1
K 6227
: 19
98(ISO
14
08 :
199
5)
解
説
解説付表1
JIS
と対応する国際規格との対比表
JIS K 6227
: 1998
ゴム−カーボンブラックの定量−熱分解法及び化学分解法
ISO 1408
: 1995
ゴム−カーボンブラック含有量の測定−熱分解法及び化学分解法
規定項目
規定内容
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国際規格番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由,及び
今後の対策
1.
適用範囲
ISO 1408
1.1
○
この規格は
,
ゴム中のカーボ
ンブラック含有量の測定に
用いる熱分解法
(A
法
)
及び二
つの化学分解法
(B
法及び
C
法
)
について規定する。
○
≡
懸案事項
:ふっ素ゴム
,
水素化ニト
リルゴム,ウレタンゴ
ム及び多硫化ゴムは,
旧
JIS
及び
ISO
に規定
されていないので新規
格に含まれていない。
どの方法が適用できる
か今後の課題である。
1.2
○
○
≡
A
法
:本法が望ましい方法であ
り,次に示す重合体に用い
るのがよい。
ただし,鉛塩及びコバルト
塩,黒鉛カーボンブラッ
ク,フェノール樹脂及びそ
の他の樹脂,ビチューメ
ン,セルロースなどは,熱
分解中に炭素質残さを生
成するため,これらの配合
材料が存在する場合は適
用しない。
−ポリイソプレン
(
天然又
は合成
)
−ポリブタジエン
2
K 6227
: 19
98(ISO
14
08 :
199
5)
解
説
解説付表1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 6227
: 1998
ゴム−カーボンブラックの定量−熱分解法及び化学分解法
ISO 1408
: 1995
ゴム−カーボンブラック含有量の測定−熱分解法及び化学分解法
規定項目
規定内容
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国際規格番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由,及び
今後の対策
1.
適用範囲
ISO
1408
1.2
−スチレンブタジエン共
重合体
−ブチルゴム
−アクリルゴム
−エチレンプロピレン共
重合体
−エチレンプロピレンタ
ーポリマー
−ポリエーテル
−ポリエチレン誘導重合
体
−シリコーンゴム
−フルオロシリコーンゴ
ム
−クロロスルホン化ポリ
エチレン
[
塩素含有量が
30%(m/m)
未
満
]
熱分解温度で,アルミナや
炭酸カルシウムのように
分解又は脱水する無機充
てん剤が存在する場合,若
しくは,この温度でハロゲ
ン化重合体と揮発性ハロ
ゲン化物を生成する無機
充てん剤が存在する場合
確認事項
:
JIS K 6350
: 1976
には,
シリコーンゴム及びフ
ルオロシリコーンゴム
は規定なし。
シリコーンゴム及びフ
ルオロシリコーンゴム
は窒素中での熱分解に
おいて炭素質残さを生
成しない。
3
K 6227
: 19
98(ISO
14
08 :
199
5)
解
説
解説付表1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 6227
: 1998
ゴム−カーボンブラックの定量−熱分解法及び化学分解法
ISO 1408
: 1995
ゴム−カーボンブラック含有量の測定−熱分解法及び化学分解法
規定項目
規定内容
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国際規格番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由,及び
今後の対策
1.
適用範囲
ISO 1408
1.2
は,この試験方法の精度が
影響を受けることがある。
クロロプレンゴム及びア
ク リ ロ ニ ト リ ル を
30%(m/m)
を超えて含有す
るアクリロニトリルブタ
ジエンゴムには適用でき
ない。
参考
ポリエチレン誘導重合体の
中で,塩素化ポリエチレン
は,窒素中での熱分解時に炭
素質残さを生成するので
A
法を適用しないことが望ま
しい。また,エチレン酢酸ビ
ニル共重合体の未加硫ゴム
は,アセトン抽出時に,又は
ETA
液抽出時にポリマーが
溶解しカーボンブラックが
損失するので,
A
法及び
B
法
を適用しないことが望まし
い。
塩素化ポリエチレンは炭
素質残さを生成し,定量誤
差が大きいので追加した。
また,
E/VAC
はアセトン抽
出又は
ETA
液抽出により
カーボン損失を発生する
ので追加した。
4
K 6227
: 19
98(ISO
14
08 :
199
5)
解
説
解説付表1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 6227
: 1998
ゴム−カーボンブラックの定量−熱分解法及び化学分解法
ISO 1408
: 1995
ゴム−カーボンブラック含有量の測定−熱分解法及び化学分解法
規定項目
規定内容
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国際規格番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由,及び
今後の対策
1.3
○
B
法
○
≡
:主として熱分解法
(A
法
)
で
測定できない試料に適用
する。
なお,この方法はイソブチ
レンイソプレン共重合体
を除くすべての不飽和ゴ
ムに適用できる。
参考
イソブチレンイソプレン共
重合体は,ブチルゴムと同じ
である。
B
法において,イソブチレン
イソプレン共重合体の場合,
硝酸分解が完全でなくても,
後操作の熱分解でポリマー
による炭素質残さを生成し
ない場合は,
B
法を適用でき
る可能性がある。
国際規格には,二つの表現
があるので説明した。
実験結果によれば,イソブ
チレンイソプレン共重合
体は,硝酸分解後のろ過で
グーチるつぼにポリマー
が残るが,後操作の熱分解
で炭素質残さを生成しな
いので
B
法の適用が可能
である。
1.4
○
C
法
:かなり危険な方法である。
A
法及び
B
法で測定できな
い場合
,
イソブチレンイソ
プレン共重合体
,
並びにに
,
エチレンプロピレン共重
合体及び関連ターポリマ
ーの試料に限って適用す
るのがよい。
○
≡
5
K 6227
: 19
98(ISO
14
08 :
199
5)
解
説
解説付表1
JIS
と対応する国際規格との対比表(続き)
JIS K 6227
: 1998
ゴム−カーボンブラックの定量−熱分解法及び化学分解法
ISO 1408
: 1995
ゴム−カーボンブラック含有量の測定−熱分解法及び化学分解法
規定項目
規定内容
(I)
JIS
の規定内容
(II)
国際規格番
号
(III)
国際規格の規定内容
(IV)
JIS
と国際規格との相違点
(V)
JIS
と国際規格との一
致が困難な理由,及び
今後の対策
4. A
法
ISO 1408
4.2.1
○
燃焼ポート
:石英製。
取 っ 手 付 き で , 長 さ が
50mm
〜
60mm
のもの。
○
≡
参考
磁器製も使用可。
腐食性ガスが出る場合は
,
白
金製を用いる。
試験方法に,はん
(
汎
)
用性
をもたせるため追加した。
5. B
法
ISO 1408
5.1.3
○
クロロホルム
○
≡
参考
クロロホルムは,健康及び環
境上の問題物質である。
現在,クロロホルムの代替溶
剤として使用可能な塩素系
溶剤としては,ジクロロメタ
ンが挙げられる。
使用に際し,注意を要する
ので説明した。
6. C
法
○
ISO
1408
○
≡
備考
1.
対比項目
(I)
び
(III)
の小欄で
,
○
は該当する項目を規定している場合
,
−
は規定していない場合を示す。
2.
対比項目
(IV)
の小欄の記号の意味は,次のとおり。
≡ :
JIS
と国際規格との技術的内容は同等である。