K 6915:2006
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条1項の規定に基づいて,日本プラスチック
工業連盟 (JPIF)/合成樹脂工業協会 (JTPIA)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して
日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した
日本工業規格である。
これによって,JIS K 6915 : 1993は改正されるとともに一部分割され,JIS K 6915-1,JIS K 6915-2及び
JIS K 6915の三部構成となった。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 14526-3 : 1999,Plastics−Phenolic
powder moulding compounds (PF-PMCs)−Part 3 : Requirements for selected moulding compoundsを基礎として
用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 6915には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 6915の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6915-1 第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6915-2 第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
JIS K 6915 フェノール樹脂成形材料
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. 種類,区分及び記号 ········································································································· 2
5. 要求事項 ························································································································ 2
5.1 特性値 ························································································································· 2
5.2 充てん材/強化材の種類及び含有量 ··················································································· 2
6. 検査方法 ························································································································ 2
7. 包装及び表示 ·················································································································· 2
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ····································································· 7
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 6915:2006
フェノール樹脂成形材料
Phenolic moulding compounds
序文 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 14526-3,Plastics−Phenolic powder moulding
compounds (PF-PMCs)−Part 3 : Requirements for selected moulding compoundsを翻訳し,技術的内容を変更し
て作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,フェノール樹脂成形材料から圧縮,射出又はトランスファ成形によって作製
した試験片の物理的及び化学的な特性の要求事項について規定する。
この規格は,組成及び特性が異なる成形材料,更に,一般的な技術的及び/又は経済的に重要な点につ
いて規定する。
成形材料の諸性質,試験方法及び試験条件は,JIS K 6915-2による。成形材料は,組成及び特性に対応
してタイプごとに区分する。成形材料の様々なタイプの呼び方は,JIS K 6915-1による。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 14526-3 : 1999,Plastics−Phenolic powder moulding compounds (PF-PMCs)−Part 3 :
Requirements for selected moulding compounds (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,その年の版だけがこの規格の規定を構成
するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版を適用する。
JIS K 6900 プラスチック−用語
備考 ISO 472 : 1999,Plastics−Vocabularyが,規格と一致している。
JIS K 6915-1 プラスチック−フェノール樹脂成形材料−第1部: 呼び方のシステム及び仕様表記の
基礎
備考 ISO 14526-1 : 1999,Plastics−Phenolic powder moulding compounds (PF-PMCs)−Part 1 :
Designation system and basis for specificationsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等で
ある。
JIS K 6915-2 プラスチック−フェノール樹脂成形材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め
方
2
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
備考 ISO 14526-2 : 1999,Plastics−Phenolic powder moulding compounds (PF-PMCs)−Part 2 :
Preparation of test specimens and determination of propertiesからの引用事項は,この規格の該当
事項と同等である。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900,JIS K 6915-1及びJIS K 6915-2による。
4. 種類,区分及び記号 成形材料の種類,区分及び記号は表1による。
5. 要求事項
5.1
特性値 この規格が適用されるフェノール樹脂成形材料は,表1の種類の小区分(分類番号)ごと
にJIS K 6915-2によって試験したとき,表2,表3又は表4に示す要求事項を満足しなければならない。
ただし,表2,表3及び表4の特性値は,試験片の平均値で表す。特性2.1,2.2,2.3,2.4,3.1及び3.2に
おいて個々の測定結果の許容範囲は,受渡当事者間の協定による。
レオロジー的特性及び加工上の性質には特定の制限を設けないが,フェノール樹脂 (PF) 成形材料の正
しい使用のためには適切なレオロジー的特性及び加工上の性質は不可欠なものである。その試験方法及び
試験条件は,受渡当事者間の協定による。さらに,ある用途では成形材料の他の特性も重要となる。
例えば,
− 硬化時間
− 粒子の大きさ
− 水分量
この場合,これらの特性及び試験方法は,用いる試験条件と同様に,受渡当事者間で合意する。
5.2
充てん材/強化材の種類及び含有量 この規格を適用するフェノール樹脂成形材料の製品の呼び方
は,JIS K 6915-1の4.2に基づく充てん材/強化材の性質,形状及び公称含有率(質量分率)に適合しな
ければならない。
6. 検査方法 フェノール樹脂成形材料の検査項目及び抜取検査は,受渡当事者間の協定による。
7. 包装及び表示 包装には,成形材料の品質を保持し,輸送における通常の取扱いに十分耐えるものと
し,次の事項を表示しなければならない。
a) 名称
b) 種類及び小区分の記号
例 一般用 PM-GE
c) 正味質量
d) 製造年月又はその略号
例 06.4(2006年4月)
e) 製造業者名又はその略号
3
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 1 成形材料の種類,区分及び記号
種
類
種類の小区分
小区分の記号
分類
番号
記号
主基材
加工方法
固有性質
用途
(参考)
強化材/充てん材 (第1成分)
強化材/充てん材(第2成分)
ノボラック形
レゾール形
材質
形状
公称含有率
(質量分率)
材質
形状
公称含有率
(質量分率)
一
般
用
一般用
PM-GG
−
1
(WD30+MD20)〜
(WD40+MD10)
木材
粉末
30〜40
鉱物
粉末
20〜10
指定なし
−
−
一般絶縁用
−
PM-GE-1-R
3
(WD30+MD20),X,A〜
(WD40+MD10),X,A
木材
粉末
30〜40
鉱物
粉末
20〜10
指定なし
電気的性質
アンモニア
フリー
PM-GE
PM-GE-R
3-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
電気的性質
−
電
気
用
絶縁用
PM-EG-1
−
2
(WD30+MD20),X,E〜
(WD40+MD10),X,E
木材
粉末
30〜40
鉱物
粉末
20〜10
指定なし
電気的性質
−
PM-EG
PM-EG-R
2-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
電気的性質
−
高位絶縁用
PM-EI
−
7
PF40〜PF60
雲母
繊維
40〜60
−
−
−
指定なし
電気的性質
−
PM-EE
PM-EE-R
7-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
電気的性質
−
衝
撃
用
衝撃用及び
電気用
PM-ME-1
−
4
(LF20+MD25)〜
(LF30+MD15)
セルロー
ス,綿
繊維
20〜30
鉱物
粉末
25〜15
指定なし
機械的及び
電気的性質
−
PM-ME
PM-ME-R
4-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
機械的及び
電気的性質
−
PM-MM
−
8
(LF20+MD25)〜
(LF40+MD05)
セルロー
ス,綿
繊維
20〜40
鉱物
粉末
25〜5
指定なし
機械的及び
電気的性質
−
衝撃用
PM-MG-1
−
5
(SC20+LF15)〜
(SC30+LF05)
合成有機物
チップ
20〜30
セルロ
ース,綿
繊維
15〜5
指定なし
機械的性質
−
PM-MG
PM-MG-R
5-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
機械的性質
−
高位衝撃用
PM-MI-1
−
6
SS40〜SS50
合成有機物
フレーク
40〜50
−
−
−
指定なし
機械的性質
−
PM-MI
PM-MI-R
6-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
機械的性質
−
耐
熱
用
耐熱用
PM-HH-1
−
9
(GF20+GG30)〜
(GF30+GG20)
ガラス
繊維
20〜30
ガラス
摩砕粉
30〜20
指定なし
熱的性質
−
PM-HH
PM-HH-R
9-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
熱的性質
−
耐熱用及び
衝撃用
PM-HM-1
−
10
(GF30+MD20)〜
(GF40+MD10)
ガラス
繊維
30〜40
鉱物
粉末
20〜10
指定なし
熱的及び
機械的性質
−
PM-HM
PM-HM-R
10-2
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
熱的及び
機械的性質
−
食
器
用
食器用
PM-T
PM-T-R
11
−
−
−
−
−
−
−
指定なし
衛生性
(食品接触)
−
備考1. 表1の“−”については,特に規定しない。
2. 表1の小区分の記号は,種類,種類の小区分及びフェノール樹脂の機能に対して次の記号で表す。
頭の2文字のPMは,フェノール樹脂成形材料
中間の2文字は,G:一般用,E:電気特性,I:衝撃,M:機械強度,H:耐熱性,T:食器用
末尾には,フェノール樹脂がレゾール型にはRを,ノボラック形には記号を付けない。
ISOが要求している種類には,末尾に数字の1を付けた。
4
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 2 フィラーとして (WD+MD),(PF),その他を含むフェノール樹脂成形材料の要求特性
種類の小区分
一般用
一般絶縁用
絶縁用
高位絶縁用
試験箇条番号
(JIS K 6915-2)
小区分の記号
PM-GG
PM-GE-1-R
PM-GE
PM-GE-R
PM-EG-1
PM-EG
PM-EG-R
PM-EI
PM-EE
PM-EE-R
分類番号
1
3
3-2
2
2-2
7
7-2
特性
単位
試験片の作
り方(1)
最大
又は
最小
(WD30+MD20)
〜
(WD40+MD10)
(WD30+MD20),X,A
〜
(WD40+MD10),X,A
−
(WD30+MD20),X,E
〜
(WD40+MD10),X,E
−
PF40〜PF60
−
1
レオロジー的性質
1.1
受渡当事者間の協定による
2
機械的性質
2.1
引張破壊応力 σB
MPa
Q
≧
40
40
−
40
−
30
−
表3,2.2
M/T
≧
50
50
−
50
−
40
−
2.2
曲げ強さ σfM
MPa
Q
≧
70
70
69
70
69
50
69
表3,2.7
M/T
≧
80
80
69
80
69
60
69
2.3
シャルピー衝撃強さ
(ノッチなし) acU
kJ/m2
Q
≧
4.5
4.5
−
4.5
−
2.5
−
表3,2.8
M/T
≧
5.0
5.0
−
5.0
−
3.5
−
2.4
シャルピー衝撃強さ
(ノッチ付き) acA
kJ/m2
Q
≧
1.3
1.3
−
1.3
−
1.5
−
表3,2.9
M/T
≧
1.3
1.3
−
1.3
−
1.5
−
3
熱的性質
3.1
荷重たわみ温度 Tf 1.8
℃
Q/M/T
≧
160
160
140
160
140
170
−
表3,3.1
3.2
荷重たわみ温度 Tf 8.0
℃
Q/M/T
≧
115
115
−
115
−
130
−
表3,3.2
3.3
耐燃性
−
Q/M/T
−
HB
HB
HB
HB
HB
HB
HB
表3,3.11
4
電気的性質
4.1
誘電正接 tanδ100
−
Q/M/T
≦
−
−
−
0.1
−
0.1
−
表3,4.3
4.2
体積抵抗率 ρe
Ω・cm
Q/M/T
≧
−
−
−
1011
−
1012
−
表3,4.5
4.3
表面抵抗率 σe
Ω
Q/M/T
≧
109
109
−
1010
−
1011
−
表3,4.6
4.4
保証トラッキング指数 PTI
−
Q/M/T
≧
125
125
−
125
−
175
−
表3,4.9
4.5
絶縁抵抗A (常態)
Ω
Q/M/T
≧
−
−
109
−
1010
−
1011
表4,4.3
4.6
絶縁抵抗A (煮沸後)
Ω
Q/M/T
≧
−
−
107
−
108
−
1010
表4,4.4
5
他の性質
5.1
吸水率 Ww 24
mg
Q/M/T
≦
100
100
−
100
−
30
−
表3,5.1
5.2
質量 %
≦
−
−
−
−
−
−
−
表3,5.2
5.3
遊離アンモニア mEAM
質量 %
Q/M/T
≦
−
0.02
−
−
−
−
−
表4,5.1
5.4
遊離アンモニアA
質量 %
Q/M/T
≦
−
0.02
(0.02)
−
(0.02)
−
(0.02)
表4,5.2
注(1) Q:圧縮成形 M:射出成形 T:トランスファ成形
備考1. 試験片の作製方法及び性質の測定方法は,JIS K 6915-2の,表3及び表4の列番3,4及び7による。
2. 圧縮成形,射出成形及びトランスファ成形材料の特性値間の相異,試験結果の起こりそうな変動と広範囲にわたる特性とによって,同じ呼び方でも同一とはみなさない。
3. 次の特性については,いずれかを選択できる。
遊離アンモニア又は遊離アンモニアA
4. 遊離アンモニアAは,レゾール形だけ( )内の数値が適用される。
5. 試験片の作製は,射出成形,圧縮成形又はトランスファ成形のいずれかを選択できる。
5
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 3 フィラーとして (LF+MD),(SC+LF),(SS) その他を含むフェノール樹脂成形材料の要求特性
種類の小区分
衝撃用及び電気用
衝撃用
高位衝撃用
試験箇条番号
(JIS K 6915-2)
小区分の記号
PM-ME-1
PM-ME
PM-ME-R
PM-MM
PM-MG-1
PM-MG
PM-MG-R
PM-MI-1
PM-MI
PM-MI-R
分類番号
4
4-2
8
5
5-2
6
6-2
特性
単位
試験片の作り
方(1)
最大
又は
最小
(LF20+MD25)
〜
(LF30+MD15)
−
(LF20+MD25)
〜
(LF40+MD05)
(SC20+LF15)
〜
(SC30+LF05)
−
SS40
〜
SS50
−
1
レオロジー的性質
1.1
受渡当事者間の協定による
2
機械的性質
2.1
引張破壊応力 σB
MPa
Q
≧
40
−
35
35
−
30
−
表3,2.2
M/T
≧
50
−
45
45
−
45
−
2.2
曲げ強さ σfM
MPa
Q
≧
70
59
70
70
59
60
59
表3,2.7
M/T
≧
80
59
80
80
59
70
59
2.3
シャルピー衝撃強さ
(ノッチなし) acU
kJ/m2
Q
≧
4.5
−
5.5
5.5
−
7.0
−
表3,2.8
M/T
≧
5.0
−
6.0
6.5
−
9.0
−
2.4
シャルピー衝撃強さ
(ノッチ付き) acA
kJ/m2
Q
≧
2.5
2.5
2.8
4.0
4.0
7.0
6.0
表3,2.9
M/T
≧
2.5
2.5
2.8
4.0
4.0
7.0
6.0
3
熱的性質
3.1
荷重たわみ温度 Tf 1.8
℃
Q/M/T
≧
160
140
160
160
140
160
140
表3,3.1
3.2
荷重たわみ温度 Τf 8.0
℃
Q/M/T
≧
110
−
115
110
−
115
−
表3,3.2
3.3
耐燃性
−
Q/M/T
−
HB
HB
HB
HB
HB
HB
HB
表3,3.11
4
電気的性質
4.1
誘電正接 tanδ100
−
Q/M/T
≦
−
−
−
−
−
−
−
表3,4.3
4.2
体積抵抗率 ρe
Ω・cm
Q/M/T
≧
−
−
−
−
−
−
−
表3,4.5
4.3
表面抵抗率 σe
Ω
Q/M/T
≧
108
−
108
108
−
108
−
表3,4.6
4.4
保証トラッキング指数 PTI
−
Q/M/T
≧
125
−
125
125
−
125
−
表3,4.9
4.5
絶縁抵抗A (常態)
Ω
Q/M/T
≧
−
109
−
−
108
−
−
表4,4.3
4.6
絶縁抵抗A (煮沸後)
Ω
Q/M/T
≧
−
107
−
−
−
−
−
表4,4.4
5
他の性質
5.1
吸水率 Ww 24
mg
Q/M/T
≦
150
−
150
150
−
200
−
表3,5.1
5.2
質量 %
≦
−
−
−
−
−
−
−
表3,5.2
5.3
遊離アンモニア mEAM
質量 %
Q/M/T
≦
−
−
−
−
−
−
−
表4,5.1
5.4
遊離アンモニアA
質量 %
Q/M/T
≦
−
(0.02)
−
−
(0.02)
−
(0.02)
表4,5.2
注(1) Q:圧縮成形 M:射出成形 T:トランスファ成形
備考1. 試験片の作製方法及び性質の測定方法は,JIS K 6915-2の,表3及び表4の列番3,4及び7による。
2. 圧縮成形,射出成形及びトランスファ成形材料の特性値間の相異,試験結果の起こりそうな変動と広範囲にわたる特性とによって,同じ呼び方でも同一とはみなさない。
3. 遊離アンモニアAは,レゾール形だけ( )内の数値が適用される。
4. 試験片の作製は,射出成形,圧縮成形又はトランスファ成形のいずれかを選択できる。
6
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表 4 フィラーとして (GF+GG),(GF+MD),その他を含むフェノール樹脂成形材料の要求特性
種類の小区分
耐熱用
耐熱用及び衝撃用
食器用
試験箇条番号
(JIS K 6915-2)
小区分の記号
PM-HH-1
PM-HH
PM-HH-R
PM-HM-1
PM-HM
PM-HM-R
PM-T
PM-T-R
分類番号
9
9-2
10
10-2
11
特性
単位
試験片の作り
方(1)
最大
又は
最小
(GF20+GG30)
〜
(GF30+GG20)
−
(GF30+MD20)
〜
(GF40+MD10)
−
−
1
レオロジー的性質
1.1
受渡当事者間の協定による
2
機械的性質
2.1
引張破壊応力 σB
MPa
Q
≧
50
−
80
−
−
表3,2.2
M/T
≧
60
−
90
−
−
2.2
曲げ強さ σfM
MPa
Q
≧
80
59
140
88
59
表3,2.7
M/T
≧
90
59
150
88
59
2.3
シャルピー衝撃強さ
(ノッチなし) acU
kJ/m2
Q
≧
6.0
−
13.0
−
−
表3,2.8
M/T
≧
7.0
−
15.0
−
−
2.4
シャルピー衝撃強さ
(ノッチ付き) acA
kJ/m2
Q
≧
1.5
−
3.0
2.0
−
表3,2.9
M/T
≧
1.5
−
3.5
2.0
−
3
熱的性質
3.1
荷重たわみ温度 Tf 1.8
℃
Q/M/T
≧
190
170
210
170
−
表3,3.1
3.2
荷重たわみ温度 Τf 8.0
℃
Q/M/T
≧
140
−
160
−
−
表3,3.2
3.3
耐燃性
−
Q/M/T
−
HB
HB
HB
HB
−
表3,3.11
4
電気的性質
4.1
誘電正接 tanδ100
−
Q/M/T
≦
0.25
−
0.25
−
−
表3,4.3
4.2
体積抵抗率 ρe
Ω・cm
Q/M/T
≧
1011
−
1012
−
−
表3,4.5
4.3
表面抵抗率 σe
Ω
Q/M/T
≧
1010
−
1011
−
−
表3,4.6
4.4
保証トラッキング指数 PTI
−
Q/M/T
≧
175
−
150
−
−
表3,4.9
4.5
絶縁抵抗A (常態)
Ω
Q/M/T
≧
−
−
−
−
−
表4,4.3
4.6
絶縁抵抗A (煮沸後)
Ω
Q/M/T
≧
−
−
−
−
−
表4,4.4
5
他の性質
5.1
吸水率 Ww 24
mg
Q/M/T
≦
30
−
30
−
−
表3,5.1
5.2
質量 %
≦
−
−
−
−
−
表3,5.2
5.3
遊離アンモニア mEAM
質量 %
Q/M/T
≦
−
−
−
−
−
表4,5.1
5.4
遊離アンモニアA
質量 %
Q/M/T
≦
−
(0.02)
−
−
(0.02)
表4,5.2
5.5
抽出ホルムアルデヒドA −水
μg/ml
Q/M/T
≦
−
−
−
−
4
表4,5.7
注(1) Q:圧縮成形 M:射出成形 T:トランスファ成形
備考1. 試験片の作製方法及び性質の測定方法は,JIS K 6915-2の,表3及び表4の列番3,4及び7による。
2. 圧縮成形,射出成形及びトランスファ成形材料の特性値間の相異,試験結果の起こりそうな変動と広範囲にわたる特性とによって,同じ呼び方でも同一とはみなさない。
3. 遊離アンモニアAは,レゾール形だけ( )内の数値が適用される。
4. 試験片の作製は,射出成形,圧縮成形又はトランスファ成形のいずれかを選択できる。
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K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
JIS K 6915 : 2006 フェノール樹脂成形材料
ISO 14526-3 : 1999,Plastics−Phenolic powder moulding compounds (PF-PMCs)−Part 3:
Requirements for selected moulding compounds
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目ご
との評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線及び点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの評
価
技術的差異の内容
1. 適用
範囲
フェノール樹脂成形材料
並びにその圧縮及び射出
成形による試験片の物理
的及び化学的な要求事項
について規定。
ISO
14526-3
1
JISに同じ。
IDT
−
−
2. 引用
規格
JIS K 6900,JIS K 6915-1,
JIS K 6915-2
2
ISO 472, ISO 800,
ISO 14526-1,
ISO 14526-2
MOD/削除
ISO 800:1992を削除。
ISO 800は,既に廃番となりISO 14526
に置き換えられている。
3. 定義
用語の定義を規定。
3
JISに同じ。
IDT
−
−
4. 種類,
区分及び
記号
成形材料の種類,区分及び
記号の表を追加。
−
−
MOD/追加
成形材料の種類,区分及び
記号の表を追加。
改正前JISと同じく一覧表で見やすく
する。
5. 要求
事項
フェノール樹脂成形材料
の特性の準拠試験方法と
特性値を規定。
4
JISとほぼ同じ。
MOD/追加
耐燃性及び絶縁抵抗A及
び遊離アンモニアAを追
加。
日本及びアジア地区で本特性が要求さ
れており試験項目を追加する。
実験を積んでIEC規格及びISO規格に
提案することも含めて次期改正時に見
直し検討する。
MOD/削除
耐燃性(BH法)を削除。 IEC 60707第2版においてBH法が取
り下げられたため削除。
MOD/追加
トランスファ成形を追加
する。
日本の市場要求による。ISO規格への
追加提案を検討する。
MOD/変更
数値範囲の規定を変更。
ISOに提案を検討する。
2
K
6
9
1
5
:
2
0
0
6
2
K
6
9
1
5
:
2
0
0
6
8
K 6915:2006
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(Ⅰ) JISの規定
(Ⅱ) 国際
規格番号
(Ⅲ) 国際規格の規定
(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の項目ご
との評価及びその内容
表示箇所:本体
表示方法:側線及び点線の下線
(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由
及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごとの評
価
技術的差異の内容
5. 要求
事項(続
き)
ISO
14526-3
4
MOD/選択
遊離アンモニア試験方法
は,ISO/IECとJISを併
記,いずれかを選択。
次期改正時に見直し検討する。
MOD/追加
フィラーの配合条件を規
定しない分類を追加。
日本の市場要求による。
6.検査方
法
検査は,受渡当事者間の協
定による。
−
−
MOD/追加
−
次期改正時に見直し検討する。
7.包装及
び表示
包装及び表示について規
定。
−
−
MOD/追加
−
次期改正時に見直し検討する。
−
−
Annex A
国際規格表示対
比表。
MOD/削除
国際規格表示対比表を削
除。
種類・区分すべての対比が困難なため。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT……………… 技術的差異がない。
― MOD/削除……… 国際規格の規定の規定項目又は規定内容を削除している。
― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更……… 国際規格の規定項目又は規定内容を変更している。
― MOD/選択……… 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD…………… 国際規格を修正している。
2
K
6
9
1
5
:
2
0
0
6
2
K
6
9
1
5
:
2
0
0
6