K 9007:2014
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
追補1のまえがき
このJIS K 9007の追補1は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣
がJIS K 9007:2008を改正した内容だけを示すものである。
JIS K 9007:2008は,この追補1の内容の改正がされ,JIS K 9007:2014となる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 9007:2014
りん酸二水素カリウム(試薬)
(追補1)
Potassium dihydrogen phosphate (Reagent)
(Amendment 1)
JIS K 9007:2008を,次のように改正する。
7.1.7(硝酸塩)のb)(操作)の末尾に,“なお,底部に結晶が残っている状態でそのままインジゴカルミ
ン溶液(1.8 g/l)0.05 mlを加えた後,硫酸10 mlを徐々に加える。”を追加する。
7.1.8[硫酸塩(SO4)]のa)(試料側溶液)の“塩酸(2+1)1.3 mlを加えて溶かし,水を加えて25 mlに
する(B液)。”を,“塩酸(2+1)3 mlを加えて,加温して溶かし,水を加えて25 mlとする(B液)。”に
置き換える。
7.1.9[重金属(Pbとして)]のa)(試料側溶液)の“加えて溶かして20 mlにする。”を,“加えて20 ml
とし,加温して溶かす。”に置き換える。
7.1.13[アンモニウム(NH4)]のa)(試料側溶液)を,次の文に置き換える。
a) 試料側溶液 試料1.0 gに水を加えて溶かして10 mlにする。これを,約10 ℃に冷却しながら水酸化
ナトリウム溶液(300 g/l)でpH試験紙を用いて約11.0に調整し,水を加えて15 mlにする。
注記 水酸化ナトリウム溶液(300 g/l)添加量の目安は約1.3 mlである。
7.1.13[アンモニウム(NH4)]のb)(標準側溶液)の“水を加えて10 mlにする。”を,“水を加えて15 ml
にする。”に置き換える。
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K 9007:2014
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA(JISと対応する国際規格との対比表)のうち,箇条番号及び名称の“7.1.7 硝酸塩”,“7.1.8 硫酸塩(SO4)”,“7.1.9 重金属(Pbとして)”及
び“7.1.13 アンモニウム(NH4)”の各行を,次に置き換える。
7.1.7
硝酸塩
インジゴカルミン
法
R 79.
3.5
蒸留−ネスラー法
変更
ISO規格は全窒素の含量を,JISは硝酸
塩とアンモニウムを分けて測定し,有
害性のある試薬を変更した。
また,滴部に結晶が残っている状態で
も,硫酸を添加することによる発熱で
溶解することを確認した。
ISO規格のネスラー法は,水銀を
用いた方法で環境・安全上変更が
必須である。ISO規格の見直し時
に,改正提案の検討を行う予定。
7.1.8
硫酸塩(SO4)
比濁法
R 79.
3.4
種晶添加比濁法
変更
試料の溶解に用いる塩酸の添加量を変
更し,また吸熱反応のため加温の操作
を加えた。
技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。
7.1.9
重金属(Pbとして)
分液硫化ナトリウ
ム法
R 79.
3.6
硫化水素法
変更
試料の溶解を,加温に変更。
技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。
7.1.13
アンモニウム
(NH4)
インドフェノール
青法
R 79.
3.5
蒸留−ネスラー法
変更
有害性のある試薬を,より安全な試薬
を用いる方法に変更した。
液性をよりアルカリ性側に調節し,発
色を高めた。
ISO規格のネスラー法は,水銀を
用いた方法で環境・安全上変更が
必須である。ISO規格の見直し時
に,改正提案の検討を行う予定。
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