2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 2401-1992
ジュート糸
Jute yarns
1. 適用範囲 この規格は,電線,ケーブル及びワイヤーロープ並びに導火線に使用するジュート糸につ
いて規定する。
備考1. この規格の引用規格は,次に示す。
JIS L 1095 一般紡績糸試験方法
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び式は,従来単位によるものであって参考
として併記したものである。
2. 種類 ジュート糸の種類は,用途によって次の2種類とする。
第1種 電線,ケーブル及びワイヤーロープ用のジュート糸とし,品質によってA, B, C, Dに区分する。
第2種 導火線用のジュート糸とする。
3. 品質
3.1
外観 糸むら及びスペックは,通常の程度を超えて目立たないこと。
3.2
性能 性能は,表1による。
表1 性能
種類
番手許容差
%
番手変動率
%
強力係数(1)
より数変動率
%
水分率
%
油脂分率
%
単糸
より糸
第1種 A
+10
− 8
19以下 310以上 350以上
28以下
17.5以下 8以下
B
280以上 330以上
C
+15
−10
23以下
250以上 310以上
33以下
D
210以上 280以上
第2種
+ 6
− 6
9以下
350以上
−
16以下
3以下
注(1)
(
)
()
{}
(
)
=
×
=
ジュート番手
表示番手
引張強さ
表示番手
引張強さ
強力係数
gf
tex
mN
51
.3
4. 材料及び加工 材料は,ジュート繊維だけを使用する。
また,紡績時に使用する油脂は,変質しないものであって,均一に付与しなければならない。
さらに,第1種のうち電線及びケーブル用のものは,電気的に有害な加工(2)を施さないこと。
注(2) 電気的に有害な加工とは,例えば,絶縁体の絶縁抵抗を弱めることなどをいう。
5. 試験方法
2
L 2401-1992
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5.1
試料の準備 JIS L 1095の5.(試料の準備)による。
5.2
外観 JIS L 1095の7.19(外観)のD法による。
5.3
水分率 JIS L 1095の7.2(水分率)による。
5.4
質量(正量) JIS L 1095の7.3(正量)による。
5.5
番手(正量) JIS L 1095の7.4.1(正量番手)による。
5.6
番手変動率 JIS L 1095の7.4.3(番手変動率)による・
5.7
引張強さ JIS L 1095の7.5.1(標準時)による。ただし,試験回数は,40回以上とする。
5.8
より数 JIS L 1095の7.15(より数)による。ただし,試験長は単糸10cm以上とし,より糸20cm
以上とし,試験回数は20回以上とする。
5.9
より数変動率 5.8によって測定した数値を用い,次の式によって,より数変動率 (%) を算出す
る(小数点以下1けたまで)。
5.10 油脂分率 JIS L 1095の7.28.2(エーテル抽出法)による。ただし,試験回数は,3回とする。
6. 検査 合理的に抜取方法によって試料を採取し,5.によって試験を行い,3.品質の規定に適合した場合,
そのロットを合格とする。
7. 表示 製品又は包装には,適当な方法で次の事項を表示する。
(1) 種類
(2) 番手
(3) 質量(正量)
(4) 製造業者名又はその略号
関連規格 JIS L 0101 テックス方式
JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
JIS L 2401原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
古 屋 匡 蔵
社団法人日本フェルト協会
西 田 享 平
通商産業省生活産業局
塚 本 弘
通商産業省生活産業局
細 川 幹 夫
工業技術院標準部
池 田 順 一
財団法人日本規格協会
平 林 秀 人
財団法人麻製品検査協会
伊 藤 一 巳
昭和電線電纜株式会社
柴 田 三 夫
東京製鋼株式会社
内 田 軍 治
日本産業火薬会
鈴 木 勲
株式会社和井田商店
永 桶 誠
戸張産業株式会社
柴 田 直 俊
小泉製麻株式会社
足 立 鉱八郎
株式会社テザック
永 野 克 之
株式会社テザック
野 村 武 志
日本製麻株式会社
(事務局)
小 林 成 一
日本麻紡績協会