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L 1030-1:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

4 試験の種類 ······················································································································ 1 

5 試料の採取及び前処理 ······································································································· 2 

5.1 試料の採取 ··················································································································· 2 

5.2 試料の前処理 ················································································································ 2 

6 試験方法························································································································· 2 

6.1 燃焼試験 ······················································································································ 2 

6.2 繊維中の塩素の確認試験 ································································································· 2 

6.3 繊維中の窒素の確認試験 ································································································· 2 

6.4 顕微鏡試験 ··················································································································· 3 

6.5 よう素−よう化カリウム溶液による着色試験 ······································································· 3 

6.6 キサントプロテイン反応試験 ··························································································· 3 

6.7 各種試薬に対する溶解性試験 ··························································································· 3 

6.8 赤外吸収スペクトルの測定試験 ························································································ 3 

7 試験報告書 ······················································································································ 4 

附属書A(参考)カシミヤ及び羊毛のスケール形状 ··································································· 73 

附属書B(参考)系統的鑑別方法 ··························································································· 77 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人繊維評価

技術協議会(JTETC),日本化学繊維協会(JCFA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案

を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が

改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS L 1030-1:2006は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS L 1030の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS L 1030-1 第1部:繊維鑑別 

JIS L 1030-2 第2部:繊維混用率 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 1030-1:2012 

繊維製品の混用率試験方法−第1部:繊維鑑別 

Testing methods for quantitative analysis of fibre mixtures- 

Part 1: Testing methods for fibre identification 

序文 

この規格は,1998年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2006年に

行われたが,その後の試験方法の利用実態に対応するために,今回の改正を行った。 

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。 

適用範囲 

この規格は,繊維製品に使用される繊維の種類を鑑別する試験方法について規定する。 

警告 この規格は,事前に適切な注意が払われない場合,健康を害するおそれのある物質1) 及び/又

は方法を規定しており,技術的に適切・妥当であることだけに言及するものである。この規格

を使用する者は,いかなる場合でも,健康及び安全に関する法的な義務を免れない。この規格

は,薬品の取り扱いの資格及び/又は知識・経験のある者が操作することを想定している。 

注1) 健康を害するおそれのある物質については,化学物質などの安全データシート(SDS)

に詳しい情報が記載されている。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0050 化学分析方法通則 

JIS K 0117 赤外分光分析方法通則 

JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則 

JIS L 0208 繊維用語−試験部門 

JIS L 1030-2 繊維製品の混用率試験方法−第2部:繊維混用率 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0208による。 

試験の種類 

試験の種類は,次による。 

なお,括弧内の数字は,本体の細分箇条を示す。 

a) 燃焼試験(6.1) 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

b) 繊維中の塩素の確認試験(6.2) 

c) 繊維中の窒素の確認試験(6.3) 

d) 顕微鏡試験(6.4) 

e) よう素−よう化カリウム溶液による着色試験(6.5) 

f) 

キサントプロテイン反応試験(6.6) 

g) 各種試薬に対する溶解性試験(6.7) 

h) 赤外吸収スペクトルの測定試験(6.8) 

試料の採取及び前処理 

5.1 

試料の採取 

試料の採取は,JIS L 0105の箇条6(試料及び試験片の採取及び準備)による。 

5.2 

試料の前処理 

試料の前処理は,必要によって,採取した試料に付着していて試験の障害となる樹脂などはJIS L 1030-2

の5.7(試料の前処理)に規定する方法で除去するか又は脱色,染色などの鑑別の障害とならない適切な処

理を行い,試料を糸状又は繊維状にほぐしてから試験を行う。 

試験方法 

繊維の鑑別は,次の1種類又は各種類の試験を組み合わせて行う。また,その系統的鑑別方法の例を附

属書Bに記載する。 

6.1 

燃焼試験 

糸はそのまま又は繊維は適切な大きさに束ね,長さ5 mm〜10 mm程度の炎で,炎に近づけるとき,炎

の中及び炎から離れたときのそれぞれの繊維の状態,煙の臭い及び灰の状態を観察する。 

それぞれの条件における各種繊維の状態,各種繊維の臭い及び灰の状態は,表3を参照。 

注記 臭いについて観察する場合には,燃焼中の試料の炎を消し,生じる煙の臭いを嗅ぐのがよい。 

6.2 

繊維中の塩素の確認試験 

しゃく(灼)熱した銅線に試料を付け,ガスバーナの酸化炎中に入れたとき,緑色の炎を生じれば繊維

中に塩素があるものとし,次の繊維が該当する(表3を参照)。 

− ビニリデン 

− ポリ塩化ビニル 

− アクリル系 

− ポリクラール 

注記 アクリル系にはタイプによって塩素を含まないものがあり,また,アクリルにはタイプによっ

て塩素を含むものがある。 

6.3 

繊維中の窒素の確認試験 

試験管中にソーダ石灰又は水酸化ナトリウムと酸化カルシウムとの混合物(質量比1:1.4)を入れ,少

量の試料を加えて試験管の底を熱し,管口にJIS K 0050に規定するA2以上の水で湿らせた赤色リトマス

紙を当てたとき,青変すれば繊維中に窒素があるものとし,次の繊維が該当する(表3を参照)。 

− 絹 

− 毛 

− プロミックス 

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− ナイロン 

− アクリル 

− アクリル系 

− ポリウレタン 

− アラミド(A,B及びC)2) 

注2) リトマス紙の変色反応が僅かであるため,注意が必要である。 

6.4 

顕微鏡試験 

光学顕微鏡は約100倍〜500倍,電子顕微鏡の場合は約400倍以上の倍率で繊維の側面及び断面を観察

する。 

各種繊維の顕微鏡下における外観形状は,表3を,各種繊維の顕微鏡写真の例は,図1及び附属書Aを

参照。 

6.5 

よう素−よう化カリウム溶液による着色試験 

よう素−よう化カリウム溶液による着色試験は,次による。 

a) 試薬の調製 よう素−よう化カリウム溶液は,飽和よう化カリウム溶液100 mLによう素20 gを溶解

して調製する。 

b) 試験方法 繊維状にほぐした試料をよう素−よう化カリウム溶液に30秒〜1分間浸せきした後,十分

水洗して繊維の着色状態を肉眼又は顕微鏡下で観察する。各種繊維の着色状態は,表3を参照。 

6.6 

キサントプロテイン反応試験 

顕微鏡下でスライドガラスに試料を載せ,硝酸を滴下したときに繊維が黄色となり,次に,アンモニア

で中和したときにだいだい色になれば,繊維中にたんぱく質が存在するものとし,次の繊維が該当する(表

3を参照)。 

− 絹 

− 毛 

− プロミックス 

6.7 

各種試薬に対する溶解性試験 

直径18 mmの試験管に試薬4 mL〜15 mLをとり,その中に約10 mgの試料を入れ,所定の温度で所定

の時間処理し,各種試薬に対する繊維の溶解性を観察する。各種試薬に対する各種繊維の溶解性は,表4

を参照。 

6.8 

赤外吸収スペクトルの測定試験 

赤外分光光度計を用いて,次の方法によって試料の赤外吸収スペクトルを測定する。 

各種繊維の赤外吸収スペクトルの主な吸収帯及び特性波数を,表1に示す。また,各種繊維の赤外吸収

スペクトルは,図2を参照。 

a) A法(臭化カリウム錠剤法) 赤外吸収用臭化カリウムをめのう乳鉢で細かく粉砕し,フィルタで53 

μm〜74 μmの粉末をとり,120 ℃〜150 ℃で24時間以上加熱乾燥してデシケータ(五酸化りん在中)

で冷却する3)。次に,試料を十分に乾燥した後細かく切り,その2 mg〜4 mgをとり,先に冷却した臭

化カリウム乾燥粉末約400 mgを合わせてめのう乳鉢に入れ,湿気を吸収しないよう注意しながら粉

砕・混合する。この混合粉末約200 mgを錠剤形成器に入れ,真空ポンプで0.13 kPa程度まで排気し

ながら,19.61 MPa〜39.23 MPaの圧力を5分〜10分間加えて錠剤を形成し,JIS K 0117によって赤外

吸収スペクトルを測定する。 

注3) 臭化カリウムが吸湿すると,スペクトル上に水分の吸収がでるので,乾燥冷却には十分に注

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意する必要がある。 

b) B法(フィルム法) 試料を表2の溶解試薬に溶解し,蒸発皿に流して,真空乾燥又は試料が分解し

ない範囲で加熱乾燥する。次に,乾燥したフィルムを破らないようにして剝ぎ取り,これを適切な大

きさに切り取り,ボール紙などに挟んで,JIS K 0117によって赤外吸収スペクトルを測定する。フィ

ルムは,透明になる厚さとする。また,フィルムの大きさは,使用する赤外分光光度計によって異な

るため,少なくとも1 cm2以上とする。 

c) C法[ATR法(Attenuated total reflection method)] 試料表面を十分平滑にし,ATRプリズムに試

料を載せる。試料の裏面から圧力を加えてプリズムに均一に密着させ,JIS K 0117によって赤外吸収

スペクトルを測定する。試料の屈折率を考慮し,適切なプリズム材質及び赤外光の入射角を選ぶ必要

がある。また,対照試料としてはプリズムだけを用いる。 

試験報告書 

試験結果の報告書は,次の事項を含むものとする。 

a) 試験年月日 

b) 規格番号 

c) 試験の種類 

d) 試験方法 

e) 試験結果(繊維名) 

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表1−各種繊維の赤外吸収スペクトルによる主な吸収帯及び特性波数 

番号 

繊維名 

試料調製法 

主な吸収帯及びその特性波数 cm−1 

綿 

3 450〜3 250 2 900 1 630 1 430 1 370 1 100〜970 550 

亜麻(リネン) 

3 450〜3 250 2 900 1 730 1 630 1 430 1 370 1 100〜970 550 

ちょ(苧)麻(ラミー) 

3 400〜3 350 2 900 1 630 1 430 1 370 1 100〜970 550 

毛a) 

3 400〜3 250 2 900 1 720〜1 600 1 500 1 220 

生絹b) 

3 300〜3 200 2 950 1 710〜1 500 1 220 1 050 

練絹 

3 300〜2 950 1 710〜1 630 1 530〜1 500 1 440 1 220 610 540 

スチレングラフト加
工絹 

3 300 3 050 2 950 1 710〜1 630 1 530〜1 490 1 450 1 220  
750 690 540 

ポリスチレン 

3 050 2 950 1 600 1 490 1 450 1 020 750 690 540 

レーヨン 

3 450〜3 250 2 900 1 650 1 430〜1 370 1 060〜970 890 

10 

ポリノジック 

11 

キュプラ・リヨセルc) 

12 

アセテート 

3 500 2 950 1 750 1 430 1 370 1 230 1 040 900 600 

13 

トリアセテート 

14 

プロミックス 

3 300 2 900 2 250 1 680〜1 630 1 530 1 450 1 230 540 

15 

ナイロン6 

3 500〜3 250 2 950 2 850 1 680〜1 630 1 560〜1 510 680 

16 

ナイロン6 

3 300 3 050 2 950 2 850 1 630 1 530 1 450 1 250 680 570 

17 

ナイロン66 

3 500〜3 250 2 950 2 850 1 680〜1 630 1 560〜1 510 930 680 

18 

ナイロン66 

3 300〜2 950 2 850 1 630 1 530 1 470 1 270 930 680 570 

19 

ビニロン 

3 400〜2 950 1 430〜1 400 1 090〜1 050 1 020 850 790 

20 

ビニリデン 

3 000 1 730 1 400 1 350 1 270 1 070〜950 590 530 450 

21 

ビニリデン 

3 000 1 730 1 400 1 350 1 070 1 050〜650 600 530 450 

22 

ポリ塩化ビニル 

2 950 2 900 1 420 1 350 1 250 1 090〜950 690 650〜600 

23 

ポリエステル 

1 770〜1 670 1 500 1 410 1 320 1 200 1 130〜1 050 870 720 

24 

ポリエステル 

1 730 1 410 1 340 1 250 1 120 1 100 1 020〜870 720 

25 

アクリルA 

2 950 2 250 1 730 1 450 1 360 1 220 1 160 1 060 540 

26 

アクリルB 

27 

アクリルC 

2 950 2 250 1 730 1 450 1 360 1 220 1 070〜1 020 

28 

アクリルD 

2 950 2 250 1 730 1 680 1 450 1 360 1 160 1 070 530 

29 

アクリル系A 

2 950 2 250 1 510 1 450 1 360 1 250 990 620 

30 

アクリル系B 

3 550 2 950 2 250 1 730 1 450 1 250 1 050 990 620 

31 

ポリエチレン 

2 900 2 850 1 470 1 460 1 370 740 720 

32 

ポリプロピレン 

2 970〜2 940 2 850 1 450 1 370 1 160 990 970 840 

33 

ポリクラール 

3 400 2 900 1 430 1 240 1 100〜1 050 1 010 850 600 

34 

ベンゾエート 

1 710 1 610 1 510 1 360 1 270 1 240 1 160 1 100 1 050  
930 840 770 690 

35 

ポリウレタンA 

3 300 2 950 2 850 1 730 1 630 1 590 1 530 1 410 1 370  
1 300 1 220 1 100 760 650 510 

36 

ポリウレタンB 

37 

ポリウレタンC 

38 

ポリウレタンD 

3 300 2 950 1 730 1 590 1 530 1 410 1 300 1 220 1 160  
1 070 810 760 510 

39 

アラミドA 

3 500〜3 200 1 650 1 540 1 510 1 400 1 310 1 260 1 110  
1 020 890 860 820 780 720 520 

40 

アラミドB 

3 500〜3 200 1 660 1 600 1 540 1 480 1 430 1 410 1 300  
1 240 780 720 680 570 

41 

アラミドC 

3 500〜3 200 1 650 1 600 1 510 1 400 1 310 1 260 1 210  
1 140 1 020 890 860 830 780 720 520 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−各種繊維の赤外吸収スペクトルによる主な吸収帯及び特性波数(続き) 

番号 

繊維名 

試料調製法 

主な吸収帯及びその特性波数 cm−1 

42 

ポリ乳酸 

1 760 1 460 1 380 1 360 1 270 1 180 1 130 1 090 1 050  
870 760 

注記1 試料調製法欄のKは臭化カリウム錠剤法,Fはフィルム法による赤外吸収用試料を示す。 
注記2 繊維名欄のA,B,C及びDは,繊維のタイプを示す。 
注記3 各繊維の吸収波数は,使用する赤外分光光度計によって±20 cm−1程度の差異がある。 
注記4 改質繊維などのスペクトルは,繊維自身の吸収に改質物質の吸収が重複する。 
注a) 毛は1 800 cm−1〜1 000 cm−1の間で,全般的にブロードな吸収を示す。 

b) 生絹は1 710 cm−1〜1 370 cm−1の間で,全般的にブロードな吸収を示す。 

c) キュプラ及びリヨセルはその性質がほとんど同じであるため,鑑別できないことがある。 

表2−赤外吸収スペクトル測定(フィルム法)における各種繊維の溶解試薬 

繊維名 

硝酸 氷酢酸 アセト

ン 

ジメチ
ルホル
ムアミ
ド 

テトラ
ヒドロ
フラン 

ジオキ
サン 

モノク
ロルベ
ンゼン 

キシレ
ン 

ニトロ
ベンゼ
ン 

m-クレ

ゾール 

ジクロ
ロメタ
ン 

ジメチ
ルスル
ホキシ
ド 

デカヒ
ドロナ
フタリ
ン 

クロロ
ホルム 

アセテート 

− 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

トリアセテート − 

○ 

○ 

○ 

− 

○ 

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− 

○ 

○ 

○ 

○ 

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− 

ナイロン6 

○ 

○ 

− 

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− 

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○ 

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− 

ナイロン66 

○ 

○ 

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○ 

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ビニロン 

− 

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− 

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○ 

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− 

ビニリデン 

− 

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− 

○ 

○ 

○ 

○ 

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○ 

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○ 

− 

− 

ポリ塩化ビニル − 

− 

− 

− 

○ 

− 

○ 

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− 

○ 

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− 

− 

ポリエステル 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

− 

− 

− 

アクリルA 

− 

− 

− 

− 

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− 

− 

− 

− 

− 

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○ 

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アクリルB 

− 

− 

− 

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− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

− 

アクリルC 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

− 

アクリルD 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

− 

アクリル系A 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

アクリル系B 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

ポリエチレン 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

ポリプロピレン − 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

− 

ベンゾエート 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

− 

− 

− 

ポリウレタンA − 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

ポリウレタンB − 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

ポリウレタンC − 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

ポリウレタンD − 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

− 

○ 

− 

− 

ポリ乳酸 

− 

− 

− 

○ 

− 

− 

− 

− 

○ 

○ 

○ 

− 

− 

○ 

○印がその繊維の最適溶解試薬。 

background image

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−繊維鑑別のための各種繊維の性質表(参考) 

繊維名 

燃焼試験 

塩素の
有無 

窒素の
有無 

顕微鏡下における外観形状 

よう素−よう化
カリウム溶液に
よる着色 

キサント
プロテイ
ン反応 

炎に近づけるとき 

炎の中 

炎から離れたとき 

臭い 

灰 

側面 

断面 

綿 

炎に触れると直ち
に燃える 

燃える 

燃焼を続け,非常に速
やかに燃える。残照が
ある 

紙の燃える臭い 

非常に小さく柔ら
かくて灰色 

なし 

なし 

へん平なリボン状で全長にわ
たり天然よりがみられる(マ
ーセル化綿ではよりは少な
い) 

そらまめ形,馬てい形など
種々のものがあり中空部分が
ある(マーセル化綿は丸くな
る) 

淡く薄茶に着色
するが,時間経過
とともに消失す
る(マーセル化綿
は淡い青色) 

なし 

麻 
[亜麻(リネン)及びち
ょ(苧)麻(ラミー)] 

同上 

同上 

同上 

同上 

同上 

なし 

なし 

繊維軸方向に線条が走り,
所々に節をもつ。先端は亜麻
(リネン)が鋭く,ちょ(苧)
麻(ラミー)は鈍角である 

亜麻(リネン)は多角形で中
空部分がある。ちょ(苧)麻
(ラミー)はへん平なだ円形
で中空部分がある 

淡く薄茶に着色
するが,時間経過
とともに消失す
る 

なし 

絹 

縮れて炎から離れ
る 

縮れて燃える 

毛に似ているが,やや
ひらめいて燃える 

毛髪の燃える臭い 

黒く膨れあがり,も
ろく容易に潰れる 

なし 

あり 

表面は滑らかで変化がない 

三角形 

淡黄色 

あり 

毛 

同上 

同上 

困難ながら燃焼を続
け,燃えるに先立って
縮れる 

同上 

同上 

なし 

あり 

うろこ片がみられる 

円形のものが多い 

同上 

あり 

レーヨン 

炎に触れると直ち
に燃える 

燃える 

燃焼を続け,非常に速
やかに燃える。残照は
ない 

紙の燃える臭い 

ダルでなければ灰
はほとんど残らな
い 

なし 

なし 

繊維軸方向に数本の線条が走
っている 

輪郭は不規則な花弁状 

黒青緑色 

なし 

ポリノジック 

同上 

同上 

同上 

同上 

同上 

なし 

なし 

表面にあれがみられる 

円形 

同上 

なし 

キュプラ・リヨセルa) 

同上 

同上 

同上 

同上 

同上 

なし 

なし 

表面は滑らかである 

同上 

同上 

なし 

アセテート 

溶融し炎から離れ
る 

溶融して燃える 

溶融しながら燃焼を続
ける 

酢酸臭 

黒く硬くてもろい
不規則な形 

なし 

なし 

繊維軸方向に1〜2本の線条
が走っている 

クローバの葉状 

淡黄色 

なし 

トリアセテート 

同上 

同上 

同上 

同上 

同上 

なし 

なし 

同上 

同上 

同上 

なし 

プロミックス 

収縮しながら炎を
上げて燃える 

燃える 

燃焼を続ける 

毛髪の燃える臭い 

黒色のややもろい
灰 

なし 

あり 

繊維軸方向に細い線条が走っ
ている 

周辺に不規則な凹凸のあるだ
円形又はまゆ形 

うすい茶色 

あり 

ビニロン 

縮んで溶融する 

溶融して燃える 

同上 

ポリビニルアルコ
ールの燃えるとき
の特有の甘い臭い 

硬くて焦茶色の不
整形の塊状 

なし 

なし 

中央部に繊維軸方向に走る白
い線がみられる 

まゆ状コアー層の存在が認め
られる。円形のものもある 

うすい暗青色 

なし 

ナイロン 

溶融する 

同上 

燃焼を続けない 

アミド特有の臭い 

硬く焦茶色から灰
色のビーズ 

なし 

あり 

表面は滑らかである 

円形のものが多い 

うすい茶色 

なし 

ビニリデン 

縮れて炎から離れ
る 

溶融し煙を上げて燃
える。基部は緑色を
呈す 

同上 

ぴりっとした刺激
臭 

もろい不規則な黒
塊 

あり 

なし 

同上 

同上 

着色せず 

なし 

ポリ塩化ビニル 

同上 

溶融して黒煙を上げ
て燃える 

同上 

ビニリデンに似て
いるが弱い 

同上 

あり 

なし 

同上 

同上 

同上 

なし 

ポリエステル 

溶融する 

溶融し黒煙を上げて
燃える 

燃焼を続ける 

非常に甘い臭い(弱
い) 

硬く丸い黒色 

なし 

なし 

表面は滑らかであるが,種類
が多く一様でない。 

同上 

同上 

なし 

アクリル 

溶融して着火する 

同上 

速やかに燃える 

肉を焼いたときの
臭いにやや似てい
る 

硬く黒く不ぞろい  (なし)あり 

種類が多く一様ではなく,表
面が滑らかなもの又は,表面
があれたものがある。 

円形のものが多いがハート形
のものもある 

うすい茶色 

なし 

アクリル系 

縮れて炎から離れ
る 

溶融し黒煙を上げて
燃える 

燃焼を続けない 

石けんを焼いた臭
いに似ている 

もろい不規則な黒
塊 

(あり)あり 

繊維軸方向に1本の太い線が
走っている 

馬てい形 

うすい茶色 

なし 

ポリプロピレン 

同上 

溶融し煙を上げなが
ら緩やかに燃える 

緩やかに溶融しながら
燃える 

パラフィンの燃え
る臭いに似ている 

硬く灰色のビーズ 

なし 

なし 

表面は滑らかである 

円形 

着色せず 

なし 

background image

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−繊維鑑別のための各種繊維の性質表(参考)(続き) 

繊維名 

燃焼試験 

塩素の
有無 

窒素の
有無 

顕微鏡下における外観形状 

よう素−よう化
カリウム溶液に
よる着色 

キサント
プロテイ
ン反応 

炎に近づけるとき 

炎の中 

炎から離れたとき 

臭い 

灰 

側面 

断面 

ポリウレタン 

溶融する 

溶融して燃える 

燃焼を続けない 

特異臭 

粘着性をもつゴム
状の塊 

なし 

あり 

表面は滑らかである 

種類が多く一様でない 

焦茶色 

なし 

ベンゾエート 

同上 

溶融し黒煙を上げて
燃える 

燃焼を続ける 

非常に甘い臭い(弱
い) 

硬く焦茶色の塊状 

なし 

なし 

同上 

三角形 

着色せず 

なし 

ポリクラール 

縮れて炎から離れ
る 

同上 

燃焼を続けない 

甘い刺激臭 

黒いまわりに焦茶
色 

あり 

なし 

繊維軸方向に太い線条が走っ
ている 

まゆ状 

うすい暗青色 

なし 

アラミド(A) 

赤熱するが,有炎燃
焼しない 

赤熱する 

赤熱が消える 

甘い刺激臭 

繊維状のまま,黒い
灰が残る 

なし 

あり 

表面は滑らかで変化がない。
節状のものが見られる場合も
ある 

円形 

なし 

なし 

アラミド(B) 

縮れて,炎から離れ
る 

縮れて,燃える 

燃焼を続けない 

甘い臭い 

黒く,硬く,もろい 

なし 

あり 

表面は滑らかで,繊維方向に
1本の線条が走っている 

ハート形に近い 

なし 

なし 

アラミド(C) 

赤熱し,炎を上げて
燃える 

燃える 

しばらく燃えるがやが
て自消する 

甘ずっぱい臭い 

黒く,硬く,もろい 

なし 

あり 

表面は滑らかである 

円形 

なし 

なし 

ポリ乳酸 

溶融する 

溶融して燃える 

緩やかに溶融しながら
燃える 

香ばしくやや甘い
香り 

硬く黒い塊状 

なし 

なし 

同上 

円形のものが多い 

着色せず 

なし 

注記1 レーヨン以下の繊維の顕微鏡的外観は,標準品種についての性質であり,改質された繊維にあっては異なる場合が多い。 
注記2 塩素の有無の欄中( )のものは,タイプによって異なる場合がある。 
注記3 アラミドの窒素の有無の確認については,リトマス紙の変色反応が僅かであるため,注意が必要である。 
注a) キュプラ及びリヨセルはその性質がほとんど同じであるため,鑑別できないことがある。 

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L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表4−各種繊維の各種試薬に対する溶解性(参考) 

繊維名 

溶剤 

60 % 

硫酸 

70 % 

硫酸 

濃硫酸 

濃硝酸 

酸化銅アン
モニア溶液 

20 % 

塩酸 

35 % 

塩酸 

氷酢酸 

5 %水酸化

ナトリウム 

次亜塩素酸
ナトリウム 

100 % 

アセトン 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

煮沸 

常温 

綿 

① 

① 

① 

△ 

△ 

亜麻(リネン)及
びちょ(苧)麻(ラ
ミー) 

① 

① 

② 

△ 

△ 

絹 

① 

① 

① 

膨潤 

○ 

SS 

③ 

① 

△ 

③ 

① 

△ 

毛 

SS 

③ 

△ 

② 

② 

△ 

レーヨン・キュプ
ラ・リヨセルa) 

CS 

※ 

① 

○ 

○ 

○ 

① 

△ 

△ 

アセテート 

① 

○ 

○ 

○ 

○ 

□ 
○ 

CS 

③ 

□ 
○ 

トリアセテート 

CS 

③ 

② 

① 

① 

SS 

③ 

□ 
① 

SS 

□ 
○ 

プロミックス 

△ 
○ 

膨潤 

△ 
○ 

膨潤 

△ 

SS 

③ 

△ 

ナイロン6 

① 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

△ 
○ 

△ 

ナイロン66 

① 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

△ 
○ 

△ 

ビニロン(ホルマ
ル化) 

① 

○ 

○ 

○ 

○ 

○ 

△ 

△ 

アクリル 

○ 

○ 

△ 

△ 

アクリル系 

○ 

CS 

③ 

△ 

※ 

40〜50 ℃ 

○ 

ポリエステル 

○ 

△ 

△ 

ポリ塩化ビニル 

△ 

SS 

△ 
③ 

ビニリデン 

△ 

△ 

ポリプロピレン 

△ 

△ 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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10 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表4−各種繊維の各種試薬に対する溶解性(参考)(続き) 

繊維名 

溶剤 

60 % 

硫酸 

70 % 

硫酸 

濃硫酸 

濃硝酸 

酸化銅アン
モニア溶液 

20 % 

塩酸 

35 % 

塩酸 

氷酢酸 

5 %水酸化

ナトリウム 

次亜塩素酸
ナトリウム 

100 % 

アセトン 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

常温 

煮沸 

常温 

ポリウレタン 

※ 

※ 

※ 

※ 

※ 

※ 

△ 

ベンゾエート 

○ 

△ 

△ 

ポリクラール 

③ 

膨潤 

③ 

膨潤 

SS 

③ 

SS 

③ 

SS 

③ 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

アラミド(A)b) 

○ 

△ 

b) 

△ 

アラミド(B) 

① 

△ 

△ 

アラミド(C) 

SS 

③ 

塊状 

△ 

△ 

ポリ乳酸 

○ 

SS 

③ 

塊状 

△ 

※ 

I 

△ 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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11 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表4−各種繊維の各種試薬に対する溶解性(参考)(続き) 

繊維名 

溶剤 

80 % 

アセトン 

ジメチルホル

ムアミド 

65 %チオシア

ン酸カリウム 

テトラヒド

ロフラン 

ジオキサン クロロベ

ンゼン 

キシレン 

ニトロベ

ンゼン 

フェノール・
四塩化エタン 

m-クレゾー

ル 

ジクロロ
メタン 

70〜75 ℃ 

煮沸 

煮沸 

煮沸 

綿 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

亜麻(リネン)及び
ちょ(苧)麻(ラミ
ー) 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

絹 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

毛 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

レーヨン,キュプ
ラ・リヨセルa) 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

アセテート 

□ 
○ 

□ 
○ 

□ 
① 

□ 
② 

○ 

□ 
② 

□ 
② 

SS 

△ 
③ 

トリアセテート 

△ 

□ 
○ 

SS 

△ 
③ 

□ 
③ 

○ 

□ 
① 

□ 
② 

□ 
○ 

プロミックス 

△ 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

ナイロン6 

△ 

△ 
① 

△ 

△ 

③ 

塊状 

□ 
○ 

□ 
① 

△ 

ナイロン66 

△ 

△ 

△ 

△ 

□ 
○ 

□ 
① 

△ 

ビニロン 
(ホルマル化) 

△ 

△ 

△ 

△ 

SS 

△ 
③ 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

アクリル 

△ 

※ 

40〜50 ℃ 

○ 

○ 

△ 

△ 

△ 
③ 

塊状 

△ 

△ 

アクリル系 

SS 

△ 
③ 

□ 
○ 

CS 

△ 
③ 

※ 

△ 
③ 

塊状 

③ 

塊状 

③ 

塊状 

※ 

○ 

65〜

70 ℃ 

○ 

△ 

△ 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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12 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表4−各種繊維の各種試薬に対する溶解性(参考)(続き) 

繊維名 

溶剤 

80 % 

アセトン 

ジメチルホル

ムアミド 

65 %チオシア

ン酸カリウム 

テトラヒド

ロフラン 

ジオキサン クロロベ

ンゼン 

キシレン 

ニトロベ

ンゼン 

フェノール・
四塩化エタン 

m-クレゾー

ル 

ジクロロ
メタン 

70〜75 ℃ 

煮沸 

煮沸 

煮沸 

ポリエステル 

△ 

※ 

SS 

△ 

△ 

△ 

○ 

55〜

60 ℃ 

○ 

80〜

90 ℃ 

○ 

△ 

ポリ塩化ビニル 

△ 

□ 
○ 

□ 
○ 

70〜

75 ℃ 

○ 

75〜

80 ℃ 

○ 

35〜

40 ℃ 

○ 

△ 
○ 

△ 
○ 

△ 
○ 

ビニリデン 

△ 

S 50〜60 ℃ 

○ 

□ 
○ 

65〜

70 ℃ 

○ 

○ 

○ 

① 

△ 
○ 

△ 
○ 

SS 

△ 
③ 

ポリプロピレン 

△ 

△ 

△ 

SS 

△ 
③ 

○ 

○ 

① 

△ 
③ 

塊状 

△ 
③ 

塊状 

△ 

ポリウレタン 

△ 

△ 
○ 

△ 
※ 

膨潤 

△ 

膨潤 

① 

※ 

△ 
※ 
② 

△ 

膨澗 

ベンゾエート 

△ CS 

△ 
③ 

△ 

△ 

SS 

③ 

① 

△ 
① 

△ 
○ 

△ 

ポリクラール 

△ 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

△ 

SS 

③ 

③ 

膨潤 

△ 
③ 

膨潤 

△ 
③ 

膨潤 

△ 

アラミド(A)b) 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

アラミド(B) 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

アラミド(C) 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

△ 

ポリ乳酸 

△ 

△ 

CS 

□ 

CS 

△ 

膨潤□ 

○ 

○ 

65〜

70 ℃ 

○ 

△ 
○ 

□ 

注記 表中の記号の意味は,次のとおりである。 
 

I:3分間処理して不溶 SS:僅かに溶解 CS:かなり溶解 S:溶解 

○:すぐ ①:1分間 ②:2分間 ③:3分間 

□:常温 △:煮沸 

※:タイプによって溶解性が一致しない 

注a) レーヨン,キュプラ及びリヨセルはその性質がほとんど同じであるため,鑑別できないことがある。 

b) アラミド(A)は,次亜塩素酸ナトリウムによって細かく切断される。 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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13 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(一覧表) 

番号 

繊維名 

番号 

繊維名 

綿(A) 

49 レーヨン 

綿(B) 

50 モダール 

綿(C) 

51 アセテート 

綿(D) 

52 トリアセテート 

綿(E) 

53 溶融紡糸セルロース繊維 

綿(F) 

54 キュプラ 

綿(F)[シルケット加工] 

55 リヨセル(A) 

綿(F)[液体アンモニア加工] 

56 リヨセル(B) 

バナナ繊維 

57 ナイロン6 

10 パイナップル繊維 

58 ナイロン66 

11 ロープ麻 

59 アラミド(パラ系) 

12 ちょ(苧)麻(ラミー)[A](からむし) 

60 アラミド(メタ系) 

13 ちょ(苧)麻(ラミー)[B] 

61 ビニロン[長だ(楕)円形断面タイプ] 

14 ちょ(苧)麻(ラミー)[C] 

62 ビニロン(まゆ形断面タイプ) 

15 亜麻(リネン)[A] 

63 ビニリデン(モノフィラメント) 

16 亜麻(リネン)[B] 

64 ビニリデン(中空タイプ) 

17 ジュート 

65 ポリ塩化ビニル 

18 ヘンプ(大麻) 

66 ポリエステル(セミダルタイプ) 

19 サイザル麻 

67 ポリエステル(フルダルタイプ) 

20 ケナフ 

68 ポリエステル(三葉断面タイプ) 

21 絹(家蚕) 

69 ポリエステル(極細タイプ) 

22 絹[さく(柞)蚕] 

70 ポリエステル[特殊へん(扁)平型分割繊維] 

23 絹(天蚕) 

71 ポリエステル(複合断面タイプ) 

24 絹(ムガ蚕) 

72 ポリエステル(海島構造繊維) 

25 羊毛(A) 

73 ポリエステル[芯さや(鞘)構造繊維] 

26 羊毛(B)[極細] 

74 ポリエステル(バイメタルタイプ) 

27 羊毛(C)[ラム] 

75 ポリエステル[異形(十字)断面繊維] 

28 カシミヤ(A) 

76 ポリエステル(導電性繊維) 

29 羊毛(防縮加工−1) 

77 ポリエステル(サイドバイサイドタイプ) 

30 羊毛(防縮加工−2) 

78 ポリブチレンテレフタレート(PBT) 

31 羊毛(防縮加工−3) 

79 ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)[中空タイプ] 

32 羊毛(防縮加工−4) 

80 ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)[PET/PTT複合繊維] 

33 カシミヤ(B) 

81 アクリル(A) 

34 カシミヤ(C) 

82 アクリル(B) 

35 ヤク(A) 

83 アクリル(C) 

36 ヤク(B) 

84 アクリル系 

37 カシミヤ(D)[ベビー] 

85 ポリプロピレン 

38 カシミヤ(E) 

86 ポリウレタン 

39 ヤク(C) 

87 ポリ乳酸 

40 モヘヤ(細め) 

88 ポリイミド 

41 らくだ 

89 アクリレート系繊維 

42 アルパカ 

90 エチレンビニルアルコール繊維 

43 ビキューナ 

91 ポリアリレート系繊維 

44 アンゴラ 

92 ポリエーテルエステル系繊維 

45 グアナコ 

93 ポリフェニレンサルファイド繊維(PPS) 

46 リャマ 

94 ポリフェニレンサルファイド繊維(PPS)[三葉断面タイプ] 

47 ポリビニルアルコール(PVA)[ナノファイバー] 95 ふっ素系繊維 

48 ポリアクリロニトリル(PAN)[ナノファイバー] −   − 

注記 写真に付記してある倍率*は,写真撮影時の倍率で,掲載時に縮小されているため逆算はできない。 

ただし,写真内の個々のスケールを用いての逆算は,この限りではない。 

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14 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1 綿(A) 

2 綿(B) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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15 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3 綿(C) 

4 綿(D) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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16 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5 綿(E) 

6 綿(F) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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17 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7 綿(F)[シルケット加工] 

8 綿(F)[液体アンモニア加工] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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18 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

9 バナナ繊維 

10 パイナップル繊維 

光学顕微鏡 100倍* 

光学顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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19 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

11 ロープ麻 

12 ちょ(苧)麻(ラミー)[A](からむし) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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20 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

13 ちょ(苧)麻(ラミー)[B] 

14 ちょ(苧)麻(ラミー)[C] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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21 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

15 亜麻(リネン)[A] 

16 亜麻(リネン)[B] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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22 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

17 ジュート 

18 ヘンプ(大麻) 

光学顕微鏡 200倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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23 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

19 サイザル麻 

20 ケナフ 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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24 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

21 絹(家蚕) 

22 絹[さく(柞)蚕] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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25 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

23 絹(天蚕) 

24 絹(ムガ蚕) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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26 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

25 羊毛(A) 

26 羊毛(B)[極細] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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27 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

27 羊毛(C)[ラム] 

28 カシミヤ(A) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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28 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

29 羊毛(防縮加工−1) 

30 羊毛(防縮加工−2) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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29 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

31 羊毛(防縮加工−3) 

32 羊毛(防縮加工−4) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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30 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

33 カシミヤ(B) 

34 カシミヤ(C) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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31 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

35 ヤク(A) 

36 ヤク(B) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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32 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

37 カシミヤ(D)[ベビー] 

38 カシミヤ(E) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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33 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

39 ヤク(C) 

40 モヘヤ(細め) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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34 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

41 らくだ 

42 アルパカ 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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35 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

43 ビキューナ 

44 アンゴラ 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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36 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

45 グアナコ 

46 リャマ 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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37 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

47 ポリビニルアルコール(PVA) 

[ナノファイバー] 

48 ポリアクリロニトリル(PAN) 

[ナノファイバー] 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 5 000倍* 

電子顕微鏡 5 000倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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38 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

49 レーヨン 

50 モダール 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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39 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

51 アセテート 

52 トリアセテート 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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40 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

53 溶融紡糸セルロース繊維 

54 キュプラ 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 600倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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41 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

55 リヨセル(A) 

56 リヨセル(B) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 1 070倍* 

電子顕微鏡 1 070倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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42 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

57 ナイロン6 

58 ナイロン66 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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43 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

59 アラミド(パラ系) 

60 アラミド(メタ系) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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44 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

61 ビニロン[長だ(楕)円形断面タイプ] 

62 ビニロン(まゆ形断面タイプ) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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45 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

63 ビニリデン(モノフィラメント) 

64 ビニリデン(中空タイプ) 

光学顕微鏡 100倍* 

光学顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 100倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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46 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

65 ポリ塩化ビニル 

66 ポリエステル(セミダルタイプ) 

光学顕微鏡 200倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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47 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

67 ポリエステル(フルダルタイプ) 

68 ポリエステル(三葉断面タイプ) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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48 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

69 ポリエステル(極細タイプ) 

70 ポリエステル[特殊へん(扁)平型分割繊維] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 600倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 1 000倍* 

電子顕微鏡 3 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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49 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

71 ポリエステル(複合断面タイプ) 

72 ポリエステル(海島構造繊維) 

光学顕微鏡 200倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 700倍* 

光学顕微鏡 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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50 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

73 ポリエステル[芯さや(鞘)構造繊維] 

74 ポリエステル(バイメタルタイプ) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 300倍* 

光学顕微鏡 

光学顕微鏡 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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51 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

75 ポリエステル[異形(十字)断面繊維] 

76 ポリエステル(導電性繊維) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 3 500倍* 

光学顕微鏡 1 870倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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52 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

77 ポリエステル(サイドバイサイドタイプ) 

78 ポリブチレンテレフタレート(PBT) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 2 000倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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53 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

79 ポリトリメチレンテレフタレート(PTT) 

[中空タイプ] 

80 ポリトリメチレンテレフタレート(PTT) 

[PET/PTT複合繊維] 

光学顕微鏡 200倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

光学顕微鏡 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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54 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

81 アクリル(A) 

82 アクリル(B) 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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55 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

83 アクリル(C) 

84 アクリル系 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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56 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

85 ポリプロピレン 

86 ポリウレタン 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 100倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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57 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

87 ポリ乳酸 

88 ポリイミド 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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58 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

89 アクリレート系繊維 

90 エチレンビニルアルコール繊維 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 3 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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59 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

91 ポリアリレート系繊維 

92 ポリエーテルエステル系繊維 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 200倍* 

電子顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 200倍* 

光学顕微鏡 800倍* 

電子顕微鏡 250倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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60 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

93 ポリフェニレンサルファイド繊維(PPS) 

94 ポリフェニレンサルファイド繊維(PPS) 

[三葉断面タイプ] 

光学顕微鏡 400倍* 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

電子顕微鏡 500倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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61 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

95 ふっ素系繊維 

光学顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 400倍* 

電子顕微鏡 1 000倍* 

図1−繊維の標準的な顕微鏡写真の例(続き) 

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62 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考) 

2 亜麻(リネン)(K) 

1 綿(K) 

4 羊毛(K) 

3 ちょ(苧)麻(ラミー)(K) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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63 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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64 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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65 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

16 ナイロン6(F) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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66 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

18 ナイロン66(F) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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67 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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68 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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69 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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70 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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71 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

2

L

 1

0

3

0

-1

2

0

1

2

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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72 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

42 ポリ乳酸(F) 

注記 各繊維名中,(K)は臭化カリウム錠剤法,(F)はフィルム法によるスペクトル図である。 

図2−各種繊維の赤外吸収スペクトル(参考)(続き) 

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73 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書A 

(参考) 

カシミヤ及び羊毛のスケール形状 

この附属書は,2007年に第1版として発行されたISO 17751のAnnex Aを翻訳し,記載したものである。 

A.1 カシミヤのスケール形状 

図A.1にカシミヤのスケール形状を示す。繊維は,細かいはっきりとした縁線及び平滑な表面をもつ一

つ又は二つのスケールで覆われている。繊維軸とスケールとが作る角度は小さい。大きく露出したスケー

ルは,結果として低いスケール密度となる。密度は,繊維長さ1 mm当たり約60スケールである。スケー

ルは薄く,平均の厚さ(h)は,一般的に約0.4 µm以下である(図A.2参照)。 

図A.1−カシミヤのスケール形状(×1 000) 

図A.2−カシミヤのスケールの厚さ(×15 000) 

A.2 羊毛のスケール形状 

羊毛は,直径によって太毛,中毛及び細毛に分類される。図A.3〜図A.5に羊毛のスケール形状を示す。

羊毛のスケールの平均密度は,カシミヤの平均密度より大きく,1 mm当たり約90のスケールがあり,平

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74 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

均の厚さは,一般に約0.8 µmである(図A.6参照)。 

図A.3に太毛の羊毛のスケール形状を示す。スケールは,不規則又はほぼ四角形の薄片状である。スケ

ールの露出した部分は大きいか又はスケールの大部分が露出している。スケールは相互につながっており,

表面はざらざらしている。スケールの先端は,広がっていてぼやけている。 

図A.3−太毛の羊毛(×1 000) 

図A.4に中毛(中程度の太さ)の羊毛のスケール形状を示す。スケールは,ほぼ長方形の薄片の形状を

している。スケールは相互に重なり合いつながっている。露出部の面積は,細い羊毛より大きい。表面は

粗く,ざらざらしている。スケールの先端は,広がっていてぼやけている。 

図A.4−中毛の羊毛(×1 000) 

図A.5に細毛の羊毛のスケール形状を示す。繊維の幹のほとんどの部分が環状のスケールで覆われてい

る。スケールの先端は,広がっておりぼやけて不鮮明である。スケールと繊維の幹との間の角度は大きく,

幹から伸びた多くののこぎり歯の形状をもっている。スケールの表面は,粗くざらざらしている。スケー

ルの露出部の大きさは,カシミヤより小さい。 

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75 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

            

図A.5−細毛の羊毛(×1 000) 

図A.6−羊毛のスケール形状(×15 000) 

A.3 参考写真 

参考のために,特殊繊維の顕微鏡写真を図A.7〜図A.14に示す。 

            

図A.7−チベットアンテロープ 

図A.8−ヤクのスケール形状(×1 000) 

(シャトゥーシュ)のスケール形状(×1 000) 

            

図A.9−ラビットのスケール形状(×1 000) 

図A.10−キャメルのスケール形状I(×1 000) 

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76 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

            

図A.11−キャメルのスケール形状II(×1 000) 

図A.12−モヘヤのスケール形状(×1 000) 

            

図A.13−ビキューナのスケール形状(×1 000) 

図A.14−アルパカのスケール形状 

77 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書B 

(参考) 

系統的鑑別方法 

B.1 系統的鑑別方法 

繊維の鑑別は,本体に規定する1種類又は各種類の試験を組み合わせて行う。その系統的鑑別方法の手

順例を,図B.1に示す。この手順中,顕微鏡下での溶解試験によって鑑別する方法では,次の点に留意す

る必要がある。 

a) 試料を繊維状にほぐし,顕微鏡で観察し,形状の違いによって試料に何種類の繊維が含まれているか

見当をつける1)。 

注1) 試料をあらかじめ染料などで染め分けておくとよい。 

b) そのうちの1種類に着目し,図B.1の手順によって試験を進め,その繊維の種類を鑑別する。 

c) ほかの繊維についても同様の手順を繰り返し,鑑別を行う。 

d) 溶解試薬の滴下は,顕微鏡で試料を観察しながら行う。カバーガラスとスライドガラスとの間にスポ

イトなどで試薬を1滴落とし,試料に試薬が浸透するときの試料の状態を観察する。このとき,溶解

する繊維を見落とさないよう注意する。 

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78 

L 1030-1:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 綿,毛(羊毛、その他の毛),絹,麻,レーヨン,ポリノジック,キュプラ,リヨセル,トリアセテート,アセテート

 プロミックス,ナイロン,アラミド,ビニロン,ビニリデン,ポリ塩化ビニル,ポリエステル,アクリル,アクリル系

 ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリウレタン,ポリクラール,ポリ乳酸

(2倍以上の伸び)

2)

(特異な形)

ねじれ :綿

ふし状 :麻

(その他)

うろこ状:毛

(溶解)

(溶解)

(+)

(不溶)

(-)

(不溶)

(溶解)

(不溶)

す  じ :

滑らか :

キュプラ ・ リヨセル

(不溶)

(溶解)

表面あれ:

(溶解)

(不溶)

(溶解3) )

(溶解)

(不溶)

(不溶)

(溶解)

(不溶)

(溶解)4)

(不溶)

(溶解)

(不溶)

(細かく切断)

(+)

(溶解)

(-)

(不溶)

(+)

(-)

注2)

は、顕微鏡下で行う。

(+)

  3)アラミド(Aタイプ)は、濃硫酸に

(-)

よって塊状になる。

  4)※タイプによって溶解性が異なり

溶解までに30分ほど要すのもある

ポリ乳酸

アクリル

アクリル系

アラミド(Cタイプ)

プロミックス

ビニリデン

ポリ塩化ビニル

アラミド(A)タイプ

ポリエステル

レーヨン

ナイロン

ポリノジック

弾 性

60%硫酸 

酸化銅アンモニア

キサントプロティン反応 

羊毛

獣毛等その他の毛

ポリウレタン

形  状

塩素の検出

濃硫酸

濃硝酸

熱5%水酸化ナトリウム

熱30%水酸化ナトリウム

熱氷酢酸

ビニロン

ポリプロピレン

トリアセテート

テトラヒドロフラン

ポリクラール

室温ジメチルホルムアミド

20%塩酸

(140℃以下又は

赤外吸収スペクトル

による)

形 状

(140℃以上又は
赤外吸収スペク
トルによる)

 キサントプロティン反応 

窒素の検出

アラミド(Bタイプ)

アセテート

80%アセトン

融点(又は赤外

吸収スペクトル)

ポリエチレン

図B.1−系統的鑑別法の手順例 

(140 ℃未満又は
赤外吸収スペクト

ルによる) 

c) 

a) 

b) 

(140 ℃以上又は

赤外吸収スペク
トルによる) 

 アラミド(C) 

アラミド(B) 

 アラミド(A) 

注a) 

は,顕微鏡下で行う。 

b) アラミド(A)は,濃硫酸によっ 

  て塊状になる。 

c) タイプによって溶解性が異なり溶 

  解までに30分ほど要すのもある。 


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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考文献 ISO 17751,Textiles−Quantitative analysis of animal fibres by microscopy−Cashmere,wool, speciality 

fibres and their blends