K6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ABS樹脂工業
会(JARIA)/日本プラスチック工業連盟(JPIF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日
本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格である。
これによって,JIS K 6876-1:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6402-1:2002,Plastics−
Acrylonitrile-styrene-acrylate(ASA),acrylonitrile-(ethylene-propylene-diene)-styrene(AEPDS) and
acrylonitrile-(chlorinated polyethylene)-styrene(ACS)moulding and extrusion materials−Part 1: Designation system
and basis for specificationsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 6876の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6876-1 第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6876-2 第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 2
3. 呼び方のシステム ············································································································ 3
3.1 一般 ···························································································································· 3
3.2 データブロック1 ··········································································································· 3
3.3 データブロック2 ··········································································································· 4
3.4 データブロック3 ··········································································································· 4
3.5 データブロック4 ··········································································································· 6
3.6 データブロック5 ··········································································································· 7
4. 呼び方の例 ····················································································································· 7
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 6876-1:2006
(ISO 6402-1:2002)
プラスチック−アクリロニトリル−スチレン−アク
リル酸エステル(ASA),アクリロニトリル−(エチレ
ン−プロピレン−ジエン)−スチレン(AEPDS)及び
アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレン
(ACS)成形用及び押出用材料−第1部:呼び方のシ
ステム及び仕様表記の基礎
Plastics-
Acrylonitrile-styrene-acrylate(ASA),acrylonitrile-(ethylene-propylene-diene)-
styrene(AEPDS) and acrylonitrile-(chlorinated
polyethylene)-styrene(ACS)moulding and extrusion materials-
Part 1: Designation system and basis for specifications
序文 この規格は,2002年に第4版として発行されたISO 6402-1,Plastics−Acrylonitrile-styrene-acrylate
(ASA),acrylonitrile-(ethylene-propylene-diene)-styrene(AEPDS) and acrylonitrile-(chlorinated polyethylene)-
styrene(ACS)moulding and extrusion materials−Part 1 : Designation system and basis for specificationsを翻訳し,
技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1
この規格は,アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸エステル(ASA),アクリロニトリル−(エチ
レン−プロピレン−ジエン)−スチレン(AEPDS)及びアクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレン
(ACS)コポリマーの成形用材料及び押出用材料の呼び方について規定する。この呼び方のシステムは,仕
様表記の基礎として用いることができる。
1.2
ASA,AEPDS及びACSのプラスチックを次の特性の適切な水準,並びに組成,意図する用途及び
/又は成形方法,重要な特性,添加剤,着色剤,充てん材及び強化材に関する情報に基づいて区分する。
a) ビカット軟化温度
b) メルトボリュームフローレイト
c) ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
d) 引張弾性率
1.3
この規格は,主としてスチレン(及び/又はアルキル基で置換したスチレン)及びアクリロニトリ
ルを主成分とするコポリマー(SAN)からなる連続相と,
2
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
− アクリル酸エステル
− エチレン−プロピレン−ジエン (EPDM)
− 塩素化ポリエチレン
を主成分とする弾性体の分散相からなり,データブロック1に規定する含量の他の成分を含む/又は含ま
ないすべての熱可塑性材料に適用する。
この規格は,着色剤,添加剤,充てん材などで改質されているか,いないかにかかわらず,粉状,か粒
状,又はペレット状の,通常使用されるASA,AEPDS及びACS材料に適用できる。
この規格は,次のものには適用しない。
a) 連続相中のアクリロニトリルが質量分率10 %未満のもの
b) ノッチ付きシャルピー衝撃強さが3 kJ/m2未満のもの
c) ASAの場合,分散相中の弾性体であるアクリル酸エステルが質量分率50 %未満のもの
d) AEPDSの場合,分散相中の弾性体であるエチレン−プロピレン−ジエンが質量分率50 %未満のもの
e) ACSの場合,分散相中の弾性体である塩素化ポリエチレンが質量分率50 %未満のもの
1.4
この規格で,同じ呼び方の材料は,必ずしも同じ性能を示すとは限らない。この規格は,特定用途
及び/又は成形方法のための材料を規定するときに必要な技術的なデータ,性能データ,又は成形条件に
関するデータを提供するものではない。
このような追加の特性が必要な場合には,JIS K 6876-2に規定する試験方法が適用できる場合には,そ
れに従って測定する。
1.5
特定用途向けに熱可塑性材料を規定するために,又は再現性よく成形するために,追加の要求事項
をデータブロック5に入れてもよい(3.1参照)。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6402-1:2002,Plastics−Acrylonitrile-styrene-acrylate (ASA),acrylonitrile-(ethylene-propylene-
diene)-styrene(AEPDS) and acrylonitrile-(chlorinated polyethylene)-styrene(ACS)moulding and
extrusion materials−Part 1 : Designation system and basis for specifications (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6876-2 プラスチック−耐衝撃性アクリロニトリル/スチレン(ASA,AES,ACS,ただしABS
は除く。)成形用及び押出用材料−第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方
備考 ISO 6402-2 : 1994,Plastics−Impact-resistant acrylonitrile/styrene (ASA,AES,ACS) moulding and
extrusion materials,excluding butadience-modified materials−Part 2 : Preparation of test specimens
and detemination of propertiesからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
参考 ISO 6402-2は,2003年に改正版が発行され,これの国際一致規格としてJIS K 6876-2を改正
する予定である。
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部:基本ポリマー及びその特性
備考 ISO 1043-1:1997,Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1 : Basic polymers and their
special characteristicsが,この規格と一致している。
参考 ISO 1043-1は, 2001年版が最新版であり,これの国際一致規格としてJIS K 6899-1を改正
3
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
中である。
3. 呼び方のシステム
3.1
一般 熱可塑性プラスチックの呼び方のシステムは,次による。
呼び方
種類
ブロック
(記載任意)
識別項目ブロック
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
データ
ブロック
4
データ
ブロック
5
呼び方は,記載任意な種類ブロック(“熱可塑性プラスチック”と記載する。),並びに規格番号ブロック
及び個別項目ブロックとからなる識別項目ブロックで構成する。個別項目ブロックを,更に次に示す五つ
のデータブロックに細分し,表示があいまいにならないようにする。
データブロック1: JIS K 6899-1に従う略号(ASA,AEPDS,ACS)を用いた,プラスチックの識別及
びポリマー組成に関する情報(3.2参照)
データブロック2: コードの文字位置1:意図する用途及び/又は成形方法(3.3参照)
コードの文字位置2-8:重要な特性,添加剤及び補足情報(3.3参照)
データブロック3: 呼び方に使用する特性(3.4参照)
データブロック4: 充てん材又は強化材及びこれらの公称含有率(3.5参照)
データブロック5: 仕様を表記するために,追加情報を含む第5番目のデータブロックを加えてもよ
い(3.6参照)。
個別項目ブロックの最初の文字は,ハイフンとする。それぞれのデータブロックは,互いにコンマで区
切る。
なお,データブロックを使わない場合には,“,,”のように分離記号を二つ続ける。
3.2
データブロック1 ハイフンの後に,アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸エステル,アクリロ
ニトリル−(エチレン−プロピレン−ジエン)−スチレン及びアクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−ス
チレンプラスチックを,JIS K 6899-1による略号 (ASA,AEPDS,ACS) で識別する。その後に1文字分
空けて表1に記載の組成を示す1けたのコード(番号),及び表2に記載の他の成分のモノマーを示すコー
ド(文字)を付けて識別する。
表1 データブロック1に使用する組成を示すコード(番号)
コード(番号)
組成
0
アクリロニトリル並びにスチレン(及び/又はアルキル基で置換したスチレン)
からなるモノマー及び/又はポリマーに,ASAの場合はアクリル酸エステル,
AEPDSの場合はEPDM,ACSの場合は塩素化ポリエチレン以外のモノマー及び
/又はポリマーが質量分率5 %を超えないプラスチック。
1
アクリロニトリル並びにスチレン(及び/又はアルキル基で置換したスチレン)
からなるモノマー及び/又はポリマーに,ASAの場合はアクリル酸エステル,
AEPDSの場合はEPDM,ACSの場合は塩素化ポリエチレン以外のモノマー及び
/又はポリマーが質量分率5 %以上で,質量分率15 %を超えないプラスチック。
4
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表1 データブロック1に使用する組成を示すコード(番号)(続き)
コード(番号)
組成
2
アクリロニトリル並びにスチレン(及び/又はアルキル基で置換したスチレン)
からなるモノマー及び/又はポリマーに,ASAの場合はアクリル酸エステル,
AEPDSの場合はEPDM,ACSの場合は,塩素化ポリエチレン以外のモノマー及
び/又はポリマーが質量分率15 %以上で,質量分率30 %を超えないプラスチッ
ク。
表 2 データブロック1に使用する他の成分のモノマーを示すコード(文字)
コード(文字)
モノマー
A
B
M
P
X
アクリル酸エステル
ブタジエン
無水マレイン酸及び他の酸無水物
N-フェニルマレイミド及び他のマレイミド
上記以外又は規定しないモノマー
3.3
データブロック2 コードの文字位置1で,意図した用途及び/又は成形方法に関する情報を識別す
る。データブロックの位置2〜8で,重要な特性,添加剤及び着色剤に関連する情報を識別する。表3に,
使ってよいコード(文字)を示す。
なお,位置2〜8に情報を記載しているが,位置1に情報がない場合には,文字 “X” (表示なしを示す。)
を,位置1に挿入する。
表 3 データブロック2に使用するコード(文字)
コード
(文字)
コードの文字位置1
コード
(文字)
コードの文字位置2〜8
A
成形安定処方
B
ブロッキング防止処方
C
着色品
D
粉末
E
押出用
F
フィルム押出用
F
特殊燃焼特性処方
G
一般用
G
か粒
H
熱安定化処方
L
耐光処方
M
射出成形用
N
自然色(非着色品)
R
離型剤処方
S
滑剤処方
X
表示なし
Z
帯電防止処方
3.4
データブロック3
3.4.1
一般 ビカット軟化温度の範囲を3けたのコード(番号)で表示する(3.4.2参照)。メルトボリュ
ームフローレイトの範囲は,2けたのコード(番号)で表示する(3.4.3参照)。ノッチ付きシャルピー衝撃
強さの範囲は,2けたのコード(番号)で表示する(3.4.4参照)。引張弾性率の範囲は,2けたのコード(番
号)で表示する(3.4.5参照)。これらの四つのコード(番号)は,それぞれハイフンで区切る。
5
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
なお,特性値が,範囲の境界上にあるか又は範囲の境界に近い場合には,製造業者がその材料をいずれ
の範囲とするかを表明する。その後,たとえ各試験値がその範囲を外れても,製造の許容誤差範囲内であ
れば,そのコード(番号)を変える必要はない。
備考 現在入手可能な材料について,表記に使う特性値のすべての組合せができるとは限らない。
3.4.2
ビカット軟化温度 ビカット軟化温度(VST)は,JIS K 6876-2 に従って測定する。試験片は,乾燥
材料を用いて成形し,測定まで(23±2) ℃のデシケータ内で保存する。
ビカット軟化温度の値は,表4に規定する六つの範囲に分割し,それぞれを3けたのコード(番号)で
表示する。
表4 データブロック3のビカット軟化温度のコード(番号)
コード
(番号)
ビカット軟化温度の範囲
℃
085
≦ 90
095
90<〜≦100
105
100<〜≦110
115
110<〜≦120
125
120<〜≦130
135
130<
3.4.3
メルトボリュームフローレイト メルトボリュームフローレイト(MVR)は,JIS K 6876-2 に従って
測定する。メルトボリュームフローレイトを測定する材料は,(80±2) ℃で4時間状態調節し,その後,
測定するまで (23±2) ℃のデシケータ内で保存する。
表5に規定するように,メルトボリュームフローレイトの値を五つの範囲に分割し,それぞれ2けたの
コード(番号)で表示する。
表5 データブロック3のメルトボリュームフローレイトのコード(番号)
(220 ℃/10 kgで測定)
コード
(番号)
メルトボリュームフローレイトの範囲
cm3/10 min
04
≦ 5
08
5<〜≦10
15
10<〜≦20
30
20<〜≦40
50
40<
3.4.4
ノッチ付きシャルピー衝撃強さ ノッチ付きシャルピー衝撃強さは,JIS K 6876-2 に従って測定す
る。表6に規定するように,ノッチ付きシャルピー衝撃強さを,五つの範囲に分割し,それぞれ2けたの
コード(番号)で表示する。
表6 データブロック3のノッチ付きシャルピー衝撃強さのコード(番号)
コード
(番号)
ノッチ付きシャルピー衝撃強さの範囲
kJ/m2
05
3<〜≦ 7
09
7<〜≦14
16
14<〜≦23
6
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
表6 データブロック3のノッチ付きシャルピー衝撃強さのコード(番号)(続き)
コード
(番号)
ノッチ付きシャルピー衝撃強さの範囲
kJ/m2
25
23<〜≦35
35
35<
3.4.5
引張弾性率 引張弾性率は,JIS K 6876-2 に従って測定する。引張弾性率の値を,表7に規定する
ように,四つの範囲に分割し,それぞれ2けたのコード(番号)で表示する。
表7 データブロック3の引張弾性率のコード(番号)
コード
(番号)
引張弾性率の範囲
MPa
15
≦1 800
20
1 800<〜≦2 300
25
2 300<〜≦2 800
30
2 800<
3.5
データブロック4 位置1に充てん材及び/又は強化材の種類を1字のコード(文字)で表示する。
データブロックの位置2にその物理的形状を,別の1字のコード(文字)で表示する。これらのコード(文
字)を,表8に示す。このコードに続けて,空白なしで位置3にその質量分率を2けたの数字で表示する。
表8 データブロック4で使用する充てん材及び強化材のコード(文字)
コード
(文字)
材料(位置1)
コード
(文字)
形状(位置2)
B
ほう素
B
球,ビーズ,又は中空球
C
カーボン(1)
D
粉末又はドライブレンド
F
繊維
G
ガラス
G
摩砕粉又は粉砕
H
ウィスカ
K
炭酸カルシウム
M
鉱物(1),(2) 又は金属(1)
S
うろこ又はフレーク
T
タルク
X
規定なし
X
規定なし
Z
その他(2)
Z
その他
注(1) これらの材料は,例えば,これらの化学記号,又は関連JISに規定する追加の記号によって,
更に規定してもよい。金属 (M) の場合は,化学記号を用いて金属の種類を表示することが必
す(須)である。
(2) 鉱物充てん材は,化学記号で表示できるならば,これを用いて更に正確に表記する。
備考 数種の材料又は異なる形状の混合物を表す場合には,“+”の記号を使って,関連するコー
ド(文字)を結合し,その全体を括弧でくくる。例えば,ガラス繊維 (GF) 25 %と鉱物粉末
(MD) 8 %との混合物は,(GF25+MD08)と表示する。
7
K 6876-1:2006 (ISO 6402-1:2002)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3.6
データブロック5 特定用途の材料仕様書を作成するときなど,必要な追加事項を表示する。例えば,
適切な日本工業規格,又は一般に用いられている標準的な仕様を引用する。
4. 呼び方の例 N-フェニルマレイミド質量分率8 % (1P)で,射出成形用(M),着色品(C),帯電防止
処方(Z),ビカット軟化温度121 ℃(125),メルトボリュームフローレイト5 cm3/10 min (04),ノッチ付
きシャルピー衝撃強さ16 kJ/m2 (16)及び引張弾性率2 600 MPa (25) である,アクリロニトリル−スチレン
−アクリル酸エステル(ASA)系成形材料は,次のように呼ぶ。
種類
ブロック
(記載任意)
規格番号
ブロック
個別項目ブロック
データ
ブロック
1
データ
ブロック
2
データ
ブロック
3
(熱可塑性プラスチック)
JIS K 6876-1 (ISO 6402-1) -ASA 1P,
M C Z,
125-04-16-25
規格番号
データブロック1:記号
組成
データブロック2:コードの文字位置1: 射出成形用
コードの文字位置2: 着色品
コードの文字位置3: 帯電防止処方
データブロック3:コードの文字位置1: ビカット軟化温度
コードの文字位置2: メルトボリュームフローレイト
コードの文字位置3: ノッチ付きシャルピー衝撃強さ
コードの文字位置4: 引張弾性率
呼び方:(熱可塑性プラスチック)JIS K 6876-1 (ISO 6402-1)-ASA 1P,MCZ,125-04-16-25