K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
(1)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,塩化ビニル管・継手協会(JPPFA)/日本プラ
スチック工業連盟(JPIF)/財団法人 日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6259-2:1997,Thermoplastics pipes
−Determination of tensile properties−Part 2:Pipes made of unplasticized poly(vinyl chloride)(PVC-U),chlorinated
poly(vinyl chloride)(PVC-C) and high-impact poly(vinyl chloride)(PVC-HI)を基礎として用いた。
JIS K 6815-2には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)硬質塩化ビニル(PVC-U)管−基本仕様
附属書B(参考)耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの
混合物(PVC-U/PVC-C)から製造された管−基本仕様
附属書C(参考)耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管−基本仕様
附属書D(参考)関連規格
JIS K 6815の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6815-1 第1部:一般試験方法
JIS K 6815-2 第2部:硬質塩化ビニル(PVC-U)管,耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び耐衝撃
性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管
JIS K 6815-3 第3部:ポリオレフィン管
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K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
(2)
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目 次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 2
3. 原理 ······························································································································ 2
4. 装置 ······························································································································ 2
5. 試験片 ··························································································································· 2
5.1 試験片の形状及び寸法(Nature of the test pieces) ·································································· 2
5.1.1 一般 ·························································································································· 2
5.1.2 試験片の寸法 ·············································································································· 2
5.2 試験片の作製 ················································································································ 2
5.3 打抜方法 ······················································································································ 3
5.4 機械加工方法 ················································································································ 3
6. 状態調節 ························································································································ 4
7. 試験速度 ························································································································ 4
8. 手順 ······························································································································ 4
9. 結果の表し方 ·················································································································· 4
10. 試験報告 ······················································································································ 4
附属書A(参考)硬質塩化ビニル(PVC-U)管−基本仕様 ··························································· 5
附属書B(参考)耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び 硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの
混合物(PVC-U/PVC-C)から 製造された管−基本仕様 ······································· 6
附属書C(参考)耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管−基本仕様 ·············································· 7
附属書D(参考)関連規格 ····································································································· 8
解 説 ································································································································ 9
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日本工業規格 JIS
K 6815-2:2002
(ISO 6259-2:1997)
熱可塑性プラスチック管―引張特性の求め方―
第2部:硬質塩化ビニル(PVC-U)管,
耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び
耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管
Thermoplastics pipes―Determination of tensile properties―
Part 2:Pipes made of unplasticized poly(vinyl chloride)(PVC-U),chlorinated
poly(vinyl chloride)(PVC-C) and high-impact poly(vinyl chloride)(PVC-HI)
序文 この規格は,1997年に第1版として発行されたISO 6259-2,Thermoplastics pipes−Determination of
tensile properties−Part 2:Pipes made of unplasticized poly(vinyl chloride)(PVC-U),chlorinated poly(vinyl
chloride)(PVC-C) and high-impact poly(vinyl chloride)(PVC-HI)を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更
することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,硬質塩化ビニル(PVC-U)管,耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び耐衝
撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管の引張特性を求める方法について規定する。特に次の特性を含んでいる。
− 引張降伏強さ
− 引張破断伸び
この規格には,参考情報として,附属書A(参考),附属書B(参考)及び附属書C(参考)に基本仕様
を記載する。
備考1. 熱可塑性プラスチック管の引張特性を求める一般試験方法は,JIS K 6815-1による。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6259-2:1997,Thermoplastics pipes−Determination of tensile properties−Part 2:Pipes made
of unplasticized poly(vinyl chloride)(PVC-U),chlorinated poly(vinyl chloride)(PVC-C) and
high-impact poly(vinyl chloride)(PVC-HI) (IDT)
2
K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
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2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6815-1 熱可塑性プラスチック管−引張特性の求め方−第1部:一般試験方法
備考 ISO 6259-1:1997,Thermoplastics pipes−Determination of tensile properties−Part 1:General test
methodが,この規格と一致している。
3. 原理 この規格に包含される熱可塑性プラスチックに適用し,JIS K 6815-1の3.を参照する。
4. 装置 JIS K 6815-1の4.を参照する。
5. 試験片 JIS K 6815-1の5.を参照する。
5.1
試験片の形状及び寸法(Nature of the test pieces)
5.1.1
一般 JIS K 6815-1の5.を参照する。
5.1.2
試験片の寸法 試験片の形状及び寸法は,試験片の作製方法(5.2参照)によって,表1及び図1,
又は表2及び図2に適合しなければならない。
5.2
試験片の作製
5.2.1
試験片は,JIS K 6815-1の5.2.1及びこの規格の5.2.2又は5.2.3によって,管から切り取った短冊
の中央部から採取する。
図 1 機械加工による試験片(タイプ1)
表 1 機械加工による試験片の寸法
記号
名称
寸法
mm
A
全長(最小)
115
B
端部の幅
≧15
C
幅の狭い平行部分の長さ
33±2
D
狭い平行部分の幅
0.4
0 6+
E
半径
14±1
F
標線間距離
25±1
G
つかみ具間の初めの間隔
80±5
H
厚さ
管の厚さ
3
K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
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図 2 打抜きによる試験片(タイプ2)
表 2 打抜きによる試験片の寸法
記号
名称
寸法
mm
A
全長(最小)
115
B
端部の幅
25±1
C
幅の狭い平行部分の長さ
33±2
D
狭い平行部分の幅
0.4
0 6+
E
半径(小)
14±1
F
半径(大)
25±2
G
標線間距離
25±1
H
つかみ具間の初めの間隔
80±5
I
厚さ
管の厚さ
5.2.2
硬質塩化ビニル(PVC-U)管及び耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管の試験片は,a)又はb)に
よって作製する。
a) 厚さが12mm以下の管 試験片は,打抜き(図2参照)又は機械加工(図1参照)によって作製する。
ただし,試験所間の比較及び参照試験に用いる試験片は,機械加工によって作製する。
b) 厚さが12mmを超える管 試験片は,機械加工(図1参照)によって作製する。
5.2.3
耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの混合物
(PVC-U/PVC-C)から製造された管の試験片は,厚さに関係なく,機械加工によって作製する。
5.3
打抜方法(JIS K 6815-1の5.2.2.2参照) 図2に示す形状の打抜刃(JIS K 6815-1の4.6)を用いる。
厚さ1mm当たり1分間,125〜130 ℃の温度に維持したオーブン内で短冊を加熱する。短冊をオーブンか
ら取り出し,すぐに短冊の内面に打抜刃を当て,一定の圧力を連続的に加え,試験片を打ち抜く。その後,
試験片を空気中で周囲温度になるまで冷却する。
備考 抜打刃を加熱してもよい。
5.4
機械加工方法(JIS K 6815-1の5.2.2.3参照) 呼び外径110mmを超える管の場合,切り取ったまま
の短冊を機械加工する。呼び外径110mm以下の管の場合,次の条件下で平板にした後,短冊を機械加工す
る。
参考 呼び外径とは,管外径の最小基準値又は中心基準値のことである。
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K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
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a) 温度 硬質塩化ビニル(PVC-U)管又は耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管は125〜130℃,耐熱
性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの混合物(PVC-U / PVC-C)
から製造された管は135〜140 ℃とする。
b) 加熱時間 厚さ1 mm当たり1分とする。
c) 平板にする圧力 板の厚さが減少しないような圧力値とする。空気中で周囲温度になるまで冷却する。
6. 状態調節 JIS K 6815-1の6.を参照する。
7. 試験速度 試験速度,すなわち,つかみ具が分離する速度は,厚さに関係なくすべての試験片に対し
て,5±0.5mm/minとする。
8. 手順 JIS K 6815-1の8.を参照する。
9. 結果の表し方 JIS K 6815-1の9.を参照する。
10. 試験報告 JIS K 6815-1の10.を参照する。
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K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
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附属書A(参考)硬質塩化ビニル(PVC-U)管−基本仕様
硬質塩化ビニル(PVC-U)管の最小引張特性は,JIS K 6815-1の試験条件で測定した場合,次によるこ
とが望ましい。
a) 引張降伏強さ σ≧45MPa
b) 引張破断伸び ε≧80%
6
K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
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附属書B(参考)耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び
硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの混合物
(PVC-U/PVC-C) から製造された管−基本仕様
耐熱性硬質塩化ビニル(PVC-C)管及び硬質塩化ビニル・耐熱性硬質塩化ビニルの混合物(PVC-U /
PVC-C)から製造された管の最小引張特性は,JIS K 6815-1の試験条件で測定した場合,次によることが
望ましい。
a) 圧力用途の管
− 引張降伏強さ:σ≧50MPa
− 引張破断伸び:ε≧40%
b) 無圧用途の管
− 引張降伏強さ:σ≧45MPa
− 引張破断伸び:ε≧70%
7
K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書C(参考)耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管−基本仕様
耐衝撃性硬質塩化ビニル(PVC-HI)管の最小引張特性は,JIS K 6815-1の試験条件で測定した場合,次
によることが望ましい。
a) 引張降伏強さ σ≧40MPa
b) 引張破断伸び ε≧80%
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K 6815-2:2002 (ISO 6259-2:1997)
著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書D(参考)関連規格
[1] JIS K 7162 プラスチック−引張特性の試験方法 第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチック
の試験条件
備考 ISO 527-2:1993,Plastics−Determination of tensile properties−Part 2:Test conditions for moulding
and extrusion plasticsが,この規格と一致する。
日本工業標準調査会標準部会 化学製品技術専門委員会 構成表
氏名
所属
(委員会長)
宮 入 裕 夫
東京医科歯科大学生体材料工学研究所
(委 員)
大 久 泰 照
昭和シェル石油株式会社中央研究所
堀 友 繁
財団法人バイオインダストリー協会
奥 山 通 夫
社団法人日本ゴム協会
笠 野 英 秋
拓殖大学工学部機械システム工学科
加 茂 徹
独立行政法人産業技術総合研究所
木 原 幸 弘
社団法人日本化学工業協会
桐 村 勝 也
社団法人日本塗料工業会
髙 野 忠 夫
財団法人化学技術戦略推進機構
高 橋 信 弘
東京農工大学農学部
西 川 輝 彦
石油連盟技術環境部
西 本 右 子
神奈川大学理学部
古 川 哲 夫
財団法人日本消費者協会
槇 宏
日本プラスチック工業連盟