K 6216-1 : 2001 (ISO 1124 : 1988)
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会 (JRMA) /財団法人日本規
格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これによってJIS K 6217 : 1997は廃止さ
れ,一部がこの規格に置き換えられる。
今回の制定は,日本工業規格を国際規格に整合させるために,ISO 1124 : 1988, Rubber compounding
ingredients−Carbon black shipment sampling proceduresを基礎として用いた。
JIS K 6216の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6216-1 第1部:試料採取方法
JIS K 6216-2 第2部:検定用標準カーボンブラック
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格 JIS
K 6216-1 : 2001
(ISO 1124 : 1988)
ゴム用カーボンブラック−
共通事項−第1部:試料採取方法
Carbon black for rubber industry−General matters−
Part 1 : Carbon black shipment sampling procedures
序文 この規格は,1988年に第3版として発行されたISO 1124, Rubber compounding ingredients−Carbon
black shipment sampling proceduresを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日
本工業規格である。
1. 適用範囲 この規格は,ゴム用カーボンブラック(以下,カーボンブラックという。)のバルク輸送品,
セミバルク輸送品及び袋詰包装品の試料採取方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 1124 : 1988 Rubber compounding ingredients−Carbon black shipment sampling procedures (IDT)
2. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) バルク (bulk) カボンブラックが2 000kg以上入ったコンテナで供給される製品。
b) セミバルク (semi-bulk) カーボンブラックが50kgを超え,2 000kg未満入ったコンテナで供給され
る製品。
c) 袋詰包装品 (packages) カーボンブラックが50kg以下の袋詰で供給される製品。
3. 器具及び装置
3.1
試料分割器 (sample splitter) 一段式でリッフル (riffle) 型であるもの。これに試料を通すことによ
って,試料の均一化を図る。リッフルサンプラーともいう。
3.2
試料採取チューブ 先端を斜めに切断した直径25mm以上の開放状態の管と,シールリップで構成
されている。
この管を包装袋に挿入し,包装袋の中心部からカーボンブラックの試料を採取する(図1参照)。
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K 6216-1 : 2001 (ISO 1124 : 1988)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図1 試料採取チューブの一例
3.3
密閉容器 最小容量3dm3で,試料を入れ密閉できるものとする。
3.4
スコップ ペレットの破壊を最小限に抑えるように作られているものとする。
4. バルク及びセミバルクコンテナの試料採取方法
4.1
目的 この方法は,コンパートメント型又は一体型のいずれかのコンテナから,カーボンブラック
の代表試料を採取するのに適用する。試料は,平均的な品質の確認又は品質のばらつきを確かめるために
使用する。
4.2
バルク バルクコンテナの各コンパートメントは,通常,両側に試料採取口を備える。始めに,各
採取口から少なくとも5dm3のカーボンブラックを取り除いた後,各試料採取口から少なくとも質量で1kg,
又は容積で3dm3を採取し,密閉容器に入れる。
試料採取口を備えていないコンテナの場合には,異物の混入を避けるために充てん口の表面から約
30mm入った箇所から,少なくとも質量で1kg,又は容積で3dm3を採取する。
各々の試料は,要求に従って,別々に又は混ぜ合わせて保存する。
4.3
セミバルク 4.2に規定した手順を適用する。ただし,すべての試料は充てん口から採取する。
5. 袋詰包装品の試料採取方法 上向き位置で試料を採取できるようにカーボンブラックの袋を置く。試
料採取チューブの先端部が袋の中心部に到達するようにシールリップの位置を調整する(図1参照)。
袋の上端のほぼ中央部に切り口を開け,先端部を下向きに試料採取チューブを必要な深さまで,切り口
に挿入する。シールリップを袋に押し付けた状態で袋を傾けて,カーボンブラックが試料採取チューブを
通って流れ出るようにする。初めの約0.5dm3のカーボンブラックを除き,試験に必要な量,少なくとも質
量で1kg,又は容積で3dm3を採取した後,試料採取チューブを引き抜き,袋の切り口を密閉する。試料採
取チューブでペレットを破壊しないよう注意する。
スコップを用いる場合には,試料採取位置から袋の中心部に届くように,表面から少なくとも30mmの
深さまでカーボンブラックを除去した後,袋の中心部から少なくとも質量で1kg,又は容積で3dm3を採取
する。
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K 6216-1 : 2001 (ISO 1124 : 1988)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6. 試料の調整及び保管
6.1
個々の試料を,それぞれ個別に試験するときは,試料の均一化を図るために,各試料をリッフルサ
ンプラーに少なくとも2回通す。個々の試料を混ぜ合わせて試験するときは,リッフルサンプラーに少な
くとも3回通す。
6.2
試験に際してはペレットの破壊を避けるよう注意深く試料を取り扱う。
6.3
試験が終了するまでは,試料を密閉容器の中で保管する。
7. 試料採取記録 試料採取報告には,次の各項目を記録するものとする。
a) この規格の名称
b) 採取した試料の数
c) 試料の外観,特に湿気又は汚染の状態
d) 個々の試料又は混合試料の質量若しくは容積,試料が混合物ならば混合されている試料の数
e) 試料の履歴
f)
試料の採取位置
g) 試料が代表する袋詰包装品の数,ユニットの大きさ,質量又は容積
h) この規格に規定された方法と異なる事項
JIS K 6216-1(ゴム用カーボンブラック−共通事項−第1部:試料採取方法)
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
長谷部 嘉 彦
元横浜ゴム株式会社
(委員)
西 出 徹 雄
通商産業省基礎産業局
橋 本 進
財団法人日本規格協会
鈴 木 守
社団法人日本ゴム協会
近 藤 武 志
財団法人化学物質評価研究機構
當 間 満 義
日本ゴム工業会
三 橋 健 八
日本ゴム工業会ISO/TC45国内審議委員会
(横浜ゴム株式会社)
中津留 仙太郎
カーボンブラック協会
大 場 匡 介
旭カーボン株式会社
池 上 幹 彦
株式会社ブリヂストン
加 藤 宏 泰
東海ゴム工業株式会社
金 井 孝 陽
新日化カーボン株式会社
高 橋 良 尚
藤倉ゴム工業株式会社
高 橋 秀 剛
藤倉ゴム工業株式会社
林 田 克 己
横浜ゴム株式会社
樋 渡 泰 典
三菱化学株式会社
村 岡 清 繁
住友ゴム工業株式会社
村 松 勝 利
昭和キャボット株式会社
山 田 睦 親
東海カーボン株式会社
(オブザーバー)
八 田 勲
通商産業省工業技術院
(事務局)
長 田 浩
日本ゴム工業会ISO/TC45国内審議委員会
文責:村岡 清繁