K 6917-2:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,合成樹脂工業協会(JTPIA)/日本プラスチッ
ク工業連盟(JPIF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによってJIS K 6917:1995は改正されると共に一部分割され,JIS K 6917-1,JIS K 6917-2及びJIS K
6917の三部構成となった。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14528-2:1999,Plastics−
Melamine-formaldehyde powder moulding compounds(MF-PMCs)−Part 2:Preparation of test specimens and
determination of propertiesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 6917-2には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 6917の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6917-1 第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6917-2 第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
JIS K 6917 メラミン樹脂成形材料
K 6917-2:2006
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 4
4. 試験片の作り方 ··············································································································· 4
4.1 一般 ···························································································································· 4
4.2 成形前の材料の取扱い ···································································································· 4
4.3 射出成形 ······················································································································ 4
4.4 圧縮成形 ······················································································································ 5
5. 試験片の状態調節 ············································································································ 6
6. 諸性質の求め方 ··············································································································· 6
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ···································································· 10
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 6917-2:2006
プラスチック−メラミン樹脂成形材料−
第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
Plastics-
Melamine-formaldehyde moulding compounds-
Part 2:Preparation of test specimens and determination of properties
序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 14528-2: Plastics−Melamine-formaldehyde powder
moulding compounds (MF-PMCs)−Part 2:Preparation of test specimens and determination of propertiesを翻訳し,
技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。
1. 適用範囲 この規格はメラミン樹状成形材料の試験片の作り方及び諸性質の求め方について規定する。
この規格では,試験材料の取扱い,成形前の試験材料及び試験前の試験片の状態調節について規定する。
この規格は,試験片を作る手順,条件及び成形された試験片を用いて,その材料の諸性質を測定する手
順を示す。メラミン樹脂成形材料の特徴を知るための適切,かつ,必要な諸性質の試験方法を表4及び表
5に示す。
諸性質は,JIS K 7140-1に規定する一般試験方法から選んだ。メラミン樹脂成形材料に対して広範囲に
使われている試験方法及び特殊で重要な他の試験方法,並びにJIS K 6917-1に規定する区分用の性質も,
この規格に含む。
再現性があり,他と比較できる試験結果を得るためには,ここに規定する試験片の作り方,状態調節方
法,試験片寸法及び試験手順を採用する。
寸法の異なる試験片及び異なった手順で得られた試験結果は,必ずしも一致するとは限らない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14528-2:1999,Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds (MF- PMCs)−
Part 2:Preparation of test specimens and determination of properties (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 2101 電気絶縁油試験方法
2
K 6917-2:2006
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備考 IEC 60296:1982, Specification for unused mineral insulating oils for transformers and switchgear
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 2110 固体電気絶縁材料の絶縁耐力の試験方法
備考 IEC 60243-1:1998, Electrical strength of insulating materials−Test methods−Part 1:Test at power
frequencies.からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 2134 湿潤状態での固体電気絶縁材料の比較トラッキング指数及び保証トラッキング指数を決
定する試験方法
備考 IEC 60112:1979, Method for determining the comparative and the proof tracking indices of solid
insulating materials under moist conditionが,この規格と一致している。
JIS K 6900 プラスチック−用語
備考 ISO 472:1999, Plastics−Vocabularyが,この規格と一致している。
JIS K 6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法
JIS K 6917-1 プラスチック−メラミン樹脂成形材料−第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
備考 ISO 14528-1:1999, Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds (MF-PMCs)
−Part 1:Designation system and basis for specificationsからの引用事項は,この規格の該当事項
と同等である。
JIS K 6917 メラミン樹脂成形材料
備考 ISO 14528-3:1999, Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding compounds (MF-PMCs)
−Part 3:Requirements for selected moulding compoundsからの引用事項は,この規格の該当事項
と同等である。
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
備考 ISO 291:1997, Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testingからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS K 7111 プラスチック−シャルピー衝撃強さの試験方法
備考 ISO 179:1993, Plastics−Determination of Charpy impact properties−Part 1:Non-instrumented
impact test. からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 7112 プラスチック−非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
備考 ISO 1183:1987, Plastics −Methods for determining the density and relative density of non-cellular
plastics からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 7115 プラスチック−クリープ特性の試験方法−第1部:引張クリープ
備考 ISO 899-1:1993, Plastics −Determination of creep behaviour−Part 1:Tensile creepからの引用
事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 7139 プラスチック−多目的試験片
備考 ISO 3167:1993, Plastics−Multipurpose test specimensが,この規格と一致している。
JIS K 7140-1 プラスチック−比較可能なシングルポイントデータの取得と掲示−第1部:成形材料
備考 ISO 10350-1:1998, Plastics−Acquisition and presentation of comparable single-point data−Part
1: Moulding materialsが,この規格と一致している。
JIS K 7144 プラスチック−機械加工による試験片の調製
備考 ISO 2818:1994, Plastics −Preparation of test specimens by machiningが,この規格と一致して
いる。
3
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JIS K 7145 プラスチック−アミノ樹脂成形材料−揮発分の求め方
備考 ISO 3671:1976, Plastics−Aminoplastic moulding materials−Determination of volatile matterか
らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 7154-1 プラスチック−熱硬化性樹脂成形材料の射出成形試験片−第1部:通則及び多目的試験
片の成形
備考 ISO 10724-1:1998, Plastics−Injection moulding of test specimens of thermosetting powder
moulding compounds (PMCs)−Part 1:General principles and moulding of multipurpose test
specimensが,この規格と一致している。
JIS K 7154-2 プラスチック−熱硬化性樹脂成形材料の射出成形試験片−第2部:小形角板
備考 ISO 10724-2:1998, Plastics−Injection moulding of test specimens of thermosetting powder
moulding compounds (PMCs)−Part 2:Small platesが,この規格と一致している。
JIS K 7160 プラスチック−引張衝撃強さの試験方法
備考 ISO 8256:1990, Plastics−Determination of tensile-impact strengthが,この規格と一致している。
JIS K 7161 プラスチック−引張特性の試験方法−第1部:通則
備考 ISO 527-1:1993, Plastics−Determination of tensile properties −Part 1:General principlesが,こ
の規格と一致している。
JIS K 7162 プラスチック−引張特性の試験方法−第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの
試験条件
備考 ISO 527-2:1993, Plastics−Determination of tensile properties −Part 2:Test conditions for
moulding and extrusion plasticsが,この規格と一致している。
JIS K 7171 プラスチック−曲げ特性の試験方法
備考 ISO 178:1993, Plastics−Determination of flexural propertiesが,この規格と一致している。
JIS K 7191-2 プラスチック−荷重たわみ温度の試験方法−第2部:プラスチック及びエボナイト
備考 ISO 75-2:1993, Plastics−Determination of temperature of deflection under load−Part 2:Plastics
and eboniteが,この規格と一致している。
JIS K 7201-2 プラスチック−酸素指数による燃焼性の試験方法−第2部:室温における試験
備考 ISO 4589-2:1996, Plastics−Determination of burning behaviour by oxygen index−Part
2:Ambient-temperature test.がこの規格と一致している。
JIS K 7209 プラスチック−吸水率の求め方
備考 ISO 62:1999, Plastics−Determination of water absorption.が,この規格と一致している 。
JIS K 7230 プラスチック−フェノール樹脂成形品−遊離アンモニア及びアンモニウム化合物の求め
方(インドフェノール法)
備考 ISO 14859:1999, Plastics-Phenol formaldehyde mouldings-Determination of free ammonia and
ammonium compounds (Indophenol method) が,この規格と一致している。
JIS K 7247 試験炎−500W試験炎による燃焼試験方法
備考 IEC 60695-11-20:1999, Fire hazard testing−Part 11-20: Test flames−500 W flame test methods
が,この規格と一致している。
JIS K 7365 プラスチック−規定漏斗から注ぐことができる材料の見掛け密度の求め方
備考 ISO 60:1977, Plastics−Determination of apparent density of material that can be poured from a
specified funnelが,この規格と一致している 。
4
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JIS Z 2391 試験炎−50W試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法
備考 IEC 60695-11-10:1999, Fire hazard testing−Part 11-10: Test flames−50 W horizontal and vertical
flame test methodsが,この規格と一致している。
ISO 120:1977, Plastics−Phenol-formaldehyde mouldings−Determination of free ammonia and ammonium
compounds−Colorimetric comparison method
ISO 171:1980, Plastics−Determination of bulk factor of moulding materials
ISO 295:2004, Plastics−Compression moulding of test specimens of thermosetting materials
ISO 2039-1:1933, Plastics−Determination of hardness−Part1:Ball indentation method
ISO 2577:1984, Plastics−Thermosetting moulding materials−Determination of shrinkage
ISO 4614:1977, Plastics−Melamine-formaldehyde mouldings−Determination of extractable formaldehyde
ISO 6603-2:2000, Plastics−Determination of puncture impact behaviour of rigid plastics−Part
2:Instrumented impact testing
ISO 7808:1992, Plastics−Thermosetting moulding materials−Determination of transfer flow
ISO 11359-2:1999, Plastics−Thermomechanical analysis (TMA)−Part 2:Determination of coefficient of
linear thermal expansion and glass transition temperature
IEC 60093:1980, Methods of test for volume resistivity and surface resistivity of solid electrical insulating
materials
IEC 60167:1964, Methods of test for the determination of the insulation resistance of solid insulating
materials
IEC 60250:1969, Recommended methods for the determination of the permittivity and dielectric dissipation
factor of electrical insulating materials at power,audio and radio frequencies including metre wavelengths
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900及びJIS K 6917-1によるほか,次による。
3.1
サーマルフロー(thermal flow) 可塑化した熱硬化性樹脂成形材料が金型キャビティに充てんすると
きの流れ挙動を示すパラメータ。
4. 試験片の作り方
4.1
一般 試験片は,常に同じ成形条件,同じ加工方法で(射出成形及び圧縮成形)作るのが重要であ
る。
試験片の作製は,射出成形又は圧縮成形のいずれかを選択できる。
それぞれの試験方法に対して用いる試験片の成形方法を表3及び表4に示す(M:射出成形,Q:圧縮
成形)。
材料は,使用する直前まで,防湿容器に保管する。
充てん材又は強化材が入った材料の水分量は,成形材料の全質量当たりの質量分率で表す。
4.2
成形前の材料の取扱い 射出成形前の材料の前処理は,通常必要ない。前処理が必要な場合は,製
造業者の推奨条件による。
圧縮成形前の材料の前処理は,ISO 295の5(成形前の材料調整),7.2(乾燥),7.3(高周波予熱)又は
7.4(予備可塑化)による。
4.3
射出成形 射出成形試験片は,JIS K 7154-1及び/又はJIS K 7154-2によって,表1に規定する条
件で作る。
5
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表 1 試験片の射出成形条件
メラミン樹脂
成形材料の種類
溶融温度
TM
℃
金型温度
TC
℃
平均射出速度
v1
mm/s
硬化時間
tCR
s
射出成形用
95〜115
150〜165
50〜150
(本文参照)
成形条件は4.1の規定によることを条件として,表1に示す範囲内から選ぶ。また,特定の場合には,
一定の値(範囲ではなく)が規定される。
−溶融温度 TM
−金型温度 TC
−硬化時間 tCR
硬化時間tCRは,硬化特性及び成形材料の前処理を考慮して決定されるが,同一の成形材料で同一厚さ
で作られるすべての試験片については同一であること,及び試験結果とともに付記することが条件である。
選ばれた硬化時間は,すべての試験片が,可能な限り完全,かつ,均一に硬化することを保証するもの
でなければならない。
備考 サーマルフローの劣るメラミン樹脂成形材料は,次の状態が起こり得る。
規定の品質をもった成形物は射出成形できるが,試験片(例えば,JIS K 7139に規定するA
形又はJIS K 7154-2に規定するD1,D2小形角板)の射出成形はできない。この場合に限り,
ISO 295によって,圧縮成形で成形されたもの,又はJIS K 7144に従って機械加工し,ISO 295
によって圧縮成形しE形プレート(120 mm×120 mm×厚さ)から作製した試験片が推奨され
る。
4.4
圧縮成形 圧縮成形試験片は,ISO 295によって表2の条件で作る。
表 2 試験片の圧縮成形条件
メラミン樹脂成形
材料の種類
金型温度
TC
℃
成形圧力
PM
MPa
硬化時間
tCR
s
圧縮成形用
150〜165
20〜40
厚さ1 mm当たり
20〜60
成形条件は4.1の規定によることを条件として,表2に示す範囲内から選ぶ。また,特定の場合には,
一定の値(範囲ではなく)が規定される。
−金型温度 TC
−成形圧力 PM
−硬化時間 tCR
硬化時間tCRは,硬化特性及び成形材料の前処理を考慮して決定されるが,同一の成形材料で同一厚さ
で作られるすべての試験片については同一であること,及び試験結果とともに付記することが条件である。
選ばれた硬化時間は,すべての試験片が,可能な限り完全,かつ,均一に硬化することを保証するもの
でなければならない。
性質の決定に要求される試験片は,成形した小板からJIS K 7144によって切削加工するか,又はISO 295
によって成形したJIS K 7139の多目的試験片A形を使用する。
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5. 試験片の状態調節 試験片は,表3,表4の性質を求める前に,特に規定がなければ次の状態調節を
行う。
方法1
試験片は,JIS K 7100に従って23±2 ℃,(50±5)%相対湿度の条件下で,少なくとも16時間状態調節
を行う。これは,一般的な試験方法であり,方法2の使用を規定していないすべての場合において適用す
る。方法1は,表3,表4には記載していない。
方法2
試験片を常温の蒸留水に24時間入れ,その後JIS K 7100に従って23±2 ℃,(50±5)%相対湿度の条件
下で,2時間状態調節を行う。
6. 諸性質の求め方 諸性質の求め方及びデータの提示は,JIS K 7140-1の規格,補足説明及び備考によ
る。
すベての試験は,次の表3及び表4に特に規定がなければ,23±2 ℃,(50±5)%相対湿度の標準状態で
行う。
表3には,JIS K 7140-1に規定したものの中から,圧縮成形及び射出成形用メラミン樹脂成形材料に適
切な性質を記載した。これらの性質は,他の熱硬化及び熱可塑性プラスチックのデータと比較するのに有
用である。表4には,表3に記載していない性質で,圧縮成形及び射出成形用メラミン樹脂成形材料を特
徴付けるのに重要な特性又は一般に広く用いられている性質を記載する。
この性質を用いて異なる材料間の比較をする場合は、同じ種類の熱硬化性樹脂に限定した方がよい。
なお,次に示すa)〜e)の特性については,それぞれいずれかを選択できる。
a) 成形収縮率又は成形収縮率A
b) 絶縁抵抗又は絶縁抵抗A
c) 遊離アンモニア又は遊離アンモニアA
d) 密度又は比重
e) 抽出ホルムアルデヒド又は抽出ホルムアルデヒドA
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表 3 一般的性質及びその試験条件
1
2
3
4
5
6
7
性質
記号
規格
試験片のタイプ及び
寸法
mm
試験片の
作り方
(1)
単位
試験条件及び補足説明
1
レオロジー的性質
1.1 成形収縮率
SMo
ISO 2577
120×120×2
ISO 295タイプE2
Q
%
互いに直交する2方向の平均値
数値
1.2
SMp
(2)
60×60×2
JIS K 7154-2
タイプD2
M
流れ方向に平行
1.3
SMn
流れ方向に直角
1.4 成形収縮率A
JIS K 6911
φ90×11
Q/M
−
2
機械的性質
2.1 引張弾性率
Et
JIS K 7161
JIS K 7162
JIS K 7139試験片A
形
ISO 295タイプEか
ら切出し可
Q/M
MPa 試験速度1 mm/min
2.2 破壊応力
σB
試験速度5 mm/min
2.3 破壊ひずみ
εB
%
2.4 引張クリープ
弾性率
Etc1
JIS K 7115
MPa 1時間
ひずみ≦0.5 %
2.5
Etc103
1 000時間
2.6 曲げ弾性率
Ef
JIS K 7171
80×10×4
Q/M
MPa 試験速度2 mm/min
2.7 曲げ強さ
σfM
2.8 シャルピー衝
撃強さ
(ノッチなし)
acU
JIS K 7111
80×10×4
Q/M
kJ/m2 エッジワイズ衝撃
2.9 シャルピー衝
撃強さ
(ノッチ付き)
acA
80×10×4
V-ノッチ r=0.25
2.10 引張衝撃強さ
(ノッチ付き)
at1
JIS K 7160
80×10×4
ダブルV-ノッチ
r=1
ノッチ付きシャルピー試験で破
壊しなかった場合だけ適用する。
2.11
2.12
多軸衝撃性質
−応力
−エネルギー
FM
ISO 6603-2
60×60×2
JIS K7154-2タイプ
D2より切出し可
N
最大値
打撃速度4.4 m/s 直
径20mmで滑らかに
打撃する。試験片は,
外側にずれないよう
に十分にクランプで
掴む。
WP
J
最大応力
の50%の
打撃エネ
ルギー
3
熱的性質
3.1 荷重たわみ温
度
Tf1.8
JIS K 7191-2 80×10×4
Q/M
℃
1.80
最大表
面応力
(MPa)
フラットワ
イズの方向
に荷重をか
ける。
3.2
Tf8.0
8.00
3.3 線膨張係数
α0
ISO 11359-2 60×10×2,120×120×2
ISO 295 タイプE2
から切出し可
Q
℃-1
−
23〜55 ℃
の温度範囲
でのセカン
ト値を記録
する。
3.4
αP
60×10×4
JIS K 7139タイプA
から切出し可
M
流れ方向に平行
3.5
αP
60×10×2,60×60×2
JIS K 7154-2タイプ
D2から切出し可
流れ方向に平行
3.6
αn
流れ方向に直角
3.7 耐燃性
B50/3.0 JIS Z 2391
125×13×3
Q
−
分類ごとに記録する:V-0;V-1;
8
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3.8
B50/x
更に任意の厚さ(x)
の試験片
HB40又はHB75(V-2は熱硬化で
は適用されない。)
3.9
B500/3.0 JIS K 7247
≧150×≧150×3
Q
−
分類ごとに記録する:5 VA;5 VB
又はN
3.10
B500/x
更に任意の厚さ(x)
の試験片
3.11 酸素指数
O/23
JIS K 7201-2 80×10×4
Q/M
%
手順Aの使用:上面着火
表 3 一般的性質及びその試験条件(続き)
1
2
3
4
5
6
7
性質
記号
規格
試験片のタイプ及び
寸法
mm
試験片
の作り
方 (1)
単位
試験条件及び補足説明
4
電気的性質
4.1 比誘電率
εr100
IEC 60250 ≧60×≧60×1
又は
≧60×≧60×2
Q/M
−
100 Hz
電極のエッジの影響を
補償する。1分後評価
4.2
εr1M
1 MHz
4.3 誘電正接
tanδ100
−
100 Hz
4.4
tanδ1M
1 MHz
4.5 体積抵抗率
ρe
IEC 60093 ≧60×≧60×1
又は
≧60×≧60×2
Q/M
Ω・cm 電圧
500 V
1分後評価
4.6 表面抵抗率
σe
Ω
1〜2 mmの厚
みの試験片を
50 mmの長さ
で5 mm離して
接触した電極
を使う。
1分後
評価
4.7 絶縁破壊の強
さ
Es1
JIS C 2110 ≧60×≧60×1
Q/M
MV/m 直径20 mmの球状電極。
JIS C 2101の変圧器油に浸せきす
る。昇圧速度2 kV/sを使用
4.8
Es2
≧60×≧60×2
4.9 保証トラッキ
ング指数
PTI
JIS C 2134 ≧15×≧15×4,
120×120×4 タイプ
E4 ISO 295又はタイ
プA JIS K 7139から
切出し可
Q/M
−
溶液Aを使用する。
4.10 耐アーク性
JIS K 6911 φ100×3
Q/M
s
5
その他の性質
5.1 吸水率
WW24
JIS K 7209 60×60×1,120×120×1
ISO 295タイプE1か
ら切出し可,又は
60×60×1 JIS K 7154-2
タイプD1
Q/M
mg 23 ℃の水に24時間浸せき
5.2
WW24
質量
%
5.3 密度
ρm
JIS K 7112 ≧10×≧10×4
120×120×4 ISO 295
タイプE4,又はJIS K
7139タイプAの中央
部から切出し可
Q/M
g/cm3 JIS K 7112に規定する四つの方法
はこの規格の目的に対して同等
と見なされる。
5.4 比重
JIS K 6911
Q/M
−
水中置換法
注(1) Q:圧縮成形 M:射出成形
(2) 国際規格は作成中
9
K 6917-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 4 追加の諸性質及び試験条件
1
2
3
4
5
6
7
性質
記号
規格
試験片のタイプ及び
寸法
mm
試験片の
作り方
(1)
単位
試験条件及び補足説明
1
レオロジー的性質
1.1 見掛け密度
ρu
JIS K 7365 成形材料
−
g/cm3
−
1.2 かさばり係数
γ
ISO 171
−
かさばり係数γ=ρm/ρu
(ρmは表3の5.3参照)
1.3 トランスファー
フロー
Ftr
ISO 7808
%
−
2
機械的性質
2.1 ボール押込み硬
さ
H961/30 ISO
2039-1
≧20×≧20×4
Q/M
MPa
荷重961N, 時間30秒
3
熱的性質
4
電気的性質
4.1 絶縁抵抗
R25d
IEC 60167 ≧50×≧75×4
Q
Ω
500 Vの電
圧で1分後
常態,方法1
4.2
R25W
煮沸後,方法2
4.3 絶縁抵抗A
−
JIS K 6911 20×40×10
Q/M
Ω
500 Vの電
圧で1分後
常態
4.4
煮沸後
5
その他の性質
5.1 遊離アンモニア
mEAM ISO 120
≧120×≧120×4
ISO 295 タイプE4
Q/M
質量% 成形品を粉にした代表サンプ
ルを分析する。
JIS K 7139 タイプA
Q/M
5.2 遊離アンモニアA
−
JIS K 7230 成形品
Q/M
5.3 揮発分
mV
JIS K 7145 成形材料
−
質量%
抽出ホルムアル
デヒド
ISO 4614
成形品
Q/M
μg/cm2
又は
μg/ml
試料表面積の平方センチ当た
り又は抽出液のミリリットル
当たり
5.4 −水
mE/WF
5.5 −酢酸
mE/AAF
5.6 −エタノール
me/ALF
抽出ホルムアル
デヒドA
食品衛生
法(昭和22
年12月24
日法律第
233号)
5.7 −水
−
注(1) Q:圧縮成形 M:射出成形
10
K 6917-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 6917-2:2006 プラスチック−メラミン樹脂成形材料−第2部試験片の作り方及び
諸性質の求め方
ISO 14528-2:1999,Plastics−Melamine-formaldehyde powder moulding
compounds (MF-PMCs)−Part 2:Preparation of test specimens and determination of
properties
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.適用範囲 メラミン樹脂成形材料
の試験片の作り方及び
諸性質の求め方につい
て規定する。
ISO
14528-2
1
JISと同じ。
IDT
−
−
2.引用規格 JIS C 2101 その他
2
ISO 60その他
MOD/追加
MOD/削除
JIS K 6911,JIS K 7230を
追加。
ISO 15062は“ISOポアチ
エ会議(2000年)”で廃止
されたため削除した。
ISO 2039-1,
ISO 2112:1990,
ISO 6603-2,ISO 7808:1992
も削除した。
IEC 60707は第2版におい
て,BH法が取り下げられ
たため削除。
試験方法の追加による。
3.定義
用語の定義を規定
3
−
IDT
−
−
4.試験片の
作り方
成形前材料の取扱い及
び成形法ごとの試験片
作成条件を規定
4
4.3
JISとほぼ同じ。
IDT
MOD/変更
−
規定温度を現状に合わせ
て変更
−
−
2
K
6
9
1
7
-2
:
2
0
0
6
11
K 6917-2:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項
目ごとの評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線又は点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
項目番号
内容
項目番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
5.試験片の
状態調節
試験前の試験片の処理
方法について規定
5
JISと同じ。
IDT
−
−
6.諸性質の
求め方
一般的性質及び諸性質
並びに試験条件につい
て規定
6
JISとほぼ同じ。
MOD/選択
我が国独自のA法及び比
重を追加し,選択できるこ
ととした。
アジア地域では,普及している。
実験データを積み重ね提案を検討
する。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を変更している。0
― MOD/選択……… 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。
2.
JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
2
K
6
9
1
7
-2
:
2
0
0
6