2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 7231-1986
エポキシ樹脂及び硬化剤の試験方法通則
General Rules for Testing Methods of Epoxide Resins and Hardeners
1. 適用範囲 この規格は,エポキシ樹脂及びその硬化剤について,試験に共通する試験項目,試験方法
及び一般事項について規定する。
引用規格:
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 6900 プラスチック用語
JIS K 7232 エポキシ樹脂及び硬化剤の比重試験方法
JIS K 7233 エポキシ樹脂及び硬化剤の粘度試験方法
JIS K 7234 エポキシ樹脂の軟化点試験方法
JIS K 7235 溶剤希釈型エポキシ樹脂の不揮発分試験方法
JIS K 7236 エポキシ樹脂のエポキシ当量試験方法
JIS K 7237 エポキシ樹脂のアミン系硬化剤の全アミン価試験方法
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製化学用体積計
JIS Z 8202 量記号,単位記号及び化学記号
JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
JIS Z 8401 数値の丸め方
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS K 6900(プラスチック用語)によるほか,次
のとおりとする。
(1) エポキシ樹脂 分子中にエポキシ基をもつ化合物で,他の化合物を作用させることによって硬化し得
るもの。
(2) 硬化剤 エポキシ樹脂を硬化させることのできる化合物。
2
K 7231-1986
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.
試験項目及び試験方法 試験項目及び試験方法は,表のとおりとする。
表
試験項目
試験方法
適用規格
比重
比重瓶法,浮きばかり法,
比重カップ法,水中置換法
JIS K 7232(エポキシ樹脂及び硬
化剤の比重試験方法)
粘度
単一円筒回転粘度計法,泡
粘度計法,毛細管粘度計法
JIS K 7233(エポキシ樹脂及び硬
化剤の粘度試験方法)
軟化点
環球法,水銀置換法
JIS K 7234(エポキシ樹脂の軟化
点試験方法)
不揮発分
加熱減量法
JIS K 7235(溶剤希釈型エポキシ
樹脂の不揮発分試験方法)
エポキシ当量
電位差滴定法,
指示薬滴定法
JIS K 7236(エポキシ樹脂のエポ
キシ当量試験方法)
全アミン価
電位差滴定法,
指示薬滴定法
JIS K 7237(エポキシ樹脂のアミン
系硬化剤の全アミン価試験方法)
4. 一般事項
4.1
試験において共通する事項は,JIS K 0050(化学分析方法通則)による。ただし,原子量は最新の国
際原子量表による。また化学式量は,これによって計算し,JIS Z 8401(数値の丸め方)によって小数点
以下2けたに丸める。
4.2
試験に用いる器具などは,特に規定するもののほか,次のものを用いる。
(1) ガラス器具 JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)に規定するもの。
(2) 体積計 JIS R 3505(ガラス製化学用体積計)に規定するもの。
4.3
単位記号は,主としてJIS Z 8202(量記号,単位記号及び化学記号)及びJIS Z 8203[国際単位系 (SI)
及びその使い方]による。
5. 試験の一般条件
5.1
試験場所の状態 試験場所の状態は,日光,紫外線及び熱線の直射を受けない所であって,常温・
常湿とする。この状態以外で試験するときは,温度及び湿度を記録する。
5.2
試料の採り方 試料は品質が同一とみなすことができるロットからランダムに抜き取り,よくかき
混ぜながらほぼ等量の試料を採取し混合する。試料採取器を用いて試験に必要な量の約2倍を清浄な乾燥
した試料容器に採り,遮光密栓して試料とする。
6. 試験値の丸め方 試験値は,各試験方法に規定された数値より1けた下の位まで求め,JIS Z 8401に
よって丸める。