K 7313-1:2008
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 引用規格 ························································································································· 2
3 呼び方のシステム ············································································································· 2
3.1 一般 ···························································································································· 2
3.2 データブロック1 ··········································································································· 3
3.3 データブロック2 ··········································································································· 3
3.4 データブロック3 ··········································································································· 4
3.5 データブロック4 ··········································································································· 6
3.6 データブロック5 ··········································································································· 7
4 呼び方の例 ······················································································································ 7
4.1 呼び方だけの場合 ·········································································································· 7
4.2 材料規格のある表示例 ···································································································· 9
附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ································································ 10
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(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,エンプラ技術連合
会(JEPTC),日本プラスチック工業連盟(JPIF)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して
日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した
日本工業規格である。
これによって,JIS K 7313-1:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS K 7313の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 7313-1 第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 7313-2 第2部:試験片の作り方及び性質の求め方
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日本工業規格 JIS
K 7313-1:2008
プラスチック−ポリフェニレンエーテル(PPE)
成形用及び押出用材料−
第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
Plastics-Polyphenylene ether (PPE)
moulding and extrusion materials-
Part 1: Designation system and basis for specifications
序文
この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 15103-1を基に,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
1.1
この規格は,成形用及び押出用ポリフェニレンエーテル材料の呼び方について規定する。この呼び
方は,仕様表記の基礎として用いることができる。
1.2
ポリフェニレンエーテル (PPE) を,次の“区分用の性質”のレベル並びにポリマーの基本パラメー
タ,用途及び/又は加工方法,重要な性質,添加剤,着色剤,充てん材,強化材などによって区分する。
a) 荷重たわみ温度
b) メルトボリュームフローレイト
c) ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
d) 燃焼性
1.3 この規格は,ポリスチレン,ポリアミド,ポリプロピレン,ポリフェニレンスルフィド及びその他
の材料で変性したすべてのポリフェニレンエーテル(PPE)に適用する。
この規格は,粉状,か粒状又はペレット状で使用する材料で,かつ,着色剤,添加剤,充てん材などの
添加又は無添加の材料に適用する。
1.4 呼び方が同じ材料であっても,必ずしも同一の性能を示すとは限らない。この規格は,特定用途の
材料及び/又は加工方法を特定するために必要なエンジニアリングデータ,性能データ又は加工条件に関
するデータを提供するものではない。
このような追加データが必要な場合は,JIS K 7313-2に規定する求め方によって求める。
1.5 特定の用途向けに材料を規定するための,又は成形加工を再現性のあるものにするための要求事項
をデータブロック5として追加してもよい(3.1参照)。
注記1 この規格は,成形用及び押出用ポリフェニレンエーテル材料の呼び方について規定するもの
2
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であるが,その呼び方にかかわる規定は,使用者の選択の便を図るために示すものであり,
この規格によって適合性評価を行うことは,意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 15103-1:2000,Plastics−Poly (phenylene ether) (PPE) moulding and extrusion materials−Part 1:
Designation system and basis for specifications (MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,“修正している”こと
を示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
注記 対応国際規格:ISO 1043-1:2001,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1: Basic polymers
and their special characteristics (IDT)
JIS K 7313-2 プラスチック−ポリフェニレンエーテル(PPE)成形用及び押出用材料−第2部:試験
片の作り方及び性質の求め方
注記 対応国際規格:ISO 15103-2:2007,Plastics−Poly (phenylene ether) (PPE) moulding and extrusion
materials−Part 2: Preparation of test specimens and determination of properties (IDT)
3
呼び方のシステム
3.1
一般
熱可塑性プラスチックの呼び方は,次の構成による。
呼び方
種類ブロック
(記載任意)
識別項目ブロック
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
データ
ブロック
4
データ
ブロック
5
呼び方は,記載任意な種類ブロック(“熱可塑性プラスチック”と記載する。)及び識別項目ブロックに
よって構成し,更に,識別項目ブロックは,規格番号ブロック及び個別項目ブロックによって構成する。
規格番号ブロックには,この規格の番号“JIS K 7313-1”及び括弧で囲んだ国際規格番号“ISO 15103-1”
の両方を記載する。
あいまいな表示を避けるため,個別項目ブロックを,更に次の五つのデータブロックに細分する。
データブロック1:
JIS K 6899-1に規定する記号PPEによって,ポリフェニレンエーテルを識別し,
樹脂組成の情報を記載する(3.2参照)。
データブロック2:
位置1:用途及び/又は加工方法(3.3参照)。
位置2〜位置8:重要な性質,添加剤及び補足情報(3.3参照)。
データブロック3:
区分用の性質(3.4参照)。
データブロック4:
充てん材又は強化材,及びそれらの公称含有率(3.5参照)。
データブロック5:
仕様の基礎とするために,追加情報を含む第5番目のデータブロックを加えても
よい(3.6参照)。
3
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個別項目ブロックの最初の文字は,ハイフンとする。それぞれのデータブロックは,互いにコンマで区
切る。
使わないデータブロックがある場合は,そのデータブロックを二つ続きの分離記号,すなわち,二つの
コンマ“,,”によって示す。
3.2
データブロック1
このデータブロックでは,ハイフンの後に,ポリフェニレンエーテルをJIS K 6899-1に規定する記号PPE
によって識別する。ポリマーについての追加情報があれば,その記号の後に,更にハイフン及び表1に示
す数字コードを付けて識別する。
表1−データブロック1に用いる追加情報のコード
コード
定義
1
ポリフェニレンエーテル(PPE)
2
ポリスチレンによる変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PS)
3
ポリアミドによる変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PA)
4
その他の樹脂による変性ポリフェニレンエーテル(PPE+その他の樹脂)
5
ポリスチレン及びその他の樹脂による変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PS+その他の樹脂)
6
ポリプロピレンによる変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PP)
7
ポリフェニレンスルフィドによる変性ポリフェニレンエーテル(PPE+PPS)
3.3
データブロック2
このデータブロックでは,位置1に用途及び/又は加工方法についての情報を,並びに位置2〜位置8
に重要な性質,添加剤及び着色剤についての情報を,表2に示す文字コードを用いて表示する。位置2〜
位置8の情報があり,位置1の情報がない場合には,位置1に文字“X”を記載する。
4
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表2−データブロック2に使用するコード
コード
位置1
コード
位置2〜位置8
A
接着剤用
A
加工安定処方
B
ブロー成形用
B
ブロッキング防止処方
C
カレンダ加工用
C
着色品
D
粉末
E
押出用
E
発泡処方
F
フィルム押出用
F
特殊燃焼性処方
G
一般用
G
か粒
G1
ペレット
G3
ビーズ
H
コーティング用
H
熱老化安定処方
K
ケーブル,ワイヤコーティング用
K
金属不活性処方
L
モノフィラメント押出用
L
耐光及び耐候処方
M
射出成形用
N
自然色(非着色品)
P
耐衝撃処方
Q
圧縮成形用
Q1
めっき処方
R
回転成形用
R
離型剤処方
S
焼結用
S
滑剤処方
T
テープ製造用
T
透明
V
熱成形用
X
表示なし
X
架橋処方
Y
紡織糸,紡糸用
Y
導電処方
Z
帯電防止処方
3.4
データブロック3
3.4.1
一般
このデータブロックでは,荷重たわみ温度を文字コード(A又はB)及び3けたの数字コードで表し(3.4.2
参照),メルトボリュームフローレイトを2けたの数字コードで表し(3.4.3参照),ノッチ付きシャルピー
衝撃強さを2けたの数字コードで表し(3.4.4参照),並びに燃焼性を文字コードで表す(3.4.5参照)。四
つのコードの間には,ハイフンを入れる。
荷重たわみ温度,ノッチ付きシャルピー衝撃強さ及び燃焼性の値が範囲の境界上にあるか,又はそれに
近い場合,製造業者は,その材料がどちらの範囲に入るかを決める。その後,その材料の試験値が,その
範囲から外れても製造許容範囲にあるならば,そのコードを変える必要はない。
注記 荷重たわみ温度,メルトボリュームフローレイト,ノッチ付きシャルピー衝撃強さ,及び燃焼
性のコードのすべての組合せのポリマーが,入手できるとは限らない。
3.4.2
荷重たわみ温度
荷重たわみ温度は,JIS K 7313-2に従って,1.8 MPa又は0.45 MPaの荷重で測定する。表3の1.8 MPa
で規定する荷重たわみ温度の値を17の範囲に分割し,また表4の0.45 MPaで規定する荷重たわみ温度の
値を17の範囲に分割し,それぞれA又はBの文字及び3けたの数字コード番号で表示する。
5
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表3−データブロック3の荷重たわみ温度に使用するコード
(PPE, PPE+PS, PPE+その他の樹脂, PPE+PS+その他の樹脂)
コード
荷重たわみ温度の範囲(℃):1.8 MPa荷重
A050
≧50
A060
≧60
A070
≧70
A080
≧80
A090
≧90
A100
≧100
A110
≧110
A120
≧120
A130
≧130
A140
≧140
A150
≧150
A160
≧160
A170
≧170
A180
≧180
A190
≧190
A200
≧200
A210
≧210
表4−データブロック3の荷重たわみ温度に使用するコード
(PPE+PA, PPE+PP, PPE+PPS, PPE+その他の樹脂)
コード
荷重たわみ温度の範囲(℃):0.45 MPa荷重
B050
≧50
B060
≧60
B070
≧70
B080
≧80
B090
≧90
B100
≧100
B110
≧110
B120
≧120
B130
≧130
B140
≧140
B150
≧150
B160
≧160
B170
≧170
B180
≧180
B190
≧190
B200
≧200
B210
≧210
3.4.3
メルトボリュームフローレイト
メルトボリュームフローレイトは,JIS K 7313-2に従って測定する。測定値の小数点以下を四捨五入し,
2けたの数字コードとして表示する。測定値が1けたの場合は,10の位を0として表示する。
例 測定値が5.1 cm3/10 minの場合,05と表示する。
3.4.4
ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
ノッチ付きシャルピー衝撃強さは,JIS K 7313-2に従って測定する。表5によるように,衝撃強さの値
6
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
を8の範囲に分割し,それぞれ2けたの数字コードで表示する。
表5−データブロック3のノッチ付きシャルピー衝撃強さに使用するコード
コード
ノッチ付きシャルピー衝撃強さの範囲 (kJ/m2)
00
<5
05
≧5
10
≧10
20
≧20
30
≧30
40
≧40
50
≧50
60
≧60
3.4.5
燃焼性
燃焼性は,JIS K 7313-2の規定によって,厚さ
1.00
5.1
+
mmの試験片で測定する。
これらの値は,表6に示すように,燃焼性の値を,それぞれ文字コードで表示する。
表6−データブロック3の燃焼性に使用するコード
コード
燃焼性の区分
HB40
HB40
HB75
HB75
V2
V-2
V1
V-1
V0
V-0
3.5
データブロック4
このデータブロックでは,位置1に充てん材及び/又は強化材の種類を1けたの文字コードで表示し,
更に位置2にその物理的形状を,2番目の文字コードで表示する。
これらのコードは,表7による。このコードに続いて(空白なしで),その質量分率(%)を,位置3
及び位置4に2けたの数字で表示してもよい。
7
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表7−データブロック4で使用する充てん材及び強化材のコード
コード
物質(位置1)
コード
形状(位置2)
B
ほう素
B
ビーズ,球,中空球
C
炭素
C
チップ,切片
D
細粒,粉末
E
クレー
F
繊維
G
ガラス
G
磨砕紛
H
ウィスカー
K
炭酸カルシウム
K
編物
L
セルロースa)
L
層(状)
M
鉱物a),b),金属a)
M
マット(厚手)
N
不織布(布,薄手)
P
マイカa)
P
紙
Q
シリカ
R
アラミド
R
ロービング
S
有機合成物a)
S
フレーク
T
タルク
T
ねん(撚)糸又は組物
V
ベニア(単板)
W
木材
W
織物
X
規定しない
X
規定しない
Y
ヤーン
Z
このリスト以外
Z
このリスト以外
注a) これらの物質は,例えば,それらの化学記号,関連規格に定められた略号又はコ
ードで詳しく表示してもよい。金属(M)の場合,質量分率の後の化学記号によ
って金属の種類を表示する。
b) 鉱物充てん材は,利用できる記号があるときは,その記号で表示するのが望まし
い。数種の物質及び/又は異なる形状の混合物を表す場合,“+”の記号を使っ
てコードをつなぎ,その全体を括弧でくくる。例えば,25 %ガラス繊維 (GF)
と10 %鉱物粉末(MD)の混合物は,(GF25+MD10)と表示する。
3.6
データブロック5
このデータブロックには,特定用途の材料仕様書を作成するために必要な場合,追加事項を表示する。
例えば,適切な日本工業規格又は一般に用いられている標準的な仕様を引用してもよい。
4
呼び方の例
4.1
呼び方だけの場合
ポリスチレン変性(2),射出成形用(M),熱老化安定処方(H),耐光処方(L),自然色(非着色品)(N)
で,かつ,荷重たわみ温度130 ℃(A130),メルトボリュームフローレイト5 cm3/10 min(05),ノッチ付
きシャルピー衝撃強さ35 kJ/m2(40),燃焼性HB40(HB40),及び25 %ガラス繊維強化(GF25)である
ポリフェニレンエーテル(PPE-2)は,次のように表示する。
8
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1(ISO 15103-1)−PPE-2, MHLN, A130-05-40-HB40,GF25
規格番号
データブロック1:記号
データブロック2:位置1:射出成形
:位置2:熱老化安定処方
:位置3:耐光処方
:位置4:自然色
データブロック3:位置1:荷重たわみ温度
:位置2:メルトボリュームフローレイト
:位置3:ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
:位置4:燃焼性
データブロック4:位置1:ガラス
:位置2:繊維
:位置3:25 %
種類
ブロック
(任意記載)
識別項目ブロック
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
データ
ブロック
4
呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1(ISO 15103-1)−PPE-2, MHLN, A130-05-40-HB40, GF25
ポリアミド変性(3),射出成形用(M),ペレット(G1)で,荷重たわみ温度190 ℃(B190),メルト
ボリュームフローレイト20 cm3/10 min(20),ノッチ付きシャルピー衝撃強さ60 kJ/m2(60),燃焼性HB40
(HB40)であるポリフェニレンエーテル(PPE-3)は,次のように表示する。
(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1(ISO 15103-1)−PPE-3, MG1, B190-20-60-HB40
規格番号
データブロック1:記号
データブロック2:位置1:射出成形
:位置2:ペレット
データブロック3:位置1:荷重たわみ温度
:位置2:メルトボリュームフローレイト
:位置3:ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
:位置4:燃焼性
種類
ブロック
(任意記載)
識別項目ブロック
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1(ISO 15103-1)−PPE-3, MG1, B190-20-60-HB40
9
K 7313-1:2008
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4.2
材料規格のある表示例
4.2.1
ポリスチレン変性(2),射出成形用(M),及びペレット(G1)で,荷重たわみ温度110 ℃(A110),
メルトボリュームフローレイト25 cm3/10 min(25),ノッチ付きシャルピー衝撃強さ60 kJ/m2(60),燃焼
性HB40(HB40)及び30 %ガラス繊維強化で,かつ,ASTM D 4349に規定するPPE210G30A20000の要
求事項を満たしているポリフェニレンエーテル(PPE-2)は,次のように表示する。
種類
ブロック
(任意記載)
識別項目ブロック
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
データ
ブロック
4
データ
ブロック
5
(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1 − PPE-2,MG1,A110-25-60-HB40,GF30,ASTM D 4349 PPE210G30A20000
(ISO 15103-1)
規格番号
データブロック1:記号
データブロック2:位置1:射出成形
:位置2:ペレット
データブロック3:位置1:荷重たわみ温度
:位置2:メルトボリュームフローレイト
:位置3:ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
:位置4:燃焼性
データブロック4:位置1:ガラス
:位置2:繊維
:位置3:30 %
データブロック5:仕様:ASTM D 4349
呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 7313-1(ISO 15103-1)−PPE-2, MG1, A110-25-60-HB40, GF30,
ASTM D 4349 PPE210G30A20000
参考文献 ASTM D 4349,Classification System for Polyphenylene Ether (PPE) Materials
1
0
K
7
3
1
3
-1
:
2
0
0
8
1
0
K
7
3
1
3
-1
:
2
0
0
8
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 7313-1:2008 プラスチック−ポリフェニレンエーテル(PPE)成形用
及び押出用材料−第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
ISO 15103-1:2000,Plastics−Poly (phenylene ether) (PPE) moulding and extrusion materials
−Part 1: Designation system and basis for specifications
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規
格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号及
び名称
内容
箇条
番号
内容
箇条ごとの評
価
技術的差異の内容
1 適用範囲
1.2 性質として4項目
記載
1
1.2 性質として
3項目記載
追加
1) 性質に“メルトボリュームフロ
ーレイト”を追加した。
1) 理由:この規格の第2部JIS K
7313-2では,成形条件(溶融温度,
金型温度)を決定する指標として
荷重たわみ温度だけでは不十分で
あり,流動性指標としてメルトボ
リュームフローレイトを追加する
改正を行ったため,これに合わせ
追加した。
対策:2004年ISO/TC61成都会議
で日本の提案が承認され,現在ISO
規格を改訂中。
1.3 材料種類その他を
含め5種
1.3 材料種類そ
の他を含め3種
追加
2) 材料として,ポリプロピレン及
びポリフェニレンスルフィドを追
加した。
2) 理由:最近の材料の多様性化の
実態に合わせ追加した。
対策:2004年ISO/TC61成都会議
で日本の提案が承認され,現在ISO
規格を改訂中。
3 呼び方の
システム
3.2 表1のコード数7
3
3.2 表1のコー
ド数5
変更
1) コード6(PPE+PP),コード7
(PPE+PPS)を追加した。
前記1.3の追加と同じ。
3.3 表2のコードM:
射出成形
3.3 表2のコー
ドM:成形
2) コードMが“moulding”成形
となっているが,ここでは“射出
成形”とした。
理由:後の項目からして,“射出成
形”の方が正しい。
対策:2004年ISO/TC61成都会議
で日本の提案が承認され,現在ISO
規格を改訂中。
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:
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0
0
8
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:
2
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ)JISの規定
(Ⅱ)
国際規
格番号
(Ⅲ)国際規格の規定
(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容
(Ⅴ)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
箇条番号及
び名称
内容
箇条
番号
内容
箇条ごとの評
価
技術的差異の内容
3 呼び方の
システム(続
き)
3.4.1 データブロック
のコード数4
3
3.4.1 データブ
ロックのコー
ド数3
変更
3) “メルトボリュームフローレイ
ト”を追加した。
前記1.2の追加と同じ。
3.4.2 表3及び表4
のコード数17,範囲下
限設定
3.4.2 表3及び
表4のコード数
13,範囲上下限
設定
変更
4) 表3にコードA050,A060,
A070及びA080並びに表4に
B050,B060,B070及びB080を追
加し,荷重たわみ温度の上下限設
定を下限設定に変更した。
4) 理由:材料分類を実態に合わせ
変更したため及び将来の材料種の
増加に対応するため,コードの追
加及び範囲設定の変更を行った
(ISO/TC61/SC9,2004 年次会議議
決のJISへの取込み)。
対策:2004年ISO/TC61成都会議
で日本の提案が承認され,現在ISO
規格を改訂中。
3.4.3 項目追加
項目なし
追加
5) データブロック3の表示に“メ
ルトボリュームフローレイト”を
追加した。
5) 1.2の追加と同じ。
3.4.4 表5のコード数8
3.4.3 表5のコ
ード数7
追加
6) コード00の追加及び衝撃強さ
の範囲の上下限設定を下限設定と
した。
6) 3.4.2の追加と同じ。
3.4.5 試験片厚さ
mm
5.1
1.0
0
+
3.4.4試験片厚
さ1.6 mm
変更
7) 試験片厚さを1.6 mmから1.5
mmに変更し公差を付記した。
7) 理由:UL規格の試験片厚さと合
わせ公差を付記した。現在改訂中
のISO/DIS 10350-1でもこの試験
の試験片厚さは1.5 mmに変更され
ている。
対応:現在ISO規格を改訂中。
4 呼び方の
例
4
追加
データブロック3に“メルトボリ
ュームフローレイト”を追加した。
1.2の追加と同じ。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 15103-1:2000,MOD
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD……………… 国際規格を修正している。