K 6339 : 1999
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS K 6339 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,従来規定されていた種類のうち,1種(ゴム)を削除し,一部寸法及び性能も見直し
た。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 6339 : 1999
農業用噴霧機樹脂ホース
Spray thermoplastic hoses for agricultural use
1. 適用範囲 この規格は,農業用噴霧機に使用する農業用噴霧機樹脂ホース(以下,ホースという。)に
ついて規定する。この場合,ホースの内面層及び外面層に使用する材料は,ポリ塩化ビニル又はその用途
に適合する熱可塑性樹脂とする。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これら引用規格は,その最新版を適用する。
JIS K 6251 加硫ゴムの引張試験方法
備考 ISO 37 : 1994, Rubber, vulcanized of thermoplastic−Determination of tensile stress-strain properties
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6257 加硫ゴムの老化試験方法
備考 ISO 188 : 1982, Rubber, vulcanized−Accelerated ageing or heat-resistance testsからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-1 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第1部:寸法測定
備考 ISO 4671 : 1984, Rubber and plastics hose and hose assemblies−Methods of measurement of
dimensionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-2 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第2部:耐圧性試験
備考 ISO 1402 : 1994, Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Hydrostatic testingからの引用事
項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-6 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第6部:接着試験
備考 ISO 8033 : 1991, Rubber and plastics hose−Determination of adhesion between componentsからの
引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-7 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第7部:静的オゾン劣化試験
備考 ISO 7326 : 1991, Rubber and plastics hoses−Assessment of ozone resistance under static conditions
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
3. 種類 ホースの種類は,最高使用圧力によって区分し,次のとおりとする。
タイプ1:すべての呼び径について,最高使用圧力を3.5MPaとする。
タイプ2:すべての呼び径について,最高使用圧力を5.0MPaとする。
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4. 構造 ホースの構造は,その用途に適合するものであって,内面層,補強層及び外面層からなる。ホ
ースは,内径,肉厚ともに均整で,たわみ性に富み,使用上支障となるきず,気泡,き裂その他の欠点が
あってはならない。ホースの外表面は平滑又は筋入りとする。
5. 寸法 ホースの寸法は,JIS K 6330-1の5.(内径)及び8.(肉厚)に規定する方法で測定し,表1に
適合しなければならない。
表1 呼び径(内径),許容差及び肉厚
単位mm
呼び径(内径)
許容差
肉厚
7.5
±0.6
2.0以上
8.5
10.0
±0.7
2.2以上
11.5
13.0
16.5
±0.9
3.0以上
17.5
19.0
6. 内面層及び外面層の物理的性質
6.1
引張強さ及び切断時伸び 内面層及び外面層は,JIS K 6251に規定する方法で試験を行い,表2に
適合しなければならない。
表2 引張強さ及び切断時伸び
ホースの種類
引張強さ
MPa
切断時伸び
%
タイプ1及び
タイプ2
10以上
160以上
6.2
老化試験 内面層及び外面層の老化試験は管状の試験片を採り,JIS K 6257に規定する方法で温度
70℃±1℃の恒温槽に入れ480 1
−時間加熱老化させた後,室温まで放冷する。次に6.1と同じ方法でダンベ
ル状3号形試験片を1個ずつ作製した後,試験を行い,JIS K 6251の6.(計算)によって引張強さ変化率
を算出し,その値が±20%を超えてはならない。
7. ホース要求性能
7.1
耐圧性試験 ホースの耐圧性試験は,JIS K 6330-2に規定する方法で行い,表3に適合しなければ
ならない。この場合,破裂に要する時間は1分以上とする。
表3 耐圧性能
単位MPa
ホースの種類
最高使用圧力
耐圧試験圧力
最小破裂試験圧力
タイプ1
3.5
7
10以上
タイプ2
5.0
10
15以上
7.2
接着試験 各層間の接着試験は,JIS K 6330-6に規定する方法による。試験片はタイプ8とし,各
層間のはく離強さは,1.2kN/m以上でなければならない。
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7.3
静的オゾン劣化試験 ホースの静的オゾン劣化試験は,JIS K 6330-7の7.4(D法)に規定する方法
で行い,ホース外面層にき裂の発生があってはならない。この場合,試験条件は,JIS K 6330-7の6.(試
験条件)によるオゾン濃度50pphm±5pphm,試験温度40℃±2℃,試験時間は720 2
−時間とする。
8. 表示 ホースには,次の内容を1本ごとに表示しなければならない。
a) 製品名又は略号(例えば,SPRAY)
b) 種類又は最高使用圧力
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年又はその略号
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溶断・農業用ゴムホース原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
山 口 惇
横浜国立大学工学部
西 出 徹 雄
通商産業省基礎産業局化学課
大 嶋 清 治
通商産業省工業技術院標準部材料規格課
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
神 代 啓
社団法人日本化学工業協会
廣 庭 正
財団法人化学品検査協会
鈴 木 守
社団法人日本ゴム協会
松 木 稔 久
高圧ガス保安協会
有 光 幸 郎
社団法人日本農業機械工業会
成 田 久 悦
社団法人日本農業機械工業会
北 野 辰 治
ヤマト産業株式会社
小 宮 雅 夫
株式会社田中製作所
高 田 宏 則
小池酸素工業株式会社
池 本 哲 夫
株式会社千代田精機
松 田 武 幸
株式会社ブリヂストン
渋 谷 政 典
株式会社十川ゴム
指 出 和 男
横浜ゴム株式会社
石 井 裕 志
東北ゴム株式会社
竹 林 忠 昭
弘進ゴム株式会社
塚 本 茂 之
クラレプラスチックス株式会社
服 部 和 洋
東海ゴム工業株式会社
庭 田 正 久
日本ゴムホース工業会
(事務局)
三 須 武
社団法人日本化学工業協会
解説文責 渋谷 政典 株式会社十川ゴム