊維混用率 

JIS L 1096 一般織物試験方法 

JIS L 1907 繊維製品の吸水性試験方法 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

3. 種類 タオルの種類は,質量の区分によって,次の3種類とする。 

a) 1号 675g/12枚以上750g/12枚未満 

b) 2号 750g/12枚以上900g/12枚未満 

c) 3号 900g/12枚以上1 125g/12枚未満 

4. 性能 

4.1 

染色堅ろう度 

4.1.1 

洗濯堅ろう度 洗濯堅ろう度は,7.1.1によって試験したとき,変退色4級以上,汚染3級以上と

する。 

L 4105 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.1.2 

摩擦堅ろう度 摩擦堅ろう度は,7.1.2によって試験したとき,乾燥4級以上,湿潤3級以上とす

る。ただし,染料によって染色した濃色品(2)の場合は,乾燥3級以上,湿潤2-3級以上とし,顔料プリン

トによる濃色品の場合は,乾燥3級以上,湿潤2級以上とする。 

注(2) 濃色とは,JIS L 0801の9.(3)の汚染の判定に規定の方法によって,タオルとJIS L 0803に規定の

添付白布3号(綿添付白布)との色の開きを比較したとき,1級以下のものをいう。 

4.2 

寸法変化 寸法変化は,7.2によって試験したとき,たて−3%以内,よこ−3%以内とする。ただし,

先ざらし(晒)品の場合は,たて

5

0

  

 %以内,よこ

4

+%以内とする。 

4.3 

吸水性 タオルの吸水性は,7.3によって試験したとき,吸水速度が5秒以下とする。ただし,5秒

を超える試料にあっては,7.3の前処理を1回施すことによって5秒以下となるものは,前処理後である旨

を試験結果に付記するものとする。 

5. 品質 

5.1 

寸法 タオルの寸法は,タオルを平らな台の上に置き,不自然なしわや張力を除き,幅及び長さを

測り,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸め,幅33.5cm以上35.5cm未満,長さ83cm以上とする。 

5.2 

外観 外観は,目視によって次のとおりとする。 

a) 織りきず,汚れなどの製織上の欠点,染めむらなどの染色加工上の欠点及び縫い外れなどの縫製上の

欠点がないこと。 

b) ヘム縫いは,返し縫いが施されていること。 

c) パイルの形状は,均一であること。 

d) パイル地と他の部分との境目が均整であること。 

5.3 

質量 質量は,7.4によって試験したとき,呼び質量(3)に対し,±3%以内の許容範囲とする。 

注(3) 呼び質量とは,タオル12枚の質量をいう。 

5.4 

密度 タオルの構成糸の密度は,7.5によって試験したとき,1号のもの及び2号のものにあっては,

たて糸は5cm間に100本以上,よこ糸は5cm間に65本以上とし,3号のものにあっては,たて糸は5cm

間に110本以上,よこ糸は5cm間に70本以上とする。 

5.5 

パイル糸の長さ パイル糸の長さは,7.6によって試験したとき,地たて糸の長さの3倍以上とする。 

5.6 

縫い ヘム縫いは本縫いとし,縫い目数が,7.7によって試験したとき,5cm間に14針以上であっ

て,ほつれ止めのための返し縫いが施されていること。 

6. 材料 タオルの材料には,純綿糸を用いる。ただし,装飾などを目的として使用する糸で,全体の質

量の5%以下であれば,純綿糸以外の糸を使用してもよい。 

7. 試験方法 

7.1 

染色堅ろう度 

7.1.1 

洗濯堅ろう度 JIS L 0844のA-2号による。 

7.1.2 

摩擦堅ろう度 JIS L 0849の摩擦試験機II形による。 

7.2 

寸法変化 JIS L 1096の8.64(寸法変化)による。ただし,JIS L 1096の8.64.4(織物の寸法変化)

のD法(石けん液浸せき法)を用いる。また,試験片の大きさは,JIS L 1096の図59による。 

7.3 

吸水性 JIS L 1907の沈降法による。ただし,60秒以上経過しても沈降しない場合は,沈降しない

ものとみなす。 

L 4105 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

なお,4.3の前処理は,JIS L 0844の7.1A-1号による。ただし,石けん及びステンレス鋼球は用いない

ものとする。 

7.4 

質量 タオル12枚の質量を測りJIS Z 8401によって整数位まで求める。 

7.5 

密度 JIS L 1096の8.6密度による。ただし,測定箇所は3か所,測定区間は5cmとする。 

7.6 

パイル糸の長さ タオルの長さの方向の任意の3か所において,10cm間のパイル糸及び地たて糸の

長さを測り,それぞれの平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。 

7.7 

縫い ヘム縫い部分及び耳縫い部分それぞれ任意の3か所において,5cm間の縫い目数を測り,そ

れぞれの平均値を求め,JIS Z 8401によって整数位まで求める。 

7.8 

材料 JIS L 1030-1及び/又はJIS L 1030-2による。 

8. 検査 タオルの検査は,4.,5.及び6.について行い,その結果が4.,5.及び6.の各項目に適合したもの

を合格とする。 

なお,検査方法は,全数検査又は合理的な抜取検査方式を用いて行うこととする。 

9. 表示 タオルには,適切な方法で次の事項を表示する。 

a) 種類 

b) 繊維の組成(家庭用品品質表示法による。) 

c) 製造業者名又はその略号 

平成9年6月改正時の原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

林   怡久雄 

日本タオル卸商連合会 

(委員) 

所 村 利 男 

通商産業省生活産業局 

五十嵐 重 雄 

通商産業省生活産業局 

小 倉   悟 

工業技術院標準部 

緒 方 憲 一 

財団法人日本タオル検査協会 

田 中   進 

財団法人日本タオル検査協会中四国検査所 

幅   順 一 

日本タオル工業組合連合会 

奥   一 男 

大阪タオル工業組合 

森   和 彦 

日本タオル卸商連合会 

(事務局) 

高 橋 孝 一 

通商産業省製品評価技術センター 

柴 崎 増 治 

通商産業省製品評価技術センター 

大 森   享 

通商産業省製品評価技術センター 

池 田 忠 夫 

通商産業省製品評価技術センター近畿支所