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L 0890:2006  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人スガウェザリング技術振興財団

(SWTF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 105-G03:1993,Textiles−Tests for 

colour fastness−Part G03 : Colour fastness to ozone in the atmosphereを基礎として用いた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。 

JIS L 0000には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

L 0890:2006  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 要旨 ······························································································································ 1 

4. 試験の種類 ····················································································································· 1 

5. 装置及び材料 ·················································································································· 2 

5.1 試験装置 ······················································································································ 2 

5.2 オゾン標準染布 ············································································································· 2 

5.3 変退色用グレースケール ································································································· 2 

5.4 測色計 ························································································································· 2 

6. 試験片 ··························································································································· 3 

7. 操作 ······························································································································ 3 

8. 判定方法 ························································································································ 3 

9. 記録 ······························································································································ 3 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 8 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 0890:2006 

オゾンに対する染色堅ろう度試験方法 

Test methods for colour fastness to ozone 

序文 この規格は,1993年に第1版として発行されたISO 105-G03,Textiles−Tests for colour fastness −Part 

G03 : Colour fastness to ozone in the atmosphere及び技術的実験研究を基に作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,染色した繊維製品のオゾンに対する染色堅ろう度試験方法について規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 105-G03:1993,Textiles−Tests for colour fastness−Part G03 : Colour fastness to ozone in the 

atmosphere(MOD) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則 

備考 ISO 105-A01:1994 Textiles−Tests for colour fastness−Part A01 : General principles of testingか

らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布 

備考 ISO 105-F:1985 Textiles−Tests for colour fastness−Part F : Standard adjacent fabricからの引用

事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS L 0804 変退色用グレースケール 

備考 ISO 105-A02:1993 Textiles−Tests for colour fastness−Part A02 : Grey scale for assessing change 

in colourからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS L 0809 計器による変退色及び汚染の判定方法 

3. 要旨 低湿条件(30℃±5 ℃・相対湿度 65 %以下),又は高湿条件[40℃±5 ℃・相対湿度(85±5)%]

の雰囲気で,試験片だけ,又は試験片とオゾン標準染布とを併用し,規定のオゾン濃度で規定時間暴露す

る。暴露後,それぞれ試験片だけ又は試験片とオゾン標準染布とを,変退色用グレースケールと比較する

か,又は測色計によって変退色等級を求め,オゾン堅ろう度を判定する。 

4. 試験の種類 試験の種類は,表1の2種類とし,要求される相対湿度条件に応じて選択する。 

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L 0890:2006  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表 1 試験の種類 

種類 

温度 

℃  

相対湿度 

% 

オゾン濃度 

ppm 

試験時間 

a) 低湿オゾン試験 

30±5(1) 

65以下 

(4.5±0.5) 

(1サイクル) 

b) 高湿オゾン試験 

40±5 

85±5 

(1サイクル) 

注(1) 18〜28 ℃の温度で試験を行ってもよい。この場合,記録に記載する。 
参考 1 ppmは100万分の1又は10−6。 

5. 装置及び材料  

5.1 

試験装置 試験装置は,試験槽,オゾン発生器,オゾン濃度測定器,送風機,温度及び湿度調節装

置,排気処理装置などから構成する。規定の温度,相対湿度及びオゾン濃度が維持できれば,試験槽の構

造は任意でもよい。槽内寸法は,約30 cm×30 cm×30 cmが望ましい(付図1参照)。 

オゾン発生器は,オゾン灯による(参考付図1参照)。オゾン灯からの紫外線が,試験片を照射しないよ

うに適切な遮へい物を設ける。 

オゾン発生器で作られたオゾン空気は,送風機によって試験槽へ送入する。試験槽内には,試験片取付

け枠を設ける。 

オゾン濃度は,紫外線吸収法によって波長253.7 nmで校正されたオゾン濃度測定器(参考付図2参照)

を用いて調節するか,又はオゾン灯の電流値−オゾン出力値の検量線によって簡易的に調節する(参考付

表1及び参考付図3参照)。いずれの調節方法によったかを記録に記載する。 

試験槽,オゾン空気の配管経路及び試験片取付け枠は,オゾンの影響を受けない材料とする。 

5.2 

オゾン標準染布 オゾン標準染布は,トリアセテート布を染料C.I. ディスパースブルー27 (Colour 

Index Disperse Blue 27) 及びC.I. ディスパースイエロー42 (Colour Index Disperse Yellow 42)によって,染色

したもの。 

参考 オゾン標準染布の作製に用いる染料の市販染料名及び染色条件は,次による。 

a) 布の種類 トリアセテート布(あや織) 

b) 染料及び染色濃度  1) Dianix Blue GL-FS (C.I. Disperse Blue 27),0.5 % 

                 

(ダイスタージャパン株式会社製) 

                2) Kayalon Polyester Yellow YL-SE (C.I. Disperse Yellow 42),0.2 %  

                 

(日本化薬株式会社製) 

c) 染色条件         1) 浴比:1:20 

                2) 染色浴pH:4.5 

                3) 分散均染剤:KP レベラー AL  (日本化薬株式会社製)  0.5 g/L 

                  

使用 

                4) 染色温度及び時間:120 ℃及び60 min(昇温40 min) 

                5) 染色後の洗浄:ハイドロサルファイトコンク 2 g/L,炭酸ナトリウ 

                    ム 1 g/L及びサンモール RC-700E(日華化学株式会社製) 1 g/L 

で,60 ℃,10 min洗浄。 

5.3 

変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。 

5.4 

測色計 JIS L 0809の4.a)に規定するもの。 

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6. 試験片  

6.1 

布の場合には,10 cm×4 cmの寸法に切り取った布を試験片とする。 

6.2 

糸の場合には,糸を布状に織って10 cm×6 cmの布片にしたもの,又は糸を10 cm×6 cmの厚紙に,

糸の厚さだけの層になるようにして密に巻き付けたものを試験片とする。 

6.3 

ばら繊維の場合には,ばら繊維をくしけずりし,十分押さえ付けて,10 cm×6 cmの布状にする。試

験中は,これをJIS L 0803に規定する綿添付白布に縫いつけたものとする。 

6.4 

試験後の色比較のために,未暴露試験片を別に用意し,変退色しないように光を避け,気密の容器

中に保管する。  

7. 操作 操作は,次による。 

a) 試験片を予備乾燥[JIS L 0801の7.a) 参照]し,温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±2)%の標準状態

に4時間以上放置することが望ましい。 

b) 試験槽内に試験片をつるす。オゾン標準染布を併用する場合は,試験片とオゾン標準染布を並べてつ

るす。 

c) 試験装置を運転し,試験の種類に応じて,規定の温度及び相対湿度を確認し,規定のオゾン濃度にな

るようにオゾン発生器を調節し,試験槽内にオゾン空気を送入する。 

d) 規定の時間(2)暴露する。 

e) 暴露終了時,槽内空気を排出した後,試験槽から試験片を取り外し,直ちに,保管されていた未暴露

試験片と比較して,判定する。 

注(2) 低湿条件(温度30 ℃±5 ℃の場合)で6時間,高湿条件で4時間。(オゾン標準染布が,変退

色用グレースケール3号程度の変退色を示す時間に相当。) 

備考 オゾン濃度測定器を用いて測定する場合には,紫外線吸収法によって校正されているものを用

いる(参考付図2)。 

8. 判定方法 判定方法は,次による。 

a) 視感法による場合は,暴露した試験片と未暴露試験片との色の差と同程度の色の差を示す変退色グレ

ースケールの号を調べ,JIS L 0801の10. a) によって,変退色等級(級)を求め,その等級をオゾン

堅ろう度等級として判定する。 

試験片とオゾン標準染布とを併用する場合には,暴露したオゾン標準染布についても未暴露オゾン

標準染布との色の差を示す変退色グレースケールの号を調べ,JIS L 0801の10. a) によって,変退色

等級(級)を求め,オゾン標準染布のオゾン堅ろう度等級(級)を判定する。 

b) 計器法による場合には,暴露した試験片と未暴露試験片との色の差,及びオゾン標準染布を併用した

場合には,更に暴露したオゾン標準染布と未暴露オゾン標準染布との色の差を測色計によって測定し,

JIS L 0801の10. b) によって変退色等級を求め,それぞれのオゾン堅ろう度等級を判定する。 

9. 記録 試験報告書には,次の事項を記録する。 

a) この規格の名称及び/又は規格番号 

b) 試験片の明細(繊維の種類,厚み,重さ,寸法など) 

c) 試験の種類 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

d) 試験条件 

1) 試験槽内のオゾン濃度 (ppm)及び用いたオゾン濃度調節方法 

2) 試験槽内の温度 (℃)及び相対湿度 (%) 

3) 試験時間 (h)及びサイクル数 

4) 試験場所の周囲温度 (℃)及び相対湿度 (%) 

e) 試験結果 

試験結果は,次の例のように記録する。 

なお,計器法によった場合には,“計器法”と付記する。 

例1. オゾン堅ろう度 4級 

例2. オゾン堅ろう度 試験片 4級,オゾン標準染布 3級(計器法) 

例3. オゾン堅ろう度 3級(2サイクル) 

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付図 1 試験装置の一例 

かくはん扇 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

参考付図 1 オゾン灯の発生波長 

参考付図 2 紫外線吸収法水銀灯のオゾン吸収波長 


度 

波長 (nm)

185 nm 
(オゾン発生波長) 


度 

253.7 nm 
(オゾン吸収波長) 

波長 (nm) 

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L 0890:2006  

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参考付表 1 オゾン灯電流とオゾン濃度との関係(一例) 

オゾン灯電流 

mA 

試験槽オゾン濃度 

ppm 

      30.2 

          10.0 

      25.3 

           8.6 

      20.6 

           7.0 

      15.0 

           5.0 

      10.2 

           3.3 

       4.9 

           1.5 

       0.0 

           0.0 

                  1) 空気流量:8 L/min 

                 2) 測定時周囲温湿度:20 ℃,50 %RH 
 

参考付図 3 オゾン灯電流とオゾン濃度との関係(一例) 




オゾ


濃度 (ppm)

オゾン灯電流 (mA) 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS L 0000:2006 オゾンに対する染色堅ろう度試験方法 

ISO 105-G03:1993,繊維−染色堅ろう度試験−第G03部:大気中のオゾンに
対する染色堅ろう度 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:点線の下線又は側線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1. 適用範
囲 

ISO 
105-G03 

IDT 

2. 引用規
格 

JIS L 0801 
JIS L 0803 
JIS L 0804 
 
 
JIS L 0809 

ISO 105-A01 
ISO 105-F 
ISO 105-A02 
 
 
− 

MOD/変更 
MOD/変更 
MOD/追加 
 
 
MOD/追加 
 

JIS L 0801がMODである。 
JIS L 0803がMODである。 
JIS L 0804が,アダムスニッ
カーソン色差を追加し,
MOD/追加となっている。 
JISの変退色及び汚染の判
定方法を追加。 

技術的差異なく,問題なし。 
技術的差異なく,問題なし。 
技術的差異なく,問題なし。 

3. 要旨 

試験片だけ又は試験片と
オゾン標準染布とを規定
時間暴露し,グレースケ
ール又は測色計によって
堅ろう度を判定。 

試験片及び標準染布
を暴露し,標準染布が
退色見本と一致した
ときグレースケール
によって堅ろう度を
判定。 

MOD/変更 ISO規格は標準退色見本を

用いてグレースケールで判
定するが,JISは規定時間暴
露した後,グレースケール又
は測色計を用いて判定。 

ISOへの提案を検討する。 

4. 試験の
種類 

低湿オゾン試験と高湿オ
ゾン試験との2種類。 

− 

MOD/追加 ISO規格は“4 装置及び材

料”で低湿オゾン試験と高湿
オゾン試験とに分けて条件
を規定しているが,JISは種
類の項を設けた。 

書式的変更で,技術的差異なく,
問題なし。 

5. 装置及
び材料 

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 0

8

9

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2

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0

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:点線の下線又は側線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5.1試験装
置 

低湿及び高湿オゾン試験
用装置 

4.1 
4.2 
 
 

低湿オゾン試験 
高湿オゾン試験 

MOD/変更 ISO規格は低湿,高湿の二つ

の項に分けて規定している
が,JISは一括して規定。オ
ゾン濃度測定器,排気処理装
置を追加。 

書式的変更で,技術的差異なく,
問題なし。オゾン濃度測定器及び
排気処理装置の追加について
ISOへの提案を検討する。 

附属書A 

MOD/削除 装置の詳細を,ISO規格は附

属書Aに規定し,試験装置
の例図を載せているが,JIS
は5.1に詳細に規定し,ISO
規格の例図とは異なる例図
を載せたので,削除。 

書式的変更で,技術的差異なく,
問題なし。 

5.2オゾン
標準染布 

トリアセテート布にディ
スパースブルー27及び
イエロー42の染料で染
色(低湿用・高湿用に共
通)。 

4.3 
4.5 
附属書B 

低湿用標準染布 
高湿用標準染布 
 

MOD/変更 
 

ISO規格は低湿用と高湿用
をと別に規定しているが
JISはISO規格と異なる染
料で染色し,低湿用と高湿用
とに分けない。また,JISは
標準退色見本を用いない。ま
た,ISO規格は,詳細を附属
書Bに述べているがJISは
本体5.2に規定した。したが
って,ISO規格の4.4,4.6
及び附属書Bを削除。 

ISOへの提案を検討する。 

5.3変退色
用グレー
スケール 

JIS L 0804に規定のも
の。 

4.7 

ISO 105-A02に規定の
もの。 

MOD/追加 JIS L 0804がMOD/追加であ

る。 

技術的差異なく,問題なし。 

 
 
 

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2

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本体 
 表示方法:点線の下線又は側線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

6. 試験片 

試験片 

MOD/変更 ISO 105-G03は10 cm×6 cm

を規定しているが,ほかのす
べてのISO規格は10 cm×4 
cmを採用している。JISは
布だけ10 cm×4 cmを採用
し,糸及びばら繊維は調製上
の問題から,10 cm×6 cmを
採用した。 

技術的差異なく,問題なし。変更
はISOへの提案を検討する。 

7. 操作 

MOD/変更 ISO規格は標準染布が標準

退色見本と一致したとき暴
露終了し,グレースケールに
よって判定するが,JISは試
験片だけ又は試験片及び標
準染布を規定時間暴露し,グ
レースケール又は測色計を
用いて判定。 

ISOへの提案を検討する。 

8. 判定方
法 

グレースケールで判
定。 

MOD/追加 測色計による判定方法を追

加。 

ISOへの提案を検討する。 

9. 記録 

MOD/追加 JISはc)試験の種類,及びd)

の1)オゾン濃度の項を追加。 

ISOへの提案を検討する。 

附属書A 
(規定) 

オゾン暴露槽 

MOD/削除 JISは,本体5.1に規定した

ため,削除 

附属書B 
(参考) 

標準染布及び標準退
色見本 

MOD/削除 JISは,本体5.2に規定した

ため,削除 

附属書C 
(参考) 

参考文献 

MOD/削除  

 
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

1

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 0

8

9

0

2

0

0

6

11 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

 
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 
2. 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 
 

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0

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0

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