K 7370 : 2000 (ISO 1068 : 1975)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
今回の制定は,国際規格に整合させるために,ISO 1068 : 1975 (Plastics−PVC Resins−Determination of
compacted apparent bulk density) を基礎として用いた。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 7370 : 2000
(ISO 1068 : 1975)
プラスチック−塩化ビニル樹脂−
固め見掛けかさ密度の求め方
Plastics−PVC Resins−Determination of compacted apparent bulk density
序文 この規格は,1975年に発行されたISO 1068, Plastics−PVC Resins−Determination of compacted apparet
bulk densityを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,塩化ビニル樹脂の固め見掛けかさ密度の求め方を規定する。
備考 一般の見掛けかさ密度は,“JIS K 7365 (ISO 60) プラスチック−規定漏斗から注ぐことができ
る材料の見掛け密度の求め方”に規定する方法によって求めることができる。
2. 原理 既知量の塩化ビニル樹脂をメスシリンダに入れ,規定の条件下でタッピングする。固め操作を
した後,樹脂質量とシリンダ体積とから固め見掛けかさ密度を計算する。
3. 装置
3.1
タッピング装置 図に示すとおり3±0.2mmの高さから1分間に100〜250回落下させることができ
るもの。メスシリンダ ホルダの質量は,450+20gでなければならない。
3.2
ガラス製メスシリンダ 容量250mlで2mlの目盛があり,かつ,最小50mlの目盛なし部分があるも
の。内径約38mmで,その質量は220+40gでなければならない(図参照)。
3.3
金属製ピストン メスシリンダの内径より若干小さい直径のもの。
3.4
はかり メスシリンダの質量を0.1gのけたまではかることのできるもの。
4. 手順 メスシリンダを洗浄,乾燥し,その質量を0.1gのけたまではかる。約100gの試料をタッピン
グさせずに入れて,試料入りメスシリンダの質量を0.1gのけたまではかる。その差から用いた試料の質量
mを計算する。
メスシリンダをタッピング装置に取り付け,タッピングを開始する。1250+50回後に装置を止め,必要
ならば金属製ピストンを用い,試料を押し付けることなく回転させて試料上面をならす。試料の占める体
積を1mlまで正確に読み取る。
さらに振とうを1 250+50回繰り返して,再び体積を読む。
二つの読みの差が2ml以下ならば,小さいほうの値Vmlを採用し,試験を終了する。
読みの差が2mlを超える場合は,さらに1 250+50回のタッピングを繰り返し,連続する二つのタッピ
ングの後に測定した体積の差が2mlを超えなくなるまで続ける。小さいほうの値Vmlを採用し,試験を終
了する。
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K 7370 : 2000 (ISO 1068 : 1975)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5. 結果の表し方 固め見掛けかさ密度 (g/ml) は,次の式によって算出する。
V
m
ここに, m: 試料の質量 (g)
V: タッピング操作後の試料の体積 (ml)
6. 試験報告 試験報告には,次の事項を記載しなければならない。
a) JIS規格番号
b) 試験材料を特定できる事項
c) 試料樹脂の固め見掛けかさ密度
d) 試験実施日
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K 7370 : 2000 (ISO 1068 : 1975)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図 試験装置