L 0845 : 1998 (ISO 105-E08 : 1994)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS L 0845 : 1975は改正され,この規格に置き換えられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 0845 : 1998
(ISO 105-E08 : 1994)
熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
Test method for colour fastness to hot water
序文 この規格は,1994年に第3版として発行されたISO 105-E08, Textiles−Tests for colour fastness−Part
E08:Colour fastness to hot waterを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,主に毛又は毛混紡の染色した繊維製品の熱湯に対する染色堅ろう度試験方法
について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 105-E08 : 1994 Textiles−Tests for colour fastness−Part E08 : Colour fastness to hot water
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則
備考 ISO 105-A01 : 1994 (Textiles−Tests for colour fastness−Part A01 : General principles of testing)
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
備考 ISO 105/F : 1985 (Textiles−Tests for colour fastness−Part F : Standard adjacent fabrics), ISO
105-F10 : 1989 (Textiles−Tests for colour fastness−Part F10 : Specification for adjacent
fabric : Multifibre) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS L 0804 変退色用グレースケール
備考 ISO 105-A02 : 1993 (Textiles−Tests for colour fastness−Part A02 : Grey scale for assessing change
in colour) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS L 0805 汚染用グレースケール
備考 ISO 105-A03 : 1993 (Textiles−Tests for colour fastness−Part A03 : Grey scale for assessing
staining) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
3. 要旨 複合試験片をガラス棒に巻き付け,わずかに酸性の熱湯に浸せきした後取り出し,乾燥後,試
験片の変退色と添付白布の汚染の程度を,それぞれ変退色用グレースケール及び汚染用グレースケールと
比較して,その堅ろう度を判定する。
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L 0845 : 1998 (ISO 105-E08 : 1994)
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4. 装置及び材料 装置及び材料は,次のものを用いる。
a) 試験容器 円筒状にした長さ40mmの試験片を保持できるガラス製又は適当な材質のもので,蒸発を
抑える冷却装置を備えたもの(参考図1参照)。
b) 恒温水槽 試験容器 [4.a)] を70±2℃に保持できるもの。
c) ガラス棒 直径5〜8mmの棒。
d) 添付白布 JIS L 0803に規定する添付白布の毛及び綿。
e) 変退色用グレースケール JIS L 0804のもの。
f)
汚染用グレースケール JIS L 0805のもの。
g) 水 JIS L 0801の4.(10)(試薬及び試験液)の(b)に規定する水で,pH6±0.5に調整した水。
5. 複合試験片の調製 複合試験片の調製は,次による。
5.1
試料が布の場合 100×40mmの試験片を用意し,JIS L 0801の5.2.2(2枚の単一繊維添付白布を使
用する複合試験片)の(1)に従って調製する。
5.2
試料が糸の場合 JIS L 0801の5.2.2の(2)に従って,100×40mmの大きさの添付白布2枚の間に,長
辺の方向に平行に薄い層にして並べ,4辺を縫い付けて調製する。
5.3
ばら繊維の場合 JIS L 0801の5.2.2の(3)に従って,100×40mmの複合試験片を調製する。
6. 操作 操作は,次による。
a) ガラス棒に5.1〜5.3で調製した複合試験片を巻き付け,長さ40mmの円筒状にし,糸で均一に軽く巻
いて止める(参考図1参照)。
b) 4.g)の水を試験容器に入れ,その中に試験片を巻き付けたガラス棒を入れる。試験片を浴比30 : 1,70
+2℃の液中に30分間放置する。
c) 規定時間浸せきした後,複合試験片を取り出し,規定の方法(1)によって脱水,乾燥する。
注(1) JIS L 0801の7.(6)による。
7. 判定 試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,JIS L 0801の9.(染色堅ろう度の判定)による。
8. 記録 熱湯堅ろう度はJIS L 0801の10.(記録)によって,次のように表示する。
なお,試料の詳細及びこの規格の対応国際規格番号を括弧の中に付してもよい。
例1. 熱湯試験 変退色 3級,汚染 2級(綿),3級(毛)
例2. 熱湯試験 (ISO 105-E08) 変退色 4級,汚染 3級(綿),4級(毛)
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L 0845 : 1998 (ISO 105-E08 : 1994)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
参考図1 試験容器及び恒温水槽(例)
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L 0845 : 1998 (ISO 105-E08 : 1994)
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染色堅ろう度試験方法JIS改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
須 賀 長 市
日本学術振興会染色堅ろう度第134委員会
(財団法人スガウェザリング技術振興財団)
(委員)
小 島 幸 治
通商産業省生活産業局
宮 崎 正 浩
工業技術院標準部
高 橋 和 夫
通商産業省製品評価技術センター
上 野 和 義
東京都繊維工業試験場
山 形 昭 衛
日本繊維技術士センター
近 藤 一 夫
元日本女子大学
越 川 寿 一
杉野女子大学
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
須 田 昌 男
財団法人日本産業技術振興協会
鈴 木 保 男
財団法人日本化学繊維検査協会
内 田 敏 雄
財団法人日本染色検査協会
神 谷 武 士
財団法人日本紡績検査協会
堤 暢 廣
財団法人綿スフ織物検査協会
下 谷 忠 義
財団法人日本繊維製品品質技術センター
森 数 馬
財団法人毛製品検査協会
児 玉 肇
日本毛整理協会
片 岡 邦 彦
片岡毛織株式会社
井 上 哲 夫
日本化薬株式会社
橋 爪 修 平
住化染料テック株式会社
藤 田 隆
ダイスタージャパン株式会社
吉 川 勝 正
保土谷化学工業株式会社
高 野 富士子
主婦連合会
森 谷 敦 子
全国地域婦人団体連盟
伊 東 依久子
消費科学連合会
(事務局)
須 賀 冨士夫
財団法人スガウェザリング技術振興財団
三田村 勝 昭
財団法人スガウェザリング技術振興財団