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K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会

(JRMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS K 6330-4:1998は改正され,この規格に置き換えられる。 

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4672:1997,Rubber and plastics hoses

―Sub-ambient temperature flexibility testsを基礎として用いた。 

JIS K 6330-4には,次に示す附属書がある。 

附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS K 6330の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 6330-1 第1部:ホース及びホースアセンブリの寸法測定 

JIS K 6330-2 第2部:耐圧性試験 

JIS K 6330-3 第3部:負圧試験 

JIS K 6330-4 第4部:低温雰囲気下における柔軟性 

JIS K 6330-5 第5部:電気試験 

JIS K 6330-6 第6部:接着試験 

JIS K 6330-7 第7部:静的オゾン劣化試験 

JIS K 6330-8 第8部:衝撃圧力試験 

JIS K 6330-9 第9部:ホース及び管の曲げ特性 

JIS K 6330-10 第10部:液体透過性試験 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. A法―低温剛性試験 ········································································································ 2 

3.1 試験装置 ······················································································································ 2 

3.2 試料 ···························································································································· 3 

3.3 試験温度 ······················································································································ 3 

3.4 手順 ···························································································································· 4 

3.5 試験結果のまとめ方 ······································································································· 4 

3.6 試験報告書 ··················································································································· 4 

4. B法―低温曲げ試験  ········································································································ 4 

4.1 試験装置 ······················································································································ 4 

4.2 試料 ···························································································································· 4 

4.3 試験温度 ······················································································································ 4 

4.4 手順 ···························································································································· 5 

4.5 試験報告書 ··················································································································· 5 

5. C法―低温圧縮試験 ········································································································ 5 

5.1 試験装置 ······················································································································ 5 

5.2 試料 ···························································································································· 5 

5.3 試験温度 ······················································································································ 6 

5.4 手順 ···························································································································· 6 

5.5 試験報告書 ··················································································································· 6 

附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 ···································································· 7 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 6330-4:2003 

ゴム及びプラスチックホース試験方法― 

第4部:低温雰囲気下における柔軟性 

Testing methods for rubber and plastics hoses 

―Part 4 : Sub-ambient temperature flexibility tests 

序文 この規格は,1997年に第3版として発行されたISO 4672:1997,Rubber and plastics hoses―Sub-ambient 

temperature flexibility testsを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,附属書1(参考)に示す。 

警告 この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通しているものとする。この規格は,その使

用に関連して起こるすべての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用

者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な処置を取らなければならない。 

1. 適用範囲 この規格は,ゴム及びプラスチックホース(以下,ホースという。)の低温柔軟性を測定す

る三つの試験方法について規定する。 

A法−低温剛性試験は,呼び径25以下の保形ホースについて適用する。この試験はホースの低温及び標準

温度での柔軟性を比較し,剛性の増加を測定する。 

B法−低温曲げ試験は,比較試験に適した簡便で定性的な試験方法であって,呼び径100以下のホ−スに

適用する。 

C法−低温圧縮試験は,圧縮によって,ホースの低温特性を調べる試験方法であって,B法で規定の長さ

がとれない場合のホースについて適用する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修

正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 4672:1997,Rubber and plastics hoses―Sub-ambient temperature flexibility tests (MOD) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 6250 ゴム―物理試験方法通則  

備考 ISO 471:1995,Rubber―Temperatures,humidities and times for conditioning and testingからの引

用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS K 6330-2 ゴム及び樹脂ホース試験方法―第2部:耐圧性試験 

備考 ISO 1402:1994,Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Hydrostatic testingからの引用事

項は,この規格の該当事項と同等である。 

ISO 3383:1985,Rubber−General directions for achieving elevated or subnormal temperatures for test purposes 

3. A法―低温剛性試験  

3.1 

試験装置 試験装置の例を,図1に示す。 

3.1.1 

トルクホイール トルクホイールは,対象となる製品規格で規定する最小曲げ半径の2倍の直径と

し,ホースをホイールの接線方向に保持する装置,ホースをホイールの円周に沿って曲げる装置,±3 %

の精度でトルクを測定可能なひずみゲージ及びそのグラフ記録装置を備える。もし,ホースの最小曲げ半

径が規定されていない場合,トルクホイールは,ホース呼び径の12倍の直径とする。 

3.1.2 

低温槽 低温槽は,かくはん機,温度測定装置及び直径50 mmのホース誘導用ローラからなる。

冷却液はホースに悪影響を与えないものとし,ISO 3383に規定するものとする。適合する冷却液としては,

粉砕したドライアイスで冷却したメタノール又はエタノールがある。 

なお,ガス状冷却媒体は,冷却液の使用と同等な結果が得られる場合,用いてもよい。 

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K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

トルク測定装置

冷却水

ガイドローラ

試料

トルクホイール

冷却液槽

スタンド  

ホース端末留め具

試料

ホース支持ネット

ベアリング

A−A

図 1 低温剛性試験装置 

3.2 

試料  

3.2.1 

試料長さ 試料は,ホースから切断し,その長さは,次による。 

(

)

d

R+

π

2

ここに, 

R: 対象となる製品規格に規定する最小曲げ半径 

d: ホース内径 

3.2.2 

試料数 試料数は,試験ごとに3本以上とする。 

なお,試料として製造後24時間未満のホースを用いてはならない。 

3.3 

試験温度 試験温度は,次の温度からいずれか一つを選択するか,又は対象となる製品規格に規定

する温度とする。 

            0±2 ℃ 

         −10±2 ℃ 

         −25±2 ℃ 

         −40±2 ℃ 

         −55±2 ℃ 

K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.4 

手順 試料(3.2)の片端をホイール(3.1.1)に留め具で固定して,残り部分を直線状にする。試料

に自然な曲がりくせがついている場合は,この曲がりをホイールの曲がりに沿わせる。低温槽(3.1.2)に

冷却液を入れないで, JIS K 6250に規定する標準温度23±2℃で試料をホイールに沿って180°曲げると

きに要するトルクを測定する。曲げ時間は,12±2秒とする。 

次に,低温槽に冷却液を満たし,規定の試験温度(3.3参照)で試験を繰り返す。低温試験の試料は,試

験前冷却室の中に入れ試験温度で24時間調整した後,低温槽の冷却液に入れ試験温度で30分以上放置す

る。 

3.5 

試験結果のまとめ方 それぞれの試料について,標準温度における平均トルク及び試験温度におけ

る平均トルクを算出し,これをTt及びToとする。平均トルクは,それぞれのトルク曲線の中央50 %に含

まれるピーク値を平均して求める。 

低温剛性は,試験温度における平均トルクと標準温度における平均トルクとの比で表し,次の式で算出

する。 

T

T

S=

ここに, 

S: 低温剛性 

Tt: 試験温度における平均トルク(3回の試験の平均値) 

To: 標準温度における平均トルク(3回の試験の平均値) 

それぞれの温度における3回の試験で得られた個々の値と,その温度における平均値(Tt及びTo)との

差が15%を超えた場合,試験を繰り返す。 

3.6 

試験報告書 試験報告書には次の事項を記載する。 

a) 適用規格番号及び試験方法 

b) ホースの名称・種類・呼び径 

c) 試料の長さ 

d) 使用した冷却液 

e) 標準温度及び試験温度 

f) 

標準温度及び試験温度におけるトルク 

g) 低温剛性 

h) 試験日 

4. B法−低温曲げ試験  

4.1 

試験装置  

4.1.1 

円筒 円筒は,対象となる製品規格に規定する最小曲げ半径の2倍の外径をもつ円筒状,又は180°

以上の円弧で前者と同等の外径をもつ円筒状とする。最小曲げ半径の規定がない場合は,ホース呼び径の

12倍の外径をもつ円筒状とする。 

4.1.2 

低温槽 低温槽は,規定温度(4.3参照)を保持できるものとする。 

4.2 

試料 試料はホースから切断し,その長さは,円筒に沿って曲げる部分に加えて,その両端につか

み部を加えた長さとする。 

4.3 

試験温度 試験温度は次の温度からいずれか一つを選択するか,又は対象となる製品規格に規定す

る温度とする。 

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K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

                0±2 ℃ 

             −10±2 ℃ 

             −25±2 ℃ 

             −40±2 ℃ 

             −55±2 ℃ 

4.4 

手順 円筒(4.1.1)及び試料(4.2)を試験温度に調整した低温槽内で24時間保持する。次に槽内で

呼び径が22以下のホースは180°,呼び径が22を超えるホースは90°以上に10±2秒かけて円筒に沿わ

せて曲げる(試料の曲げ方例を図2に示す。)。また,呼び径22を超えるホースは,槽外で直ちに曲げても

よい。ただし,試験中に試料の温度が上昇すると好ましくないので注意しなければならない。試料の外面

層のひび割れ,その他異常の有無を調べる。その後,試験を行った試料を室温に戻してから JIS K 6330-2 

7.1に規定する耐圧試験を規定の圧力で行い,内面層又は外面層のひび割れ,破断などの異常の有無を調べ

る。 

自由位置における試料

90°曲げたときの試料

180°曲げたときの試料

呼び径が22を超えるホース

呼び径が22以下のホース

図 2 試料(ホース)の曲げ方 

4.5 

試験報告書 試験報告書には次の事項を記載する。 

a) 適用規格番号及び試験方法 

b) ホースの名称・種類・呼び径 

c) 円筒の外径 

d) 試料の長さ 

e) 試験温度 

f) 

曲げ試験後の試料の外観 

g) 耐圧試験後の試料の外観 

h) 試験日 

5. C法―低温圧縮試験  

5.1 

試験装置  

5.1.1 

圧縮ジグ 圧縮ジグは,ホースをその内径が50%になるまで圧縮しても支障のない大きさの2枚

の平板で構成する。 

5.1.2 

低温槽 低温槽は,規定温度(5.3参照)に保持できるものとする。 

5.2 

試料 試料はホースから切断し,長さ約25 mmとする。 

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K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

5.3 

試験温度 試験温度は,次の温度からいずれか一つを選択するか,又は対象となる製品規格に規定

する温度とする。 

                0±2 ℃ 

             −10±2 ℃ 

             −25±2 ℃ 

             −40±2 ℃ 

             −55±2 ℃ 

5.4 

手順 試料及び圧縮ジグを試験温度の低温槽内に24時間保持する。次に,槽内で平板に挟み,平板

と直角方向に内径が50 %になるまで5±2秒かけて圧縮する(試料の圧縮方法例を図3に示す)。 

槽外で直ちに圧縮してもよい。ただし,試験中に試料の温度が上昇すると好ましくないので注意しなけ

ればならない。その後,試料の内面層及び外面層のひび割れ,その他異常の有無を調べる。 

圧縮前

圧縮時

d2

d

図 3 試料(ホース)の圧縮方法 

5.5 

試験報告書 試験報告書には,次の事項を記載する。 

a) 適用規格番号及び試験方法 

b) ホースの名称・種類・呼び径 

c) 試験温度 

d) 試験後の試料の外観 

e) 試験日 

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K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

JIS K 6330-4:200X ゴム及びプラスチックホース試験方法― 
第4部:低温雰囲気下における柔軟性 

ISO 4672:1997 ゴム,プラスチックホース―低温雰囲気下における柔軟性試験 

(Ⅰ)JISの規定 

(Ⅱ)国際規
格番号 

(Ⅲ)国際規
格の規定 

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の項目ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本体 
表示方法:側線又は点線の下線 

(Ⅴ)JISと国際規格との技
術的差異の理由及び今後
の対策 

項目番号 

内容 

項目番号 

内容 

項目ごとの評価 技術的差異の内容 

1.適用範囲 

A法−低温剛性試験 
  呼び径25以下 
  保形型ホース 
B法−低温曲げ試験 
  呼び径100以下 
C法−低温圧縮試験 
  B法で規定長さが

取れない場合 

1. 

A法 
 
 
B法 
 

MOD/追加 
 
 
 
 
 

C法を追加 
 

B法で規定長さが取れな
い場合があるのでC法
を追加した。 
次回ISO改訂時追加を
申し入れる。 

2.引用規格 

2. 

IDT 

− 

3.A 法−低
温剛性試験 

3. 
 

 
 

MOD/追加 

3.6で試験日を追加 

次回ISO改訂時追加を
申し入れる。 

4.B 法−低
温曲げ試験 


 

MOD/変更 
MOD/追加 

1)4.4(手順)で曲げ後試料の
異常の有無の確認を外面層に
限定 
2)4.5で試験日を追加 

次回ISO改訂時変更及
び追加を申し入れる。 

5.C 法−低
温圧縮試験 

− 

− 

− 

MOD/追加 

C法を追加した。 

B法で規定長さが取れな
い場合があるのでC法
を追加した。 
次回ISO改訂時追加を
申し入れる。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

7

K

6

3

3

0

-4

2

0

0

3

K 6330-4:2003  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 

8

K

 6

3

3

0

-4

2

0

0

3