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L 3402 : 1999  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本麻紡績協

会から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと申し出があり,日本工業標準調査会の審議を経

て,通商産業大臣が改正した日本工業規格である。これによってJIS L 3402 : 1992は改正され,この規格

に置き換えられる。 

また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標

準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。 

日本産業規格          JIS 

L 3402 : 1999 

麻帆布 

Linen ・ Ramie canvas 

序文 昭和27年に制定されたJIS L 3402(交織帆布)及び昭和29年に制定されたJIS L 3403(亜麻帆布)

の2規格を,生産,流通の実態に合わせ,平成4年にJIS L 3402に統合,改正し,規格名を麻帆布にした。 

今回の改正では,麻帆布の種類のうち,混紡交織帆布を交織交ねん帆布に変更するとともに,混紡交織帆

布の4号,5号を削除し,交織交ねん帆布の4号,5号を加えている。 

1. 適用範囲 この規格は,麻帆布について規定する。 

備考1. 麻とは亜麻及びラミーをいう。 

2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS L 1030-2 繊維製品の混用率試験方法−第2部:繊維混用率 

JIS L 1096 一般織物試験方法 

3. 種類 種類は,たて糸及びよこ糸の材料によって,純麻帆布及び交織交ねん帆布の2種類とし,純麻

帆布は1号〜7号の7種類に,交織交ねん帆布は1号〜5号の5種類とする。 

4. 構造及び性能 構造及び性能は,表1による。 

background image

L 3402 : 1999  

表1 構造及び性能 

種類 

組織 

密度 本/5cm 

単位面積当たりの質量(2) 

引張強さ N {kgf} 

伸び率% 

たて 

よこ 

g/m2 

許容差% 

たて 

よこ 

たて 

よこ 

純麻帆

布 

1号 平織(1)  46〜 54  33〜 41 

835 

±5 

 1 800 {180} 以上  1 900 {190} 以上 28以下  8以下 

2号 

 44〜 52  33〜 41 

795 

 1 700 {170} 以上  1 800 {180} 以上 

3号 

 44〜 52  38〜 46 

730 

 1 500 {150} 以上  1 600 {160} 以上 

4号 

 57〜 65  41〜 49 

610 

 1 300 {130} 以上  1 400 {140} 以上 26以下 

5号 

 57〜 65  45〜 53 

525 

 1 200 {120} 以上  1 300 {130} 以上 

6号 

 85〜 93  64〜 72 

470 

 1 100 {110} 以上  1 200 {120} 以上 

7号 

 64〜 72  78〜 86 

430 

 1 000 {100} 以上  1 000 {100} 以上 

交織交

ねん帆

布 

1号 

 87〜 95  79〜 87 

410 

 700 { 70} 以上  800 { 80} 以上 

2号 

 156〜 164  126〜 134 

275 

 550 { 55} 以上  700 { 70} 以上 

3号 

 198〜 206  146〜 154 

225 

 500 { 50} 以上  500 { 50} 以上 

4号 

 88〜 96  73〜 81 

440 

 1 000 {100} 以上  l 000 {100} 以上 35以下 15以下 

5号 

 88〜 96  93〜 101 

400 

 900 { 90} 以上  700 { 70} 以上 

注(1) 純麻帆布の1号〜5号及び7号のたて糸は,2本引きそろえの平織とする。 

(2) 質量は,正量とする。 

5. 品質 品質は,次による。 

5.1 

幅 幅は,91.5

5.20

+

cmとし,これ以外の幅及びその許容差は受渡当事者間の協定による。 

5.2 

長さ 長さは,原則として50mとし,これ以外の長さは受渡当事者間の協定による。ただし,許容

差はマイナスを認めない。 

5.3 

外観 外観は,均整で,織りきず,糸節,汚れなどが目立ってはならない。 

6. 材料 材料は,表2によって,糸むら,繊度むら,よりむらなどが目立たない糸を用いる。 

表2 材料 

種類 

繊維組成% 

繊度tex{番手S(3)} 

たて糸 

よこ糸 

たて糸 

よこ糸 

純麻帆布 

1号 

麻100 

麻100 

 66×3 {25/3} 

 413 

{4} 

2号 

 66×3 {25/3} 

 367 

{4.5} 

3号 

 66×3 {25/3} 

 300 

{5.5} 

4号 

 55×2 {30/2} 

 254 

{6.5} 

5号 

 55×2 {30/2} 

 207 

{8} 

6号 

 66×2 {25/2} 

 138 

{12} 

7号 

 83 

{20} 

 92 

{18} 

交織交ねん帆
布 

1号 

綿100 

麻100 

 59×2 {10/2} 

 41×2 {40/2} 

2号 

 20×2 {30/2} 

 41 

{40} 

3号 

 15×2 {40/2} 

 28 

{60} 

4号  麻100  (4) 

ポリエステル100 

麻100  (4) 
 

ポリエステル100 

55 {30}  (5)  

59 {10} 

55 {30}  (5) 

59 {10} 

5号 

55 {30}  (5)  

59 {10} 

37 {45}  (5) 

37{16} 

注(3) 番手Sは,麻糸は麻番手,綿糸及びポリエステル紡績糸は綿番手とする。 

(4) 交織交ねん帆布の4号〜5号はたて糸,よこ糸とも麻糸とポリエステル紡績糸の交ねん糸を用

いる。 

(5) 斜線の左上の数値は麻糸の繊度を,右下の数値はポリエステル紡績糸の繊度をそれぞれ表す。 

7. 試験方法 試験方法は,次による。 

L 3402 : 1999  

7.1 

繊維組成 JIS L 1030-2(繊維混用率)による。 

7.2 

組織 JIS L 1096の8.1(組織)による。 

7.3 

幅 JIS L 1096の8.2(幅)による。 

7.4 

長さ JIS L 1096の8.3(長さ)による。 

7.5 

単位面積当たりの質量 JIS L 1096の8.4.1(正量)による。 

7.6 

密度 JIS L 1096の8.6(密度)によって測り,5cm間の本数で表す。 

7.7 

繊度 JIS L 1096の8.8.1a)糸の見掛繊度(テックス)による。 

7.8 

引張強さ及び伸び率 JIS L 1096の8.12.1a)A法(ストリップ法)のラベルドストリップ法による。

ただし,試験片の幅は3cm,つかみ間隔は20cm,引張り速度は1分間当たり20cmとする。 

8. 検査 検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,7.試験方法によって試験を行い,4.構造及び

性能,5.品質及び6.材料の規定に適合した場合,そのロットを合格とする。 

9. 表示 製品又は包装には,適切な方法で次の事項を表示する。 

a) 種類 

b) 幅 (cm) 

c) 長さ (m) 

d) 製造業者名又はその略号 

関連規格 JIS L 0101 テックス方式 

JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方 

L 3402 : 1999  

JIS L 3402麻帆布改正原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

古 屋 匡 蔵 

社団法人日本フェルト協会 

(委員) 

西 村 雅 夫 

通商産業省生活産業局 

平 林 秀 人 

財団法人日本繊維製品品質技術センター 

橋 本   進 

財団法人日本規格協会 

寺 岡 憲 吾 

防衛庁装備局 

伊 藤   信 

小川テント株式会社需品本部 

山 本 一 雄 

高嶋株式会社特需部 

能 田 光太郎 

株式会社広瀬商会特販部 

浜 田 法 明 

帝国繊維株式会社官特需部 

大 崎 誠 彦 

帝国繊維株式会社生産技術部 

浅 田   滋 

トスコ株式会社産業資材部 

中 村   修 

中村織布株式会社 

(事務局) 

小 林 成 一 

日本麻紡績協会 

関 根 光 夫 

帝国繊維株式会社生産技術部