2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K6914-1995
熱硬化性樹脂積層管
Laminated thermosetting tubes
1. 適用範囲 この規格は,熱硬化性樹脂積層管(以下,“積層管”という。)について規定する。ここに
いう積層管とは,紙又は布を主基材としてフェノール樹脂を結合剤とした円管,ガラス布を主基材としメ
ラミン樹脂を結合剤とした円管並びにガラス布を主基材としエポキシ樹脂を結合剤とした円管とする。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法
JIS K 7112 プラスチックの密度と比重の測定方法
2. この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 類別,種類,区分及び記号 積層管の類別,種類,区分及び記号は表1のとおりとする。
表1 積層管の類別,種類,区分及び記号
類別
種類
区分
記号
1類
紙基材フェノール樹脂積
層管
電気及び耐湿用
電気及び機械用
PTM-PEV
PTM-PEM
布基材フェノール樹脂積
層管
太糸布基材:電気及び機械用
細糸布基材:機械精密加工用
細糸布基材:電気及び機械用
PTM-FCE
PTM-FLI
PTM-FLE
2類
紙基材フェノール樹脂積
層管
油中耐電圧用
電気及び機械用
PTR-PEO
PTR-PEM
布基材フェノール樹脂積
層管
太糸布基材:機械用
細糸布基材:電気及び機械用
PTR-FCM
PTR-FLE
ガラス布基材メラミン樹
脂積層管
長繊維ガラス布基材:機械用
MTR-GMH
ガラス布基材エポキシ樹
脂積層管
長繊維ガラス布基材:電気及び機械用
ETR-GEM
備考1. 1類とは,巻いて金型成形した積層管をいい,2類とは,加圧しながら巻いて作っ
た積層管をいう。
2. 積層管の区分の内容は,附属書のとおりとする。
3. 品質 積層管の品質は,7.によって試験を行い,表2-1及び表2-2に適合しなければならない。ただし,
受渡当事者間の協定によって,試験の一部を省略することができる。
2
K6914-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2-1 積層管(1類)の品質
試験項目
単位
処理(1)
PTM-PEV
PTM-PEM
PTM-FCE
PTM-FLI
PTM-FLE
貫層耐電圧(2)
−
C-90/20/65
表8-1の電位傾度になる試験電圧に1分間耐え
ること。
−
表8-1の電位
傾度になる試
験電圧に1分
間耐えるこ
と。
沿層耐電圧
−
C-90/20/65
表9-1の試験
電圧に1分間
耐えること。
−
−
−
表9-1の試験
電圧に1分間
耐えること。
曲げ強さ(3)
Mpa {kgf/mm2}
A
59 {6.0} 以上
69 {7.0} 以上
79 {8.0} 以上
79 {8.0} 以上
79 {8.0} 以上
圧縮強さ(4)
Mpa {kgf/mm2}
A
137 {14.0} 以上
128 {13.0} 以上
128 {13.0} 以上
128 {13.0} 以上
128 {13.0} 以上
加熱後の外観(5)
−
A
表10-1の試験温度で外観に著しい変化(6)のないこと。
吸水率
%
E-24/50+
D-24/23
表3-1の規定による。
比重
−
A
1.22以上
1.25以上
1.25以上
1.25以上
1.25以上
耐アセトン性
−
A
著しい変化のないこと。
注(1)
(i)
アルファベットは,試験片の処理の種類を示す。
A:受理のままの状態であり処理を行わない。
C:恒温恒湿の空気中で処理を行う。
D:恒温の水中で浸せき処理を行う。
E:恒温の空気中で処理を行う。
(ii)
最初の数字は,処理の時間を示す。
(iii)
2番目の数字は,処理の温度を示す。
(iv)
3番目の数字は,処理の相対湿度を示す。
(V)
アルファベットと数字は横線で離し,数字と数字は斜線で離す。
(vi)
2種以上の処理を行うときは,プラス (+) でつなぎ,その順序に行う。
例 E-24/50+D-24/23
50℃の恒温空気中で24時間処理を行い,次に23℃の水中で24時間浸せきすることを示す。
(2) 肉厚2mm未満の積層管については試験を行わない。
(3) 環状試験片による試験においては,内径の外径に対する比が0.95以上の積層管は試験を行わない。
(4) 外径が大きくて試験が困難な場合には試験を省略することができる。
また,外径10mm未満,内径6mm未満及び肉厚2mm未満の積層管については試験は行わない。
(5) 肉厚12.5mmを超える紙基材積層管は試験を行わない。
(6) 著しい変化とは,変色以外の著しいゆがみ,膨れ,ひび割れなどをいう。
また,PTM-PEV及びPTM-PEMには,表面だけで内部に及ばないき裂があっても差し支えない。
3
K6914-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表2-2 積層管(2類)の品質
試験項目
単位
処理(2)
PTR-PEO
PTR-PEM
PTR-
FCM
PTR-FLE
MTR-
GMH
ETR-
GEM
内径 (mm)
3以上
25未満
25以上 5以上
25未満
25以上 10以上 10以上
25未満
25以上 10以上
10以上
貫層耐電圧(2)
−
C-90/20/65 表8-2の電位傾度になる試験電
圧に1分間耐えること。
− 表8-2の電位傾度になる試験電圧に1
分間耐えること。
沿層耐電圧
−
C-90/20/65 表9-2の試験電圧に1分間耐え
ること。
− 表9-2の試験電圧に1分間耐えるこ
と。
曲げ強さ(3)
Mpa {kgf/mm2}
A
69 {7.0}
以上
79 {8.0}
以上
69 {7.0}
以上
79 {8.0}
以上
79 {8.0}
以上
69 {7.0}
以上
79 {8.0}
以上
118 {12.0}
以上
196 {20.0}
以上
圧縮強さ(4)
Mpa {kgf/mm2}
A
59 {6.0}
以上
88 {9.0}
以上
69 {7.0}
以上
98{10.0}
以上
79 {8.0}
以上
69 {7.0}
以上
98 {10.0}
以上
69 {7.0}
以上
118 {12.0}
以上
加熱後外観(7)
−
A
表10-2の試験温度で外観に著しい変化(8)のないこと。
吸水率(9)
%
E-24/50+D
-24/23
表3-2の規定による。
比重
−
A
1.10
以上
1.12
以上
1.10
以上
1.12
以上
1.12
以上
1.12
以上
1.14
以上
1.70
以上
1.55
以上
耐アセトン性
−
A
著しい変化のないこと。
注(7) 肉厚12.5mmを超える紙基材積層管,肉厚20mmを超える布基材積層管及び肉厚10mmを超えるガラス布基材積
層管は試験を行わない。
(8) 著しい変化とは,変色以外の著しい膨れ,ひび割れなどをいう。
また,PTR-PEO,PTR-PEM及びETR-GEMには,表面だけで内部に及ばないき裂があっても差し支えない。
(9) 肉厚1mm未満の積層管は試験を行わない。
表3-1 積層管(1類)の吸水率
吸水率(%以下)
処理
E-24±1/50±2+D-24±1/23±0.5
記号
肉厚 (mm)
1
1.5
2.5
3.5
5
6.5
12.5
12.5を超
えるもの
PTM-PEV
−
1.4
1.2
1.1
1.0
0.9
0.8
0.7
PTM-PEM
−
2.0
1.8
1.6
1.3
1.2
1.0
0.9
PTM-FCE
−
3.5
2.5
2.0
1.8
1.6
1.2
1.1
PTM-FLI
5.0
4.0
2.5
2.0
1.6
1.6
1.5
1.4
PTM-FLE
4.5
2.8
2.2
1.8
1.5
1.3
1.0
0.9
備考 表3-1の肉厚の中間に位する肉厚の積層管に対する吸水率は,より薄い肉厚の吸水率とする。
4
K6914-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表3-2 積層管(2類)の吸水率
吸水率(%以下)
処理
E-24±1/50±2+D-24±1/23±0.5
記号
内径
(mm)
肉厚
(mm)
1
1.5
2.5
3.5
5
6.5
9
12.5
12.5を超
えるもの
PTR-PEO
3以上25未満
25以上
14.0
10.0
8.0
6.0
6.0
4.3
5.2
4.0
−
3.5
−
3.0
−
2.4
−
2.0
−
−
PTR-PEM
5以上25未満
25以上
12.0
6.0
6.0
4.0
3.2
2.5
2.5
2.0
1.7
1.4
1.2
1.2
−
1.0
−
0.9
−
0.8
PTR-FCM
10以上
−
10.0
6.0
3.0
2.3
1.8
1.3
1.0
0.9
PTR-FLE
10以上25未満
25以上
−
−
5.0
4.5
3.2
3.0
2.5
2.5
1.9
1.9
1.5
1.5
−
1.2
−
0.9
−
0.8
MTR-GMH
10以上
−
5.0
3.9
3.5
3.0
2.5
2.2
2.0
1.8
ETR-GEM
10以上
−
2.0
1.8
1.5
1.3
1.0
0.8
0.6
0.5
備考 表3-2の肉厚の中間に位する肉厚の積層管に対する吸水率は,より薄い肉厚のものの吸水率とする。
4. 寸法及び寸法許容差
4.1
長さ及び長さ許容差 積層管の長さ及び許容差は,7.によって試験を行い,表4に適合しなければな
らない。
4.2
内径,外径及び肉厚 積層管の内径,外径及び肉厚は,7.によって試験を行い,表5に示す範囲であ
って,かつ表6-1及び表6-2に適合しなければならない。
4.3
内径許容差,外径許容差及び偏肉 積層管の内径許容差,外径許容差及び偏肉は,7.によって試験を
行い,表7-1及び表7-2に適合しなければならない。
表4 積層管の長さ及び長さ許容差
単位 mm
長さ(定尺寸法)
長さ許容差
450〜 550
±15
900〜1 200
±25
1 500〜2 000
±25
備考1. 定尺寸法とは,製造業者の指定寸法をいう。
2. 表4の長さに適合する積層管で,この規格に
よる試験のため試験片を切り取ったものは,
もとの長さのものとみなす。
表5 積層管の内径,外径及び肉厚の範囲
単位 mm
記号
1類
記号
2類
内径
外径
肉厚
内径
外径
肉厚
最小 最大 最小 最大 最小 最大
最小 最大 最小 最大 最小 最大
PTM−PEV
3
100
5
125
1
13
PTR−PEO
3 1 200
4 1 300 0.5
50
PTM−PEM
3
100
5
125
1
13
PTR−PEM
5 1 200
6 1 300 0.5
50
PTM−FCE
3
100
5
125
1
13
PTR−FCM
10 1 200
13 1 300 1.5
50
PTM−FLI
3
100
5
125
1
13
PTR−FLE
10 1 200
13 1 300 1.5
50
PTM−FLE
3
100
5
125
1
13
MTR−GMH
10 1 200
12 1 300 1.0
50
ETR−GEM
10 1 200
12 1 300 1.0
50
5
K
6
9
1
4
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6-1 積層管(1類)の内径,外径及び肉厚
単位 mm
内径
肉厚
1
1.5
2
2.5
3
3.5
4
4.5
5
5.5
6
6.5
7
7.5
8
8.5
9
9.5
10
10.5
11
11.5
12
12.5
13
外径
3
5
6
7
8
9
10
12
13
15
16
18
19
20
4
6
7
8
9
10
12
13
15
16
18
19
20
22
5
7
8
9
10
12
13
15
16
18
19
20
22
6
8
9
10
12
13
15
16
18
19
20
22
25
7
9
10
12
13
15
16
18
19
20
22
25
28
30
8
10
12
13
15
16
18
19
20
22
25
28
30
32
9
12
13
15
16
18
19
20
22
25
28
30
32
35
10
12
13
15
16
18
19
20
22
25
28
30
32
35
12
15
16
18
19
20
22
25
28
30
32
36
38
13
16
18
19
20
22
25
28
30
32
35
38
15
18
19
20
22
25
28
30
32
35
38
40
16
19
20
22
25
28
30
32
35
38
40
42
18
22
25
28
30
32
35
38
40
42
19
22
25
28
30
32
35
38
40
42
45
20
25
28
30
32
35
38
40
42
45
22
25
28
30
32
35
38
40
42
45
48
25
28
30
32
35
38
40
42
45
48
50
26
30
32
35
38
40
42
45
48
50
28
32
35
38
40
42
45
48
50
54
30
35
38
40
42
45
48
50
54
55
32
38
40
42
45
48
50
54
55
57
35
40
42
45
48
50
54
55
57
60
38
45
48
50
54
55
57
60
63
40
45
48
50
54
55
57
60
63
65
42
48
50
54
55
57
60
63
65
45
50
54
55
57
60
63
65
70
48
54
55
57
60
63
65
70
50
55
57
60
63
65
70
75
54
60
63
65
70
75
80
55
60
63
65
70
75
80
57
63
65
70
75
80
60
65
70
75
80
85
63
70
75
80
85
65
70
75
80
85
90
70
75
80
85
90
95
75
80
85
90
95
100
80
85
90
95
100
105
85
90
95
100
105
110
90
95
100
105
110
115
95
100
105
110
115
120
100
105
110
115
120
125
6
K
6
9
1
4
-1
9
9
5
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6-2 積層管(2類)の内径及び肉厚
単位 mm
内径の区分 3〜4
5〜6
7〜8
9
10
11〜12 13〜14 15〜16 17〜18 19〜20 21〜25 26〜30 31〜40 41〜50
51〜
100
101〜
200
201〜
500
501〜
1 200
内径の段階
肉厚
記号
PTR-PEO
内径の段階
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
5
10
20
肉厚
最小
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1.5
2
2.5
3
最大
2
3
4
5
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
20
30
50
PTR-PEM
内径の段階
−
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
5
10
20
肉厚
最小
−
0.5
0.5
0.5
0.5
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1.5
2
2.5
3
最大
−
3
4
5
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
20
30
50
PTR-FCM
内径の段階
−
−
−
−
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
5
10
20
肉厚
最小
−
−
−
−
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
2
3
4
5
最大
−
−
−
−
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
20
30
50
PTR-FLE
内径の段階
−
−
−
−
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
5
10
20
肉厚
最小
−
−
−
−
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
1.5
2
3
4
5
最大
−
−
−
−
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
20
30
50
MTR-GMH
ETR-GEM
内径の段階
−
−
−
−
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
5
10
20
肉厚
最小
−
−
−
−
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1.5
2
2.5
3
最大
−
−
−
−
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
20
30
50
備考 肉厚は,表6-2に示す最小及び最大の範囲において,0.5mmずつの段階がある。
7
K6914-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表7-1 積層管の内径許容差及び外径許容差
単位 mm
内径許容差
外径許容差
1類
2類
1類
2類
内径 内径許容差 内径 内径許容差 内径 内径許容差 外径 外径許容差 外径 外径許容差
外径
外径許容差
3
±0.15
3
±0.15
105
±0.60
5
±0.25
105
±0.90
4〜 8
9〜 10
11〜 13
14〜 18
19〜 21
22〜 25
26〜 30
31〜 35
36〜 42
43〜 50
51〜 57
58〜 65
66〜 87
88〜 110
111〜 150
151〜 200
201〜 300
301〜 400
401〜 500
501〜 600
601〜 700
701〜 800
801〜1 000
1 001〜1 300
+0.30
0
+0.35
0
+0.40
0
+0.45
0
+0.50
0
+0.55
0
+0.60
0
+0.65
0
+0.70
0
+0.75
0
+0.80
0
+0.90
0
+1.00
0
+1.10
0
+1.20
0
+1.30
0
+1.40
0
+1.60
0
+1.80
0
+2.00
0
+2.20
0
+2.40
0
+2.60
0
+2.80
0
4
±0.15
4
±0.15
110
±0.60
6
±0.25
110
±0.90
5
±0.15
5
±0.15
115
±0.70
7
±0.25
115
±0.95
6
±0.15
6
±0.15
120
±0.70
8
±0.25
120
±0.95
7
±0.15
7
±0.15
125
±0.70
9
±0.30
125
±0.95
8
±0.15
8
±0.15
130
±0.70
10
±0.30
9
±0.15
9
±0.15
135
±0.70
12
±0.35
10
±0.15
10
±0.15
140
±0.70
13
±0.35
12
±0.15
12
±0.15
145
±0.70
15
±0.40
13
±0.20
13
±0.20
150
±0.90
16
±0.40
15
±0.20
15
±0.20
155
±0.90
18
±0.40
16
±0.20
16
±0.20
160
±0.90
19
±0.45
18
±0.20
18
±0.20
165
±0.90
20
±0.45
19
±0.20
19
±0.20
170
±0.90
22
±0.50
20
±0.20
20
±0.20
175
±0.90
25
±0.50
22
±0.20
22
±0.20
180
±0.90
28
±0.55
25
±0.25
25
±0.25
185
±0.90
30
±0.55
26
±0.25
26
±0.25
190
±0.90
32
±0.60
28
±0.25
28
±0.25
195
±0.90
35
±0.60
30
±0.25
30
±0.25
200
±1.10
38
±0.65
32
±0.25
32
±0.25
210
±1.10
40
±0.65
35
±0.25
35
±0.25
220
±1.10
42
±0.65
38
±0.30
38
±0.30
230
±1.10
45
±0.70
40
±0.30
40
±0.30
240
±1.10
48
±0.70
42
±0.30
42
±0.30
250
±1.10
50
±0.70
45
±0.30
45
±0.30
260
±1.10
52
±0.75
48
±0.30
48
±0.30
270
±1.10
54
±0.75
50
±0.35
50
±0.35
280
±1.10
55
±0.75
54
±0.35
54
±0.35
290
±1.10
57
±0.75
55
±0.35
55
±0.35
300
±1.10
60
±0.80
57
±0.35
57
±0.35
400
±1.40
63
±0.80
60
±0.35
60
±0.35
500
±1.50
65
±0.80
63
±0.40
63
±0.40
600
±1.50
70
±0.85
65
±0.40
65
±0.40
700
±1.70
75
±0.85
70
±0.45
70
±0.45
800
±1.70
80
±0.85
75
±0.45
75
±0.45
900
±2.00
82
±0.85
80
±0.45
80
±0.45
1 000
±2.00
85
±0.85
85
±0.50
85
±0.50
1 200
±2.00
90
±0.90
90
±0.50
90
±0.50
95
±0.90
95
±0.50
95
±0.50
100
±0.90
100
±0.50
100
±0.50
備考 表6-1及び表6-2に規定する内径及び外径であって表7-1の中間に位するものの許容差は,より大きい内径又は
外径の許容差とする。
8
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表7-2 積層管の偏肉
単位 mm
肉厚
偏肉
1類
2類
0.5
−
0.15以下
1.0
0.30以下
0.20以下
1.5
0.40以下
0.30以下
2.0〜 3.0
0.50以下
0.40以下
3.5〜 6.0
0.60以下
0.60以下
6.5〜 9.0
0.90以下
0.90以下
9.5〜13.0
1.15以下
0.90以下
13.5〜25.0
−
1.30以下
備考1. 偏肉とは,積層管の軸に垂直な切断面の最大肉厚と
最小肉厚との差をいう。
2. 肉厚26mm以上のものに対する偏肉は,受渡当事者
間の協定による。
5. 外観 表面が平滑で,膨れ,割れなどの欠点がなく,日時を経過しても甚だしいゆがみ,縮み,層割
れなどが生じてはならない。ただし,実用上支障のないごみ,色むら,擦りきず,わずかなでこぼこ,し
ま模様などがあっても差し支えない。
また,2類の内径100mm未満で肉厚10mm以上の積層管,内径100mm以上200mm未満で肉厚13mm
以上の積層管及び内径200mm以上で肉厚20mm以上の積層管は,端面又は切断面に実用上支障のない割
れ又はき裂があっても差し支えない。
6. 色 積層管の色は,原則として自然色(10)とする。
注(10) 自然色とは,自然のままの染色しない紙,布,長繊維ガラス布及び熱硬化性樹脂を用いて得ら
れる色の範囲で,フェノール樹脂積層管の色は,一般に薄い黄褐色から薄い褐色又は赤褐色ま
で種々含まれ,メラミン樹脂積層管の色は,一般に薄い灰色から薄い黄褐色までの範囲である。
ガラス布基材エポキシ樹脂積層管の色は薄い黄緑色から褐色まで種々含まれる。
7. 試験方法
7.1
試料の採取方法 JIS K 6911の3.1(試料の採取方法)の(2)(積層品)による。ただし,外観,色及
び寸法の試験における試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。
7.2
試験片の作り方 JIS K 6911の3.2(試験片の作り方)の(4)(積層管)による。
7.3
試験の一般条件 JIS K 6911の5.1(試験の一般条件)による。
7.4
寸法
7.4.1
長さ JIS K 6911の5.5.3(1)(長さ)による。
7.4.2
内径,外径及び肉厚 JIS K 6911の5.5.3(2)(外径),(3)(内径),(4)(肉厚及び偏肉)による。
7.4.3
偏肉 JIS K 6911の5.5.3(4)による。
7.5
貫層耐電圧 JIS K 6911の5.10(貫層耐電圧)の5.10.2(積層管)による。ただし,試験電圧は表
8-1及び表8-2の電位傾度に試験片の厚さ (m) を乗じた電圧とする。
9
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表8-1 積層管(1類)の貫層耐電圧試験における電位傾度
記号
PTM-PEV
PTM-PEM
PTM-FCE
PTM-FLE
肉厚 (m)
2.5未満
2.5以上
2.5未満
2.5以上
2.5未満
2.5以上
2.5未満
2.5以上
電位傾度 (MV/m)
6
8
5
7
−
4
4
6
表8-2 積層管(2類)の貫層耐電圧試験における電位傾度
記号
PTR-PEO
PTR-PEM
PTR-FLE
MTR-GMH
ETR-GEM
内径 (mm)
5以上25未満
25以上
電位傾度 (MV/m)
12
10
12
7
5
8
7.6
沿層耐電圧 JIS K 6911の5.11(沿層耐電圧)の5.11.2(積層管)による。ただし,試験電圧は表
9-1及び表9-2のとおりとする。
表9-1 積層管(1類)の沿層耐電圧試験における試験電圧
記号
PTM−PEV
PTM−FLE
試験電圧 (kV)
20
18
表9-2 積層管(2類)の沿層耐電圧試験における試験電圧
記号
PTR-PEO
PTR-PEM
PTR-FLE
MTR-GMH
ETR-GEM
内径 (mm)
3以上
25未満
25以上
5以上
25未満
25以上
10以上
25未満
25以上
10以上
10以上
試験電圧 (kV)
10
20
15
23
10
18
15
25
7.7
曲げ強さ JIS K 6911の5.17(曲げ強さ及び曲げ弾性率)の5.17.4(積層管)による。
7.8
圧縮強さ JIS K 6911の5.19(圧縮強さ)の5.19.4(積層管)による。
7.9
加熱後の外観 JIS K 6911の5.23(加熱後の外観)の5.23.4(積層管)による。ただし,試験温度は,
表10-1及び表10-2のとおりとし,加熱後の外観変化を目視によって調べる。
表10-1 積層管(1類)の加熱後の外観における試験温度
記号
PTM-PEV
PTM-PEM
PTM-FCE
PTM-FLI
PTM-FLE
試験温度 (℃)
130±2
120±2
140±2
1410±2
140±2
表10-2 積層管(2類)の加熱後の外観における試験温度
記号
PTR-PEO
PTR-PEM
PTR-FCM
PTR-FLE
MTR-GMH
ETR-GEM
試験温度 (℃)
120±2
120±2
130±2
130±2
160±2
160±2
7.10 吸水率 JIS K 6911の5.26(吸水率)の5.26.4(積層管)による。
7.11 比重試験 JIS K 7112の6.1[A法(水中置換法による測定方法)]による。
7.12 耐アセトン性 JIS K 6911の5.29(耐アセトン性)の5.29.4(積層管)による。
8. 包装及び表示 積層管は,吸水及び損傷のおそれがないように包装し,その見やすい箇所に次の事項
を表示する。
(1) 名称
(2) 類別,種類及び記号
(3) 色
(4) 正味質量又は数量
(5) 寸法
(6) 製造年月及び製造ロット又はそれらの略号
10
K6914-1995
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(7) 製造業者名又はその略号
関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
11
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附層書
1類(成形積層管)
1. 紙基材フェノール樹脂積層管
(1) PTM-PEV 電気及び耐湿用で,電気的性能及び耐湿性は最も優れている。機械加工性はやや良好で
ある。
(2) PTM-PEM 電気及び機械用で,PTM-PEVより電気的性能及び耐湿用がやや劣っている。機械加工性
は良好であり,一般に電気用及び機械用に使用される。
2. 布基材フェノール樹脂積層管
(1) PTM-FCE 太糸布を基材とした電気及び機械用で,PTM-PEMより電気的性能及び耐湿性は劣ってい
る。主として,衝撃強さを必要とする電気用及び機械用に使用される。600V以下の低電圧における電
気的用途に適する。
(2) PTM-FLI 細糸布を基材とした機械精密加工用で,機械精密加工性が優れている。主として機械用に
使用され,電気用には不向きである。
(3) PTM-FLE 細糸布を基材とした電気及び機械用で,電気的性能及び耐湿性はPTM-PEVより劣るが,
PTM-FCEより良好である。機械的性能及び精密加工性に優れており,主として電気用及び機械用に使
用される。高電圧用としては適当でない。
2類(巻付積層管)
1. 紙基材フェノール樹脂積層管
(1) PTR-PEO 油中耐電圧用で,乾燥状態における耐電圧は優れているが,吸湿すると低下するので,主
として油中での電気用及び機械用に使用される。
(2) PTR-PEM 電気及び機械用で,機械加工性は良好であり,PTR-PEOより耐湿性が優れ,電気的性能
はやや良好であり,一般に電気用及び機械用に使用される。
2. 布基材フェノール樹脂積層管
(1) PTR-FCM 太糸布を基材とした機械用で,衝撃強さを必要とする機械用に使用され,電気用には不
向きである。
(2) PTR-FLE 細糸布を基材とした電気及び機械用で,機械精密加工性に優れており,PTR-PEOより電
気的性能は劣るが,機械的性能は優れている。主として電気用及び機械用に使用されるが,高電圧用
としては適当でない。
3. ガラス布基材メラミン樹脂積層管
MTR-GMH 長繊維ガラス布を基材とした機械用で,耐熱性及び曲げ強さが優れている。電気的性能は吸
湿すると劣化が著しい。主として耐熱性及び耐アーク性に重点をおいて使用される。
12
K6914-1995
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4. ガラス布基材エポキシ樹脂積層管
ETR-GEM 長繊維ガラス布を基材とした電気及び機械用で常温における機械的性能及び乾燥時・吸湿時
における高周波特性に優れている。
高分子部会 熱硬化性樹脂積層品専門委員会 構成表(昭和49年4月1日改正のとき)
氏名
所属
(委員会長)
島 村 昭 治
工業技術院機械技術研究所
赤 羽 信 久
通商産業省基礎産業局
菊 地 邦 雄
工業技術院標準部
大 出 譲
財団法人日本プラスチック検査協会
米 田 和 彦
日本電信電話公社茨城電気通信研究所
林 安 男
日本国有鉄道鉄道技術研究所
伊 沢 秀 治
日本プラスチック工業連盟
桜 井 清
アルプス電気株式会社
宮 内 正 夫
社団法人日本電機工業会
坂 田 寛
松下電器産業株式会社
藤 田 邦 夫
沖電気工業株式会社
桐 山 可一郎
沖電気工業株式会社
宮 澤 寿 郎
株式会社日立製作所
伊知地 泰
日本電気株式会社
佐々本 陽
富士通株式会社
村 井 真三次
住友べ一クライト株式会社
近 江 巌
三菱瓦斯化学株式会社
親 泊 行 雄
利昌工業株式会社
金 田 栄 一
東京芝浦電気株式会社
福 見 順
合成樹脂工業協会
磯 野 昌 雄
日立化成工業株式会社
(事務局)
鎌 田 矩 夫
工業技術院標準部繊維化学規格課
石 川 哲之介
工業技術院標準部繊維化学規格課
(事務局)
青 木 誠 治
工業技術院標準部繊維化学規格課(昭和52年5月1日改正のとき)
石 川 哲之介
工業技術院標準部繊維化学規格課(昭和52年5月1日改正のとき)
(事務局)
小 林 勝
工業技術院標準部繊維化学規格課(平成7年5月1日改正のとき)
砂 川 輝 美
工業技術院標準部繊維化学規格課(平成7年5月1日改正のとき)