K 6404-9 : 1999
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
JIS K 6404
は一般名称を“ゴム引布・プラスチック引布試験方法”として次の各部によって構成する。
第 1 部:試験及び状態調節の標準雰囲気
第 2 部:ロールの特性値の測定方法
−第 1 節:
長さ,幅及び質量の測定
−第 2 節:
引布の単位面積当たりの総質量並びにコーティング材及び基布の単位面積当た
りの質量の測定
−第 3 節:
厚さの測定
第 3 部:引張試験
第 4 部:引裂試験
第 5 部:接着試験
第 6 部:もみ試験
第 7 部:防水試験
第 8 部:はっ水試験
第 9 部:水浸試験
第 10 部:ガス透過性の測定方法
第 11 部:破裂強さ試験
第 12 部:促進老化試験
第 13 部:低温曲げ試験
第 14 部:ブロッキング試験
第 15 部:透湿試験
第 16 部:染色摩擦堅ろう度試験
第 17 部:耐光試験
第 18 部:耐候試験
第 19 部:オゾン劣化試験
第 20 部:低温ねじり試験
第 21 部:耐炎試験
第 22 部:耐摩耗試験
日本工業規格
JIS
K
6404-9
: 1999
ゴム引布・プラスチック引布
試験方法−第 9 部 水浸試験
Testing methods for rubber-or plastics-coated fabrics
−
Part 9
:Water soaking test
1.
適用範囲 この規格は,衣料用,雑貨用,覆い用及び気密用のゴム引布又はプラスチック引布の水浸
試験方法について規定する。
備考 ゴム引布・プラスチック引布とは,布生地の片面若しくは両面にゴム又はプラスチックを塗布
し,又は薄層ゴムをはり合わせ,又は同様の処理を施した 2 枚以上の布をはり合わせてあるも
のをいう。
2.
引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。この引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JIS Z 8703
試験場所の標準状態
3.
試験方法
3.1
試験の一般条件
3.1.1
試験室の標準状態 試験室の標準状態は,JIS Z 8703 の標準温湿度状態 3 類[温度 20±2℃相対湿
度 (65±5) %]とする。ただし,試験室が標準状態に保てない場合は,試験時の温度と湿度とを記録する。
3.1.2
試料の標準状態 試料は,原則として成型後 24 時間以上経過したものであって,試験前 1 時間以
上,標準状態の室温中に置かなければならない。
3.2
試験片 試料から約 50×50mm の試験片 3 個を採取する。
3.3
測定 試験片を,40±1℃の蒸留水中に 4 時間浸した後,蒸留水の着色,ゴム面の膨張,その他の異
状の有無を調べる。ただし,水量は試験片 1 個につき 50ml とし,容器は,試験片を折り畳まないで浸せ
る程度の大きさのものを用いる。
4.
試験報告 試験報告には,次の事項を含める。
a)
適用規格
b)
試験室の雰囲気
c)
蒸留水の着色の有無
d)
ゴム面の膨張の有無
e)
上記 c),d)以外の異状の有無
f)
試験年月日
2
K 6404-9 : 1999
g)
この試験と相違があればその内容
ゴム引布・プラスチック引布試験方法原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
荒 木 峻
東京都立大学(名誉教授)
(委員)
西 出 徹 雄
通商産業省基礎産業局化学課
大 嶋 清 治
通商産業省工業技術院標準部
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
神 代 啓
社団法人日本化学工業協会
鈴 木 守
社団法人日本ゴム協会
今 井 修 二
財団法人化学品検査協会
御 船 直 人
財団法人鉄道総合技術研究所
寺 岡 憲 吾
防衛庁装備局
吉 田 實
アキレス株式会社
真 野 洋 三
シバタ工業株式会社
恩 田 健 二
東洋ゴム工業株式会社
三 木 茂 機
藤倉ゴム工業株式会社
當 間 満 義
日本ゴム工業会
(事務局)
三 須 武
社団法人日本化学工業協会
濱 島 俊 行
社団法人日本化学工業協会
岩 瀬 剛
日本ゴム工業会
(解説文責 真野洋三)