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K 6253-4:2012  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 2 

4 原理······························································································································· 2 

5 試験機···························································································································· 2 

6 試験片···························································································································· 3 

6.1 試験片の採取・作製 ······································································································· 3 

6.2 試験片の形状及び寸法 ···································································································· 3 

7 試験片の状態調節 ············································································································· 4 

8 試験方法························································································································· 4 

8.1 試験条件 ······················································································································ 4 

8.2 操作方法 ······················································································································ 4 

8.3 校正及び確認 ················································································································ 4 

9 試験結果のまとめ方 ·········································································································· 4 

10 試験報告書 ···················································································································· 5 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 6 

K 6253-4:2012  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会(JRMA)及び財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

これによって,JIS K 6253:2006は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS K 6253の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS K 6253-1 第1部:通則 

JIS K 6253-2 第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD〜100 IRHD) 

JIS K 6253-3 第3部:デュロメータ硬さ 

JIS K 6253-4 第4部:IRHDポケット硬さ 

JIS K 6253-5 第5部:硬さ試験機の校正及び検証 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

K 6253-4:2012 

加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方− 

第4部:IRHDポケット硬さ 

Rubber, vulcanized or thermoplastic-Determination of hardness- 

Part 4: IRHD pocket meter method 

序文 

この規格は,2010年に第2版として発行されたISO 7619-2を基に,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムのIRHDポケット硬さの求め方について規定する。 

なお,この測定方法は,本来,製品取引の仕様を決めるためのものではなく(JIS K 6253-2参照),品質

管理のためのものである。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 7619-2:2010,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation hardness−Part 

2: IRHD pocket meter method(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

警告 この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通している者とする。この規格は,その使用

に関して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の利用者は,

各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS K 6200 ゴム−用語 

JIS K 6250 ゴム−物理試験方法通則 

注記 対応国際規格:ISO 23529,Rubber−General procedures for preparing and conditioning test pieces 

for physical test methods(MOD) 

JIS K 6253-1 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第1部:通則 

JIS K 6253-5 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第5部:硬さ試験機の校正及び検証 

注記 対応国際規格:ISO 18898,Rubber−Calibration and verification of hardness testers(MOD) 

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K 6253-4:2012  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200及びJIS K 6253-1による。 

原理 

IRHDポケット硬さは,規定した条件下で試験片に規定の押針を押し込んだときの押針の押込み深さか

ら得られる値である。IRHDポケット硬さ試験機又はデュロメータで測定されるゴムの硬さは,次の因子

の影響を複雑に受ける。 

− ゴムの弾性率 

− ゴムの粘弾性 

− 試験片の厚さ 

− 押針の形状 

− 押し込む力 

− 押込みの速さ 

− 読み取るまでの時間 

たとえ個別のゴム又は配合物で相関関係が成り立つといわれている場合でも,デュロメータの値と

IRHDポケット硬さ試験機の値とを直接関連付けるのは,推奨できない。 

注記 JIS K 6253-2は,10 IRHD〜100 IRHDの国際ゴム硬さ(IRHD)測定のための方法を規定してい

る。デュロメータの値とIRHDの値との関係に関する詳しい情報は,参考文献[1],[2]及び[3]

で公表されている。 

試験機 

試験機は,試験片表面に接する加圧板,加圧板の中心に設けた孔からスプリングによって突き出す押針

及び加圧板からの押針の突出し量を指示する指示機構からなるものを用いる。 

5.1 

加圧板 加圧板は,(20.0±2.5)mmの正方形又は直径(22.5±2.5)mmの円形で,押針に垂直な平

面をもち,その中心に押針を通す直径(2.5±0.5)mmの孔があるものを用いる(図1参照)。 

5.2 

押針 押針の形状及び寸法は,直径(1.575±0.025)mmの半球形とする(図1参照)。 

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単位 mm 

押針 

加圧板 

注a) 硬さ30 IRHDを指示するときの突出し量 

図1−IRHDポケット硬さ試験機の押針及び加圧板の形状及び寸法 

5.3 

指示機構 指示機構は,加圧板からの押針の突出し量によって,ゴム硬さをIRHDの単位で簡便に

読み取ることができる構造で,加圧板から1.65 mm突き出しているとき,30 IRHDを示し,平滑な平面に

加圧板を密着させ,押針の先端が加圧面と同一平面にあるとき100 IRHDを示すように調整できるものと

する。 

5.4 

スプリング スプリングは,30 IRHD〜100 IRHDの範囲で,押針に(2.65±0.15)Nの一定の力を加

えることができるものとする。 

試験片 

6.1 

試験片の採取・作製 

試験片の採取・作製は,JIS K 6250の8.(試験片の採取・作製)による。試験片に,異物の混入したも

の,気泡のあるもの及びきずのあるものは,試験に用いてはならない。 

6.2 

試験片の形状及び寸法 

試験片の厚さは,6.0 mm以上とする。規定の厚さに満たない場合は,積み重ねて測定してもよい。試験

片を積み重ねる枚数は,3枚以内とする。積み重ねた試験片による試験結果は,積み重ねていない試験片

による試験結果とは,一般には一致しない。比較試験のときは,単一の試験片どうし又は積み重ねた試験

片どうしとする。 

試験片の測定面の寸法は,押針先端が試験片の端から12.0 mm以上離れた位置で測定できる大きさとす

る。さらに,試験片は,IRHDポケット硬さ試験機の加圧板と密着できる大きさの平滑な表面をもってい

なければならない1)。 

注1) 平滑でない面,曲面,粗い面などに対しては,平滑な平面と同じ結果は,得られない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

試験片の状態調節 

試験片は,JIS K 6250の6.1(試験室の標準温度)で1時間以上状態調節する。単一の試験でも比較を目

的とした試験に対しても,同じ温度で,状態調節する。 

試験方法 

8.1 

試験条件 

試験条件は,次による。 

a) 試験室の標準条件は,JIS K 6250の6.(試験室の標準条件)による。 

b) 標準試験温度は,JIS K 6250の11.2.1(標準試験温度及び標準試験湿度)による。 

c) その他の試験温度で試験する場合は,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)による。 

8.2 

操作方法 

操作方法は,次による。 

8.2.1 

概要 平たんで堅固な面に試験片を置く。IRHDポケット硬さ試験機の加圧板が試験片の表面に平

行に維持され,かつ,押針がゴムの表面に対して直角になるようにIRHDポケット硬さ試験機を保持し,

衝撃を与えないように,加圧板を試験片に接触させる。押針先端の位置は,試験片の端から12.0 mm以上

離れた位置とする。 

なお,再現性を良くするため,スタンドを用いてもよい。 

8.2.2 

測定時間 加圧板を試験片に接触させた後,規定時間後に読取りを行う。標準測定時間は,加硫ゴ

ムでは3秒,熱可塑性ゴムでは15秒とする。受渡当事者間の協定によって他の測定時間を用いてもよい。

その場合には,試験報告書に記載する。 

注記 熱可塑性のゴムでは,押針で押し続けたときの値が加硫ゴムより長い時間にわたって減少し続

けるので,15秒間の測定時間を導入した。この測定時間は,ISO 868(参考文献[4]参照)のプ

ラスチックに指定されたものと同じである。 

8.2.3 

測定点数 測定点数は,5点とする。押針の接触点が6.0 mm以上離れた位置で5回測定し,中央

値をとる。 

8.3 

校正及び確認 

8.3.1 

校正 校正は,JIS K 6253-5による。 

8.3.2 

硬さ確認用ゴム試験片による試験機の確認の方法 簡易的な確認方法として,硬さ確認用ゴム試験

片による試験機の確認の方法を示す。平滑で堅固な平面に試験機を押し付け,指示値が100を示すように

調節する。国際ゴム硬さ(IRHD)30 IRHD〜90 IRHDの硬さ確認用ゴム試験片を用いて,IRHDポケット

硬さ試験機を確認する。硬さ確認用ゴム試験片は,光,熱,油又はグリスによる変化を避けるため,軽く

タルクを振りかけて適切な容器に保管する。硬さ確認用ゴム試験片は,硬さを6種類以上準備するとよい。

この硬さ確認用ゴム試験片に変化がないか,国際ゴム硬さ(IRHD)試験機によって1年を超えない間隔又

はずれが1単位を超えたときに確認するとよい。通常,用いるIRHDポケット硬さ試験機は,毎週,硬さ

確認用ゴム試験片で確認するのが望ましい。 

試験結果のまとめ方 

試験結果は,5回の測定値の中央値を,JIS Z 8401によって丸めの幅1とし,IRHDの記号を数値の後に

付ける。更にその後に / を付けて試験の種類を表す記号Pを付ける(例参照)。 

例 50 IRHD/ P:IRHDポケット硬さ試験機で,試験片を測定したときの硬さが,50 IRHDであること

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

を示す。 

10 試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。 

a) この規格の番号(JIS K 6253-4) 

b) 試料の詳細 

1) 試料及び試験片に関する全ての詳細 

2) 試験片の形状及び寸法(積み重ねた場合は,その枚数及び厚さ) 

c) 試験の詳細 

1) 試験温度及び試験湿度(試験湿度が試料の硬さに影響を与える場合) 

2) 試験機 

3) 試験片の調整から硬さ測定までの時間 

4) その他規定と異なる測定方法 

5) この規格に規定されていない事項及び結果に影響すると考えられる事項の詳細 

d) 試験結果 

1) 結果は,整数で表す。例えば,50 IRHD/ Pとする(必要であれば,5回の測定値の全ての値)。 

e) 試験年月日 

f) 

その他の必要事項 

参考文献 

[1] BROWN, R.P., Physical testing of rubber, Chapman and Hall, London, 2006 

[2] OBERTO, S., Rubber Chemistry Technology, 1955, 28, 1054 

[3] JUVE, A.E., Rubber Chemistry Technology, 1957, 30, 367 

[4] ISO 868,Plastics and ebonite−Determination of indentation hardness by means of a durometer (Shore 

hardness) 

JIS K 6253-2 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD〜100 IRHD) 

注記 対応国際規格:ISO 48,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of hardness (hardness 

between 10 IRHD and 100 IRHD)(MOD) 

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附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS K 6253-4:2012 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第4部:IRHDポ
ケット硬さ 

ISO 7619-2:2010 Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation 
hardness−Part 2: IRHD pocket meter method 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及び
定義 

− 

− 

追加 

JIS K 6200及びJIS K 6253-1を追
加。 

JISとして必要なための追加で,
技術的差異はない。 

4 原理 

追加 

対応国際規格のIntroductionを原
理として追加。 

対応国際規格のIntroductionを転
載したもので,技術的な差異はな
い。 

6 試験片 

6.1 試験片の採取・作製 

追加 

異物の混入した試験片などを用い
ないことを追加。 

分かりやすくするための追加で,
技術的差異はない。 

9 試験結果
のまとめ方 

− 

− 

追加 

数値の丸め方を追加。 

分かりやすくするための追加で,
技術的差異はない。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 7619-2:2010,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

K

 6

2

5

3

-4

2

0

1

2

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