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令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標準化法の用語に合わ

せ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた 

日本産業規格          JIS 

L 0219-1988 

繊維ロープ用語 

Glossary of Terms Used in Ropes 

1. 適用範囲 この規格は,繊維製のロープに関する用語について規定する。 

対応国際規格及び関連規格:6ぺージに示す。 

2. 分類 用語は,次の4分類とする。 

(1) 構造に関する用語 

(2) 製品に関する用語 

(3) 試験に関する用語 

(4) 接続加工及びその他に関する用語 

3. 番号,用語,読み方及び意味 番号,用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。 

なお,参考のため対応英語を示す。 

(1) 構造に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

101 

ヤーン 

繊維をより合わせたもので,ストランドを
構成するもの(付図1参照)。 

yarn 

102 

ストランド 

ヤーンを2本以上より合わせたもので,ロ
ープを作る中間体(付図1参照)。子縄とも
いう。 

strand 

103 

ロープ 

ストランドを2本以上より合わせたもの又
は4本以上を組んだもの(付図1参照)。 

rope, 
cordage 

104 

三つ打ちロープ みつうちろーぷ 

3本のストランドをより合わせたロープ(付
図2参照)。 

three strand rope 

105 

四つ打ちロープ よつうちろーぷ 

4本のストランドをより合わせたロープ(付
図3参照)。 

four strand rope 

106 

六つ打ちロープ むつうちろーぷ 

6本のストランドをより合わせたロープ(付
図4参照)。 

six strand rope 

107 

八つ打ちロープ やつうちろーぷ 

Zよりストランド4本及びSよりストラン
ド4本をそれぞれ2本ずつ引きそろえ,交
互に組み合わせたロープ(付図5参照)。 

eight strand plaited rope 

108 

二重組打ちロー
プ 

にじゅうくみう
ちろーぷ 

外層と内層で構成されており,それぞれ組
構造でできているロープ(付図6参照)。 

double braid rope 

109 

Zより 

ぜっとより 

ロープのより方向がZ字形に一致するより
方(付図7参照)。左よりともいう。 

right hand lay, 
Z twist 

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L 0219-1988  

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

110 

Sより 

えすより 

ロープのより方向がS字形に一致するより
方(付図7参照)。右よりともいう。 

left hand lay, 
S twist 

111 

ロープの山 

ろーぷのやま 

ロープの外接円と接する部分(付図8参照)。 crown 

(2) 製品に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

201 

ホーサ 

主として係船用に使用する径の太いロー
プ。 

hawser, 
mooring line 

202 

ひき(曳)綱 

ひきづな 

船舶又は海洋構造物などをえい航するとき
に使用するロープ。 

tug rope 

203 

標識ロープ 

ひょうしきろー
ぷ 

工事現場など特定の区域を識別するために
使用する,黒色のストランドと黄色のスト
ランドをより合わせたロープ。 

sign rope 

204 

登山用ロープ 

とざんようろー
ぷ 

登山,岩登りなどで使用する身体確保用の
ロープ。 

climbing rope, 
mountaineering rope 

205 

命綱 

いのちづな 

高所などで危険な作業をするときに使用す
る身体確保用のロープ。 

safety-rope, 
life line 

206 

スリングロープ  

荷役に使用するつり上げ用のロープ。 

rope sling 

207 

コンパウンドロ
ープ 

ストランドの中心にワイヤストランドをよ
り込んだロープ。 

compound rope 

208 

コンビネーショ
ンロープ 

ロープの中心にワイヤロープをより込んだ
ロープ。 

combination rope 

209 

はえ(延)縄 

はえなわ 

釣り漁法の一種であるはえ縄漁に使用する
ロープで,三つ打ちロープをストランドと
し,これを3本より合わせ又は二つ打ちロ
ープをストランドとし,これを2本より合
わせたロープ。 
構成には3×3子,2×2子がある。 

long line 

210 

岩糸 

いわいと 

網漁具を構成するロープで,1本から4本の
ヤーンをより合わせてストランドを作り,
更にこのストランドを3本又は4本より合
わせたロープ。 
構成には1×4子,2×3子,3×3子,4×3
子などがある。 

lead line, 
float line 

(3) 試験に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

301 

線密度 

せんみつど 

単位長さ当たりの質量。一般的に1m当たり
のグラム数 (g/m) 又はktexで表す。 
単位長さの測定は,規定の初荷重を加えた
状態で行う。 

linear density 

302 

より数 

よりかず 

単位長さ当たりのより数。一般的に1m当た
りのより数で表す。 

count of twist 

303 

より角度 

よりかくど 

ロープの軸方向に対するストランドの傾き
角度で,その正接(ロープの直径とπの積に

対するリードの比)で表す(付図9参照)。 

angle of lay 

304 

リード 

より打ちロープの場合,ストランドの1回
のより程。 
組み打ちロープの場合,ストランドの1回
の組み程(付図10参照)。 
測定は,規定の初荷重を加えた状態で,ロ

length of lay, 
pitch 

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L 0219-1988  

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

ープの軸に平行して行い,ミリメートルで
表す。 

305 

呼称太さ 

こしょうふとさ 

線密度を基準として決定した直径で,ロー
プの表示に用いる絶対値。標準径ともいう。 

nominal diameter, 
reference number 

306 

初荷重 

しょかじゅう 

ロープが伸張せずにまっすぐに張る程度の
荷重。 

tension for measurement, 
reference tension 

307 

引張強さ 

ひっぱりつよさ 

引張試験においてロープが維持できる最大
の荷重。 

breaking strength, 
breaking load 

308 

ロープの長さ 

ろーぷのながさ 

規定の初荷重を加えて測定した長さ。 

length of rope 

309 

伸び率 

のびりつ 

引張試験で得るロープの伸長度。荷重が規
定引張強さの75%に達したときのロープの
長さと初荷重時の長さとの差を初荷重時長
さの百分率で表したもの。 

elongation 

(4) 接続加工及びその他に関する用語 

番号 

用語 

読み方 

意味 

対応英語(参考) 

401 

アイスプライス  

ロープの端部を輪状にした後その先端部を
ほぐし,ストランドをロープの間に差し込
む端末加工法又はこの加工法でできた端末
(付図11参照)。 

eye splice 

402 

ショートスプラ
イス 

2本のロープを接続する方法で,それぞれの
ロープの端末をほぐし,互いにロープの間
にストランドを差し込む加工法又はこの加
工法でできた接続部分(付図12参照)。 

short splice 

403 

ロングスプライ
ス 

2本のロープを接続する方法で,片方のロー
プの端末のストランドをほぐした部分に他
のロープのストランドをはめ込んで一対の
ストランドごとにつなぐ加工法又はこの加
工法でできた接続部分(付図13参照)。 

long splice 

404 

積巻き 

せきまき 

ロープの表面を細いロープで上巻きするこ
と。 

serving 

405 

キンク 

ロープがねじれと緩みを同時に受け,これ
によって形崩れした状態。 

kink 

付図1 ロープの構造 

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L 0219-1988  

付図2 三つ打ちロープ 

付図3 四つ打ちロープ 

付図4 六つ打ちロープ 

付図5 八つ打ちロープ 

付図6 一重組打ちロープ 

付図7 Zより及びSより 

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L 0219-1988  

付図8 ロープの山 

付図9 より角度 

付図10 リード 

付図11 アイスプライス 

付図12 ショートスプライス 

付図13 ロングスプライス 

L 0219-1988  

対応国際規格: 

ISO 1968-1973 Ropes and cordage−Vocabulary 

関連規格:JIS L 2701 麻ロープ 

JIS L 2702 綿ロープ 

JIS L 2703 ビニロンロープ 

JIS L 2704 ナイロンロープ 

JIS L 2705 ポリエチレンロープ 

JIS L 2706 ポリプロピレンロープ 

JIS L 2707 ポリエステルロープ 

綱用語JIS原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

高 久   明 

東京工業大学 

(幹事) 

◎ 竹 本 靖 雄 

東京製綱繊維ロープ株式会社 

林   康 夫 

通商産業省生活産業局 

増 田   優 

通商産業省生活産業局 

斉 藤 章 一 

水産庁漁政部 

佐々木 博 通 

運輸省海上技術安全局 

○ 古 屋 匡 蔵 

工業技術院繊維高分子材料研究所 

○ 河 合 寛 郎 

愛知県三河繊維技術センター 

○ 小 池 晴 巳 

工業技術院標準部 

○ 平 林 秀 人 

財団法人麻製品検査協会 

大八木 正 広 

財団法人日本海事協会 

森 田 秀 雄 

社団法人大日本水産会 

十 田 俊 一 

全国漁業協同組合連合会 

網 本 汀 司 

財団法人日本船舶標準協会 

土 屋 幸 彦 

日本フレキシブルコンテナ工業会 

長 田   繁 

ニチモウ株式会社 

鳥 居   壮 

太陽工業株式会社 

難 波 基 光 

株式会社日通総合研究所 

別 能 恒 夫 

日本化学繊維協会 

◎ 岡 崎 収 輔 

帝国産業株式会社 

◎ 竹 中 千 秋 

泰東製鋼株式会社 

◎ 間 瀬 恭 平 

株式会社丸出製鋼所 

◎ 今 井 輝 雄 

芦森工業株式会社 

◎ 近 藤 冨士男 

近藤麻工業株式会社 

池 田 順 一 

財団法人日本規格協会 

◎ 山 本 繁 文 

日本繊維ロープ工業組合 

(事務局) 

水 嶼 信 子 

日本繊維ロープ工業組合 

○印は分科会委員を兼任,◎印は分科会及び小分科会委員を兼任