L 0305 : 1999
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。
これによってJIS L 0305-1982は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格であるISO 2205 : 1975, Textile machinery and accessories−Drafting
arrangements for spinning machines−Terminology, ISO 6173 : 1982, Open-end spinning machines−Vocabulary及
びISO 9947 : 1991, Textile machinery and accessories−Two-for-one twisters−Vocabularyとの整合化を図るた
め改正を行った。また,この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案
権,又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及
び日本工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又
は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
L 0305 : 1999
紡績機械用語
Glossary of terms used in spinning machinery
序文 この規格は,1975年に第1版として発行されたISO 2205, Textile machinery and accessories−Drafting
arrangements for spinning machines−Terminology, 1982年に第1版として発行されたISO 6173, Open-end
spinning machines−Vocabulary及び1991年に第1版として発行された,ISO 9947, Textile machinery and
accessories−Two-for-one twisters−Vocabularyを元に,対応する用語及び定義については対応国際規格を翻
訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格に規定されていない
用語及びその定義を日本工業規格として追加した。
なお,参考の欄に対応ISO番号のない用語は,対応国際規格がない用語である。
1. 適用範囲 この規格は,繊維工業において紡績機械部門の術語として用いる主な用語について規定す
る。ただし,ワインダは製織機械に含める。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 2205 : 1975 Textile machinery and accessories−Drafting arrangements for spinning machines−
Terminology
ISO 6173 : 1982 Open-end spinning machines−Vocabulary
ISO 9947 : 1991 Textile machinery and accessories−Two-for-one twisters−Vocabulary
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版を適用する。
JIS L 0209 紡績用語
3. 分類 用語は,次の分類とする。
(1) 開繊・除じん・切断工程用機械
(2) ダブリング・ドラフト工程用機械
(3) 精紡・仕上工程用機械
4. 番号,用語及び定義 番号,用語及び定義は,JIS L 0209によるほか,次のとおりとする。
なお,参考として対応英語及び対応ISO番号を示す。
2
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.1
開繊・除じん・切断行程用機械
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1001
紡績機械
紡績をするための機械。
紡機ともいう。
spinning machinery
1002
混打綿機
繊維塊を混合開繊して,不純物を取り除き,通常ラ
ップにする一連の綿紡用機械。
blowing and scutching
machinery,
opening and picking
machines
1003
ベールオープナ
原料俵から繊維塊を大きな塊で投入し,これを粗ご
なしする機械。
bale opener
1004
ベールプラッカ
原料俵から直接小さな繊維塊を徐々にむしり取り
ながら,開繊,除じん及び混綿を行う機械。
bale plucker
1005
ブレンディングフ
ィーダ
開繊する機構を二つ以上並列に配置し,開繊と均一
な混合とを行う機械。
blending feeder
1006
ミキシングオープナ ブレンディングフィーダからコンベアで層状に供給
される繊維塊を,ビータで開繊し,混合する機械。
mixing opener
1007
金属検知器
原綿中に混入している金属類を分離除去する装置。 metal detector
1008
マルチミキサ
多数の並列したリザーブボックスに原料を少しず
つ位相をずらして供給し,均一に混合する機械。
multi-mixer
1009
色彩異物検出装置
原綿中に混入する色布片などの異物を色彩で検知
して除去する装置。
foreign material
detector
1010
ホッパベールブレ
ーカ
混打綿工程の始めに位置し,繊維塊を粗ごなしする
ホッパ形の機械。
hopper bale breaker
1011
ホッパオープナ
通常ホッパベールブレーカの次に位置し,繊維塊を
粗ごなしするホッパ形の機械。
hopper opener
1012
ホッパミキサ
ホッパオープナと類似の構造であるが,混綿の作用
も併せて行う。
hopper mixer
1013
ホッパフィーダ
原料の供給を均一にするために,ホッパにスパイク
ドラチスなどの供給装置を組み込んだ機械。
hopper feeder
1014
スーペリアクリーナ つののある数段のシリンダをもち,下から順に上に
送りながら,開繊,除じんする機械。
superior cleaner
1015
SRRLオープナ
繊維塊をホッパ内で循環させながら,ソーティスロ
ーラなどで除々に開繊する機械。
SRRL opener
1016
ポーキュパインオ
ープナ
ポーキュパインビータをもち,開繊,除じんする機
械。
porcupine opener
1017
ラチスフィーダ
混打綿工程の中間で,ピアノモーションのような定
量送出装置をもち,開繊,除じんする機械。
lattice feeder
1018
シングルビータオ
ープナ
打綿用機械の一種で,ビータによって開繊,除じん
を行う機械。ビータが二つの場合をダブルビータオ
ープナという。
single beater opener
1019
スカッチャ
打綿用機械の一種で,ピンによって開繊,除じんを
行う機械。
通常,ラップマシンが後続する。
scutcher,
picker
1020
ラップマシン
混打綿工程中で繊維塊をラップに巻き上げる機械。 lap machine
1021
ウェーパン
混打綿機,カードなどの供給装置において,繊維塊
を定量供給するための容器。
weighing pan
1022
ホッパ
供給装置に附属して原料をためる部分。
hopper
3
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1023
ラチス
繊維塊又はウェブを運搬するための,すのこ状の
帯。
lattice
1024
クリーパラチス
ホッパベールブレーカなどに原料を供給するとき,
機械の前に装着する長いラチス。
creeper lattice
1025
スパイクドラチス
スパイクを付けたラチス。
spiked lattice
1026
イブナローラ
ホッパオープナなどで,スパイクドラチスの上に位
置し,開繊し,出ていく綿量を均整にするローラ。
evener roller
1027
イブナラチス
ホッパオープナなどで,スパイクドラチスの上に位
置し,開繊し,出ていく綿量を均整にするラチス。
evener lattice
1028
イブナコーム
ホッパフィーダのフィード側で,スパイクドラチス
に付いた繊維塊を平均化するため,余分な繊維塊を
払い落とす,くし状の部品。
evener comb
1029
スイングドア
ホッパオープナなどで,ホッパ内の綿量を感知する
ために,前後に揺動する板。
swing door
1030
フィーリングモー
ション
ホッパオープナなどで,ホッパ内の綿量を感知し,
その綿量を調整する装置。
feeling motion
1031
ストリッピングローラ 繊維をかき取るためのローラ。
stripping roller
1032
ストリッピングコーム (1) ホッパフィーダのデリベリ側で,スパイクドラ
チスに付いた繊維塊を払い落とす,くし状の部
品。
(2) フラットに付着した繊維をかき取る,くし状の
部品。
stripping comb
1033
グリッドバー
きょう雑物を除去するための格子。
grid bar
1034
リザーブボックス
繊維塊を次工程へ定量ずつ送り出すため,一時的に
貯蔵する箱。
reserve box
1035
ピアノモーション
スカッチャなどで,ペダルを用いて給綿を調節する
装置。
piano motion
1036
ビータ
回転によって繊維塊などに打撃作用を与え,開繊と
除じんを行う機械部品。
beater
1037
ポーキュパインビータ 放射状の多数の鋼製フィンガをもつ数枚のプレー
トで構成されているビータ。
porcupine beater,
buckley beater
1038
ブレードビータ
普通3本のアームをもち,長い鋼製ブレードで構成
されたビータ。
blade beater
1039
キルシュナビータ
スカッチャなどに用いるピンを植えたビータ。
kirschner beater
1040
ガーネットビータ
ガーネットワイヤを巻いたシリンダ状のビータ。
garnet beater
1041
ピンシリンダ
ドラム全面にピンを植えたローラ。
pin cylinder
1042
ケージローラ
スカッチャなどで,飛来する繊維塊を集めるかご状
のローラ。
ケージともいう。
cage roller
1043
テーパラップローラ ラップマシンでラップを巻き上げるとき,しんとす
るテーパのついたローラ。
taper lap roller
1044
ラップロッド
運搬取扱いのため,ラップの中心に通す棒。
lap rod
1045
ラップチューブ
ラップマシンでラップを巻き上げるとき,しんとす
る棒。
lap tube
1046
自動調合装置
数粒の原料を定まった比率で自動的に混合する装
置。
automatic blending
apparatus
4
L 0305 : 1999
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番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1047
ファンコンデンサ
(1) 繊維塊を分割移送するための吸引力を起こす
機械。
(2) 空気流で移送された繊維塊をケージ表面に吸
い付け,空気と分離して短繊維を除去し,次工
程に移送する装置。
fan condenser
1048
ラップ自動交換装置 ラップマシンなどにおいて,自動的にラップを交換
する装置。
automatic lap doffing
apparatus,
automatic lap
changing apparatus
1049
ノンラップカード
フィーダ
ラップを形成することなく,綿塊を空気流によって
カードへ送綿する設備。
non lap card feeder
1050
発火検知装置
主としてダクト内を送綿中に原綿に火種があった
とき,ダンパーと連動し延焼防止をする装置。
fire detector
1051
じん道
混打綿機から出てくるごみを含んだ気流の通路。
dust flue
1052
じん室
じん道からの気流中の綿ごみを,空気から分離して
ためる場所。
dust chamber
1053
じん突
じん室から気流を逃がす塔。
dust chimney
1054
ダストフィルタ
混打綿機やカードの排気から,綿ごみと空気を分離
する機械。
dust filter
1055
ロービングウエス
トオープナ
粗糸くずをときほぐして,再用綿を作る機械。
roving waste opener
1056
ウールビン
(1) 選毛した羊毛を分類して貯蔵するへや。
(2) 洗毛した羊毛又は調合した原料を貯蔵するへ
や。
wool bin
1057
開毛機
羊毛原料を開繊する機械。
wool opener
1058
洗毛機
羊毛などの原料を洗浄して,油脂分,土砂などを除
去する機械。
wool scouring
machine
1059
絞りローラ
洗毛機又はバックウォッシャの各槽を出た所で,原
料及びスライバの水分を絞る加圧式のローラ。
squeezing roller
1060
乾毛機
羊毛を乾燥させる機械。
wool dryer
1061
給油装置
加工中の繊維に油剤などを供給する装置。
oiling device
1062
浸酸機
洗毛した羊毛のバーなどを除去するため羊毛を酸
漬けする機械。
acidifying machine,
acid bath
1063
化炭乾毛機
酸浸けした羊毛を加熟してバーなどをぜい化させ
るために使用する機械。
carbonizing
machine
1064
バークラッシャ
化炭乾毛機上がりの羊毛中のバーなどを粉砕する
機械。
burr crusher
1065
ウールクリーナ
バークラッシャで粉砕したバーなどを取り除く機
械。
wool cleaner
1066
中和機
化炭工程で羊毛に吸収された酸を中和するために
使用する機械。
neutralizing
machine
1067
ラッグマシン
ぼろを糸の状態にときほぐす機械。工毛機ともい
う。
rag machine,
rag pulling machine
1068
反毛機
ガーネットワイヤを使って,糸くずを繊維の状態に
ときほぐす機械。ガーネットマシンともいう。
garnet machine,
thread opening
machine
1069
解毛機
カードの一種で,反毛機よりも更に細かく繊維状に
解く機械。
opening card
5
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1070
調合機
きば状のフックをもったローラによって開繊及び
混合を行う機械。フェアノートともいう。
fearnaught machine,
tenter hook willow
1071
砕茎機
亜麻の製繊工程で,乾茎の木質部をローラで砕く機
械。
crushing unit,
crushing roller
1072
自動製線機
亜麻を製線する機械。乾茎の木質部をローラで砕く
砕茎部と木質部を打撃によって除去する製繊部と
が連結されている。
scutching turbine
1073
ハックリング機
亜麻製線をくしけずり,分裂させて長線とする機
械。せつりゅう機ともいう。
hackling machine
1074
ハックルシート
ハックリング機で複数のツールを取り付けたシー
ト。回転して繊維をくしけずる。
hackle sheet
1075
ツール
木の板に黄銅板をかぶせて針を植えたもの。
ハックリング機に使用される。
tool,
stock
1076
軟繊機
ラミー紡績,ジュート紡績などで繊維を柔軟にする
機械。
softening machine,
softener,
supplying machine
1077
精練がま
ラミー原料を精練するためのかま。
degumming pan,
degumming kier
1078
大洗機
副蚕糸を突きつぶしながら,きょう雑物を流し出
す,きね付きの洗浄機。
ラミーの場合は,叩解機(こうかいき)という。
stamping machine
1079
粗打ドレッサ
精練上がりのラミー原料を供給し,水洗いしながら
ドラフトしてスライバ状にする機械。
roughing dresser
1080
仕上げドレッサ
粗打ちドレッサ上がりのスライバをダブリングし,
水洗いしながらドラフトして,オイリングも行う。
finishing dresser
1081
スプレッダ
ジュート紡績などで長麻をくしけずり,ドラフトし
てスライバとする機械。
spreader
1082
ロールホーマ
ジュート紡績で取り扱いやすいように,スライバを
コイル状に巻き取る機械。
スプレッダ,カードなどに附属する。
roll former
1083
コンダクタ
亜麻紡績,ジュート紡績で,スライバの幅を調整し
たり,耳の状態を整えたりするガイド。
conductor
1084
ねりかま
副蚕糸を薬品精練するために用いるかま。
degumming pan
1085
ねりおけ
副蚕糸を薬品精練するために用いるおけ。
degumming barrel
1086
ふ化おけ
副蚕糸を発酵精練するために用いるおけ。
ferment barrel
1087
ふ化かめ
副蚕糸を発酵精練するために用いるかめ。
ferment pot
1088
水洗機
主に副蚕糸の精練後の仕上げ洗浄に用いるもので,
水流できょう雑物と汚れとを洗い流す機械。
washing machine
1089
小洗機
副蚕糸のうち,主に繭くず類の前洗い,精練後の微
温湯洗浄に用いる,きね付きの洗濯機。
stampede
1090
打繭機
主にくず繭,さなぎはだを原料とする精乾綿の固着
を柔軟緩和し,さなぎくずを除くために,皮製のむ
ちで打つ機械。
cocoon beater
1091
開絹機
精乾綿の固塊,てん絡を解きほぐして切綿機に供給
するラップ(開綿ラップ)を作る機械。
waste silk opener,
cocoon opener
1092
カード
繊維塊にカーディング作用を与え,短繊維及び不純
物を除きながらスライバにする機械。
card
6
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1093
フラットカード
カードの一種で,シリンダとその上部にあるフラッ
トによって,カーディング作用を行うもの。
主として短繊維のカーディングに用いる。
flat card
1094
タンデムカード
カーディング作用及び除じん作用の効果を高める
ため,カードを2台直列に連結したカード。
ダブルカードともいう。
tandem card,
double card
1095
コンビネーション
カード
フラットとローラを併用したカード。
combination card
1096
フィードルバック
カードに供給するラップの保持器。
fiddle back
1097
シュートフィーダ
多数台のカードに繊維塊を自動的に供給する装置。
カードフィーダともいう。
chute feeder,
card feeder
1098
ディッシュプレート フラットカードの部品で,テーカインにラップを送
り込む台。
dish plate
1099
テーカイン
カードにおいて供給された繊維塊を開繊し,除じん
して,カードシリンダへ供給するガーネットワイヤ
を巻いたローラ。
リッカインともいう。
licker-in roller
1100
モートナイフ
フラットカードの部品で,テーカインの下に設けて,ラ
ップの中の不純物などを取り除くナイフ状の鋼製バー。
mote knife
1101
予備開繊装置
開繊と除じんの効果を高めるため,テーカイン周辺
に設けられた装置。
preliminary
opening function
1102
カードシリンダ
カードの主要部分で,メタリックワイヤや針布など
を巻いたシリンダ。
毛紡ではスイフトともいう。
card cylinder (swift)
1103
アンダケーシング
カードのシリンダ,テーカイン下部に取り付けられ
た格子又は穴のあるわん曲板。
undercasing
1104
フラット
フラットバーをチェーンでエンドレスにつなぎ合わせて
作られた帯。フラットカードのシリンダ上部に取り付け
られ,シリンダとともにカーディング作用を行う。
トップともいう。
flat
1105
フラットバー
フラットカードの部品。断面がT字形の鋳鉄製バー
に針布をはり付けたもの。
flat bar
1106
フレキシブルベンド フラットとシリンダとの間を定め,フラットをそれ
に沿って動かすガイド。
flexible bend
1107
サーキュラブラシ
(1) フラットなどの掃除用の円筒状ブラシで,毛を
らせん状に付けたもの。
(2) コームシリンダを掃除する円筒状ブラシ。
circular brush
1108
ドッファ
カードシリンダ表面の繊維を受け取るメタリック
ワイヤや針布などを巻いたシリンダ。
doffer
1109
フライコーム
ドッファの表面から繊維をかき取るための振動す
るくし。
fly comb
1110
クラッシュローラ
ウェブの中の葉かすや種子片を粉砕除去するために,
ドッファのあとに設けられた一対の加圧ローラ。
crush roller,
purifying roller
1111
カレンダローラ
ラップ,スライバなどを押し固めるためのローラ。 calender roller
1112
メジャリングローラ スライバむら制御装置において,スライバの太さを
測るためのローラ。
measuring roller
1113
コイラ
スライバをらせん状にケンスに巻き収める装置。
coiler,
coiling motion
7
L 0305 : 1999
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番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1114
バイコイラ
2本のスライバを同時に一つのケンスにコイラ取り
する装置。
bi-coiler
1115
スライバーケンス
スライバを入れる容器。
cylindrical sliver cans
1116
ケンススプリング
スライバーケンス内のスライバコイルを整えるた
めの装置。
spring bottoms
1117
バキュームストリッパ 針布などに沈んだ繊維を吸い取る装置。
vacuum stripper
1118
スライバむら制御装置 スライバの太さむらを自動制御する装置。
sliver evening device
1119
自動スライバーケ
ンス移送装置
次工程にスライバーケンスを自動的に移送する装
置。
automatic can
transporter
1120
ガーネットワイヤ
テーカイン,ブレストシリンダ,反毛機などに使用
するのこ歯状ワイヤ。
garnet wire
1121
針布
カードに使用する基布などに針を植えた帯。
card clothing
1122
基布
針布の針を植えるために,数枚の布などをはり合わ
せた帯。
foundation cloth
1123
メタリックワイヤ
カードにおいて,針布と同じ目的に使用するのこ歯
状ワイヤ。
metallic wire,
metallic card clothing
1124
ベースワイヤ
メタリックワイヤの下巻きに使うワイヤ。
base wire
1125
エメリフィレット
磨針用ローラに巻き付ける研磨材を塗布した帯。
emery fillet
1126
針巻機
針布,メタリックワイヤ,ガーネットワイヤをシリ
ンダなどに巻き付ける機械。
mounting machine
1127
ベヤサーフェスグ
ラインダ
針巻きの前にシリンダなどの表面を研磨する専用装置。
ベヤサグラインダともいう。
bare surface grinder
1128
サイドグラインダ
側磨用の研磨装置。
side grinder
1129
ロングローラグラ
インダ
針布を磨針するための機上研磨装置の一種で,その
ローラ幅が機幅相当のもの。
long roller grinder,
long grinding roller
1130
ホースホールグラ
インダ
針布を磨針するための機上研磨装置の一種で,その
ローラ幅が狭く機幅にわたって往復しながら磨針
するもの。
horsefall grinding
machine,
traverse grinder
1131
バーニッシングロ
ーラ
カード磨針後の針先のかえりをとるための針布を
巻いたローラ。
burnishing roller
1132
ローラカード
カードの一種で,シリンダと数組の小径ローラ群と
によって,カーディング作用を行うもの。
主として長繊維のカーディングに用いる。
roller card
1133
そ毛カード
そ毛紡績用のローラカード。通常直結した大小二つ
のシリンダからなる。
worsted card
1134
カシミヤカード
カシミヤ山羊の毛をすき,荒毛を取り除く専用のロ
ーラカード。
cashimere card
1135
ブレストカード
そ毛カード又は紡毛用ブレーカカードにおいて,フィ
ード側に位置する小シリンダ付きの小型カード。
単にブレストということもある。
breast card
1136
ウォーカ
ローラカードで,シリンダの周上に数本配置され,シ
リンダとともに主要カーディング作用をするローラ。
worker
1137
ストリッパ
ローラカードで,ウォーカ上の繊維を受け取り,シ
リンダに渡すローラ。
stripper
1138
ファンシ
ローラカードで,シリンダの針の間に沈んでいる繊
維を表面にかき出すために,長い針の針布を巻いた
ローラ。
fancy roller,
fancy
8
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1139
トランスポータ
ローラカードで繊維を一つのローラに(一般にはテー
カインからシリンダに)受け渡すためのローラ。
transporter
1140
バーローラ
ローラカードに附属し,原料に付着したバーなどを
ローラ表面に浮き出しやすくするために,特殊な形
状のガーネットワイヤを巻いたローラ。
burr roller
1141
バービータ
バーローラの表面に出たバーなどを,はね飛ばすた
めのビータ。
burr beater
1142
ボーリングマシン
1列に並んだそ毛カードからのスライバをまとめ
て,玉状に巻き取る機械。
balling machine
1143
紡毛カード
紡毛紡績用のローラカード。通常直列につないだ2
〜4山のカードからなる。
woollen card
1144
ブレーカカード
(1) 紡毛カード,ちゅう糸カードなどで,連結され
た最初のカード。
(2) 亜麻紡績,ジュート紡績などで,原料を仕上カ
ードの前にかけるカード。
breaker card,
scribbler card
1145
ペラルタローラ
通常紡毛カードにおいて,ウェブに含まれるきょう
雑物を粉砕するために付置される,表面の硬い一対
のローラ。
peralta roller
1146
中間給毛機
紡毛カードにおいて,ブレーカカード,インタメデ
ィエイトカード,コンデンサカードの中間に配置し
て,ウェブを移送,供給する装置。
intermediate feeder
1147
インタメディエイ
トカード
紡毛カードにおいて,中間に配列するカード。
intermediate card
1148
コンデンサカード
紡毛カード,ちゅう糸カードなどで,連結された最
後のカード。カードコンデンサが附属する。
condenser card
1149
カードコンデンサ
コンデンサカードで,ウェブを多数のスライバにす
る機械。
単にコンデンサともいう。
card condenser
1150
デバイダ
(1) カードコンデンサにおいて,ウェブを多数の細
幅状に分割するローラ。
(2) そ毛カードにおいて,テーカインの上下にある
ローラ。
devider
1151
コンデンサ
カードコンデンサにおいてウェブを分割し,移送す
るために用いるテープ。
condenser tape
1152
ステーブ
亜麻紡績,ジュート紡績のブレーカカードなどのシ
リンダやローラ類の表面に取り付けられる部品で,
木板又は金属板に針を植えたもの。
stave
1153
仕上カード
亜麻紡績,ジュート紡績などのブレーカカードの次
に使用するローラカード。
finisher card
1154
ドローイングヘッド 亜麻紡績の仕上カードに連結されたドラフト装置。
drawing head
1155
切綿機
ラミー紡績,絹紡で,円形そ綿機にかけるのに適当
な切綿フリンジを作る機械。大切綿機,中切綿機,
小切綿機がある。
filling engine,
filling machine
1156
コームプレート
切綿機のシリンダに取り付けられるもので,ピンが
植えられた黄銅板。
comb plate
1157
スティック
切綿機で作られたフリンジを巻き取る棒。
stick
1158
チーザカード
ジュート紡績で切麻などを処理するローラカード。
teaser card
9
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1159
ロールフィーダ
ジュート紡績でスライバロールをカード,ギルなど
に積極的に供給する装置。
roll feeder
1160
ブレーカ
麻ロープ製造の最初の工程で,原料をくしけずり,
きょう雑物を除き,繊維のもつれを分離しつつスラ
イバとする機械。
breaker
1161
絹紡カード
絹紡で使用するローラカード。
waste silk card
1162
ちゅう糸カード
ちゅう糸紡績で使用する2〜3山の紡毛式カード。
bourette silk card,
noil silk card
1163
直紡機
トウを延伸切断して1工程で紡績糸を作る化繊紡績機械。 direct spinning frame
1164
トウコンバータ
トウを延伸切断したり,カッタローラなどを用いて
切断し,スライバを作る機械の総称。特にスパイラ
ルカッタローラを用いてトウを切断し,スライバを
作る機械をいうこともある。
tow converter
1165
けん切機
トウなどを延伸切断してスライバを作る機械。
パーロック機ともいう。
stretch-breaking
machine,
Perlock machine
1166
トウクリール
トウを適当な張力で均一な幅と厚みにして,トウコ
ンバータなどに供給する装置。
tow creel
1167
ノットデテクタ
機械に仕かけたトウの結び目を探知して,機械を停
止させる装置。
knot detector
1168
ヒートストレッチ装置 トウを加熱延伸して,繊維に収縮性などを与える装置。 heat stretch section
1169
主ブレーキング装置 けん切機の主要部分で,トウなどを延伸切断するた
めの装置。通常,ヒートストレッチ装置に続き設け
られていることが多い。
main breaking zone
device
1170
ブレーカバー
トウを延伸切断する際,切断を助けるための数枚の
ブレードを放射状に取り付けた一対のローラ。
breaker bar
1171
リブレーカ
スライバ中の繊維をけん切して,より適正な繊維長
のスライバに修正する機械。ただし,けん切機の一
部分をいうこともある。
re-breaker
1172
クリンパ
スライバなどにけん縮を与える装置。
crimper
1173
スタッフィングボ
ックス
クリンパの主要部分で,スライバに主としてけん縮
を与えるために,連続的にスライバを充てんし,送
り出す装置。
stuffing box
1174
バリアブルカット装置 トウの切断長を連続的に変化させる装置。
variable cut
attachment
1175
スクリュウローラ
表面がらせん状になったローラで,スパイラルカッ
タローラに供給されるトウを均一な幅に開繊する
もの。
screw roller
1176
スパイラルカッタ
ローラ
トウを切断するらせん状の刃の付いたローラ。
spiral cutter roller
1177
アンビルローラ
トウを切断するカッタの金床となるローラ。
anvil roller
1178
デボンローラ
切断された繊維をもみほぐし,単繊維に分離させる
ための粗い溝の付いたローラ。
debonder
1179
シャフリング装置
切断された繊維をローラとエプロンバンドによっ
てずらせてドラフトし,ウェブ状にする装置。
shuffling device
1180
ダイアゴナルローラ トウを切断して作ったウェブを丸めながら,スライ
バ状とするらせん溝付ローラ。
diagonal roller
10
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
1181
クーリング装置
クリンパを出たスライバのけん縮固定及びローラ
などの昇温防止のため,冷風を発生,分配する装置。
cooling unit
1182
連続ファイバリラ
クサ
けん縮機において,繊維の収縮性を低下させるた
め,スライバを連続的に蒸気などの加熱雰囲気中を
通過させる装置。
continuous fibre
relaxer,
continuous fiber
relaxer
1183
ファイバセッタ
繊維の収縮性を低下させるため,スライバを密閉容
器中で減圧後,蒸気によって加圧処理する装置。
fibre setter,
fiber setter
4.2
タブリング・ドラフト装置
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
2001
スライバラップマシン 綿紡のコーマ準備用機械で,スライバを集めて小幅
のラップを作る機械。
sliver lap machine,
sliver lapper
2002
リボンラップマシン 綿紡のコーマ準備機械用で,スライバラップマシン
からのラップをダブリング及びドラフトしてラッ
プにする機械。
ribbon lap machine,
ribbon lapper
2003
ラップフォーマ
綿紡のコーマ準備用機械で,練条上がりのスライバを
多数供給,ドラフトしてコーマラップを作る装置。
comber lap former
2004
コーマ
スライバ又はラップを多数のくし状の針などで間
欠的にくしけずり,ネップ,短繊維及びきょう雑物
を除去して,繊維を平行にそろえる機械。
comber,
combing machine
2005
カールプレイト
コーマなどの部品で,ウェブなどの進行方向を変え
る金属製の曲がった板。
curl plate
2006
コームシリンダ
円周の一部に針が植えてあるシリンダで,房状の繊
維前端をくしけずるコーマの部品。
comb cylinder
2007
ハーフラップ
コームシリンダの針が植えてある部分。
half lap
2008
ニッパ
コームシリンダでくしけずるとき,房状の繊維をつ
かむ部分。
nipper
2009
トップコーム
デタッチングローラにつかまれた房状の繊維の後
端をくしけずるコーマの部品。
top comb
2010
フィードコーム
針列でスライバを挟んで供給するコーマの部品。
feed comb
2011
デタッチングロー
ラ
コーマの部品で,くしけずられた房状の繊維を引き
抜くローラ。
detaching roller,
drawing-off roller
2012
パーフォレーテッ
ドローラ
コーマの落綿を吸引し,外部に取り出すための孔の
あいたローラ。
perforated roller
2013
紡績針
紡機に使う各種の針類の総称。
spinning pin,
pins for spinning
machinery
2014
丸針
円形断面の紡績針。
round pin
2015
平針
扁平断面の紡績針。
flat pin
2016
フレンチコーマ
仏式そ毛紡績で通常使用されるコーマ。
French comber
2017
ノーブルコーマ
英式そ毛紡績で通常使用されるコーマ。
noble comber
2018
パンチボックス
スライバをノーブルコーマにかけるために巻き返す機械。
punch box
2019
バックウォッシャ
トップ工程において,多数のスライバを供給してこ
れを洗い乾燥する機械。通常ギルが後置される。
トップ染めの場合にも使われる。
back washer
11
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
2020
円形そ綿機
シリンダ周辺に切綿フリンジを保持しながら,針を
もつドラムでくしけずり,精綿を作るラミー紡績・
絹紡用機械。
circular dressing
machine
2021
旗棒
円形そ綿機で精綿を上げるときに用いる旗状に布
地の付いた木製棒。
rod with flag
2022
スライダ
円形そ綿機のシリンダ周囲に取り付けられ,フリン
ジを保持するための木板。こま板ともいう。
slider
2023
自動かす取り装置
円形そ綿磯のドラムに削り取られたブーレットを
自動的にはぎ取る装置。
automatic bourette
stripper
2024
角度針
円形そ綿機のドラムなどに用いられる屈曲した紡績針。 angle pin
2025
クリール
スライバ,粗糸,糸などを供給するときに使用する棚。 creel
2026
ケンスクリール
スライバーケンスに収容されているスライバを供
給するためのクリール。
can creel
2027
ポールクリール
トップを巻き戻して供給するためのクリール。
ball creel
2028
練条機
スライバをダブリングし,ドラフトして繊維平行度
とスライバ均斉度を高める機械。綿紡,ラミー紡績,
ジュート紡績などに使用される。ドラフト方式とし
てローラ式,ギル式がある。
drawing frame,
drawframe
2029
ヘッド
練条機,ギルなどで主要作業をするように構成され
た機械の単位部分。
head
2030
デリベリ
練条機,ギルなどでスライバなどが機械から送り出
される出口側の単位部分。
delivery
2031
コンデンサ
練条機などで,繊維を集束するための紡機部品の一種。 condenser
2032
トランペット
練条機などで,繊維を集束するためのラッパ状の紡
機部品の一種。
trumpet
2033
コレクタ
練条機などで,ドラフト装置に附属して使われる繊
維集束部品の一種。
collector
2034
プレッシャバー
練条機などで繊維束をドラフトするとき,繊維を制
御するためのバー。
pressure bar
2035
アーメンスクリヤ
ラ
練条機などで,エンドレスの布を使って,トップロ
ーラなどを清掃する装置。
Ermen's clearer
2036
クリヤラローラ
ドラフトを行うローラなどを掃除するためのロー
ラ。
clearer roller
2205
9.1
2037
満缶停止装置
スライバーケンスに所定量のスライバが収容され
ると機械を停止させる装置。
full can stop motion
2038
ケンス自動交換装置 ケンスが満缶になったとき自動的にスライバーケ
ンスを入れ替える装置。
automatic cans
doffing apparatus,
automatic cans
changer
2039
ギル
スライバをダブリングし,ギルフォーラを用いてド
ラフトし,繊維平行度とスライバ均斉度を高める機
械。そ毛紡績,麻紡,絹紡などに使用される。
単にそのドラフト装置をいうこともある。
gill,
gill box
2040
仕上ギル
トップ工程の最終仕上げに使用するギル。
finisher gill,
finishing gill
2041
ミキシングギル
各種のトップ(主として染色トップ)を所定の割合
に混合するためのギル。
mixing gill
2042
オープンギル
ギルフォーラがスライバの下方からだけ作用するギル。 open gill
12
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
2043
インタセクチング
ギル
ギルフォーラがスライバの上下方向から作用する
ギル。
intersecting gill,
intersecting gill box
2044
チェーンギル
ギルフォーラの駆動にチェーンを用いたギル。
chain gill
2045
プッシュバーギル
バーを押してそれに取り付けられたギルフォーラ
を駆動させるギル。
push-bar gill
2046
フォーラレスドラ
フタ
針を用いずに,ローラ,エプロンなどでスライバを
ドラフトする機械。ギルの代わりに用いられる。
faller-less drafter
2047
ポーキュパインド
ローボックス,
ロータリギル
外周に針を植えたローラを一組又は数組配置して
スライバをドラフトするドラフト装置。
porcupine draw box,
porcupine drawing
frame,
rotary gill
2048
オートレベラーギ
ルボックス
スライバむら制御装置付ギル。
autoleveller gill box
2049
ギルフォーラ
ギルの主要部分で繊維を制御するためのくし状の
針を植えた鋼板製部品。
gill faller
2050
ギルスクリュー
ギルフォーラを駆動するスクリュー軸。
gill screw
2051
ボーリングヘッド
ギルなどで,スライバをスピンドル又はボビンに巻
き取る装置。
balling head
2052
ボール自動交換装置 ギルなどで,スライバがスピンドル又はボビンに所
定量巻き取られたときに,巻かれたボールを自動的
に取り出す装置。
automatic ball
doffing apparatus
2053
コイルプレス
ギルなどで,ケンスにコイラ取りされたスライバを
プレスして,バンプトップとする機械。
coil press
2054
続線機
亜麻紡績で長線をつなぎ,ドラフトしてスライバに
する機械。
spread board
2055
ダブラ
亜麻紡績で使用する大型の延線用の機械。
通常,延線機と併せて用いる。
doubler
2056
延線機
亜麻紡績の練状用のギル。
drawing frame
2057
ダブリングプレー
ト
亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,
ドラフトローラとデリベリローラとの間にあって,
ドラフトされたスライバを重ね合わせるためのス
リット付金属板。
doubling plate
2058
木玉
亜麻紡績の延線機,ジュート紡績のフロントローラ
に使用する木製の加圧ローラ。
wooden roller
2059
ギルストック
亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,ギル
フォーラに取り付けて使用する針をくし状に植えた台。
gill stock
2060
パッカ
亜麻紡績の延線機,ジュート紡績の練条機などで,
上下運動でスライバを押さえ付ける装置。
can packer,
packer
2061
延展機
ラミー紡績,絹紡などで精選綿を供給し,定長・定
量のペニーなどを作る機械。
spreader
2062
整条機
ラミー紡績,絹紡などでペニーなどを供給してスラ
イバにする機械。
set frame
2063
ドローフレーム
麻ロープ製造工程で,スプレッダ上がりのスライバを
数本集めてくしけずり,均斉なスライバを作る機械。
draw frame
2064
フィニッシャ
麻ロープ製造工程の最終ドローフレーム。
finisher
13
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
2065
粗紡機
粗糸を作る機械。始紡機,間紡機などがあり,主と
して綿紡に使用される。
ドラフト方式としてローラ式,ギル式などがある。
roving frame,
fly frame,
speed frame,
flyer spinning
2066
単紡機
粗紡を一工程で行う粗紡機。
simplex fly frame
2067
フライヤ
粗紡機,精紡機及びねん糸機において,加ねんのた
めスピンドル軸上で回転するガイド。
flyer
2068
ホローレッグ
フライヤの一部で,粗糸を誘導する中空状の脚。
hollow leg
2069
プレッサ
粗紡機のフライヤの一部で,粗糸を加圧しながらボ
ビンに巻き取らせるためのガイド。
presser
2070
ロングカラー
粗紡機などのスピンドルに沿ってスライドする長
い筒状の軸受。
long collar
2071
フートステップ
粗紡機,精紡機などのスピンドルの下部軸受。
フートステップベアリングの略称。
foot step bearing
2072
スキュア
しの巻を支える心棒。
skewer
2073
スキュアレスアタ
ッチメント
スキュアなしのしの巻支持具。
skewerless
attachment
2074
ボビンレール
粗紡機などにおいて,ボビンを載せて昇降するレール。 bobbin rail
2075
スイングモーション 粗紡機で上下動するボビン駆動用歯車に回転を伝
達する装置。
swing motion
2076
シェーパホイール
粗紡機,精紡機などのビルディング装置において,粗糸
の巻取張力や管糸巻上り径を調整するラチェット歯車。
shaper wheel
2077
ビルディング装置
粗紡機,精紡機,ねん糸機などにおいて,粗糸,糸
などをボビンに所定の形に巻き上げる装置。
building motion,
copping motion
2078
しの切停止装置
粗紡機などにおいて,粗糸が切れると自動的に機械
を停止させる装置。
sliver stop motion
2079
ポーキュパインロ
ーラ
ボビナの重要部品で,繊維を制御するため外周に針
を植えたローラ。
porcupine roller
2080
ラビングフィニッ
シャ
ローラ又はエプロンでスライバをドラフトし,ラビ
ング装置と粗糸をもみ固め,ボビンに巻き取る機
械。仏式そ毛紡績の最終工程に用いられる。
rubbing finisher
2081
ラビング装置
紡毛カードのコンデンサ,ボビナなどにおいて,巻
き取る前の粗糸をもみ固める装置。
rubbing motion
2082
ラビングエプロン
ラビング装置で粗糸をもみ固めるために使用する
ゴム製の無端帯。
rubbing apron
2083
ボビンクリール
ボビンから糸や粗糸を巻き戻して供給するための
クリール。
bobbin creel
2084
ボビナ
ポーキュパインローラでスライバをドラフトし,ラビ
ング装置で粗糸をもみ固め,ボビンに巻き取る機械。
仏式そ毛工程の前紡の最終工程に用いられる。
bobbiner,
poucupine drawing
frame
2085
ローバ
粗紡機の一種で,毛紡,亜麻紡績,ラミー紡績又は
絹紡の最終工程に使用する機械。
rover
2086
再紡機
ラミー紡績,絹紡などで始紡機に後続し,精紡機に
供給する粗糸を作る機械。
second roving frame,
fine roving frame
2087
フライヤ始紡機
フライヤを用いて木管に粗糸を巻き取る絹紡用始
紡機。
first roving frame,
first fly frame
2088
フロッタ始紡機
ラビング装置をもつボビン巻き取り式又はケンス
収納式の絹紡用始紡機。
frotteur
14
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.3
精紡・仕上工程用機械
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3001
精紡機
単糸を紡出するための機械。ドラフト方式としてロ
ーラ式,ギル式などがある。
spinning machine
3002
リング精紡機
リングとトラベラを使用する精紡機。
ring spinning machine
3003
ボビンハンガ
精紡機のボビンクリールにおいて,ボビンをつるす
部品。
bobbin hanger
3004
トラバースガイド
スライバや糸などを往復運動させるためのガイド。 traverse yarn guide
9947
9.3.2
3005
スネルワイヤ
渦巻状の糸のガイド。
yarn guide,
snail wire
9947
9.3
3006
ラペット
スネルワイヤの保持具。
lappet
3007
ラペットレール
ラペットを保持するレール。
lappet rail
3008
トラベラ
糸の加ねん・巻取りのため,リングにはまって走行
する特殊形状のガイド。
traveller,
metal traveller,
plastic traveller
3009
トラベラクリヤラ
トラベラに付いた風綿などを除去するため,リング
レールに取り付ける部品。
traveller clearer
3010
リング
リングの精紡機,ねん糸機などの加ねん・巻取り用
の輪状の部品。トラベラの走行軌道をもっている。
ring
3011
コニカルリング
主としてねん糸機,毛紡用精紡機のリングで,その
内側が円すい形をしたもの。
J-ring,
conical ring
3012
縦形リング
主としてねん糸機用のリングで,耳形トラベラを使
用し,その内側が円筒状又は弧状になっているも
の。
HZCH-ring,
HZ-ring,
vertical ring
3013
オイルリング
潤滑油だめをもち,トラベラの接触面に自動的に油
をしみ出させる構造の鋼製給油式リング。
oil ring
3014
焼結リング
金属粉末を焼結し,そのすきまに潤滑油を含浸さ
せ,自動的に油をしみ出させる構造の焼結合金製給
油式リング。
sintered ring
3015
シングルフランジ
リング
トラベラの走行面が上部だけにあり,下部はリング
レール又はホルダにはめ合わせる構造のリング。
T-rings,
single flange ring,
non reversible ring
3016
リングホルダ
リングをリングレールなどに保持する部品。
ring holder
3017
リングレール
1列に並んだリングを所定の位置に保持する台。
ring rail
3018
リフティングレバー リングレールなどを昇降させるため,リフタカムに
よって揺動するレバー。
lifting lever
3019
ポーカピラー
リングレールの昇降用ロッド。
porker pillar
3020
リフタカム
リングレール又はスピンドルレールを昇降させる
ハートカム。
lifter cam
3021
セパレータ
(1) バルーニングが互いに衝突することを防止す
る目的でスピンドル間に配置される部品。繊維
又はその集合体の接触を防止するための部品
をいうこともある。
(2) オープンエンド精紡機において,ロータ内に輸
送される繊維の配列を整え,繊維と形成された
糸とを分離する部品。
separator
15
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3022
アンチノードリング ラペットとリングの中間の位置に配置され,バルー
ニングの大きさを規制する輪状の部品。
anti-node ring
3023
スピンドル
(1) スピンドルブレード,ワープなどを含めたスピ
ンドルを保持する回転部分。
(2) 精紡機,ねん糸機で上記の回転部分,保持具な
どの一式。
(3) 前紡機,粗紡機などでボビンを保持する回転
軸。
upper part of spindle,
spindle
3024
ボルスタ
スピンドルの回転軸及び軸受部の保持具。
bolster housing,
bolster
3025
インサート
ネックベアリングとフートステップを内蔵したス
ピンドル用軸受。
insert
3026
ワーブ
スピンドルブレードなどに固定された小径のプー
リ。
wharve,
whirl
3027
スピンドルブレード スピンドルの回転軸。
spindle blade
3028
スピンドルレール
スピンドルを所定の位置に保持する台。
spindle rail
3029
スピンドルテープ
スピンドル駆動用テープ。
tape,
spindle tape
3030
テーププーリ
スピンドルテープを駆動するプーリ。チンプーリと
もいう。
tape pulley
3031
ギヤエンド
精紡機,ねん糸機などの駆動歯車のある側。
gear end,
head end
3032
アウトエンド
精紡機,ねん糸機などのギヤエンドの反対側。
out end,
foot end
3033
スプリングピース
精紡機,ねん糸機などで,機台の中間に位置して,
ビームの高さを調節する中間脚。
spring piece,
sampson
3034
フロントローラ
ドラフトを行うローラのうち,繊維束が出てくる側
からみて,最も手前にある一組のローラ。
delivery roller,
front roller
2205
2.1
3035
バックローラ
ドラフトを行うローラのうち,繊維束が出てくる側
からみて,最も奥にある一組のローラ。
back roller
3036
ガイドローラ
スライバ又は糸を誘導するためのローラ。
guide roller
3037
フィードローラ
繊維塊,スライバなどを機械に供給するためのロー
ラ。
feed roller
2205
3.4
3038
キャリヤローラ
繊維束をドラフトするとき,繊維を制御するための
ローラ。
carrier roller
3039
デリベリローラ
繊維塊,スライバなどを機械から送り出すためのロ
ーラ。
delivery roller
6173
4.3
3040
トップローラ
一組の上下ローラのうち,上部にあるローラ。
top roller
2205
3
3041
ボトムローラ
一組の上下ローラのうち,下部にあるローラ。
bottom roller
2205
2
3042
メタリックローラ
練条機などで特殊なドラフト方式に使用する深い
溝の付いたローラ。
metallic roller
3043
筋ローラ
繊維束を確実につかむための溝付ローラ。
フルーテッドローラともいう。
fluted roller
2205
2
3044
ナールドローラ
エブロンなどが滑らないように,表面に細かいひし
形などの隆起を付けたローラ。
knurled roller,
roulette roller
16
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3045
クレードルローラ
クレードルの内部にあって,ボトムローラに対し,
上部エプロンを加圧しているローラ。
cradle roller
3046
ゴムローラ
ドラフト装置の部品で,ゴムをはったローラ。
rubber roller
3047
コット
ローラを被覆するためのゴムの筒状物。
cot
3048
ルーズボスローラ
回転軸にブッシュをはめたトップローラ。
セルローラということもある。
loose boss roller
3049
ソリッドローラ
軸部とローラ部とが一体になったトップローラ。
solid roller
3050
トップアーム
トップローラの加圧支持用アーム。ウェイテングア
ームともいう。
top arm,
weighting arm
3051
クレードル
エプロンなどの支持枠。
cradle
3052
テンサ
クレードルの部品で,エプロンをはるガイド。
tenser
3053
エプロン
ドラフト装置に使用する革又はゴム製の無端帯。
apron
3054
ローラスタンド
ドラフト装置のローラなどを保持する台。
roller stand
3055
ローラビーム
ローラスタンドを取り付けるための長尺台。
roller beam
3056
ボビン
スライバや糸などを巻くための管。
tube,
bobbin
3057
木管
木製ボビンの総称。
wooden bobbin
3058
紙管
紙製ボビンの総称。
paper tube
3059
プラスチックボビン プラスチック製ボビンの総称。
plastic bobbin
3060
ニューマチックク
リヤラ
紡機に附属して空気流の吸引力を利用する清掃装
置。
pneumatic clearer
3061
スピンドル変速装置 精紡機の糸切れを減少させるために,スピンドルの
回転数を変速させる装置。
spindle speed
regulator
3062
自動糸継装置
精紡機などの糸切れを自動的に検知して継ぐ機械。
automatic yarn piecer
3063
満管自動停止装置
ボビンに糸などが所定量巻き取られたときに,自動
的に機械を停止させる装置。
full bobbin stop
motion
3064
リングレール自動
降下装置
ボビンに糸などが所定量巻き取られたときに,リング
レールを自動的に降下させ,機械を停止させる装置。
automatic ring rail
down stop motion
3065
リングレール自動
揺動装置
玉揚げした後の運転で,リングレールを自動的に上
下させて,紡出糸の始動切れを防止する装置。
automatic ring rail
swing motion
3066
リングレール適位
置停止装置
運転を途中で停止するときに,糸の品質を損なわな
いよう自動的にリングレールを所定位置で停止さ
せる装置。
automatic ring rail
optimum position
stop motion
3067
自動玉揚装置
玉揚げを自動的に行う装置。精紡機ではオートドッ
ファということが多い。
automatic doffing
apparatus
3068
トラベリングクリ
ーナ
紡機などの周囲を巡回移動しながら,機台にたい積
する風綿などを清掃する装置。
travelling cleaner
3069
ハンクメータ
紡機の生産長を表示する計器。
hank-meter
3070
オートカウンタ
紡機の生産長を表示し,所定量に達したとき,自動
停止装置などを働かせる計器。
auto counter
3071
コアスピニングフ
レーム
しん糸に他の繊維を精紡工程でさや状に巻き付け
て糸を作る精紡機。
core spinning frame
3072.1
オープンエンド精
紡機
供給繊維束を分離して,開放糸端に給綿し,巻取り
装置とは別の装置で実よりを与えて糸にする精紡
機。
open-end spinning
machine,
break spinning
machine
6173
3.1
17
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3072.2
ロータタイプオー
プンエンド精紡機
1本1本に分離された繊維の再集束と実より付与を
ロータによって行う機械。
供給繊維束は1本1本の繊維に分離されてロータへ
運ばれ,連続的にロータ内の集束面にためられる。
ロータの回転によって繊維はよりをかけられ,糸に
なる。糸はネーブルを通って徐々に引き出される。
rotor type open-end
spinning machine
6173
3.2
3073.1
開繊装置
供給繊維束を1本1本の繊維又は繊維群に分離し,そ
れらを繊維チャンネルを通してロータ内へ運ぶ装置。
opening device
6173
4.1
3073.1.1
コーミングローラ
(オープニングロ
ーラ)式開繊装置
コーミングローラによって供給繊維束を1本1本の
繊維又は繊維群に分離する開繊装置。
opening device with
opening roller
6173
4.1.2
3073.1.1.1
供給装置
フィードローラ及びプレッシングノーズ(フィード
プレート),又は一対のフィードローラによって繊
維束を開繊装置へ送り込む装置。
feed unit
6173
4.1.2.1
3073.1.1.2
コーミングローラ
(オープニングロ
ーラ)
供給された繊維束を1本1本の繊維,又は繊維群に
分離するための,表面にピンや歯をもったローラ。
開繊ローラともいう。
opening roller
6173
4.1.2.2
3073.1.1.3
繊維チャンネル
開繊装置からロータへ繊維を空気流を用いて運ぶ
ための通路。
fibre channel,
fiber channel
6173
4.1.2.3
3074
スピニングユニット 繊維供給,開繊,再集束,加ねんなどの装置で構成
されたオープンエンド精紡機の主要単位部分。
spinning unit
3075
ロータ
開繊された繊維を再集束し,加ねんして糸とするた
めの高速で回転する回転子。
流入空気は,ロータの穴又は口元から排出される。
roter
6173
4.2
3076
葉かす除去装置
(ごみ取り装置,ト
ラッシュリムーバ
ル装置)
繊維をロータへ送り込む前に開繊された繊維束か
ら不純物を除去する装置。
trash removal
system
6173
4.1.2.4
3077.1
スライディングウ
オール
(繊維滑落面)
繊維を捕そく(捉)し,集束溝に滑落させるための
ロータ内周面。
slide surface
6173
4.2.1
3077.2
集束溝
(集束部,コレクティ
ングサーフェイス)
ロータ内周面の内,繊維を糸にするために集合さ
せ,圧縮させるための,通常は溝形状の部分。
collection surface
6173
4.2.2
3077.3
セパレータ
ロータ内に流入した繊維をスライディングウオー
ルへ向かわせる装置。
separator
6173
4.2.3
3077.4
ネーブル
糸をロータから引き出し,また形成中の糸へのより
伝達を補助するためにロータ軸上に設けられた装
置。
navel
6173
4.2.4
3077.5
ヤーンパイプ
(ドッフィングチ
ューブ)
引き出された糸をネーブルから引き出し,ローラへ
ガイドするためのチューブ。
doffing tube
3078.1
引き出しローラ
糸をロータから引き出すための一対の連続して回
るローラ。
delivery rollers
6173
4.3
3078.2
巻取り装置
糸パッケージを形成する装置。
winding system
6173
4.4
18
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3079
マグナムリング精
紡機
リング精紡機の一種。巻き取り量を多くするため
に,リングレール及びスピンドルレールを上下させ
る方式のもので,手編糸の精紡に使用する。
Magnum ring
spinning frame
3080
フライヤ精紡機
そ毛紡績,亜麻紡績,ラミー紡積などに使用するフ
ライヤを用いた精紡機。
flyer spinning frame
3081
デッドスピンドル
フライヤ精紡機などで,ボビンキャリヤを支える固
定スピンドル。
dead spindle
3082
ドラックバンド
フライヤ精紡機などで,巻き取る張力を調節するた
めに,ボビンに制動を加える重錘付バンド。
drag band
3083
キャップ精紡機
そ毛紡績などに使用するキャップを用いた精紡機。
cap spinning frame
3084
キャップ
キャップ精紡機において,繊維束を加ねんするとき
にガイドの役目をするつりがね状の部品。
cap
3085
セルフツイスト精
紡機
そ毛紡績において2本の粗糸のそれぞれに一定間隔
ごとに方向を変えたよりを与えながら引きそろえ,
互いによりつかせて1本の双糸にする精紡機。
self-twist spinning
frame
3086
紡毛リング精紡機
主として仮より装置をもつ紡毛紡績用のリング精
紡機。
woollen ring
spinning frame
3087
頭よりスピンドル
紡毛リング精紡機などで,頭部に突出部を付けてバ
ルーニング制御を行い,よりかけに寄与するように
したスピンドル。
head twisting
spindle
3088
仮より装置
紡毛リング精紡機などで,仮よりを与える装置。
false twister,
draft tube
3089
ミュール精紡機
キャレッジを用いて,間欠的に糸にする紡毛紡績用
精紡機。
mule spinning frame,
mule
3090
キャレッジ
(1) ミュール精紡機において,通常スピンドルを装
備して往復運動する台車。
(2) そ毛紡績でスライバなどを巻き取るために往
復運動する台車。
carriage
3091
潤紡機
亜麻紡績で粗糸を湿潤させる温湯槽を備えた精紡機。
wet spinning machine
3092
乾紡機
亜麻紡績で潤紡機に対して乾式の精紡機。太糸紡績
に使用する。
dry spinning frame
3093
ギル精紡機
亜麻紡績用のギルを備えたドラフト部をもつ精紡機。
gill spinning frame
3094
ボビンキャリヤ
ギル精紡機などで,ボビンを保持し,デッドスピン
ドルを軸として回転する部品。摩擦板などによって
ボビンに制動を加え,糸の巻取りと張力の調整を行
う。
bobbin carrier
3095
スピンナ
麻ロープ製造工程でフィニッシャ上がりのスライ
バをドラフトし,よりを加えてヤーンとする機械。
spinner
3096
合糸機
単糸を2本以上合わせる機械。
doubling machine
3097
ねん糸機
糸によりをかける機械。
twisting machine
3098
合ねん糸機
合糸と加ねんを同時に行うねん糸機。
doubling and
twisting machine
3099
リングねん糸機
リングとトラベラを用いたねん糸機。
ring twisting frame
3100
アップツイスタ
ねん糸機の一種で,下方から上方に糸を導いて加ね
んする機械。
up-twister
3101
ダブルツイスタ
スピンドルの1回転に対し,2回のよりがかかるね
ん糸機。
two-for-one twister
19
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3101.01
糸送り出し装置
スピンドル部へ糸を供給する装置。
feed system
9947
5
3101.02
スピンドル
パッケージ保持部と加ねんのための回転部の総称。 twisting spindle
9947
6
3101.02.1
パッケージ保持部
給糸又は巻取りのパッケージを保持するスピンド
ルの固定部分。
feed package
carrier
9947
6.1
3101.02.2
パッケージカバー
給糸又は巻取りのパッケージと回転する糸との接
触を防止するポット又はかご状の固定カバー。
package pot
9947
6.1.1
3101.02.3
トップガイド
回転部入口のヤーンガイド。
inlet guide
9947
6.1.2
3101.02.4
パッケージホルダ
ー
給糸パッケージ保持部。
package holder
9947
6.1.3
3101.02.5
テンサー
給糸パッケージから糸を解舒(じょ)するとき,巻
付角を確保するための張力を付加する装置。
yarn pensioner
9947
6.1.4
3101.02.6
加ねん内部巻取部
ケイブリングなどの合ねんにおける上よりのよりか
け内部にある巻取装置及びヤーンガイド部の総称。
winding unit for
cabling twist
9947
6.1.5
3101.03
ロータ
加ねんのために回転する部分。
rotor
9947
6.2
3101.03.1
ワーブ
ロータをベルトなどで接触回転させるための,ロー
タに固定されたプーリ部。
wharve
9947
6.2.1
3101.03.2
ストレージディス
ク
給糸の巻付角を保つディスクの要素部分。
reserve disc
9947
6.2.2
3101.03.3
ロータリーディス
ク
固定パッケージ保持部から回転糸を逃がすための
ディスク。
yarn deflection
plate
9947
6.2.3
3101.04
ボルスタ
スピンドルの回転軸及び軸受部の総称。
spindle bearing
9947
6.3
3101.05
コントロールリン
グ
バルーニングの大きさを規制する装置。
balloon limiter
9947
6.4
3101.06
ブレーキ
ロータの回転を止める装置。
spindle brake
9947
8
3101.07
巻取装置部
ねん糸を巻き取る装置群。
winding device
9947
9
3101.07.1
バルーンガイド
バルーン頂点のガイド。
yarn guide eye
9947
9.3.1
3101.07.2
ヤーンガイド
フィードローラへの糸をガイドするための固定又
は可動式の装置。
yarn guide
9947
9.3
3101.07.3
フィードローラ
巻取テンションの調整装置。
pre-take-up roller
9947
9.1
3101.07.4
トラバースガイド
巻取パッケージを成形するためのヤーンガイド。
traversing yarn guide 9947
9.3.2
3101.07.5
パッケージ駆動部
巻取パッケージを駆動する装置。
package drive
9947
9.2
3101.07.6
クレードル
巻取時の接圧調整の可能なねん糸巻取パッケージ
保持装置。
cradle
9947
9.4
3101.07.7
クレードルアーム
巻取パッケージの外径増大に応じてパッケージを
巻取位置に保持するクレードルのアーム部分。
cradle arm
9947
9.4.1
3101.07.8
ボビンホルダ
巻取心管を保持する部分。
tube holder
9947
9.4.2
20
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
番号
用語
定義
参考
対応英語
対応ISO
番号
3102
飾りねん糸機
飾りねん糸を作る機械。
fancy twisting
machine
3103
キャップねん糸機
英式そ毛紡績用のキャップを用いたねん糸機。
cap twister
3104
ユニバーサルねん糸機 主として手編糸などに使用するねん糸機の一種。
universal twister
3105
フライヤねん糸機
フライヤを用いたねん糸機。
flyer twisting frame
3106
毛焼機
綿糸,絹紡糸などの毛羽又はネップをガス又は電熱
で焼いて除去し,糸のつや出しを行う機械。
singeing machine
3107
糸蒸機
蒸気によってより止めなどを行う機械。
yarn steaming
machine
3108
水気装置
より止めなどの目的で精紡管糸や巻揚パッケージ
に水分を与える装置。
yarn wetting device
3109
かせ機
糸をかせの形に巻き返す機械。
reeling machine
3110
かせ枠
かせ取りするための巻き枠。
reel
3111
玉締機
1玉量のかせ糸を包装のため締める機械。
bundling press
21
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
JIS L 0305(紡績機械用語)改正原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
風 間 健
武庫川女子大学
(委員)
出 野 清 光
技術コンサルタント
中 嶋 誠
通商産業省機械情報産業局
本 間 清
工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
湯 村 崇 男
日本化学繊維協会
中 尾 秀
日本紡績協会
森 本 國 宏
社団法人日本染色協会
小代田 寛 之
日本ニット工業組合連合会
山 田 俊 幸
東洋紡績株式会社
(西 松 光 好) 東洋紡績株式会社(前任)
金 井 吉 富
日本毛織株式会社
(北 川 正 男) 日本毛織株式会社(前任)
塩 川 正 人
東海染工株式会社
鈴 木 時 英
セーレン株式会社
宮 本 紀 明
株式会社豊田自動織機製作所
榎 本 博 史
豊和工業株式会社
河原林 晋
村田機械株式会社
中 嶋 利 夫
株式会社島精機製作所
澤 隆 士
株式会社福原精機製作所
石 丸 治
株式会社日阪製作所
横 田 力 造
上野山機工株式会社
近 藤 正
京都機械株式会社
久 保 雄 司
関西繊維機器工業会
大 角 雅 夫
東海繊維機械工業会
片 岡 岐 及
北陸繊維機械工業会
宝 金 昭 造
社団法人日本繊維機械協会
(事務局)
君 塚 正 二
日本繊維機械標準化協議会
22
L 0305 : 1999
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
紡績機械分科会 構成表
氏名
所属
(委員長)
風 間 健
武庫川女子大学
(委員)
本 間 清
工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
湯 村 崇 男
日本化学繊維協会
中 尾 秀
日本紡績協会
遠 藤 武 郎
日本羊毛紡績会
山 田 俊 幸
東洋紡績株式会社
(西 松 光 好) 東洋紡績株式会社(前任)
金 井 吉 富
日本毛織株式会社
(北 川 正 男) 日本毛織株式会社(前任)
中 山 勝 博
日清紡績株式会社
荻 野 正 憲
株式会社カネボウ飯山
荒 野 昭 一
株式会社石川製作所
堀 川 清
大阪機工株式会社
越 谷 邦 雄
金井重要工業株式会社
宮 本 紀 明
株式会社豊田自動織機製作所
木 下 博 文
日本スピンドル製造株式会社
榎 本 博 史
豊和工業株式会社
河原林 晋
村田機械株式会社
久 保 雄 司
関西繊維機器工業会
大 角 雅 夫
東海繊維機械工業会
片 岡 岐 及
北陸繊維機械工業会
宝 金 昭 造
社団法人日本繊維機械協会
(事務局)
君 塚 正 二
日本繊維機械標準化協議会