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K 6899-2:2015  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 記号の使用 ······················································································································ 1 

3 記号······························································································································· 2 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 4 

K 6899-2:2015  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック

工業連盟(JPIF)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。 

これによって,JIS K 6899-2:2004は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS K 6899の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 6899-1 第1部:基本ポリマー及びその特性 

JIS K 6899-2 第2部:充塡材及び強化材 

JIS K 6899-3 第3部:可塑剤 

JIS K 6899-4 第4部:難燃剤 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 6899-2:2015 

プラスチック−記号及び略語− 

第2部:充塡材及び強化材 

Plastics-Symbols and abbreviated terms- 

Part 2: Fillers and reinforcing materials 

序文 

この規格は,2011年に第3版として発行されたISO 1043-2を基に,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,プラスチックの充塡材及び強化材に関する統一した方式による記号について規定する。こ

の規格では,使用が確立した記号だけを規定するが,その目的は,一つの充塡材又は強化材に二つ以上の

記号が使用されることを防ぐとともに,一つの記号が二つ以上の意味で解釈されることを防ぐことにある。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 1043-2:2011,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 2: Fillers and reinforcing materials

(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

記号の使用 

2.1 

充塡材及び強化材の材料の種類による記号は3.1に,形態又は構造の記号は3.2による。 

2.2 

化学記号を除き,大文字だけを用いる。 

2.3 

充塡材又は強化材の種類は,最初の文字によって物理的形態を,又は2番目の文字によって構造を

示す。 

注記 表1及び表2に記載したように,一つ又はそれ以上の文字を使用することがある。 

例1 GFは,繊維形態のガラスの記号である。 

例2 GCMは,短繊維マットのガラスの記号である。 

例3 MEMは,鉱物の連続ストランドマットの記号である。 

2.4 

材料又は形態が混在している場合は,該当する記号を“+”によって結び,括弧内で示してもよい。 

“+”記号の前後にスペースは入れない。 

例 (GF+MD)は,ガラス繊維(GF)と鉱物粉(MD)との混合物の記号である。 

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K 6899-2:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.5 

金属類の追加情報は,括弧内に化学記号で示す。 

例1 MED(Al)は,アルミニウム粉末の記号である。 

例2 MEM(Al)は,アルミニウムマットの記号である。 

記号 

3.1 

充塡材及び強化材 充塡材及び強化材の材料ごとの記号は,表1による。 

3.2 

形態又は構造 充塡材及び強化材の形態又は構造の記号は,表2による。 

表1−充塡材及び強化材の材料ごとの記号 

記号 

材料a) 

アラミドb) 

aramid b) 

ホウ素 

boron 

炭素 

carbon 

アルミナ三水和物 

alumina trihydrate 

クレー 

clay 

ガラス 

glass 

炭酸カルシウム 

calcium carbonate 

セルロース 

cellulose 

鉱物 

mineral 

ME 

金属c) 

metal c) 

天然有機物(木綿,サイザル麻,大麻,亜麻,その他) natural organic (cotton, sisal, hemp, flax, etc.) 

雲母 

mica 

シリカ 

silica 

合成有機物(例 微粉砕したPTFE,ポリイミド,熱硬
化樹脂)d) 

synthetic organic (e.g. finely divided PTFE, 
polyimides or thermoset resins)d) 

タルク 

talcum 

木材 

wood 

規定しない 

not specified 

このリスト以外 

others not included in this list 

注a) 材料については,例えば,それらの化学記号又は該当する国際規格に規定された追加の記号によって補足し

てもよい。 

b) アラミドは以前は記号“R”で定義したが,“A”を一般的に使用する。 

c) 金属(ME)の場合は,相当する化学記号によって金属の種類を示す。 

例 (Al)は,金属のアルミニウムを示す記号である。 

d) さらに,個別の材料を規定してもよい。 

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K 6899-2:2015  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−充塡材及び強化材の形態又は構造の記号 

記号 

形態又は構造 

ビーズ,球,中空球 

beads, spheres, balls 

チップ,切片 

chips, cuttings 

CM 

チョップドストランドマット 

chopped-strand mat 

細粒,粉末 

fines, powder 

EM 

連続ストランドマット 

continuous (endless) strand mat 

繊維 

fibre 

摩砕粉 

ground 

ウイスカー 

whisker 

編物 

knitted fabric 

層(状) 

layer 

LF 

長繊維 

long fibres 

マット(厚手) 

mat (thick) 

不織(布,薄手) 

non-woven (fabric, thin) 

NF 

ナノファイバー 

nanofibres 

NT 

ナノチューブ 

nanotubes 

紙 

paper 

ロービング 

rovings 

フレーク 

flakes 

ねん(撚)糸又は組物,コード,チューブ 

twisted yarn or braided fabric,cord, tube 

ベニヤ(単板) 

veneer 

織物 

woven fabric 

規定しない 

not specified 

ヤーン 

yarn 

このリスト以外 

others not included in this list 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS K 6899-2:2015 プラスチック−記号及び略語−第2部:充塡材及び強化材 

ISO 1043-2:2011,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 2: Fillers and 
reinforcing materials 

(I)JISの規定 

(II)国際 
規格番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

2 記号の使用 

追加 

略号の例にMEM,MEM(Al)を追加
した。 

次回ISO規格の定期見直し時に提
案する。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 1043-2:2011,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

K

 6

8

9

9

-2

2

0

1

5