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K 7145 : 2000  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。 

今回の制定は,ISO 3671 : 1976, Plastics−Aminoplastic moulding materials−Determination of volatile matter

を基礎として用いた。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 7145 : 2000 

プラスチック−アミノ樹脂成形材料 

−揮発分の求め方 

Plastics−Aminoplastic moulding materials 

−Determination of volatile matter 

序文 この規格は,1976年に第1版として発行されたISO 3671, Plastics−Aminoplastic moulding materials

−Determination of volatile matterを元に作成した日本工業規格であるが,国際規格には規定されていない規

定内容を追加した。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。 

1. 適用範囲 この規格は,アミノ樹脂成形材料の揮発分(主に水)の試験方法について規定する。 

備考 この規格の原国際規格を,次に示す。 

ISO 3671 : 1976 Plastics−Aminoplastic moulding materials−Determination of volatile matter 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法 

JIS R 3503 化学分析用ガラス器具 

JIS R 3505 ガラス製体積計 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

3. 装置及び器具 

3.1 

はかり瓶 JIS R 3505に規定する呼び寸法50mm×30mmの平形はかり瓶又は45mm×35mmの密閉

できるふたの付いたもの。 

参考 はかり瓶は,JIS R 3503に規定する平形はかり瓶として,呼び寸法40mm×20mm, 50mm×30mm

及び60mm×30mmの3種類が規定されている。また,JIS K 0067では,はかり瓶はその試料

厚さが5mm以下となるように容量を選択する基準がある。これらのことを勘案して,呼び寸

法50mm×30mmを選択した。 

3.2 

恒温槽 温度を55±1℃に維持することが可能な十分に換気できる恒温槽。 

3.3 

はかり 0.001gまで量ることができるもの。 

4. 試料の保管 試料は,水又は他の揮発分の吸収又は蒸発を防ぐため,試験を行うまで密閉容器に入れ

て保管する。 

K 7145 : 2000  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5. 手順 あらかじめ乾燥した清浄なはかり瓶を0.001gのけたまで量る。試料は,5±0.1gをはかり瓶に

入れ,なるべく均等な厚さに広げてふたをした後,質量を0.001gのけたまで正確に量る。試験は2回実施

する。 

はかり瓶のふたを外して,55±1℃の温度に設定された恒温槽に試料が入ったはかり瓶を入れる。3時間

乾燥した後,恒温槽からはかり瓶を取り出し,はかり瓶のふたを閉め,室温のデシケーターに入れる。1

時間以上放冷した後,はかり瓶のふたを緩めて圧力を抜き,試料が入ったはかり瓶を再度量る。 

6. 結果の表示 次の式によって,揮発分 (%) を算出し,2回の試験結果から算術平均する。小数点以下

1けたまで計算する。 

備考 数値の丸め方は,JIS Z 8401による。 

揮発分(%)=

100

0

1

0

×

m

m

m

ここに, m0: 乾燥前の試料の質量 (g)  
 

m1: 乾燥後の試料の質量 (g)  

7. 試験報告書 試験報告書には,次の項目を記載する。 

a) 日本工業規格番号 

b) 試験対象製品の詳細な識別 

c) 揮発分(2回の試験結果から得られた平均値) 

d) それぞれの2回の試験結果 

JIS K 7145アミノ樹脂成形材料の揮発分の求め方 原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

牧     廣 

拓殖大学工学部 

(委員) 

増 田   優 

通商産業省基礎産業局 

岡 林 哲 夫 

工業技術院標準部 

橋 本 繁 晴 

財団法人日本規格協会技術部 

高 野 忠 夫 

財団法人高分子素材センター試験・検査事業部 

田 辺   勝 

日本プラスチック日用品工業組合 

神 谷   操 

社団法人東日本プラスチック成形工業協会 

木 村 勝 美 

神保電器株式会社 

金 本 明 済 

株式会社明工社 

紺 谷   隆 

松下電工株式会社化学材料事業部 

上 田 重 雄 

大洋樹脂工業株式会社研究開発部 

宮 崎 久 弘 

台和化学工業株式会社 

弦 巻 斗米蔵 

パーマライト株式会社 

平 沢 信 昭 

富士化成工業株式会社所沢工場 

秦 野 主 計 

合成樹脂工業協会 

(事務局) 

田 村 正 勝 

日本プラスチック工業連盟